「高知ファンクラブ」 の連載記事集1

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鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 ・・・発眼卵放流

2010-11-20 | 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

{発眼卵放流}                「ぷらっとウオーク」                    情報プラットフォーム、No.179、8(2002)   

出典:アマゴ発眼卵放流 

 稚魚は出きるだけ大きく育てて放流する方が良いに決まっていると信じていた。生存率が高くなると思っていた。ところがそうでもないことを知った。

卵の中で目玉がくりくり動く頃に、虫かご様の箱に入れて渓流に固定する方法がある。発眼卵放流という。孵化した後、逃げ込む場所があることで、天敵から身を守る術を知ることになる。生存率の極めて高い方法である。日本各地でアメゴ(アマゴ)やヤマメの増殖に適用されている。高知の川で試みている方もいると聞く。

  「可愛い子には旅をさせろ」とはこのことであろう。過保護は良くない。放任も良くない。最近、高校や大学で、あるいは行政でも、盛んに行われるようになったインターンシップ(社会体験・企業体験)は発眼卵放流に似ているところがある。

 産業振興センターの役割である地域の活性化や中小企業育成・創業支援も、元気の良い卵かどうか、発眼しているかどうかなどの確かな目利きとアドバイスが重要である。
                                                        [suzuki@joho-kochi.or.jp]



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