福聚講

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秘密曼荼羅十住心論に説く十悪の果報、7((無義語の果報))

2020-06-27 | 先祖供養
秘密曼荼羅十住心論に説く十悪の果報、7((無義語の果報))
又其の惡口によりて言輒(すなわ)ち浮綺にして都(すべ)て義益なし。無義益の故に今身に即ち憍慢を生じ、死して即ち當に束縛地獄に墮して遐劫中に於いて諸苦惱を受く。受苦既に畢りて畜生中に堕す。唯だ水草を念じて父母の恩養を識らず、此之中に在りて無量に生死す。本因縁を以て若し微善に遇はば、劣(たまた)ま人身に復すれども邊地に生在して、忠孝仁義を知らず、三寶を見ず。若し中國に在れば短陋傴僂にして人の陵蔑する所なり。當に知るべし、憍慢は皆な無義調戲不節によりて生ずる也。
故に地持論に云ぅ(以前と同じように華厳経のこと)
「無義語の罪も亦た衆生をして三惡道に堕せしむ。若し人中に生ずれば
二の果報を得る。一はあらゆる言語、人信受せず。二は言説する所あれども明了なること能はず」。何が故に無義語は地獄に堕するや。語は既に非義なり。事は咸く彼を損す。ゆえに命終して地獄苦の苦を受く。何が故に無義語は出でて畜生と為るや。語無義なるによって人倫の理に乖く。ゆえに依りて地獄を出て畜生身を受く。何が故に無義語は復た餓鬼と為るや。語無義なるが故に慳惑の障する所なり。慳惑に因るが故に復た餓鬼となる。何が故に無義語の罪は出生して人の爲に言語する所あれども人信受せざるや。語無義なるによりて承受すべからず。何が故に無義語は言説する所あれども明了なること能はざるや。語は既に無義なるは皆な暗昧による。暗昧の報の故に明了なること能はざるなり。當に知るべし無義語は七大苦也。

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