二、無常の理を観念し窃かに巡拝を決心・・3
船底にかくれていて船頭に見つかった芳江は船頭に秘かに他の四国巡拝団と共に四国まで乗せていくように他のむが船頭は「聞けば檀那様にお四国参りをお願いになったが檀那様はまだ子供だからとお許しなされなかったとのこと、檀那様の方が理に適っております。それを五十年來吉田家に仕えてきた私がお乗せて渡しては義理がたちませぬ。」と押し問答。そこへ姉のお増がきて「まあまあ驚いた、芳江さん、そのようななりで父上の仰せに背きこんなところに来てはいけません。いかにお四国参りがしたいとても親に背いてはなりませぬ。」いうと船中一同もっともと納得し、もう一度因島へ引き返し、芳江を港の桟橋へ置いて再度船頭は船を出した。
最新の画像[もっと見る]
- 金剛頂瑜伽中發阿耨多羅三藐三菩提心論 5ヶ月前
- 一日は定光佛・熱田大明神・妙見様・天神と地神の日 2年前
- 万人幸福のしおり 3年前
- 佛説彌勒大成佛經 (全巻書き下し) 4年前
- 四国八十八所の霊験・・・その97 6年前
- 四国八十八所の霊験・・・その92 6年前
- 四国八十八所の霊験・・その89 6年前
- 四国八十八所の霊験・・・その88 6年前
- 四国八十八所の霊験・・・その83 6年前
- 四国八十八所の霊験・・・その76 6年前