福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教と皇統とは運命共同体

2020-06-30 | 法話
昔の優れた天皇陛下は仏教と皇統とは運命共同体と喝破しておられます。
後宇多天皇は有名な「国宝後宇多法皇宸翰御遺告(大覚寺蔵)」第三条で
「一、 真俗同運興隆に励むべき縁起第三
夫れ以、我大日本国は法爾の称号、秘教相応、法身の土也。故に我後の血脈を継ぐ法資は天祚を伝ふるの君主なり。盛衰を同じくすべし。興替を伴にすべし。我が法断廃せば皇統ともに廃ぶ。吾寺を興復せば皇業安泰ならん。努々吾が此の意に背き悔ゆること莫れ耳。」
わが大日本国の名は自然にできた称号であり、密教相応の地であり、大日如来の地である。ゆえに我が密教の弟子と皇統を伝える天皇は一体である。従って盛衰を同じくするものである。仏法が断絶すれば皇統も断絶する。寺が栄えれば皇統も安泰である。我がのちの皇統を継ぐ者はこの意識に背いて後悔するなかれ。
またこの前には東大寺要録に聖武天皇が「代々の国王を我等の檀越となす。もし我寺興復すれば天下興復す。我等弊衰すれば天下弊衰す。・・若し後代の聖主賢卿、この願を承け成ずることあれば乾坤福を致さむ。愚君拙臣此願を改め替れば神明訓を効さむ」と仰せられたことが載っているようです。確認中ですが・・。
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