福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

先祖霊が子孫を助けること・・3

2021-12-25 | 先祖供養

先祖霊が子孫を助けること・・3
・東日本大震災のとき、車で避難していた男性が渋滞に巻き込まれ立ち往生しているとき、死後何十年も経っている祖母の声がして迂回路を教えてくれた、という話を高野山東京別院で聞きました。

・四国遍路記に次のような投稿がありました。遍路で亡夫の供養をしてすぐに就職先が見つかったというのです。「昭和44年主人が亡くなり母子二人の苦しい生活が始まりました。
生計を立てるため、職探しを始めました。そのころ四国、西国、坂東、秩父を巡拝された大先達戸田覚明師にご縁を頂きました。師は「お金もかかるが、先祖供養、ご主人の回向、親子の将来のため、是非本四国を御参りなさい」と勧められました。
先々の不安に責めさいなまれる中、これからはお大師様におすがりするほかないと、私は四国八十八所巡りに出かけることにしました。子供は姪のうちに預け、主人の亡くなった翌年、昭和45年3月、過去帖を背に十日間の四国遍路に出かけました。無我夢中で御参りして帰ってくるとすぐ県庁の出先機関の寮母としての採用が決まりました。私は子供と友人の子の3人で入所しました。現場はダム工事の寮でしたが皆さん所長、課長と肩書きの付く立派な方ばかりで私は感謝しながら働かせていただきました。忙しく仏壇のまえに座り拝む時間がありません。戸田先生に相談すると「箒を持つ時も、道を歩く時も、南無阿弥陀仏、南無大詩遍照金剛とおとなえすることはできるのです。仏壇の前に座るばかりが信心ではありません。」と諭してくださいました。私ははじめて信心とは心だと気ずかせていただいたのです。女手一人で生活することは大変でした。あるとき友人が姓名判断にいこうというので付いていくと易者は「あなたにはパトロンがいる」といいはるのです。あまりにしつこいので「わたしのパトロンはお大師様です」というとあいてはキョトンとしていたこともあります。主人が死んで18年になりますが四国遍路以来いつもお大師様が傍にいてくださると信じてきました。困ったことがおきてもお大師様にそうだんすると不思議と有り難くすくわれてきました。土地の購入、家の新築すべて大変でしたがおかげさまで大変順調にすすみました。子供も大学に進学でき、家も作ることができ、すべてお大師様から頂戴したものと感謝でいっぱいです。四国にも毎年行けるようになりました。しかし昭和57年腎臓病になりこの年の遍路が最後になりました。しかしおもえば人生60年まで元気に暮らさせていただいたのいだからすべてが感謝です。女手一つで子供を大学を出し結婚させることができたのですから・・・。あのころ戸田先生とめぐりあわずお大師様のご加護がなかったら・・・、もしこの腎臓病をもっと早くわずらっていたら・・・。子供を路頭に迷わせ、住む家もなかったはずだと思うとき、お大師様への感謝で涙する毎日です。透析で遠くには往けませんが月一度は高野山におまいりさせていただきお大師様の胸にいだかれ導かれて生きていきたいと思っております。」

・最近の私自身の縁者の話ですがこの人は5年前に夫が脳梗塞で倒れました、相当重篤で集中治療室に担ぎ込まれ危篤状態でしたが私の勧めで奥の院に先祖供養の依頼をしたところ夫の脳梗塞が快癒し、歩けるようになり、この春の叙勲で皇居まで出かけていきました。
・これも自身の経験ですが、60年くらい前になりますか、学生の時下宿で寒くてコンロをつけたまま寝ていた時、布団がコンロの上に乗ってくすぶっていたようです。夜中に亡母がでてきて『こうちゃん、こうちゃん』とわたしの名を呼んで揺り動かすのです、眼が覚めてみると目の前は煙で真っ青になっていました。咄嗟に布団が燃えているのがわかり水道の水を何度もかけてやっと消したことがあります。亡母が私を揺り動かして焼け死ぬのを防いでくれたのです。
・また10年ほど前、四国21番太龍寺で求聞持行をさせていただいたことがあります。この行は半数が成満できなくなるといわれる難行です、私の前に行に入った行者さんも何かにとりつかれたのか入行三日目で胃に穴が開いて病院に担ぎ込まれていました。わたしも緊張して行に入ったのですが山の上の行は孤独感が身に逼るものがありました。そんなとき三日目に亡父が夢に出てきて私をくすぐって笑わせました。余りおかしいので大声で笑いその声で目が覚めたことがあります。それ以来行は順調にすすみ無魔成満できました。これなども亡父が私の行を心配して助けに来てくれたのだと今でも感謝しています。

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