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福井県職員にも原発マネーのバラ撒き、除染では脱税・裏金・私的流用 - 原子力のもたらす腐敗は底なし

2019-11-28 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
矢張り関電の原発マネー不祥事には第三弾があった。
福井県の職員も元助役からカネを受け取っていた事実が発覚、
事業者も自治体も政治的に「原子力汚染」されていた事実が証明された。

また、除染に関わっていた安藤ハザマに至っては2億円以上の所得隠しが発覚、
社員が裏金を私的に飲み食いに使っていたことも発覚している。

いずれも原子力業界の「宿病」とも言うべき歪んだ体質であり、
以前から繰り返されてきたことであるからもはや驚きにも値しない。

「原発を動かすことで高所得・厚待遇を得ていたというのが実態だ。
 だから自民党や立地自治体と後ろ暗いカネのやり取りがあるのも不思議ではない」

と当ウェブログが厳しく警告した通りであろう。

そもそも数々の不正や癒着の元凶は自民党なのであり、
B層が自民を延命させていることで不正も癒着も再生産されるのだ。

▽ 霞が関を辞めても原子力に固執する元経産省も、日本の歪んだ「先送り」構造の一部

『逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界』(宇佐美典也,新潮社)


原発を稼働させたい利害関係者やドグマに浸潤された者には
「事故の際の賠償金を無限連帯保証」させるべき、との指摘は矢張り今回も正しかった。

「日本の原子力は「関係者の金儲けの手段」に堕している。
 (そうでなければ、どうして安倍政権の閣僚にカネをバラ撒いているのか)」

「予定通りこれまで運だけはあった安倍政権に没落の兆しが見え始め、
 来年以降には選挙でとどめを刺されるか経済危機で没落するか
 いずれにせよ原子力利権勢力とともに仲良く轟沈するしか道はない」

「利権勢力から自民党への薄汚いカネの流れが報道されるようになり、
 それに輪をかけて腐敗した情報操作を駆使し原発再稼働を叫ぶ「第五列」が
 我が国の原子力利権の腐った本性を国民に知らしめている」

「狙いは電力料金の低下などではなく事業者の収益独占であるのは明白で、
 有価証券報告書が間違いなくその汚れた動機を立証するであろう」

「これから遅かれ早かれ自民が選挙で大敗するのは間違いなく、
 安倍政権とともに墓穴を掘った利権勢力は叩きのめされることとなろう」

「電気料金を下げるためには、粗暴な円安誘導政策で急騰した燃料コストを下げ、
 今まで散々サボってきた燃料調達交渉を真剣に行い、
 コージェネ推進によってエネルギー効率を高めるのが先決である。
 (原発再稼働で助かるのは国民ではなく、湯水のようにカネが流れ込む利害関係者である)」

「「アーミテージ・ナイ・リポート」は原発再稼働が必要と力説しており、
 安全保障ばかりかエネルギー政策でも忠犬ポチに成り下がっている始末である」

「その証左として、IAEAが福島原発事故の原因が
 原発は安全という「思い込みが主因」と指摘しているにも関わらず、
 安倍政権は「安全な原発は再稼働」と全く学習能力のない発言をしている」

「正しくは「自民党がたっぷり献金を貰っているから「安全」と偽って再稼働したい」であろう。
 日頃の行動様式から見てそれ以外にない。(そうでなければただの洗脳である)」

「原発利権に固執する自民党政権のせいで、我が国の成長率は着々と低下している」

「世界の風力発電の急成長を理解できないばかりか、
 我が国で利権勢力が全力で風力発電の普及妨害を行っている現状も知らず、
 よくこのようなガラパゴスの政治臭漂う主張を公言できるものだ」

「原子力の経済性が劣悪であることを以前から明言していた吉岡斉・九大副学長は、
 原子力をはっきりと「幼稚技術」と呼んでいる。
 政治に保護されないと生存すらできない現状からも、それは明白だ」

「福島事故前に「原子力は最強の電源」などと無責任発言を行っていた甘利大臣がやっと辞めた。
 自分の言葉に責任を持つ政治家ならば、議員を辞職して福島の被災地のため
 一生を捧げるのが理の当然と言うものであろう」

「しかしながら、甘利醜聞のお蔭で大きな収穫があった。
 勇敢なテレ東が2011年に甘利氏と裁判になった際の
 信じられない恫喝と放言が漸く明らかになったのだ」

「利権擁護を続けていると実体経済を客観的に捉えることもできなくなるらしく、
 原発事故で「もう日本は終わりだ」という傑作な「迷言」を発したらしい」

「甘利議員が大臣になってからというもの
 我が国の1人当たりGDPは無惨なほどの下落を見せており、
 少しは経済政策を学んだ筈の第二次安倍政権ですら
 平均成長率も実質賃金も民主党政権時を下回っているという惨状である。
 (つまり、経済パフォーマンスで言えば安倍政権は第一次も第二次も劣等生なのだ)」

「関西電力が高浜原発停止仮処分に猛烈な反発を見せ、
 住民に対する損害賠償請求をちらつかせるという
 公益企業としてはあり得ない横暴と傲慢ぶりを発揮して話題になった」

「こうした半狂乱の挙動に出る事情は明白である。
 関電は原子力依存という愚かな経営判断のツケが回ってきて、
 原発停止により赤字転落、他社へ大口顧客が続々と流出しているのだ」

「つまり、関電の苦境は原子力依存を強めてきた過去の経営判断の決定的な誤りにある。
 (原子力がこのような「投機的」な電源だからこそ、あの米国がWHを東芝に売ったのだ)
 普通の企業であれば経営陣が責任を取って総退陣するのだが、関電はそのような気配すらない。
 まともな民間企業ではなく、「自分達が望み通り原発を動かして儲けるのが当然」
 「自分達のカネの成る木である原発稼働を妨害する連中は許さない」という意識なのだ」

「日本経済新聞の報道で彼らの思惑がほぼ全て分かる。
 関電の収益悪化は、原発停止よりも新電力への顧客流出の打撃が大きい」

「経産省がどうしても諸先輩の天下り先を死守したいのか
 「原子力は必要」と強弁して利権擁護のプロパガンダを発した直後、
 ベトナム政府が最初の原発稼働を先送りすることを決定した」

「その理由は勿論、日本の福島原発事故である。
 「津波や自然災害に対する安全性の検証を慎重に行う」ためと報じられている」

「どちらが利権癒着・国民無視の「途上国」で、
 どちらが国民の利益を優先する先進国なのか、さっぱり分からない」

「経産省の見え透いた強弁の翌月に、東芝が原子力子会社WHの損失3000億円を発表し
 「原子力が投機的な電源である」事実がこの上なくはっきり証明されたのは因果応報と言えよう」

「九電や関電の株価(や業績)と日経平均は全く連動しておらず、
 日本経済の成長率や所得とも全く連動していない」

「マーケットは完璧に見抜いているのである。
 「原子力は典型的な利権に過ぎず、日本経済を豊かにしていない」と」

「福島原発事故の過酷な経験が教えているのは、
 我が国の原子力の「安全」など全く信用できないことだ」

「最終処分地としてオンカロ並みの条件を備える場所は
 この日本にただの一箇所もない。地理的にも地層的にも高リスクな場所ばかり。
 危険性をカネで誤摩化すこれまでと同じ手法を政府と経産省が用いるのは明白だ」

「今後の展開は容易に予想できる。
 国民から徴収した税金もしくは電気料金を湯水のように使い、
 (推進派は決して自分のカネは出さない)
 人口流出で追い詰められている自治体に巨額のカネをちらつかせ、
 最終処分地計画を受け入れさせるのだ」

「当ウェブログが「原子力のヴァンパイア効果」と呼んでいる、
 カネのバラ撒きが更なるカネのバラ撒きに直結する社会的腐蝕が、
 癌細胞のように拡大する現象が起きるであろう」

「原発立地自治体は原子力関連補助金への依存度が異常に高く、
 まるで麻薬中毒のように原発なしではいられなくなる」

「福島第一原発事故を見れば分かるように、
 立地自治体は過酷事故が起きても原発と縁を切ることができないばかりか、
 ほぼ完全に故郷を失ってしまったのである。
 原発集中立地となった段階で、運命は決まっていた」

「もんじゅ廃炉で大騒ぎになっているが、交付金が激減したのが最大の原因だ。
 もんじゅ廃炉と引き換えに敦賀3号基、4号基の建設を求める声が地元で出ていると言う。
 これでは、よく言われる「日本のエネルギーに貢献」が結局カネのためであることになってしまう」

「40億円が12億円に減ったら、安全だろうが危険だろうが
 とにかく稼働したがるのは当たり前であろう」

「原発1基の再稼働でおよそ年間1200億円も東電が儲かるのであるから、
 (立地自治体や利害関係者も、再稼働さえすればそのおこぼれを労せずして得られる)
 原発再稼働派は特定層のカネのために策動しているか、
 或いはそうした策動に騙され「動員させられた」ということになる」

「新潟県の景気や雇用を重視するなら、原発再稼働などとんでもない。
 日本が最も原子力依存度を高めた1990年代後半こそが、成長率が急落した不況突入の時期だ。
 欧州で最も原子力比率の高いフランスの経済成長率は低く、財政も悪い。
 相当の無理をして脱原発を図ったドイツ経済よりも大きく劣っているのが厳然たる事実だ」

「柏崎刈羽原発を再稼働したら、儲かるのは東電と立地自治体、
 それに一部の土建と民宿と飲み屋だけであり、新潟経済は潤わない。
 原発銀座を持つ立地自治体の経済状況を見れば明白である。
 カネだけ貰って地場の産業が育たず、不相応なカネ遣いで財政が悪化した自治体ばかりだ」

「「原発で発電する安価な電気」などと、とんでもない話だ。
 本当に安価なら、事故賠償は事業者が100%行うべきであるし、
 新電力や国民へのツケ回しの必要などあろう筈がない」

「「原発は、口先で安いと称して隠れた負担を国民に押しつける詐欺的な電源」が
 これまでの事実に照らして唯一の正しい認識である」

「従って、「重要なベースロード電源」の欺瞞性も明白である。
 「自民党と事業者が結託して大儲けするために重要なベースロード電源」が正しい」

「日本は福島第一原発事故を経験した国として、
 過酷事故への対処と封じ込めの技術を高めておかなければならない。
 それが軽躁で迂闊な原発輸出より遥かに重要である」

「断言しておくが、これから急速に原発を増やす新興国では、
 20年以内に福島級の過酷事故が起きるであろう。
 危険性が高いのは原発増設の多い中国、そしてインドだ」

「スリーマイル、チェルノブイリ、東海村JCO、そしてフクシマ。
 15~20年に一度は想定外の大事故が起きている。
 原子力の歴史は想定外と重大事故の歴史でもあり、
 人間が失敗する動物であるということは、歴史が証明しているのだ」

「東電の福島第一原発事故の処理費用が以前の政府の見積もりを上回り、
 僅か3年で2倍に増加した。間違いなく今後も費用は増える」

「今迄の原子力利権勢力の行動様式と全く同じだ。
 重大な不祥事や事故が起こるとまず事実を直視しようとせず、
 全力で事態を矮小化して世論への情報操作に注力する」

「悪い情報は小出しにしてほとぼりの冷めるのを待ち、
 決して真摯な反省はしないし基本的に行動も改めない」

「今回の事故費用増額は矢張り国民へのツケ回しとなり、
 「原発は低コスト」などと嘘八百を並べ立てて国民を欺いた連中は
 謝罪すらしていないで今日ものうのうと生活し原子力を擁護しているのだ」

「断言してもいいが、あと数年して覚えの悪い有権者が忘れかけた頃に、
 また経産省から更に増額された「請求書」が届くであろう」

「民進党の「30年原発ゼロ」騒動が非常に興味深い。
 愚かな代表と民進議員が全く自党の現状(=寄せ集め)を理解せず、
 内部の利権癒着議員から猛反対が来るに決まっている下策を打ち出したからだ」

「時事通信報道がはっきりと本質を見抜いており、原発ゼロへ抵抗する理由が
 「原発ゼロが急速に進めば、原発事業に携わる組合員らの雇用が不安定になりかねない」
 からだと利権勢力の利害関係を明らかにしている」

「利権勢力およびそれと癒着した一部を除けば、
 原子力が日本に不要なのは余りにも明白である」

「一つはドイツのようなコージェネ発電の買取制度(1kWh/20円程度で十分)、
 もう一つは劇的な省エネ効果のある地中熱投資とネガワットのポリシーミックスである」

「コージェネは無駄に捨てている熱エネルギーの活用、
 地中熱は一度投資すれば半永久的に使用できる無尽蔵の天然エネルギーだから、
 利権勢力以外の全ての国民がその恩恵を受けることができる」

「最低でも数千億円、投資を進めれば恐らく数兆円規模で燃料輸入を削減し、
 国富増大・経済成長・エネルギー効率向上が全て実現するのだから、
 原子力利権勢力にとっては絶対に妨害すべき悪夢だが
 日本国民にとっては理想の未来そのものであると言える」

「経産省は、東芝が巨額損失を抱える元凶となった子会社WHの売却に
 アメリカ政府から圧力があったと示唆する報道を否定したが、
 いつもの間抜けなパターンで、米政府関係者は協議の事実を認めている」

「報道を見れば、アメリカが自国では経営が成り立たなくなったWHを東芝に買わせ、
 結果的にうまく損失を日本企業に押し付けることになったのは明白である」

「日本の原発は、こうした日本の恥ずべき「対米従属」を象徴するだけでなく、
 アメリカでは絶対に建設できないような危険な場所に設置されている」

「それは一つには地層の問題であり、他方では集中立地の問題でもあるが、
 更には安全保障上の深刻な問題でもある」

「アメリカに従属しておけば安全保障は安心だとばかり
 北朝鮮の目の前に原発銀座を建設し、我が国を核汚染の危機にも晒しているのだ。
 まさに、対米従属による頭脳停止と言うべきであろう」

「予想通りと言えば予想通りだが、中部電力が浜岡原発の立地自治体に
 「協力金」と称して30億円を渡し(実質的な買収としか言いようがない)、
 しかも日本国民にも自社の顧客にもその事実を隠蔽していたことが分かった」

「中部電力はいまだにこの事実を認めていないが、
 「共存共栄の観点から、協力金を支払うことはある」とコメントしているので、
 果てしなく「クロ」に近い。また、「共存共栄」にしては電力側の儲かる額が大き過ぎるので
 本当は「自社の収益のため」ではなかったのか、有価証券報告書を調べた方が良かろう。
 (恐らく地元対策費の数十倍を超える収益を得ている筈である)」

「加えて、驚くべきは元浜岡町長の証言であり、
 毎日新聞の取材に対して「高いリスクがある」から
 自治体の規模や人口に比して余りに巨額な30億円のカネは「仕方ない」としていることだ」

「また、元町長は「周辺の地区との関係もあり、公表できなかった」とも推測しているから、
 原発立地自治体は、周辺自治体に対して事実を隠して教えないという
 慄然とする体質があると考えざるを得ないだろう」

「スリーマイル島の原発がコスト競争に大敗し、廃炉に追い込まれることになった。
 大変興味深いことに、最後のあがきだけは日米共通である。
 政府支援を求めて生き延びようとしたのだ」

「原子力の経済性など真っ赤な嘘であり、
 自分が不利になったり損失が出そうになると
 政府に泣きついて補填させるという薄汚い原子力利権勢力の本性が、
 このスリーマイル原発廃炉決定のプロセスではっきり示されたと言えよう」

「折しも、日本でも原子力の経済性が劣悪であることが明らかになっている。
 福島原発事故を起こした東電の経営陣への賠償を求める株主代表訴訟が行なわれているが、
 経産省の出した数値に基づいて賠償額が22兆円に引き上げられた」

「勿論、かつての経営陣は「予見できなかった」と言い開きをしているが、
 22兆円以上は確実に必要な過酷事故を原発が起こしたという事実は明白である。
 いつ起きるか分からない過酷事故でこのような巨額の損失が生じるのだから、
 原発稼働自体がリスクの高い愚行であることに異論の余地はない」

「北朝鮮にミサイルを向けられても原発再稼働したい理由が、
 事業者自身の発言によって明らかになった」

「東北電力は原発再稼働しても家庭用の電気料金引き上げを行わず、
 関西電力は原発再稼働で家庭用電気料金引き下げと強調している」

「両者の違いは明白である。
 東北電力管内では顧客の流出が殆ど起きておらず、
 関西電力管内では顧客が大量に流出しているからだ」

「原発再稼働について東北電力は「強固な経営基盤の確立」と言明しているから、
 分かり易く翻訳すれば原発は「自社が儲けるため」の手段なのである。
 基本的に公益のためではない。だからミサイルの脅威があっても稼働を止めないのだ。
 だからあらゆる不都合な事実を無視しても再稼働しようとするのだ」

「福島第一原発事故の裁判で、東電の津波対策の担当者が
 「(原発を)停止させないロジック(論理)が必要」という
 とんでもない反社会的な言葉を発していたことが判明した」

「原発マネーに依存する原発立地自治体は、
 周辺自治体を敵に回してカネを受け取っている現実を直視しなければならない。
 これは倫理的にも産業的にも持続可能ではない(周辺自治体から孤立して廃炉を迎える運命になる)。
 脱原発シフト以外に生き延びる道がない事実を認識しなければならない」

「「原子力は安いエネルギー」などととんでもない嘘が喧伝されてきたが、
 原発再稼働によって起きた事実を見れば別の隠れた真実が浮き上がる。
 「原子力は事業者が儲かるエネルギー」というものだ」

「何故なら、原発再稼働を行っても電力料金を引き下げる前に
 役員報酬や社員賞与や配当の復活が優先されているからだ。
 口では何と言おうと、行動が全てを物語っている」

「日々電力供給に努力する現場の社員の待遇改善はまだしも理解できるが、
 原子力依存度を高めるという致命的な経営ミスを犯した経営陣は厳しく糾弾されるべきと考える」

「大手事業者は姑息な手で有権者を欺く安倍政権が窮地を脱したと見たのか、
 またぞろ「原発の新増設を」と主張し始めている」

「福島第一原発の廃炉も遅れに遅れているのに、
 よくも平然とそのような主張ができるものである」

「また、所謂「原発文化人」が再び出現してきている。
 通常の者なら忌み嫌い、イメージ悪化が確実な原発広告を
 普通の相場よりも高いギャラを受け取って「出演」するものだ」

「これから廃炉費用がまだまだ増えるのは確実だから、
 バックエンドの費用も想定を上回るのは確実だから、
 こうした原発広告の出稿者や「出演」者にも費用を請求するのが
 社会的正義や公益性にかなうというものであろう」

「新増設を主張するなら、その前に関係者が私費で廃炉費用を負担するのが理の当然であろう。
 社会正義と良識に従えばそうなる筈である。国民にツケを回している場合ではない」

「我が国には半永久的に利用できる風力や地中熱がある。
 EVの普及で拡大確実な太陽光も小水力もある。
 十分に活用されていない高い省エネ技術もある。
 美しい国土を半永久的に汚染した原子力など不要なのだ。
 ただ、関係者の利益のために必要なだけであろう」

「そもそも福島原発事故の惨状を見ても、ぬけぬけと「安全な原発」などと口にし、
 震災時に日本を助けてくれた米兵が既に被曝で亡くなっている可能性が極めて高いのに
 平然と再稼働で一部関係者にカネを流すような利益誘導行為ができるのは、
 人間としてどこか決定的に欠けていると疑われても仕方が無いであろう」

「事実、原発の周辺自治体が再稼働に対し反発を強めている中で、
 (カネをたっぷり貰えるのは立地自治体だけだから当然だ)
 原発立地自治体の幹部が原発マネーで観光としか思えない旅行に行っている」

「こうした自己中心性と他の国民に対する冷淡さが原子力分野における特徴で、
 原発マネー旅行はその象徴的な例だと言える」

「東電はアメリカ(米兵が福島原発事故で亡くなっている)で訴えられ、
 勿論のこと日本でも訴えられているが、矢張りと言うか
 福島原発事故前の欺瞞的な行動の実態が明らかになっている」

「公判で東電の社員が堂々と「津波が来なければ収束していたと思う」と
 相変わらずの犠牲者無視の軽々しい発言を行っているのだが、
 (故郷を失った人々や米兵犠牲者のことなど完全無視していることが窺える)
 実は保安院から安全対策を促されて尋常ではない抵抗を示していた事実が報じられた」

「しかも、福島原発事故後にも行動様式が変わっていないことが確認されたから、
 今後も原子力関係者や原子力維持派の発言は信用できないこと、
 裏でカネが絡んでいないか検証しなければならないことが証明されたと言える」

「衝撃的な報道が入ってきた。
 福島第一原発の津波は「15.7メートルの高さ」になると
 東電子会社が計算し、旧経営陣に報告していたのだ!!」

「その子会社の担当者は「明治三陸地震をモデルにしたので想定内」と、
 極めて重大な証言を裁判で行っている。東電の言う「想定外」は嘘八百だったのだ!」

「更に、重大な隠蔽行為も発覚している。
 この「15.7メートルの津波」の可能性を報告された経営陣は、
 数値を「小さくできないか」などというまさに犯罪的な言葉を吐いたそうだ。
 これは事実上、「改竄の指示」に等しい極めて責任重大な発言である」

「原子力業界と密接な繋がりを持つシンクタンクが、
 「原発稼働できなければ日本経済に大打撃」という、
 いかにも見え透いた「研究成果」を発表していたので、
 余程追い詰められているようだと思っていたら、案の定だった」

「泊原発を稼働させられず新電力にシェアを奪われている北海道電力が、
 リーマンショック時よりも深刻な人員削減策を発表した」

「こうしたところで企業の本音というか、体質が見えるので
 新卒の方々は、より安い電力を供給して北海道民の生活への貢献度が大きい、
 新電力の方でご活躍されることを強くお薦めしたい」

「また、東通原発の建設が止まっているので(安全神話の嘘が発覚したから当たり前である)、
 東通村に巨額の原発マネーが入らなくなり、悲鳴を上げている」

「これは勿論、自治体幹部の判断ミスということになるので、
 幹部の給与カット・辞任は不可避だというのが当然の結論となる筈だが、
 何と「東通原発の建設」を東電に要求するという自滅的な状況になっているようだ。
 (そんなに建設したいなら、村の幹部が過酷事故の際に「個人賠償する」と言明すればどうか)」

「そもそも日本の経済成長率と原発稼働率は統計的に無関係である。
 (原子力シェアが最大になった時期に日本の成長率は大きく落ち込み、寧ろ逆相関すら疑われる)
 そうした明白な事実を無視し、いかにも原発稼働が経済に資するように「誘導」しているから、
 何か隠された他の事情があると考えた方が妥当であろう」

「こうした原発関係者の言動には、気の毒に思われる側面もあり、
 世界的なEVシフトで益々情勢が不利になり焦っているからでもある」

「日本国内に大量のEVが普及するようになったら、
 大量の蓄電池が供給されることになり、中古蓄電池も急激に増える」

「「電力は貯められない」「再生可能エネは高コスト」という
 今迄に大手電力が主張して来た二つの「建前」の同時崩壊に直結するからだ」

「モリカケ問題の背後には経産省出身者の陰謀が見え隠れしているが、
 (その筆頭は安倍に隠れて策謀を巡らす某秘書官である)
 森友・加計の両問題に共通点があることは興味深い」

「それは「社会正義や道理に反する政策を政治とカネの力で強引に推進する」ことで、
 しかも世論から批判の嵐でも嘘と言い逃れで誤摩化して無理矢理に通してしまう」

「例えば、原子力をいまだに「経済性に優れた」電源などと称しているし、
 (本当にそうなら経産官僚の退職金で福島原発事故の賠償金を負担すべきだろう)
 実際の「投機的な」レヴェルの不安定な稼働率を無視して「安定供給性」と言っている。
 (原発稼働率の実測値が風力以上にボライタルな現状であるのをどうして無視できるのか?)」

「ある原発立地自治体の住民が、原子力について本音を漏らしているのが象徴的である。
 「原発はもう無くてもいい。ただ、町は立ちゆかなくなってしまうだろう」
 これこそが事業者と利害関係者にとっての真相なのだ」

「今年の原子力白書は驚愕の内容で、
 福島第一原発事故を招いたという真摯な反省は皆無、
 原子力関係者が今迄の通りに原子力利権にたかって
 安定高待遇を実現したいという醜悪な欲望が透けて見えるものだった」

「「双方向の対話」や「広聴」が必要という噓つき全開の姿勢で、
 福島第一原発事故前の傲慢不遜な態度が露骨だった原子力官僚や利害関係者は
 対話や広聴を怠ってきたのだから責任を取らせ全員クビにしてから白書を出すがいい」

「また、「科学的に正確な情報を提供」などと国民を馬鹿にした表現まで出る始末で、
 我が国の原子力関連施設の不祥事と誤摩化しとお粗末な事故の「正確な情報を提供」すれば、
 或いは我が国の投機的で不安定な原発稼働率の実績値の「正確な情報を提供」すれば、
 原子力白書など全く信用に値しないものであることは明白である」

「原子力のために「政策的措置が必要」などというとんでもない文言もあるが、
 これは「原子力は世論に支持されていないから政府がカネを出してゴリ押ししろ」という意味だ。
 完全に国民を侮って「お前らはカネだけ出して黙っていろ」と考えている訳である」

「風力の潜在資源が豊かな東北で、風力発電を拒否して
 東通原発から送電できるようにガラガラの送電線を維持している事実でも明らかだ」

「まさに「原子力腐敗白書」とも言うべき内容で、
 このような内容の白書を平然と出すのは
 何か人間として欠落したものがあるとしか思えない」

「骨の髄からの無責任と欺瞞の「本性」は暴かれるもので、
 原発稼働によって誰が一番儲かるかが誰の目にも明らかになっている」

「原発稼働によって関西電力の給料カットがなくなったのだ。
 つまり、投機的な原子力に依存して電力供給の安定性を損なった
 以前の状態に戻ったのである。まさに「元の木阿弥」である」

「経産省は全てではないが、原子力利権と一体化している。
 風力大国スペインに大敗し、中欧北欧にコージェネ促進で惨敗しておきながら
 相変わらず再稼働を推進する無責任は、旧ソ連の「赤い貴族」とそっくりだ」

「またしても原子力の弊害が次々と明らかになっている。
 関電の経営にとって原子力は強力な武器だから
 自社の儲けのため如何なる手段を用いても稼働させたいのである」

「原発再稼働で何を最初に行ったかと言えばまず自社の賃金アップ、
 次にダンピングで他社の市場切り崩しだ。まさに「本性剥き出し」であろう」

「北海道では泊原発の送電線がガラ空きだが原発のために温存され、
 新たな送電網整備も泊原発を稼働させたい北電にとっては行う理由がない」

「苫東の石炭火力(原発と同じく出力調整の難しい欠点がある)に依存したのは
 泊原発再稼働で安定収益を得られるから新規投資に後ろ向きになるためだ」

「北海道の大停電で畜産業者が大損害を被ったが、
 北電が安定収益を確保出来る原子力に固執して
 風力とコージェネを促進させなかったのが元凶である。
 道民は絶対に騙されてはならない。北海道は潜在資源の宝庫であり、
 風力・コージェネ(ガス+バイオ)でエネルギー自給率も効率も飛躍的に高められるのだ」

「IAEAがシュリンクしてゆく原子力産業の惨状に悲鳴を上げている。
 何しろ2050年迄に原子力の発電量シェアが2017年から半減すると言うのだから」

「IEA(国際エネルギー機関)によれば2017年は原子力関連投資が前年比45%ものマイナス、
 まさに原子力は「壊滅」とでも言うべき状況であると言えよう」

「事実として廃炉が次々に行われている訳であるから、
 「原子力がなくても十分なエネルギーを確保できている」のだ。
 IAEAは典型的なブーメランの直撃を受けて墓穴を掘ることになろう」

「そこにとどめを刺すように、牧田寛氏に中傷を行った元経産省が「返り討ち」に遭い、
 原発再稼働支持派のお粗末さと欺瞞性が白日の下に晒されてしまった」

「泊原発の再稼働を叫んでいた「私設原発応援団」は完全に論破された。
 みっともない捨て台詞を残すか沈黙し続けるという惨状である。
 (悪足掻きをしても「司法リスク」があるので明らかに分が悪い)」

「しかも牧田氏のツイッターにより、興味深い事実も浮かび上がった。
 原子力や電力大手を擁護してきた元経産省の石川和男氏も原子力PAに深く関わっていたそうだ。
 大体そうだろうと推測はしていたが、氏は利害関係を公表せずに論陣を張っていたことになる。。」

「福島第一原発事故を巡る東電の強制起訴裁判においては、
 元東電会長の裁判でのとんでもない言い逃れに
 法廷では憤懣やるかたない声が上がったと言う。
 (謝罪も傍聴席の被災者の方向にでなく、何と裁判官に向けて行ったとか!)」

「何しろ「知らない」「聞いていない」「責任は現場に」という、
 ひたすら自らの責任を否定する保身発言のオンパレードだから、
 被災者や故郷を奪われた地元住民は激怒していることであろう」

「しかし、この裁判には積極的に評価すべきところもある。
 それは、原子力産業の上層部がいかに無責任でいかに良識に欠けているか、
 そして問題が起きたら責任転嫁して全力で保身を図るという「本性」が露呈されたからだ」

「日本国内の原子力業界団体の調査によれば
 2050年の主力電源は「再生可能エネルギー」とした企業が8割弱にも達し、
 原子力関係者も漸くにして現実を認めざるを得なくなってきたようだ」

「原発(事業)はやめられないと公言していた日立のトップが、
 漸くにして諦めてコスト増と資金の目処がつかないために
 「限界」とはっきり言明してイギリスの案件を諦めた」

「当ウェブログはイギリスへの原発輸出案件に就いて、
 「経済合理性から言えば中止以外にあろう筈がない」
 と予言していたが、ギリギリ危ういところで回避出来て良かった」

「しかし、政治の側は相変わらず凡庸を通り越して愚劣な姿勢を保っており、
 菅は「日本の原子力技術に対する期待の声」と幼稚で事実を無視した発言のみ」

「汚染水処理では数え切れない程のミスをし、
 核燃料の取り出しでは「認識が足りない」レヴェルの水準、
 そして大甘の自民党政権においてすら稼働出来ない泊原発では
 9年前から非常用電源の配線の片方が最初から繋がっていなかったという始末」

「これで日本の原子力技術を褒めるのでは「節穴」としか言いようがない。
 民主党政権の失態と惰眠を貪る国民B層が投票したからふんぞり返っているだけで、
 安倍政権のエネルギー政策はあらゆる面でお粗末、存在自体が害になっている」

「中西経団連会長が相変わらずの企業収益最優先の発言を行っている。
 再稼働は「どんどん進めるべき」で「安全性対策の議論を尽くした原発も多い」、
 そして長期的に再生可能エネルギーでは電力をまかなえないとの趣旨だ」

「しかしそのすぐ後に日経新聞に裏面を報じられてしまい、
 原子力が経済性の面で再生可能エネルギーに劣後していること、
 日立のプロジェクトに東電すら資金を出さなかった事実を指摘されている」

「スリーマイル、チェルノブイリ、東海村、そして福島。
 原子力事業者の言い分など信用してはならないことは史実が証明しており、
 中西発言の真実性も歴史によって裁かれる日が来るであろう」

「…かつて経団連の石川一郎・初代会長は日本への原子力導入を推進したが、
 官僚が経済的にペイしない(採算が取れない)と進言すると
 「木っ端役人が!」と罵倒したと伝えられる」

「だから今の経団連会長が民主主義に反してまで原子力を擁護するのは
 歴史的に見ると何ら不思議ではないとすら言えるのだろう」

「「再稼働をどんどん進めるべき」という発言は事実上、
 国民の強い懸念を無視し民主主義に反するものである」

「原発輸出で無理をしたら巨額赤字になるのは必至で、
 安倍や世耕のような反社会的な政策の責任者に
 個人賠償させるのが理の当然であろう」

「また、腐敗した安倍政権のエネルギー政策は完全に崩壊状態で、
 石炭火力はどんどん事業環境が厳しくなってゆき、
 原子力の経済性も安全コストの上昇で劣化する一方だ」

「電力大手がコスト高で原発廃炉に追い込まれているし、
 投機性が高いので投資家にも原子力は嫌われている。
 次のシビアアクシデントも確実に起きるので益々苦境に追い込まれるだろう」

「しかも我が国に残された数少ない成長分野である
 再生可能エネや省エネの普及拡大を妨害し、
 経済効果や新規雇用増を妨げているのだからその罪は重い。
 これだけでも即刻国政の場から駆逐されるべき理由として充分である」

「新しく経団連会長に就任すると必ずと言っていいほど
 「問題発言」が飛び出してメディアで批判され、
 それに対して更に開き直り発言が続いて顰蹙を買う、
 もはや「恒例行事」とも言うべき事態であろう」

「さて、中西経団連会長による発言だが、かなり「ブーメラン」に近い。
 「原発と原子力爆弾が頭の中で結びついている人に『違う』ということは難しい」
 などと公言したらごく当然の反応が返ってくるのが容易に予想され、
 「原発とカネが頭の中で直結している利害関係者に『違う』ということは難しい」
 と皮肉られるのがオチであろう。因果応報でしかないことだが」

「推進派の御前崎市長にすら発言を批判されるというお粗末さで、
 「国民的な議論」という言葉の欺瞞性を自ら証明するのも情けない限りだ。
 そして何よりの問題は、福島の被災者・被害者に対する冷淡さと無責任さである」

「経団連がそれほど原発再稼働に熱意があるのなら、
 東電が渋っている補償金を経団連が肩代わりし、
 避難指示解除地域の学校を支援するために
 経団連幹部の子弟を入学させると良いのではないか。
 (全国民が経団連への認識を改めて賞賛を極め、拍手喝采することだろう)」

「経産省の内部では原子力発電に更なる補助金という国賊的な案が出ているそうだ。
 これはメガソーラーにFITを適用する以上に悪質な反国益の謀議であり、
 このような謀議を逞しくする輩には福島原発事故の賠償費を個人負担させるべきであろう」

「「温暖化対策のため」などという見え透いた口実を掲げ、
 裏でカネ儲けと利権温存を図る汚れた動機は「真っ黒」である」

「本気で温暖化対策を行うなら、まず石炭火力を全廃しガス・シフトすべきであり、
 しかもガス火力ではなく極力コージェネレーションに転換しなければならない」

「原発停止のためガラ空きになっている送電網を風力発電のために使い、
 日本の優れた地中熱技術で飛躍的な省エネを進めなければならない」

「そのような必要な施策を徹底的にサボり、国民のカネを勝手に使って原発稼働を図るのは
 怠惰と無責任と癒着と腐敗がない交ぜになった史上最悪のエネルギー政策である」

「東電からの「寄付」というのも恐ろしいが、
 これはまさに「ふるさと滅亡制度」でしかない。
 東通村は福島第一の立地自治体と同様、原発に隷属して延命し、
 原子力とともに滅亡する泥沼に沈んでいるのだ」

「原子力関係者は、労組も国民を裏切って自分達の利益しか考えていない。
 「地球温暖化対策」など露骨な言い訳であることは誰の目にも明らかである。
 (投機的な原発稼働より石炭火力の全廃の方が遥かに温暖化対策になる)」

「東電の東通村への「2億円寄付」という胡散臭い話に続いて、
 原発輸出に失敗し大損失を出した日立出身の経団連会長が
 「温暖化対策」のため原発稼働を要求するという信じられない挙に出ている」

「本来なら株主に謝罪して「投機的な原子力事業には慎重に慎重を期す」と言明するのが
 経営者として当然の行動なのだろうが、会長の「常識」はどうも違うらしい」

「折しも福島第一の廃炉に80兆円以上かかるとの試算が出た時に
 (矢張り、経産省の公表した推計値の3倍以上である)
 実に間の悪い話でもある」

「良識や良心があるのなら、シビアアクシデントの甚大な被害を受けた自治体に
 会長個人としても出身企業としても経団連としても多額の寄付を行い、
 廃炉費用も国民に転嫁せず「我々が負担する」と名乗り出るのが至当であろう。
 (まさか、何も考えていないということはないものと思うが。。)」

「また、会長は矢張り経営の仕事で忙しいのか
 エネルギー政策についての認識が残念ながら誤っている。

 「日本は資源を持たない」

 → 潜在風力・太陽光・地熱資源は世界有数である(環境省等が公表している)

 「温暖化対策の進展に向けては、原子力を継続的に活用する必要」

 → 日本で原発稼働させても米中の排出量が多過ぎるので無意味に近い

 「安全性が確認できた原発の再稼働を」

 → 福島第一を筆頭とする日本の原子力のとんでもない事故・不祥事の「実績」を無視

 「小型の原子炉などの技術開発を」

 → 実用化されておらず、「電力の安定」に寄与する訳がない

 「送電網のルート見直しや容量拡大を進める必要性」

 → 「先着優先」という電力大手に有利なルールで他社を排除しているのが諸悪の根源

 ただ、これは単純に原発輸出に失敗した日立が
 国内事業で何とか儲けなければならないという切実な理由だろうから、
 最初から温暖化対策や電力の安定は口実に過ぎないと思われる」

「こうした経済界の保守退嬰のため、
 再生可能エネ投資では欧米企業に敗北し続け、
 「排出二酸化炭素は増えているのに欧州より経済成長率が低い」
 という情けない日本の非効率性・投資抑圧に拍車がかかってしまうのである。。」

「日経や毎日は、会長の本音が出身企業など原発企業の儲けが狙いだと見ているようだ。
 会長が一言も触れていない電力大手が優先される日本の送電網の歪みや
 会長が推す小型原発が全く現実的でない実情も日経は冷静に指摘している」

「本気でコストや温暖化対策を考えるなら、投機的な原子力など初めから論外で、
 既存の送電網の近隣から風力発電を普及させ、特に寒冷地ではガスコージェネ、
 西日本では地中熱利用と太陽光の自家消費(←送電コストゼロ)へ注力と決まっている。
 下北半島や淡路、御前崎、敦賀、玄界灘等を見れば風力発電の成長余地が大きいのは明白だ」

「賢明な国民にとっては想定内で何ら驚きはなく、
 ただ図々しい嘘と誤摩化しを続ける政府と
 利害関係者に対する不信と警戒を強めるばかりだが、
 矢張り原子力の欺瞞的な本質が明らかになった」

「原子力規制委が原発のテロ対策を求めた結果、
 安全対策の費用が5兆円を既に越え、更に高騰するのは確実と言う」

「東北電力に至っては安全対策費の総額を公表しなくなる始末、
 東通原発の隠れた高コストが露見するのを恐れたと疑われるのは確実である。
 (東通が稼働できればどれだけ事業者が儲かるか試算すればすぐ分かる)」

「規制委の求めるテロ対策とて勿論100%テロを防げる訳ではなく、
 更に言えば北や中共のミサイルの射程内に日本の原発銀座があるという
 電力供給の面でも安全保障の面でも危険極まりない現状では
 原発再稼働を求めること自体が反社会的とすら言い得る行為である」

「少し前に以下のような指摘を行ったが、
 矢張り原子力依存度の高い関電が真っ先に
 その通りの腐敗と癒着を白状することになった。

 「原子力関係者が福島原発事故を真摯に反省するよりも
  再稼働に血道を上げる理由は余りに明白である。
  再稼働しないと自分の儲けが大幅に減るからだ」

 「「彼ら」の言う温暖化対策が原発再稼働を意味するのも同じ理由であり、
  温暖化対策もエネルギー安全保障も「彼ら」の儲けの方便でしかない」

 「報道の自由があるまともな民主主義国では、
  原子力の欺瞞と不透明さが必ず浮かび上がってくる」

 「本質的には、原発のシビアアクシデントの損害は「ブラックスワン」であり
  予見も防止も不可能だからこそ、どこまでも安全対策を追求せざるを得ない。
  だから欺瞞的な省庁や利害関係者の言う原子力のコストなど信用してはならないのだ」

 「これまで原子力を推進・支持してきた輩も、何一つ責任を取らない連中だ。
  徹底的に騙されカネをむしられた国民や住民が馬鹿を見る、という図式である」

 余りにも的確に関電の問題を予言していたので
 執筆者自身が驚いている位だ!」

「このように「腐敗」「癒着」以外の何ものでもない実態が露見しても
 地元ではカネが入ってこなくなることを心配しているとか。
 問題の本質はそこでは全くないと思うのだが。。」

「はっきり言っておくが、関電の問題では自民党もグルである。
 森山と全く同じ手法で原子力事業者は自民党要人にカネをバラ撒いてきたからだ。
 経産相は驚いた振りをしているが下手な芝居だ。恒例の「蜥蜴の尻尾切り」でしかない。
 関電の2人に詰め腹を切らせて原発稼働を維持しようと策謀を巡らせている筈だ」

「今回の件で驚愕したのは、関電トップが最初は辞める意志ゼロだったことだ。
 まともな民間企業ではないことが改めて国民に強く印象づけられ、
 上層部がこのように非常識だと「被害」は一般社員にも及ぶのだろう。
 会長も社長も顧客にだけでなく社員に平身低頭懺悔し謝罪する必要がある」

「デマを流して関電経営陣を被害者のように偽る連中がまだいるらしいが、
 利権勢力に騙されるしか能のない典型的な「B層」か国民を欺く「第五列」である」

「関電は長年の癒着と腐敗が暴露されて苦境にあるが、
 興味深いのは自民党の反応である。明らかに関電を庇っているのだ」

「それもその筈で、自民党は原子力関連業者の団体から
 2017年だけで7億円以上も受け取っているのである」

「第二次安倍政権の「失われた6年」で年に7億円とすれば、
 安倍自民は最低でも42億円は原発マネーを受け取っていることになる。
 良識あるメディアは是非鋭く追及して欲しいものだ。
 (原発広告を出している御用メディアは疾しい沈黙に陥るだろうが)」

「それだけの大金をはずんで貰っていれば悪代官よりタチの悪い自民党が
 関電の役員を全力で庇って国会招致を妨害するのも無理はない。
 「腐敗政党」と言われても何も反論できまい」

「関電はじめ原子力事業者が自民党にたっぷりカネを貢いできたのは、
 自民党からあらゆる局面で政治的に庇護されることを期待してのことである。
 当ウェブログが原子力は「政治的に汚染されている」と指摘したのはこのためだ。
 問題は被曝の恐れだけではない。企業も政治家も汚染させる悪の根源とさえ言える」

「関電の役員へ札束だの商品券だの小判だのが贈られるという
 前代未聞の事件が起きても尚、経産省や財界は本質を理解していない。
 いや、本質を見ないふりで原子力の腐敗構造を温存したいのかもしれない」

「スキャンダルだらけでいつクビになるか分からない経産相が
 「膿を出し切る」などと放言するという喜劇的な現象まで起きて、
 (まず当人が辞職して膿を出し切るのが先であろうに)
 原子力そのものが日本社会の「膿」そのものであり
 腐敗と癒着を生み出す根源であるという真相も理解できないのだ」

「関電が醜聞・腐敗なら経産相は喜劇役者に等しい。
 「膿を出し切る」なら原発をすぐ廃炉にすれば済む話で、
 腐敗の根源である原子力を温存して膿を出し切るなど出来る訳がない」

「関電が被害者であるかのようなデマを流すB層と第五列は、事実を見るがいい。
 関電は公費補助をたっぷり受けた原子力で稼いだカネで会長に10億円以上の退職金、
 株主総会で役員の個別報酬開示を全て否決してきたという「実績」があるから、
 B層と第五列は民主主義に反するだけでなく資本主義をも劣化させている訳だ。
 自分が何をしているか理解出来ないというのは実に恐ろしいことである」

「無気力で保守退嬰の有権者が利権癒着政権を延命させたため、間違いなく国民にも打撃が及ぶ」
と当ウェブログは予言した。原発輸出が惨めな「惨敗」に終わっても矢張り「監視が必要」なのだ!

▽ 原子力には元々経済性も公益性も欠如しているから、自民党にカネをバラ撒き続けた

『原発利権を追う 電力をめぐるカネと権力の構造』(朝日新聞出版)


「自浄力など期待できないので選挙で鉄槌を下さない限り何も変わらないのである」
「原子力に関わったが最後、「自浄力」は失われる」とした当ウェブログの警告通りだ。。

「関電が元助役から札束だの小判だのを受け取っていたのが発覚し、
 地元の高浜町では「町民の「誇り」が「恥」に変わった」と
 嘆いているということだが、「第二弾」が明らかになった」

「元助役が在任時に、関電から35億円もの巨額に上る
 とんでもない「寄付」が高浜町に行われていたのだ」

「元助役の贈り物が10倍以上になって町に戻ってきた訳だから、
 一部のB層がデマを垂れ流しているように関電が「被害者」の訳がない。
 両者は国民に隠して相互依存関係を築いたのであり、
 「癒着」と言う以外にどのような呼称があるだろうか」

「地元の方々には大変申し訳ないが、このような事実は
 原発立地自治体における「よくある」話であり、
 実際浜岡でも近隣自治体には黙って巨額寄付を受け取っていた」

「このような公益性の全くない「寄付」が生み出されるのも原子力の特徴だ。
 バレるとまずいので情報公開せずどこまでも隠そうとする点でも共通する」

「そうした不都合すぎる「事実」を全力で隠し、
 結局は露見して批判される事態が懲りずに繰り返されてきた」

「原発を動かすことで高所得・厚待遇を得ていたというのが実態だ。
 だから自民党や立地自治体と後ろ暗いカネのやり取りがあるのも不思議ではない」

「これこそ日本の原子力のどす黒い歴史であり、
 現場の技術者や労働者がどれほど必死になっても、
 立地自治体の住民がいかに努力しようと、
 決して変えることの出来ない原子力の歪んだ本質なのだ」

「彼ら」も漸く原子力に未来がないことを自覚し始めたが、全員ではない。
有権者が安倍やその取り巻きを叩き潰さないと「自浄力」は働かない、そう改めて確認できる。

 ↓ 参考

関電は森山元助役のいた高浜町に35億円もの巨額寄付、明白な癒着だ - 原子力のもたらす腐敗の典型
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/f8cf7a1774020eef4b9a8427b83235c4

原発関連業者が安倍自民に年7億円超のカネを上納、だから関電の国会招致を拒否した - 底なしの腐敗
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/342092dfa2e9a3fb63a0ab7e8bb67adf

原発の発電コストが5兆円以上も急増、テロ対策をサボってきた報い - 大嘘で国民を欺いた政府も同罪
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/758296619c712b099e8eb90aafd6de5b

出身企業のために原子力ゴリ押しの経団連会長、日経に皮肉られる -「大手電力優先の仕組みも見直す必要」
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/9ea95c3a183d36f949492dbc5343bc9f

東電は東通村に2億円寄付、経産省は原子力産業を税金で救済する謀議 - 政党を操る原発労組も「同類」
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/8b582c04e37638af5bf90e0911ff4dc7

世界の原子力発電シェアは激減へ、ガスと再生可能エネにコストで敗北 - 元経産省も無様に論破され自滅か
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/06c15084b58b9c823b2065e2c2b52f86

「高いリスクがある」から30億円は「仕方ない」、元浜岡町長が証言 - 中部電力がこっそりカネを流した
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/61c6f8fb829b5425eaf7703de040f03e

▽ 原子力の経済性が劣悪だと明言した官僚を、経団連会長が罵倒して推進させたのが史実。。

『レベル7 福島原発事故、隠された真実』(東京新聞原発事故取材班,幻冬舎)


福井県から60億円受注 元助役関連企業、県民から批判(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52472530S9A121C1ACYZ00/
”関西電力役員らが福井県高浜町の元助役から金品を受け取った問題に絡み、県職員らの金品受領を検証していた調査委員会(委員長=藤井健夫弁護士)が21日に公表した調査報告書では、県が元助役関連企業に計60億円に上る工事などを発注していたことが判明した。調査委は「契約に問題はない」とするが、外部の利害関係者から金品を受領した不透明な実態に県民からは疑問の声も上がる。
 関電は10月、同社役員ら20人が200…〔以下略〕”

「契約に問題はない」どころか癒着・腐敗以外の何ものでもない。
福井県から60億円もの受注が出来るのだから
多少のキックバックを払っても十分にお釣りが来る。


福井県職員109人も受領 関電問題、高浜町元助役から(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52451150R21C19A1LB0000/
”関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から金品を受領していた問題に絡み、同県が設置した調査委員会は21日、県職員109人が元助役から計122万円相当の金品を受け取っていたとする調査報告書を公表した。現金や小判、商品券を受け取った21人については「儀礼の範囲を超えている」と指摘した。
 職員の金品受領は常態化していたとみられ、元助役との不透明な関係とともに公務員としてのコンプライアンス(法令順守)意識の甘さが浮き彫りになった。
 調査委によると、金品を受領したのは健康福祉部と教育庁の職員が中心だった。中元や歳暮などとして贈答品を受け取ったケースが多かったが、現金10万円、10万円相当の商品券や小判を受領した職員もいた。
 県は1995年度以降、元助役の関連企業に60億円近い工事を発注していたが、調査委員長の藤井健夫弁護士は「県の発注工事など県行政に影響を与えた事実は確認されなかった」と述べた。
「儀礼の範囲を超えている」とされた21人のうち20人は既に退職しており、唯一の現役で当時健康福祉部の課長級だった50代の男性職員について県は21日付で戒告の懲戒処分とした。小判1枚と商品券の計20万円相当を受領していたという。
〔中略〕
 調査委員会は藤井弁護士ら県の顧問弁護士3人。10月15日の発足以降、歴代の知事や副知事、元助役と接点があると想定された部署の部長、副部長級の職員ら377人を調査対象とし、313人から回答を得た。
 関電では社内調査の結果、2006~18年の間に役員ら20人が元助役から計約3億2千万円相当の金品を受け取ったことが判明。第三者委員会が対象を広げるなどして再調査を進めている。”

当ウェブログは「原子力のヴァンパイア効果」と呼んでいるが、
ひとたび原子力に関わると病原菌のように腐敗が拡大してしまうのだ。
生じている事実を直視すれば他の結論が出よう筈がない。


金品受領「福井県は組織的対応せず」…過剰配慮の構図、関電と同じ(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191122-OYT1T50077/
”関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題で、100人を超える県職員も森山氏から金品を受け取っていたことが明らかになった。現金、小判、ワイシャツ仕立券……。森山氏に過剰に配慮し、 毅然と対応できなかった構図は関電と同じだった
 「個人として対応すべき問題と職員が考え、組織的な対応がされていなかった」。県が設置した調査委員会の藤井健夫委員長は21日夕、県庁で記者会見を開き、問題の背景をこう指摘した。
 報告書によると、森山氏から県職員への金品提供は20年以上前から行われていた。森山氏は県の客員人権研究員を長年務め、職員の間で「人権問題を熟知し、行政の内容にも通じている第一人者」と評される一方、「感情の起伏が激しく、対応に気をつかう必要がある人物」とも認識されていたという。
 金品受領を認めた職員やOB109人のうち、特に多かったのが人権問題や人権教育を所管する健康福祉部や教育庁の職員だ。就任時などに森山氏のところにあいさつに出向き、その際の昼食や夕食の代金は森山氏が支払うことが多かったという。
 戒告の懲戒処分を受けた健康福祉部の課長級(当時)職員は森山氏から商品券10万円と純金の小判1枚(10万円相当)を渡され、その場で返却しようとしたが、森山氏が反発。翌日に電話で返却を申し出ても強く断られたため、そのまま受け取ったという。菓子の下に商品券2万円が入っていたと証言した職員もいた。ある県幹部は「職員は森山氏の機嫌を損ねたくないだけだったかもしれないが、気のゆるみがあったと言わざるを得ない」と話した。〔以下略〕”

「気のゆるみ」という県幹部の暢気なコメントは本質を理解していない。
不正や隠蔽に対する鈍感さは、原子力に関わる自治体に多く見られる顕著な特徴だ。
これも原子力の果てしない不正と隠蔽の歴史が証明している事実なのである。


安藤ハザマが所得隠し 2億5千万円、架空発注などで(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52538160T21C19A1CZ8000/
安藤ハザマが工事の架空発注などで裏金を捻出していたなどとして、東京国税局から2018年3月期までの5年間で約2億5千万円の所得隠しを指摘されていたことが23日、関係者の話で分かった。裏金は接待費に充てたほか、一部では社員による私的流用もあったという。
 他の経理ミスなどを合わせた申告漏れ総額は約3億円で、重加算税などを含む追徴税額は1億数千万円に上った。
〔中略〕
 関係者によると、東北支店の幹部などが14~18年ごろ、下請け業者などに除染や土木関連工事を発注。架空や金額を水増しした発注があり、安藤ハザマから業者に代金を支払った後、現金で還流させるなどしていた
〔中略〕
 東京国税局はこうした費用を経費計上が認められない交際費などと認定。仮装・隠蔽を伴う所得隠しにあたると指摘した。”

福島の除染下請けの巨額の脱税が発覚して話題になったが、
元請けもこの状況だから、「業界の体質」と言う以外にない。
原子力に関わる組織も個人も不正に染まるものだと言われても反論できまい。
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