みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

2017年3月第4週チャート

2017-03-26 | 注目投資対象・株価の推移



当ウェブログの想定通り、トランプのレイムダック化が急速に進んだ。
そもそもトランプはオバマケアの内容を碌に理解しておらず、
後から知ってその制度としての素晴らしさに驚いたという話も出ている。
(未確認情報だが、この全てが事実であっても何ら不思議ではない)

そもそもトランプ相場は巨額のポジション変更と金利上昇から生まれた。
つまり無数の思惑から形成された割高水準に至っているのは明白であり、
東証も鍍金が剥がれたら急速に萎むのは当然の話だと言える。


ドル円はレンジ圏を明確に下抜けた


豪ドルが対円で急落、ここ暫くなかった値幅の大きさ


ポンドは指標が良く別世界の動き



富士重の下落の大きさが目を惹く、5384は急騰してきた反動か


小型は暫く収縮のスパイラルになるかも、VIXは急反転が生じるかどうか


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『週刊エコノミスト』3月28日号 -「自由貿易」で特権層の富が肥大した、歴史が教える不都合な真実

2017-03-24 | 『週刊エコノミスト』より
今週の『週刊エコノミスト』の特集「良い貿易 悪い貿易」はかなり良かった。
実質的に、自由貿易やTPPなどの経済協定への厳しい批判となっており、
米の要求に屈してTPPを推進してきた安倍政権と民主党政権の愚かさが分かる。

指摘されているように「米国の本質は保護貿易」なのである。
そうした不都合な真実が、現下の貿易停滞で浮き彫りになってきたのだ。

経済学の所謂、新古典派や「比較優位説」に疑いの目が向けられていること、
米国民が自由貿易に対して根強い不信を抱いていること、
その不信を決定的なものとしたのがNAFTAであること。
現下の状況を整理するには30頁の「現実離れした自由貿易モデル」が良い。

32頁ではグローバル化と民主政治と国家主権の三つは同時に成り立たないという
「世界経済の政治的トリレンマ」が紹介されている。
ただ、この著者はブレトンウッズ体制を評価しグローバル化が長続きしないとしているが、
ブレトンウッズは米の圧倒的優位の上に立脚したものである上に、
企業や新興国、小国にとってグローバル化は利益の最大の源泉なのでその見通しは外れる筈である。

『週刊エコノミスト』2017年03月28日号


最も評価できるのは38頁、川北稔・阪大名誉教授の執筆による
「大英帝国が始めた自由貿易 特権階級の蓄財に利用」である。
自由貿易の祖であるイギリスでは、自由貿易を推進したのが経営層と金融業であり、
世界大戦時の食糧危機に繋がったため英国民の不満が強まり、社会民主主義的政策転換の原因となった。
特権層、利権層が自己利益の追求のため政策を歪めるという現代と酷似した構図であると言える。
(エントリーのサブタイトルはこちらから)


他方、期待した割にいま一つだったのは「日本は自由貿易で発展したのではない」だ。
イデオロギーの強い執筆者を選んだ編集部の失敗であろう。
日本の高度成長は人口要因が大きいと指摘するデービッド・アトキンソン氏か、
保護貿易と自由貿易の対比で鋭い問題提起を行っている渡辺惣樹氏の方が遥かに良かっただろう。

▽ 実は、自由貿易時代のイギリスより保護貿易時代のアメリカの方が経済成長率において勝っている

『TPP 知財戦争の始まり』(渡辺惣樹,草思社)


    ◇     ◇     ◇     ◇

『ダイヤモンド』の鉄道・民営化特集はよく読み込むとなかなか興味深い。
観光列車が採算性に劣ること、横並びになりかけていること、
割増料金の座れる通勤列車が増えていること、等々。
(最後の点は、誌面では言及されていないが高齢化の影響かもしれない)

しかし、最も興味深いのは葛西会長へのインタビューだ。
民営化においての功労者であるのは衆目の一致するところであるが、
今後のリニア計画についていかにもザル勘定で、
このままで行けば大失敗確実であろうと推測される。

過去の成功が未来の失敗の誘因になる可能性がまさに今、刻々と高まっている。

『週刊ダイヤモンド』2017年 3/25号 (国鉄 vs JR)


他には、名古屋の校風・学閥特集が興味深かった。
こういう記事を作らせると本当にダイヤモンドは上手だ。
中京圏ではきっと大きな話題になっていることだろう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

『週刊東洋経済』は銀行特集にフィンテックを絡めた感じ。
ダイヤモンド特集ほどの迫力はないような印象だった。

メイン特集よりも後ろの方の中川政七商店の記事の方が遥かに良質である。
名声は何度か聞いていたが、成る程と思った。
矢張り、旧態依然の仕組みや構造からイノベーションは出ず、
前例のない試み、業界の慣習打破がなければ真の革新は生まれないのだ。
だからこそイノベーターは旧勢力からバッシングされる、ということなのだ。

『週刊東洋経済』2017年3/25号 (大再編、金融庁、フィンテック 銀行マンの運命)


佐藤優氏の連載コラムは最近おかしいと思う。
北方領土交渉の直前で突然、安倍政権への批判がトーンダウンし、
いかにもロシア側がシグナルを送ってきているとの論調に転じた。

今回も南スーダン問題で安倍政権が「冷静に判断」などとしている。
真に冷静な判断ができていれば、そもそも南スーダンに自衛隊を出さない筈であり
歴史に名を残したいという愚劣な政治的野心が疑われるこの自衛隊派遣について、
何らかの隠れた理由で官邸を擁護しているのではないかと疑いたくなる。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週の注目はダイヤモンド、アート特集はかなり期待できる。

▽ アートへの注目はバブル崩壊の前兆、という点でも興味深い

『週刊ダイヤモンド』2017年 4/1号 (美術とおカネ 全解剖)


▽ 珍しいアニメ特集、江戸後期と現代が閉塞性と現実逃避で共通すると山田昌弘教授が指摘したのを思い出す

『週刊東洋経済』2017年4/1号


▽ メイン特集は何とも評価できないが、外債で大損失が出ていると噂される地銀の動向は重要

『週刊エコノミスト』2017年04月04日号

「カリフォルニア州独立運動」を扱ったエコノミストリポートは見ておきたい。
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「急激な人口減少と超少子高齢化に直面」、被災地の苦い現実 -「2020年までに復興終わらない」が多数

2017-03-23 | いとすぎの見るこの社会-コミュニティ関連
矢張り、「復興を加速」と称した安倍首相の発言は嘘で、
投入した兆円規模の予算にもかかわらず
東日本大震災の被災地復興ははかばかしくない。

これも大方の予想通りであろう、
カネをいくら投入して公共事業を行っても、かつての生活が戻ってくる筈がないし
被災地には元々人口流出・減少が続いていた地域が多いこと、
そして福島原発事故は不可逆的かつ長年に及ぶ悪影響を与えていることから、
復興が容易でないことは初めから分かっていたことなのだが。

軽々しく大言壮語した安倍首相と、
社員に対して「高く評価されている」と豪語する東電社長の言葉が、
かつての暮らしを取り戻せない被災地の現状の前で
白々しく響くだけなのは至極当然のことと言える。

このままだと、建設業への降って湧いた特需と
仙台など一部の震災バブルに終わってしまいかねない。
多くの人々の命が失われ、コミュニティと生活が破壊された末に
そうした結果しか残らないのなら、「復興」という言葉に対する深い不信ばかりが残る。

▽ 安倍政権は、高額の公共事業による復興は失敗に終わるという過去の教訓を全く分かっていない

『震災復興 欺瞞の構図』(原田泰)


当ウェブログが前々から指摘してきた通りであろう。

「元々、東日本大震災の被災地は過疎に苦しんでいた地域が多く、
 多くの識者が当該地域からの人口流出が起きると予想しており
 「復興」どころか「復旧」すら困難であることは予想されていた」

「加えて原発事故による壮烈な風評被害で
 福島とその近隣の第一次産業・観光業が凄まじい打撃を受けており、
 深刻な影響は後々まで残ることになる」

「知られているように被災地支援の熱意と活動は漸減するものである。
 被災地での日常回復も個々の状況や資質によって「まだら模様」となり、
 被災による打撃が甚大であった人々、復興の動きに取り残された人々は
 経済的にも心理的にもより苦しい状況に追い詰められつつある」

「寄付金でも「買って応援」でも彼らの苦境は改善されない。
 まして、自民党が票田にカネをばら撒き、選挙に勝つための方便である
 「国土強靭化」では復興が永遠に不可能なのは明白である。
 (せいぜい彼ら利益共同体の「利権回復」でしかない)」

「陛下が震災の影響が色濃く残っている被災地の現状に心を痛め、
 深い気遣いをされているのを聞いてしみじみと心打たれた後に、
 安倍首相のいつもの空々しい言辞を聞いて猛然と怒りが込み上げてきた」

「復興が進んでいる一部の見た目の良い場所だけで物見遊山し、
 震災が「新しいステージ」に入ったなどととんでもない嘘を吐く政治家は、
 天皇陛下のお気持ちを踏みにじる叛逆者に限りなく近い」

「今、被災地は復興どころか復旧も不可能になりつつある。
 それは様々な理由に基づくものだが、最大の理由の一つは安倍政権である」

「「国土強靭化」などと愚劣なプロパガンダを展開して
 公共事業予算を全国津々浦々にバラ撒いたために
 被災地に向かう筈の資材も労働者も一気に分散し、コストも高騰した」

「自民党のお家芸である業界買収策の余波で、
 ただでさえ困難な復興が遅れに遅れ、
 自民党と癒着している建設業界が優先するのは「ハコモノ」である。
 生活再建は業界に及ぼす恩恵が少ないので後回しにされる」

「このようなことは、自民党の通弊として、
 これまでの「実績」から見て分かり切った話だった」

「権力の監視どころか「権力の犬」になっている御用メディアは恥さらしである。
 こうした被災地の実情を知っていたら、「新しいステージ」が嘘八百である位はすぐ分かる筈だ」

「口ではいいことを言うが、相変わらず中身が伴っていない安倍首相。
 状況がかなり良い場所ばかり視察し、子供と一緒に写真に収まって
 自分のイメージだけ良くしようとする魂胆が見え見えである」

「あのバラ撒き民主党よりも自民党は6兆円の予算を上積みしていた。
 この巨額予算が、人口流出した被災地の巨大な建造物に化けたのである」

「震災復興がうまくいかなかったことは、この速報を見れば明白である。
 安倍政権による「被害」はこれにとどまらない。
 建設業ばかりに労働者が集中した被災地は、二度と立ち直れなくなる。
 自前の産業を失い、産業が空洞化する。政治家に予算を求めて生きるしかなくなる」

「被災地には穏和な人が多く、支援を受けて感謝している。
 だからはっきりと言わないのだが、本音は以下の通りだ。
 「安倍首相は大嘘つきで、「新しいステージ」になど入っていない」
 「安倍政権や自民党は、被災地よりも建設業界のために行動している」
 「震災復興は失敗しており、復旧すら不可能になった」」

遠からず被災地での調査が行われるだろうから、
以上のような現実がはっきり示されるであろう。

▽ 地方で重要なのは「人」であり、土木建設で再生する自治体など存在しない

『奇跡の村 地方は「人」で再生する』(相川俊英,集英社)


刻一刻と、「復興」という言葉が空しく響き、形骸化してゆくようになる。

「口だけ安倍政権が、経済ばかりか震災復興でも成果に乏しく、
 寧ろ復興を妨害している様相が明らかになってきた」

「「被災地の復興に向けた取り組みを加速する」などとまた空々しい美辞麗句を語るが
 映りの良い子供と一緒に御用メディアのテレビに映ってばかりで、
 震災復興が思うように進んでいない苦い現実を誤摩化そうとしている」

「その見え透いた小細工も道理であり、人の少ない場所に巨大な土木工事ばかり進み、
 自民党の票田である建設業界ばかりが儲かっているのが現実だからだ。
 自民党の国土強靭化こそが震災復興を妨げる根源なのだから、誤摩化すしかない」

「国勢調査によれば、被災地の人口流出は加速している。
 確かにインフラが失われてしまえば生活が困難になるから仕方のない面もあるが、
 福島の深刻な人口減少をみれば、「復興に向けた取り組みを加速」などと大嘘をつくのは
 とんでもない話であるばかりか、政権の重大な責任を認識すらしていない事実を示すものだ」

「また、岩手・宮城の人口減少トレンドは全く変わっていない。
 「取り組みを加速」したつもりだけで、成果は乏しい低能の証拠であるのは明白だ」

確かに各所で素晴らしい支援活動や復興はあるが、
大勢は当ウェブログが指摘した通りの状況になりつつある。

 ↓ 参考

復興予算6兆円増額して人口減少が止まらず、安倍政権はもはや害悪 -「復興進んでいない」が住民の54%
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d54f95e8d21729902e8ae49c5c25d54a

「震災で亡くなった人より震災後に移転した人が多い」- 安倍首相の言う「新しいステージ」は単なる妄想
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/3c13a5dbae5c3f0ac480048d45ffedf1

被災地の女性の貧困が深刻化、自営業者・パートの約7割が失業中 -「国土強靭化」で復興できる筈がない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/af4ca12c6b88a24beb5dfa856ad6ee5f

▽ 元々被災地は、高齢化と人口減少によってコミュニティの維持にも問題を抱えていた

『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』(増田寛也,中央公論新社)


仮設で「いるだけ支援」=学生滞在、住人と交流―東日本大震災6年(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030700801&g=eqa
高齢化が進む福島県の応急仮設住宅で、大学生が空き部屋に一定期間滞在し、避難者と交流する「いるだけ支援」が行われている。自治会の解散や退去者の増加でコミュニティーの崩壊が懸念される中、避難者からは「団地全体に活気が生まれた」と喜ぶ声が聞かれる。
 東京電力福島第1原発事故後、福島県浪江町の住民が避難する福島市の「北幹線第一仮設住宅」には、福島大1年の高坂夏美さん(19)と2年の佐々木翔太郎さん(20)が滞在する。特別の技能や資格を持たない2人が続けているのは、住民との日常的な交流だ。
〔中略〕
 佐々木さんは「被災地のために何かしたい」と思い、支援に参加。大学近くの寮に住んでいるため、通学時間は片道40~50分と延びたが、「苦労はない。いろいろな住民の方と知り合えたことがうれしい」と話す。住人の鎌田豊美さん(68)は「若い人たちがイベントなどを手伝ってくれ、大変助かる」と感謝した。
 「いるだけ支援」を担うのは福島大の学生団体。2015年6月から取り組みを開始。福島、二本松両市の仮設住宅各1カ所に延べ計16人の学生を送り込み、2~4カ月間一緒に暮らした。代表で4年の久保香帆さん(22)によると、健康上の理由で外出できない人を見つけ、生活支援相談員の巡回対象に加えてもらうなど、孤独死防止にも一役買っている。
 ただ、取り組みは福島大に限られている。同大の鈴木典夫教授(地域福祉)は「大学だけで行うのは難しい。NPO法人などにも積極的に参加してもらいたい」と訴えた。”

復興の中で、心打たれる活動は確かにある。
資金的な面で持続可能性がどうなのかという課題はあるが、
闇夜にも無数の星が輝くのと似て、未来に向けての種は
政治の凡庸や無策にも負けず芽を出している。


復興:「2020年度以降も」4割 42市町村長調査(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170310/k00/00m/040/093000c.html
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の沿岸部計42市町村の首長に毎日新聞がアンケートしたところ、国が復興のめどとし、東京オリンピック・パラリンピックも開催される2020年度までに復興事業を終わらせる見込みが「ない」と答えた首長が約4割に上った。大半が東京電力福島第1原発事故で避難を強いられた福島県の首長で、原発事故からの復興が進んでいないことが浮き彫りになった。
 国は2011年度からの5年間を「集中復興期間」、16年度からの5年間を「復興・創生期間」と位置づけ、震災10年となる20年度までに総額32兆円を投じて復興事業をほぼ終わらせ、復興庁も廃止する方針。その後も福島を中心に支援する姿勢を示すが、具体的な予算措置は未定だ。
〔中略〕
 20年度までに復興事業が終わる見込みが「ない」と回答したのは、岩手2人、宮城1人に対し、福島は避難指示区域の自治体を含む13人。福島で「ある」と答えたのは新地町だけで、相馬市は「わからない」とした。終了できない理由について福島では大半の首長が原発事故の影響を挙げた。浪江町は「(今後)3年程度で復興事業が終わるとは思えない」とした上で「津波被災地と原発被災地では復興の速度が明らかに異なる」と指摘。帰還困難区域が町の96%を占める双葉町は「復興事業自体が始まっていない」とし、解除された川内村も「急激な人口減少と超少子高齢化」に直面していると訴えた。
 岩手では陸前高田市と大槌町、宮城では山元町が「ない」と回答。陸前高田市は「新庁舎建設が21年度までかかる」ことを、大槌町は土地区画整理事業の遅れなどをそれぞれ理由に挙げた。山元町は「集団移転先でのコミュニティー形成や心の復興」などに長い歳月が必要だと訴えた。【栗田慎一】”

しかし、マクロとしての実態はこうだ。
矢張り「復興格差」が進んでおり、特に福島原発事故の悪影響が甚大である。
2020年に日本国民が東京五輪に束の間の熱狂を見せる時にも、
多くの被災地自治体は今と左程変わらない現実を痛感せざるを得なくなる。


社長「活動高い評価」=東京本社前で抗議集会も―東電(時事通信)
http://
”東京電力福島第1原発事故の発生から6年となるのに合わせて、広瀬直己社長は11日、同原発構内入り口近くにある新事務本館で訓示を行い、福島県内での社員の活動について「大変高い評価をいただいている」と述べた。
 広瀬社長は「この6年で発電所(福島第1原発)は見違えるようになったと感じている」と廃炉作業の進展に手応えを示した。その上で、「一日でも早く地域の皆さんに古里に戻ってきてもらえるように頑張っていこう」と呼び掛けた。”

対照的に、東電社長は意気軒昂である。
対社員の発言で対住民ではないということもあろうが、
被災地の現状を考えると相当暢気な内容である。

少なくとも、自分から「高い評価をいただいている」などと言い出さないのが常識だろう。
せめて「感謝」ならばまだ理解できるのだが、事故前と感覚が変わっていないのだろうか。


復興住宅:空室2割超…9市町 ニーズ変化、一般向けにも(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170310/k00/00m/040/095000c.html
東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被災者が入居する災害公営住宅(復興住宅)がある岩手、宮城、福島3県の計54市町村のうち、9市町で空室率が2~4割に上ることが分かった。この9市町を含む18市町村は1割以上だった。復興の長期化などで被災者の住宅ニーズが変化したことが大きな要因とみられる。
〔中略〕
 毎日新聞は岩手、宮城各県がまとめた各自治体の入居状況(1月末現在)の提供を受けた。福島県では、住宅を管理する県と各自治体に取材した。その結果、54市町村の計2万2686戸のうち、7%(1643戸)が空室だった。
 宮城県塩釜市は空室率30%。80戸以上で被災者が入居する見込みがない。市復興推進課は「復興が長引く間に自宅を再建する人が増えた」と話す。同県気仙沼市や南三陸町も70~80戸で入居の見通しが立たない。岩手県陸前高田市は空室率が22%。市建設課は「高台造成が続いており、一度は復興住宅入居を表明したものの、自宅再建するか迷って入居に踏み切れない人がいる」と話す。
 一方、岩手県では126戸が、宮城県でも269戸が死去や引っ越しで退去しており、空室増加につながっている。

 公営住宅法は、災害発生から3年たつと被災者以外の復興住宅入居も認めている。東日本大震災は復興が長期化したため3年経過後も入居を認めてこなかったが、2015年秋、国が容認する見解を示した。
 岩手県岩泉町、田野畑村、宮城県大崎市、南三陸町、涌谷町が既に一般向けに貸しており、岩手県大船渡市や宮城県気仙沼市など計5市町は来年度にも貸し始める。
 福島県では、被災者以外に貸している自治体はない。〔中略〕【金森崇之】 ”

被災者は家族状況や仕事によっても事情が大きく異なるし、
歳月とともに考え方も変わってくるので復興住宅は判断の難しいところであるが、
うまくいっているようにはなかなか見えない。空室率4割というのは「失敗」であろう。
地震大国日本においては、後世の教訓となりそうな状況だ。
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認定園の不正の元凶は「保育利権」、公費補助にたかる「わんずまざー」-「安い」から利用者も喜んでいた

2017-03-22 | いとすぎから見るこの社会-少子化問題
認定こども園「わんずまざー」で恥知らずな不正が起きたが、
これは起こるべくして起きた事件である。

現下の日本社会では欧州の「先進国」に学ばない
愚かで非効率的で失敗確実の保育政策が行われており、
一部の施設保育だけに膨大な公費が投入されている、
つまり一部の保育所だけに盛大にカネがバラ撒かれているからこうなるのだ。

その証拠に、わんずまざーでは年に公費5000万円を受け取っても
子供たちへの保育ばかりか保育士の待遇も劣悪で、
裏口座を設けて蓄財していたと言う。

事業者側は「遊具など施設整備のため」と称しているが信用できない。
認定園になっただけで多額の公費を貰っているにもかかわらず
保育も保育士待遇も酷い手抜きをしていたのだから、
他にも不正を隠している可能性が極めて高い。

このわんずまざーの蓄財手法は、定員以上に子供を預かるという単純なものだが、
保護者の方から「助けて」と言われたからと言い訳している。

安全性に問題があるにも係わらず、保護者がこうした不正に手を貸す理由は明白だ。
一部の保育所にばかりカネが流れる「保育利権」があるためだ。
だからこそ利用者は「安く預けることができる」のであり、
わんずまざーが不正を行っても発覚まで時間がかかったのだ。

つまりこれは、安倍政権と自治体が歪み切った「保育利権」を
いつまでも維持しているための必然の帰結でしかない。

自分の利害しか考えず、とにかく安い認可保育所に預けさせろと叫ぶ、
利己的な有権者が政府や自治体に圧力をかけるのも、
「保育利権」を肥え太らせる原因となっているのだ。

日本が保育利権を徹底的に壊滅させ、
保育補助は全員に均等額のバウチャー等の現物給付で行っていれば、
保育所が保育ママと質を競う緊張感を持って保育を行っていれば、
利用者が保育の質を見て判断できるようになり、
わんずまざーのような不正は最初から生じなかった筈なのだ。

▽ あの重税フランスですら、高コストの保育所より保育ママを利用する方が多い

『子育て支援と経済成長』(柴田悠,朝日新聞出版,2017)


当ウェブログが前々から警告した通りであろう。

「全国知事会議が「少子化非常事態宣言」を採択したとのことで、
 それはそれで遅きに失したものではあるものの評価できる」

「本当に「思い切った政策」が実行できるのかは甚だ疑問である。
 これまでの地方自治体の「実績」から見て期待する方が間違っている」

「そもそも地方自治体は、他所の優れた施策から学ぶ謙虚さが全くない。
 もし本気で出生率を引き上げたければ、長野県下條に倣う筈である。
 即ち、人件費と公共事業を徹底的に合理化し、育児世帯への現物給付を強化するのである」

「既に素晴らしい結果を出している自治体の模倣すらできずに
 「思い切った政策」など実行できるとでも言うのか」

「日本の少子化の原因は「政策の失敗」と「シルバーデモクラシー」である。
 それを直視しない限り、必ずコラテラル・ダメージの直撃を受けることになる」

「全国知事会では、少子化対策において劣等の自治体を厳しく批判することはできない。
 有効な施策を自ら出せず、国に予算を要求する手段に堕してしまうであろう」

「日経新聞では「高齢者から若年世代への資産移転」という決定的な施策に言及されている。
 退職金への税優遇を大幅に縮小すれば容易に予算が出てくるし、
 地方税も若干引き上げて育児支援の現物給付に充当すれば確実に効果が出るが、
 多くの横並びで凡庸、官公労からの圧力に弱い地方自治体には
 そういった「思い切った政策」で率先垂範する能力が決定的に欠けている」

「全国知事会が人口減少対策に提案した内容を知って、
 案の定ではあるが強烈な脱力感に襲われた。
 幼児に何度も言い聞かせても全く理解していないのとよく似ている」

「この程度で「思い切った政策」と認識しているとすれば、
 地方自治体の人口減少は因果応報と言わざるを得ない」

「事もあろうに「贈与税の非課税対象を教育資金や結婚資金に」だそうだ。
 政策提案のセンスが悪いにも程がある。
 これは事実上、公務や公益企業、医師といった一部の豊かな層だけ優遇する
 卑劣な差別政策に他ならない。「貧乏人など知ったことか」という訳である」

「しかも、欧州国の事例から見れば現金給付よりも
 現物給付の方が出生率向上の効果が大きい。
 知事会が提案した非課税は実質的な現金給付であり、
 少子化対策としては効果が低いのである。
 (加えて、相続税非課税は資産家層にしか機能しないのではっきり言って最悪の政策である)」

「貧困率が高い根本原因は、日本の社会保障が大きく歪んでいて
 現役世代・育児世帯に冷淡であるからだ。(金額を比較すれば一目瞭然)」

「どうも強烈に嫌な予感がする。
 人口減少対策など所詮はいつも通りの口実に過ぎず、
 少しでも多く予算の原資を獲得するための方便に利用される危険性が高まっている」

「日本が高齢層にバラ撒いている20兆円の10%だけでも育児支援に使えば、
 日本の出生率はたちどころに上昇するであろう」

「我が国で「奇跡の村」と呼ばれ「出生率2.0」を実現した長野県下條は、
 公務員人件費を削減して育児世帯の現物給付を手厚くしたために出生率が上昇したのである」

「大阪府池田市が、賞賛すべき施策を行っている。
 公務員人件費を1億円削減して、その分を認可外保育所の設置と
 保育士の人件費に回して育児支援を強化するようだ。
 (公費を盛大に浪費する認可ではなく、認可外としたのが評価できる)」

「選挙目当てに育児世帯へカネをバラ撒いて誤摩化そうとしている安倍政権よりも、
 現物給付に注力する池田市の方が遥かに賢明で、少子化対策として優れているのは間違いない」

「育児支援で最も大切なことは、口だけで済ます偽善ではなく、
 実際に費用を負担し現物給付を充実させること。
 子供相手につべこべ偉そうに説教するより遥かに効果がある」

「池田市の公務員人件費総額は50億円強のようだから、
 その削減で1億円を工面するのは賞賛に値するものの、
 総額の5%~10%(つまり約5~10億円)分の所得移転がないと
 「奇跡の村」長野県下條の偉業には届かない可能性が高い」

「日本では家族政策が間違っているだけでなく
 それを正そうとせず我が身しか考えない住民や国民が多いことも大問題である」

「杉並区の住民は、区の恥となる利己主義者を追放すべきだ。
 周知の通り杉並区で公園を保育所にするかどうかで騒動になっているが、
 一部の住民からとんでもない発言が出ている」

「50代の男性は保育所に入れたいなら出て行けばという趣旨の暴言を吐き、
 高齢女性は保育所に対し「環境破壊」と形容している」

「ともに、杉並区の恥さらしであり、日本国民としても許し難い。
 その50代男性は、他人の苦境への配慮が皆無なのだから自分こそ引っ越せば良い。
 国外に出て行けば日本社会がより良いものになるだろう」

「この二人のとんでもない発言から、
 日本の少子化問題の元凶が中高年層の利己主義であり、
 そこから今日の絶望的な人口動態の劣化が生じたと
 断定してもあながち間違いではあるまい」

「日本の子供の貧困率が国際的に見て異常に高いのも
 こうした利己主義のせいであろう」

「マナーが悪いのはどう見ても説明会で住民エゴを曝け出し、
 日本人としてあり得ない暴言を吐く利己的な一部住民の方である」

「大都市圏においては園庭に制約があろうと駅前・駅ナカ・駅近に保育所を設けるべきである。
 杉並区も、駅前・駅ナカ・駅近での保育所計画を立てれば
 これほど住民の反対で問題が紛糾することはなかった筈である」

「東京23区の区長が、待機児童問題の深刻化に困り果てているらしく、
 何を血迷ったのか「1歳児までの育児休業を原則義務化」などと
 ふざけた差別制度を提言してきたらしい」

「自治体の保育政策そのものが間違っているのを棚に上げ、
 よくもとんでもない責任転嫁ができるものである」

「税金で産休育休を取得できる正規公務員の立場を当然視した、
 思い上がった言い分に他ならない」

「そもそもお前の自治体で非正規公務員全員に育休を認めているのか。
 民間の中小企業が育休を取得できるような環境下にあるかどうか分かっているのか。
 その程度にも考えが及ばないで、まるで育休制度を整備していない
 政府に責任があるかのような、典型的な責任転嫁の話法である」

「杉並区が保育所を増やそうとしているのは悪いことではないが、
 高コストの認可が多過ぎるので結局は待機児童問題が深刻化するだろう」

「そもそも問題の元凶は、認可にばかり湯水のような補助金を投入する
 差別的な保育政策を展開する自治体なのである」

「自治体の長が屢々、社会福祉法人と深い関係を持っていて、
 自治体職員の天下りを受け入れて貰っているのは公然の事実である」

「今の自治体の在り方そのものが待機児童の元凶となっており、
 認可保育所にばかり公費補助を集中させるために
 ソビエト連邦のような「行列」ができるのである。
 (認証保育所も似たようなバラ撒きで、高コストであることに変わりはない)」

「あの出生率の高い「育児支援先進国」のフランスですら
 コストの高い保育所に通う子供は少数派である」

「まして日本は重税フランス程の潤沢な財源を持たないのだから、
 都市部では保育ママや小規模保育所を重視しなければならないのは明白だ」

「地価や人件費の高い大都市部で充実した保育環境が欲しいなら、
 相応のコストを負担しなければただの「利権」でしかない」

「自治体は、愚劣で非効率的な特定保育所の優遇をやめなければならない。
 保育バウチャーで公平平等な育児支援に舵を切らなければ
 潜在待機児童が次々と増えてきて問題が深刻化するだけだ」

「保育バウチャーを発行し、小規模にも保育ママにも平等に補助を行えば
 たちどころに待機児童問題は解決する。何も難しい問題などない」

「首都圏で園庭付きの保育所に預けたければ、本来は適正なコストを払うべきである。
 認可外保育所の月7〜10万という保育料こそ「真のコスト」であり、
 アメリカも同水準の保育料なのだから、市場価格は日米とも同じである」

「ところが、日本では歪んだ「保育利権」が温存されているからおかしな現象が起きる。
 認可保育所とその利用者にばかり巨額の補助金が集中しているのである。
 親が認可保育所に入れたがるのは当たり前である」

「だから低年齢から子供を預けようとする動機は単純明瞭だ。
 早く認可保育所に入れれば、異常に安い保育料で預けられる。
 巨額の公費を貰っているも同然なのだから、皆が「シロアリ」になりたがる」

「待機児童をなくしたければ、希望者全員に平等に同額の補助を与えれば良い。
 公平な保育バウチャーを発行し、公費補助を貰っている認可保育所の料金は引き上げるべきである。
 高コストの保育所で需要を吸収できる訳がないのだから、
 保育ママと小規模保育所で待機児童をなくさなければならない」

「特に保育ママなら初期投資も殆ど必要なく、すぐに待機児童はなくなる。
 首都圏の女性の就業率は先進国と思えないほど低く、保育ママになれば自宅かその近くで働ける。
 自治体の仕事は質の担保と監督、研修だけになるから一石二鳥、三鳥だ」

「補助金の出し方が根本的に間違っているのだから、
 高いコストをかけて保育所を増やしてもあっと言う間に希望者が増える。
 今の首都圏の自治体の待機児童対策は、ザルで水をすくっているようなお粗末なものだ」

「首都圏の自治体の長ばかりか、塩崎厚労相も欧州の家族政策を全く理解していない。
 日本のような低負担でしかも非正規労働者の多い国で育休を増やすなど、馬鹿馬鹿しいにも程がある」

「また、育休期間が長いドイツは出生率が低い「劣等生」、成長率も日本よりましな程度だ。
 根本的に次元の低過ぎる議論は本当に情けない限りで、
 保育ママを活用する高出生率・高就業率のデンマークにでも研修に行かせる必要がある」

「待機児童問題は、100%間違いなく政府と自治体の責任である。
 予算が足りないという問題はあるが、予算が限定されていてもできることはある」

「我が国では、潤沢な補助金を占有する認可保育所と
 天下りと選挙によってそれらの事業者と結託する自治体、
 そして安過ぎる料金にたかる利用者の「鉄のトライアングル」が利権化している」

「待機児童が全く改善しない真の理由は、
 「認可保育所の事業者と利用者にだけたっぷり恩恵が及ぶ」からであり、
 利用者全員に平等な額の現物給付を行なえば待機児童など発生しないのだ」

「アメリカでは保育所の料金は月10万円前後に及ぶのが普通であり、
 これこそが保育の「真のコスト」なのである」

「しかし日本では調査によれば利用者の保育料は3万円以下が過半数で、
 利用者が毎月5万円以上の税金を受け取っているのに等しい。
 つまり、保育所利用者の過半数は負担額より補助額の恩恵の方が大きい。
 認可保育所利用者ならば、毎年100万円前後のカネを貰っている筈だ」

「これはとんでもない話である。
 高負担高福祉で知られるフランスですら、保育所利用者は全体の半数以下だ。
 都市部では保育ママの利用の方が多いというのが実態である」

「日本の保育所利用者は、高コストの保育所を利用し多額の公費を受け取っている上に
 フランスより大幅に軽い税負担であるのだからモラルハザード以外の何ものでもない。
 「国家のシロアリ」そのものであるとしか言いようがない」

「こうした利権構造があるのだから、何としても認可に入れたがるのは当然であり、
 これこそ認可保育所に「行列」ができる真因である」

「そして、大都市部で待機児童問題が深刻になる理由も明白だ。
 保育所のコストが高いから施設整備が高額でしかも高齢化した近隣住民の反対が強く、
 「保育利権」の価値が一層高まるからである」

「利用者エゴ・自治体エゴ・住民エゴの醜悪な鉄のトライアングルがある限り、
 絶対に待機児童問題は解決しないのである」

「世田谷のように不動産価格も人件費も高い地域で保育所に依存する愚行をやめること、
 先進国フランスに倣い機動的な保育ママを普及させること、なぜその程度も決断できないのか。
 コスト意識が決定的に欠けているとしか言いようがない」

「おまけに育休取得率の高いドイツでなぜ出生率が日本以上に低いのか、
 全く理解できていない厚労相が議論をミスリードする始末で、もはや末期的だ」

「待機児童を本気で解決したければ今の施設偏重補助を大転換し、
 利用者に平等な現物給付を行い、保育ママの質の管理・評価に舵を切るべきである。
 族議員と天下りを守ろうとする官庁も、区長達と同じく待機児童問題の「共犯」だ」

「待機児童問題で三鷹市を訴えた女性が現れたそうだ。
 余程困窮しているのだろうかと思って最初は同情していたが、
 同情に値するどころか要するに「安い認可保育所を使わせろ」という
 限りなく住民エゴに近い、単に利己主義的な主張だった」

「この女性は大学院に通っていて、大学で教鞭も取っているそうだから
 有権者の中では比較的リテラシーも高く、有権者としての責任も大きい層だ」

「それなのに、3人の子を認可保育園に預けられたのに、
 第4子が選考に漏れて認可外にせざるを得なかったために訴えたのだそうだ」

「大都市圏の認可保育所がとんでもないコストセンターで、
 利用者が著しく多額の公費を受けている現状も全く知らず、
 ただ自分の財布だけ考えてゴネるのであれば有権者としても恥ずかしい」

「高等教育を受け、良識を持って行動すべき立場であるのに
 自分の家計の利益ばかり考えて自治体職員に裁判の負担までかけているのだから、
 とんでもない話である。三鷹市にはもっと困窮している育児世帯がたくさんある筈だ」

「当該女性はこれまで三人も認可保育所に預けたそうだから、
 高額な公費を受け取っていた「タックスイーター」に他ならない」

「仮に三人の子をそれぞれ三年間認可保育所に入れたとしたら、
 概算しても500万円以上の公費を「がぶ飲み」している訳である。
 (この額は恐らく、当該期間に夫婦の支払った区民税の総額よりも多い筈だ)」

「納税者の立場で言えば、まさに「自治体のシロアリ」と指弾されるであろう。
 もしこの女性がフランス並みに多額の納税をしているのなら話は別だが、
 決してそうではない筈だ。ただのモラルハザードである」

「きっと意図的なものではなく、ただの無知であろうと信じている。
 女性は裁判に訴えるのではなく、「保育バウチャーで平等に現物給付を」
 「フランスのように保育ママ制度の充実を」と主張すべきだったのだ」

「それでこそ待機児童問題が大幅に改善し、
 認可保育所に「行列」ができる利権塗れの構造を打破できるのだ」

「今の利権構造を維持あるいは放置すること自体が待機児童を深刻化させる愚行であり、
 他の有権者や困窮する世帯を完全無視して自らの利益ばかり求める
 利己主義の発露になるという「不都合な真実」に気付かなければならない」

「「親の会」の代表も、自身がフランス並の重税を負担していないのだから、
 本来は納税者の義務として受益と負担の不均衡を指摘すべきである。
 不勉強な親を煽って保育利権を当然視させるような誤った情報操作を行ってはならない」

「また、現在の自治体の保育行政の歪みを放置する点で、
 訴えた女性も「親の会」もともに重大な責任があることになる」

「賢明な有権者の予想通り、安倍政権の待機児童対策は大失敗となった。
 頑張ってますアピールだけは得意で碌に成果の出ない、
 極めて「労働生産性の低い」劣等政権であることを自ら立証した」

「安倍政権の失敗の原因は明白で、
 保育利権と癒着して既得権層にカネを流す保育政策を
 依然として続けているからだ」

「だからこそ2015年に自民党が有権者を裏切り、
 既存事業者を優遇する保育所の「認可制」を維持して
 票田である社福票を事実上「買収」したのである」

「更に、保育利権に配慮して保育ママやシッターの活用を怠り、
 認可保育所にだけ湯水のような公費のカネを蕩尽している始末である。
 このざまでは、待機児童が減る訳がないのである」

「またしても口だけで国民を欺く嘘つきの安倍政権は、
 待機児童対策において無能をさらけ出したのである」

「しかも厚顔無恥なことに、安倍政権は待機児童の増加を
 女性活躍が進んだ政策効果のように騙り、嘘の上塗りを繰り返している」

「安倍政権になってから3年間、実質賃金は低下し続けた。
 育児世帯が貧困化したから就労しなければならなかったのは明白である」

「また、若年女性は高学歴化して男性との賃金差も減りつつある。
 愚劣なアベノミクスのため男性労働者の実質所得は低迷を続けており、
 安倍政権は二重の意味で待機児童を増やした「A級戦犯」に他ならない。
 (その証拠に、待機児童数は安倍政権下で急増している)
 こうした愚かで無能な政権の存在こそ、待機児童問題深刻化の真因である」

「経沢社長は、安倍政権より遥かに賢い。
 と言うより安倍政権が愚か過ぎるだけなのだが」

「認可保育所は「シロアリ」「タックスイーター」そのものであり、
 0歳児で年500万円、1歳児で年240万円、2歳児で年180万円、3歳児以上でも年100万円以上、
 たった1人でもそれだけの公費を使っているのである。待機児童が解決する訳がない」

「認可利用者にだけ湯水のように注がれる公費は希望者全員に均等な現物給付とし、
 保育ママやシッターにも使えるようにすべきである。
 (3人以上で利用してコストを下げるよう制度設計すれば良い)
 配偶者控除は全廃して育児関連バウチャーに転換すべきである。
 そうすればあっと言う間に待機児童は減ってゆく」

と当ウェブログが指摘したように、施設保育に拘ること自体が問題の元凶なのだ。

▽ 認可保育所は異常な公費バラ撒き、利用者は30%程度しか自己負担してない「タックスイーター」

『社会保障亡国論』(鈴木亘,講談社)


認可保育所利用者や希望者は、自分達の行いが不正の温床となっている事実を知るべきである。

「矢張り安倍政権の「待機児童ゼロ」は大嘘だった。
 そればかりか、安倍政権の先見性のなさや無能も立証されている」

「朝日新聞の調査によれば、都市圏の自治体の6割以上が
 「待機児童ゼロは達成できない」と見ていることが判明したのだ」

「また、日経報道によれば、待機児童問題が深刻な東京都内において
 「予定通りに保育所を開設できない」事例が続発している」

「これはつまり愚かな安倍政権と自治体が無能を曝け出し、
 保育利権にしがみついて国民を苦しめている図式である」

「キッズラインの経沢社長がいみじくも指摘したように、
 都市部において施設保育で待機児童を解決しようとすること自体が間違っているのだ」

「認可保育所に希望者が殺到する理由は明白で、認可保育所そのものが「利権」だからだ。
 利用者1人当たりで年間100万円を超えるような膨大な公費が湯水のように投入されている」

「これは高齢者三経費をも超えるとんでもないバラ撒きであり、
 余りにも認可保育所の利権が大きいので、利己的な希望者が殺到するのである」

「だから一部の者だけが膨大な公費の恩恵を受けているのだ。
 つまり認可利用者が「国家のシロアリ」になっており
 他の育児世帯を排除してタックスイーターになる制度と社会構造がある」

「いかに民間企業が保育所を整備しても、
 いかに大阪市が「やりすぎ予算」を組んでも、
 「シロアリ」が増殖するだけで問題の解決にはならない」

「その利権を欲しがる希望者が次々と増えるだけであるから、
 公平な現物給付を実現するために施設保育の特権を撃滅し、
 保育ママやシッターも保育所と平等に扱わない限り待機児童はなくならない」

「そうしたまともな思考すらできない安倍政権や自治体が口だけで
 待機児童を深刻化させるのは、寧ろ当然であるばかりか自業自得である」

「繰り返すが、「欧州並の負担なくして欧州並みの保育政策はできない」。
 公費をがぶ飲みする保育利権の存在自体が、待機児童を生み出す元凶である」

「合理的なフランスから学ぶ謙虚さが欠けた傲慢な施策は、
 「認可希望者の急増、急速な財政悪化」という当然の帰結を招くしかない。
 政策リテラシーが低いから因果応報で苦境に陥るのだ」

「保育利権」にたかる多くの人々が、わんざまざーの不正を生んだのだ。
はっきり言っておくが、発覚していないだけで不正は他にも蔓延っている。

 ↓ 参考

待機児童ゼロは「絶望」、安倍政権の失政で自治体は必敗の道へ - 自治体と癒着した「保育利権」こそ元凶
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/4e63e3482ec582137ef07d2a42a8def2

待機児童の元凶である自治体首長、育休に責任転嫁する -「保育利権」がある限り問題は絶対に解決しない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/1fd1f9a38f117a117510b880bdd26bff

大阪府池田市が公務員人件費を削減して育児支援に、口だけの元校長と大違い - バラ撒き安倍政権も反省せよ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/0279c66935359d9c63c72876c45a6d97‎‎

「奇跡の村」下條の出生率回復は住宅等の現物給付が主因、行政改革でも卓越 - 低次元の安倍政権と大違い
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/08bd9d382dd2624bd567b845d473189

▽ 都市部の自治体は「奇跡の村」下條より劣る、職員給与は大幅に高いのに出生率が大幅に低い

『奇跡の村 地方は「人」で再生する』(相川俊英,集英社)


兵庫・姫路のこども園 園長「認可外時代の甘さ抜けず」(神戸新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170322-00000013-kobenext-soci
”不適切な保育実態が明らかになった兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」の小幡育子園長は問題発覚前、神戸新聞社の取材に応じていた。特別監査で指摘された不正を認めた上で、こども園に移行後の体制整備について「知識がなく、何が必要かも把握できていなかった」と釈明。
〔中略〕
 同園は、2003年に認可外保育施設として設立され、12年間運営。待機児童の解消や保育と幼児教育の質向上を目指す「子ども・子育て支援新制度」が始まった15年度、認定こども園に移行した。年間5千万円の公費を受給していた。
 約1時間にわたり取材に応じた小幡園長は、認定を目指した理由を「(公費補助で)保育料が安くなり、保護者も助かると思った」と説明した。
 定員を22人超過する園児を不正に受け入れていた点は、「ここは認可外の基準なら70人まで可能な広さがある。保護者に『助けて』と言われ、受け入れてしまった」と弁明。「認可外時代の甘い考えが抜けず、事の重大さに気付いていなかった」とした。
 無資格でベビーシッターを行い、保育士にさせていたのも「認可外時代からやっていた。保護者へのサービスのつもり」と語った。
 県内の認定こども園は322カ所(16年4月時点)。公立や学校法人、社会福祉法人の運営が97%を占め、個人経営の認可外から移行した例は珍しい。
 小幡園長は、認可の基準を満たす体制整備について「大きなところは知識のある人がいるが、ここは私だけ。知識がなかった」と、適格性に疑問を抱かざるを得ない弁明に終始した。
 一方、21日夜に同園であった保護者説明会では、保育士が園長に逆らえなかった実情を涙ながらに説明。
子どもを預ける女性(29)は「園長の話は信用できない。本当のことを語ってほしい」と求めた。(金旻革、木村信行)”

この園長の発言から、「公費補助で自分が助かる」ため認定を目指したことは明白だ。
「保護者」という迂闊な言葉の端に本音が表れている。

また、こうした経営でも認定に移行できるのは、
目先のことしか見ていない大勢の有権者が、
一部の利用者だけたっぷり公費補助の恩恵を受ける歪んだ構造を放置し、
自分も安い保育料で預けたいと政治や行政に圧力をかけることが遠因となっている。


欠勤・遅刻で“罰金”1万円、無給7日間ボランティアも 保育士と違法契約の疑い 姫路こども園(産経新聞)
http://www.sankei.com/west/news/170321/wst1703210032-n1.html
”兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)が、同市に無許可で定員を超過した園児を受け入れていた問題で、同園が市に提出していた保育士との雇用契約とは別に、一部の保育士との間で遅刻や欠勤をした場合、罰金や無給勤務を科す契約を結んでいたことが21日、市などへの取材で分かった。市は労働基準法違反の疑いがあるとみている。
規定の休日数超えると給与カットも
 市によると、同園は認定こども園移行後の平成27年度から、市に保育士の雇用期間や賃金などを記載した契約書を提出。しかし、この契約書とは別に一部の保育士との間で、欠勤や遅刻をした場合は給与月給から1万円減額すると規定したほか、保育士の休日が園の定める日数より多くなった月は超過日数に応じて給与カット、無断で欠勤した場合は無給で7日間ボランティア勤務、30分以上遅刻した場合は2日間などとする契約を結んでいた
 市が2月23日、県とともに特別監査を実施した際、園長や保育士から行った聞き取りで判明したという。
 同園は認定こども園の認定を受けた27年度から年間約5千万円を公費で受給。市に無許可で定員外の園児22人を受け入れていたことなどが判明し、県が近く認可を取り消す方針。
〔中略〕
 姫路市によると、定員46人のはずの同園には0〜5歳の園児約70人がおり、室内は暖房が使用されておらず、適温とされる20度を大きく下回る14度になっていたという。
 また、給食は定員分を分け合っていたため一人当たりの分量が少なく、乳児には1つの茶碗に米飯やおかず、汁物などを入れたメニューを提供。1、2歳児には米飯のほかスプーン1杯程度のおかずしか与えていなかった。
 食べ残しなどを冷凍保存し、1カ月たってから食材として再利用することもあり、監査に加わった管理栄養士が「食育や栄養バランス以前の問題だ」と絶句したという。
 市に対して小幡園長は「残飯が出るのがもったいないと思い、給食の量を絞っていた」などと話したという。”

この園の経営者が、子供達や保育士達のことなど碌に考えず、
経営と利益ばかりを重視しているのは明らかである。


姫路こども園の定員超過 女性園長1人がプール金を管理、帳簿なし(産経新聞)
https://www.sankei.com/west/news/170322/wst1703220080-n1.html
”兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」が定員を超過した園児を受け入れていた問題で、小幡育子園長が超過した園児から集めた給食費や、架空の保育士の給与などとして国などから受け取った給付金の一部をプールしていたことが22日、市への取材で分かった。
〔中略〕
 市によると、2月23日に行った県との特別監査で小幡園長が個人でプール金を管理していたことが判明。小幡園長は「将来、園内の遊具などの施設の整備に充てようと考えていた」と説明したという。プール金は帳簿を付けずに管理していたといい、同園が認定こども園になった平成27年4月から始められたとみられる。
 同園では約70人の園児に40人分程度の給食しか提供していなかったが、正規受け入れの園児46人分の給食は国などからの給付金や保育料で賄っていた一方で、超過した園児から集めた給食費はプール金に回していたという。
 市は22日、給付金を管理する通帳の存在も確認。この通帳には約1200万円の残高があり、主に保育士への給料や経費の支払いなど、園の事業に関係する金の出し入れが記録されていたといい、市はプール金との使い分けについても調べる方針。
 市は「今月中の認定取り消しへの手続きが一段落して以降、本格的に同園の会計処理の全容解明を進めたい」としている。”

二重口座でしかも帳簿もつけていない訳だから、
典型的な違法事業者によくある手口である。

これから厳しい調査が行われるだろうから、
とんでもない実態が更に発覚する可能性が高いと言える。
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勅語を「改竄」した自称保守は自滅の道へ、傲慢不遜による必然の帰結 - 歴史や伝統を捏造し利用する悪行

2017-03-21 | いとすぎから見るこの社会-全般
今回の森友学園問題で、教育勅語が注目されることにより
またしたも墓穴を掘った自称保守の自滅が進んでいる。

歴代の防衛大臣の中でも最低の評価になるとほぼ確定している稲田防衛相が、
日本は道義国家を目指すという教育勅語の精神」という「迷言」を発し、
大臣ではなくもはや「元大臣」になる時期が近いことを衆目に示したのである。

教育勅語のどこに「道義国家」などという文言があるのか、
どうして現代にいちいち教育勅語を持ち出す必要があるのか、
教育勅語が天皇とともに「政治利用」された悪しき戦前の歴史を本当に理解しているのか、
理解不能な発言を行う大臣は、大学か高校に戻って日本史を学び直す必要があるだろう。

国会答弁で党勢低迷の民進党に対してすら「敗色濃厚」、
以前の勇ましい言動とのみっともない不一致だけでなく
南スーダン問題でも森友問題でも集中砲火を受けて轟沈寸前、
次元の低い口だけの安倍政権がいずれ馬脚を現して崩壊するのは必至だから
相次ぐ稲田大臣の失態は安倍政権崩壊が始まる契機として認定されることとなろう。

森友学園問題について、日本社会が「自浄力」を発揮しつつある兆しであると
当ウェブログは指摘したが、まさにその通りの展開で慶賀の至りだ。
(良識ある有権者がもっと早く気付き、安倍政権の息の根を止めておけば良かったのだが)

心ある日本国民は、教育勅語を改竄して政治利用し、
自らの野心を遂げようとするとんでもない連中を監視しなければならない。

独善的な彼らが愛国を僭称し、粗暴で攻撃的な言動により「良心の沈黙」を狙い
彼らの好む抑圧的社会体制に導こうと画策するのを断じて許してはならないのだ。
彼らの求める戦前回帰は、かつてこの日本を滅亡の淵まで追い込んだのだから。

▽ 自称保守の多くが独善性の塊で、今上陛下に叛いて戦前回帰を望んでいる

『日本会議 戦前回帰への情念』(山崎雅弘,集英社)


自称保守の独善と欺瞞に気付き始めた日本国民は、
今まさに彼らの本性を理解し始め、大きな衝撃を受けている。

「各媒体の世論調査が興味深い傾向を示している。
 集団的自衛権をはじめとする安倍内閣の安全保障政策への支持率は低く
 概ね半数を割り込んでいるが、自衛隊に対する世論は対照的だ」

「自衛隊への信頼度は安倍内閣支持率より高く、印象も良い。「自衛隊を強化すべき」も過去最高だ。
 つまり安倍内閣の安全保障政策より自衛隊への支持率の方が歴然と高いのである」

「人よりコンクリートにカネを使い、土建バラ撒きで寧ろ復興を妨害している安倍内閣より
 震災や災害で泥をかぶり必死で生存者やご遺体を探す自衛隊の方が
 国民に支持されているのは極めて当然である」

「ただ、そうした「支持率格差」が生じるのは他に重大な理由がある。
 戦後の日本が、歴史上初めて安全保障上の脅威を実感しているからだ。
 それは言う迄もなく、中国の軍事力強化と膨張主義である」

「そうした現実を理解できず、世論を読めていない保守と安倍政権支持派は
 安倍内閣への支持率の主因が「他に人がいない」「民主よりはまし」である事実も見えておらず、
 現下の日本の安全保障問題についても誤った認識を持っている」

「現代における安全保障は国力すなわち経済力に裏付けられたものであり、
 自衛隊が最前線で何とか優位を保っていられるのも過去の経済成長の「遺産」である。
 無意味な異次元緩和でゼロ成長、若者は急減して財政悪化は依然として変わらない日本が、
 減速しつつあるとはいえ5~6%成長で10倍の人口を擁する中国に対し、
 互角以上に相対していくことには重大な困難がある」

「しかも脆弱極まりない原発銀座を抱え、狭い国土に人口が密集している日本が、
 ミサイル戦になったら致命的に弱いという事実も益々明らかになってきている」

「当ウェブログは2015年は「保守自滅」の年だと予言してきたが、
 まあ予想通りと言うか馬鹿馬鹿しい末路となっている」

「日本の保守はイデオロギーに浸潤されて根本的に戦前の歴史への理解が乏しい。
 偉大な明治の先人が立脚していたリアリズムを捨ててしまい、
 狂信的なナショナリズムに従った結果があの焼け野原であることを分かっていない」

「メディアからの異論反論にいちいち感情的に言い返すのは
 いかに論理的に弱く知的に劣っているかの証左である」

「自らに理があるなら堂々と説得すれば良いのだが、
 うまくいかず苛立っているのは単に論理が脆弱で事実認識が甘いからだ」

「帝国議会で「黙れ!」とどなった佐藤賢了や、
 東條の悪評高い取り巻きである三奸四愚のように
 論敵を論破できず、権力と暴力で沈黙させようと図るメンタリティが現代に生きていると、
 今回の自民党の「勉強会」が証明したと言える」

「自民党議員の中には、昭和の悪しき言論弾圧の歴史に無知な輩が確実にいる。
 そのような連中が教育を論じるなどとんでもない傲慢不遜である。
 (日本史を学んだ高校生にすら劣っている訳だから)」

「中共がメディアを操って日本企業を「懲らしめ」ているのは公然の事実であり、
 中共と完全に同じ体質の議員が自民党の中に棲息していることになる」

「「保守」政治家の最大の特徴は、口先では公益や愛国を掲げながら
 実際には権力や自己利益(自分の支持基盤の利益を含む)への固執が強いことだ」

「だから、戦後日本の「政治とカネ」の問題はほぼ全て自民党に絡んでいるし、
 財界や原子力利権勢力からカネを貰って利益誘導を行っている常習犯も自民党である」

「今回の、馬鹿みたいにカネのかかる新国立競技場の問題も、
 問題の源を辿っていくと森・石原という自民党政治家・保守政治家に行き着く」

「自民党の長尾議員は「反社会的な行動をする人がいる」と放言したが、
 そうした言葉は自党の長老である森喜朗やOBの石原慎太郎に向けるべきであろう。
 それが出来ないと言うなら、二枚舌であることを自ら証明したことになる」

「更に言えば、新国立競技場に限らず現下の日本で建設コストが急騰しているのは
 建設業界と癒着した自民党の「国土強靭化」が元凶である。
 政権そのものが国民の税金と借金(国債)にたかる獅子身中の虫と言うべきであろう。
 そうした本性が発覚して「駆逐」されるのは時間の問題である」

「日本で最も体質が中共に近いのは、間違いなく自民党である。
 利益誘導、株価操作、金権体質、情報操作、非妥協的な傲慢。
 まさに双子のように似ているではないか」

「安倍首相は情勢悪化を受けて参院選の目標を「下方修正」し、
 (程度の低いアベノミクスと全く同じ運命である)
 自民党の公約からは遂に金融政策が姿を消した」

「「大胆な金融緩和」「異次元緩和」「次元の違う金融政策」「デフレマインドの一掃」
 などと馬鹿丸出しの誇大広告を展開した上で、見事な大失敗に終わった訳だ」

「手詰まりに焦った悪あがきでしかないマイナス金利政策も悪評芬々で、
 賞賛するのは御用メディアと太鼓持ちエコノミストだけという惨状だ」

「おまけに民主党と中韓のおかげで首相の在任期間が伸び過ぎたため、
 安倍政権の害悪は今や取り返しのつかない程に深刻な域に達した。
 2010年代後半は、程度の低いアベノミクスで日本経済が病み衰えるフェーズになるだろう」

「政権がB層のマインドコントロールのためメディア統制にばかり必死になった末に、
 自己洗脳の毒が政権自身にまで回ってしまったものと見える」

「現代の軍事は経済力と不可分であるから、安倍政権はその経済政策の失敗により
 我が国の安全保障の基盤すら脅かしているのである」

「2015年は予想通り「保守自滅」の年となったが、
 2016年は安倍政権の「終わりの始まり」になるかもしれない」

「植松容疑者は犯行直前に「安倍首相を尊敬している」との趣旨の言葉を
 友人に対して語って驚かれていたそうだ。
 普段は政治に対して関心がないかのような人物が突然そのような話を始めたのである」

「これでは、非理性的で粗暴、かつ攻撃的な精神を、
 安倍政権が惹き寄せている可能性が高いと言わざるを得ない」

「現代の日本では、まるで戦前の日本のような
 「日本賞賛」の書物や言説が溢れていると指摘される。
 人間の精神迄もが戦前回帰しているとすれば大変なことだ」

「事実、戦前の歪んだ国家主義社会に親和性の高い日本会議の論客、
 小川榮太郎は以下のような言葉をわずか2年前に残している」

「「保守は安倍政権の支持率アップに向けて毎日策謀の限り、
 宣伝広報の限りを尽くさなければなりません」」

「つまり愚民大衆へのマインドコントロールを堂々と宣言している訳だ。
 今まさにファナティシズムの土壌が養成されている、ということなのだろうか」

「金権体質にファナティシズムが加わったら、
 非常に危険な社会になりかねない」

「戦前の歴史が証明しているように、
 経済低迷は極右の台頭と白色テロをもたらす。
 人口動態から見て可能性はかなり低いものの、警戒しなければならない」

「終戦の日に「深い反省」と述べられた陛下に対し、
 安倍首相は無礼なことにそれを完全無視した式辞を述べた。
 両者を比較すれば、数段違う「人品」の大差は明らかであった」

「陛下は幼少期に、同世代の国民が大勢戦争で亡くなったのを心から悲しまれている。
 かつての戦地においても、被災地においても、国民の悲しみに寄り添い、
 少しでもその痛みを共にしようとされてきたことは全日本国民の知るところである」

「そうした陛下の深甚たる思いを完全無視した首相の独善的な態度は、
 必ずや首相自身に報いとなって返ってくることは間違いない。
 政治家として不名誉極まりない、惨憺たる終わりを迎えることになろう」

「かつて、国際協調を重んじ、国益の面から対米戦争を避けようとされた昭和天皇に対し、
 嘘をつき欺いて自らの野心や思惑のために利用しようとした松岡・大鳥・板垣、
 優柔不断で自己弁護ばかり繰り返し日本を誤った道へと陥れた近衛、
 彼らは因果応報とは言え汚辱の中で生涯を終えることとなった」

「安倍首相も同じである。この日本を、国民を思う陛下の心に背いた者に未来はない」

「首相周辺の無礼者は、陛下に対して「国体の破壊者」ととんでもない陰口をたたいていると言う。
 彼らの日頃の言動から見て何ら不思議はないが、こうした連中こそ真の「反日」「反社」である」

「陛下は安倍政権になってから「深い反省」を使われるようになった。
 「平和の存続を切望する国民の意識」に言及されたのも懸念の裏返しであり、
 安倍政権に対する深い憂慮があることは明白である」

「安倍政権は何よりも権力第一で、有権者に本音が漏れて選挙で負けるのを何より恐れている。
 陛下のお言葉が直接国民に届いてしまったので今頃は地団駄を踏んでいるのだろう」

「あとの展開は予想がつく。有権者に醜い本音がバレないように
 委員会やら審議会やらで時間を引き延ばし、うやむやにしようとする筈だ」

「毎日新聞に生前退位と法制への賛否が出ているが、
 安倍政権の意を受けた「忠犬」が人選を歪め、
 政権の意向が最終的には多数派となるように小細工をしている」

「原理主義者達が、天皇陛下は「種」や「存在」だけで良い、
 つまり何も主張せず彼らにとって操りやすい「傀儡」になった方が良いと
 考えているのは明白だと言えよう」

「有権者は、安倍政権の意を受けた代弁者の醜い本音をよくよく見ておいた方が良い。
 昭和天皇にテロの危険すら感じさせた戦前・戦時下のファナティシズムは、
 こうしたイデオロギーに隷属した原理主義者たちが主導したものである」

「つまり、日本を滅亡の淵まで追いやった「亡霊」が、安倍政権とともに甦ったのだ。
 彼らは「愛国」を自称して天皇陛下に逆らい、自由な言論を攻撃して
 メディアを統制化に置き、悪しき道へと戦前の日本を導いたのである」

「日本の歴史をよく知る者なら、今回の生前退位の件が
 戦前に問題になった「天皇機関説」とよく似ていることが分かるだろう」

「「不敬」と称して暴力と罵倒で他者を弾圧した原理主義者たちは、
 実際は昭和天皇のお考えに真っ向から背いていた連中だった」

「今回も全く同じである。原理主義者が陛下のお考えに背き、
 己のイデオロギーを貫こうと不遜な言動を繰り返している」

「しかし、幸いなことに世論はこうした原理主義者に同意していない。
 戦前は原理主義者に煽動された白色テロが横行する危険な社会だった。
 現代は、原理主義者のファナティシズムと危険性が察知されているので、
 世論調査では生前退位への賛成が圧倒的多数を占める」

「そもそも原理主義者の言う「伝統」など皇室の歴史に反する嘘っぱちでしかない。
 日本の歴史を偽る嘘つきが有識者会議に複数棲息しているのは間違いなく、
 今上陛下を敬愛する日本国民は、こうした歪んだ有識者会議の欺瞞を暴き、
 選挙で安倍政権に厳しい審判を下さなければならない」

「日本経済が絶頂であった時代はヘイトスピーチなど存在しなかった。
 実際にあるかどうかすら分からない「在日特権」が狂ったように攻撃されることもなかった。
 中国や韓国に対する原理主義的な批判や敵意は欠片も存在しなかった。
 日本にはそれだけの余裕があったが、今はそのような余裕はなくなったのだ」

「二国関係が悪化したアジア人に対してだけでなく、
 沖縄に対しても、国内の弱者に対しても容赦なくなった。
 自らの抱える不満を誰かにぶつけたい不機嫌な大衆が多くいる」

「安倍政権が成立して以来、明らかにイデオロギストが増えた。
 この悪しき風潮を座視するのは亡国への道である」

「…日本の近現代史における事実が語っているのは、
 外国に敵意剥き出しの日本は身の程知らずで敗北に次ぐ敗北を重ね、
 外国から謙虚に学ぶ日本は飛躍的な進歩が可能になり強いということだ」

「最近になってやけにリベラル或いは左派が攻撃されるようになったが、
 日本が高度経済成長を実現し、勤勉さと技術力によって尊敬された時代は
 リベラル或いは左派が強かった、というのが史実である。
 (個人的には日本のそれはリベラルではなくバラ撒き派と思うが)」

「逆に、右派が強い時代は粗暴かつ独善的で、碌なことがない。
 典型的なのが昭和初期で、白色テロの嵐が吹き荒れただけでなく、
 野心の強い軍人達が出しゃばって日本を焼け野原にし、
 日本史に消すことのできない汚辱を残した時期であった」

「今になって明治を賞賛する言説が出てきつつあるが、
 史実を無視するイデオロギストがとんでもない嘘をつき、
 明治時代の日本の躍進が国際協調とナショナリズム抑制によって実現したことを語らない」

「明治は政府が国際協調なのに粗暴な民間のナショナリズムが強く、
 日比谷焼き討ち事件や海軍司令官自宅への投石事件が起きた時代だ」

「そうした史実の教訓を忘却したところに、昭和初期の増長と
 国力を弁えない覇権主義とが存在するのである」

「悪しきナショナリズムに感染したイデオロギストには論理は通じない。
 あれこれ理屈をつけ自らの敵意と憎しみを正当化し、
 法の網をかいくぐって日本社会を腐蝕させ続けるであろう」

「軍部の横暴と粗暴に脅かされながらも日本を平和へと導いた昭和天皇、
 戦争の惨禍を決して忘れない今上陛下こそ日本の宝であり、良心そのものだ。
 その心に背く叛逆的な自称保守が跳梁跋扈するのを、決して許してはならない」

「『日本会議の研究』の菅野氏が、非常に興味深い記事を書いている。
 数年前の稲田防衛大臣が、靖国神社で本音を漏らしたと思われる
 演説をしており、その内容が極めて無礼で尊大なのである」

「これだけで大臣としてはクビ間違いない程のレヴェルである。
 何しろ、現職の裁判官を「視野が狭窄」「とても左翼的な集団」
 「今の憲法が正しいと信じている憲法教という新興宗教」と侮辱しているのだから。
 これは「一部」とかそういう慎重な表現でもなく、完全に否定しているから始末が悪い」

「菅野氏は、稲田大臣の父があのチャンネル桜に関わっていたことも指摘しており、
 稲田大臣は「チャンネル桜の子」とでも言えるような存在な訳だ」

「予想通りだが、稲田大臣は野党に手柄を上げさせて辞任するか、
 安倍首相の手厚い庇護を受けてやっとのことで大臣の地位に齧り付くかしかなくなっている。
 口だけで勇ましいことを言って一部支持層にウケてもこのような結末しかない訳だ」

「国会では今、自業自得であろうが野党から締め上げを食らっており
 安倍首相が助けてやらないと炎上寸前という醜態である。
 こんな大臣の元で海外において命を失いかねない自衛官の方々はどのような思いであろうか。
 (そもそも政治的野心のために、自衛官を国民が賛成しない海外に送るような首相も大問題であるが)」

「そもそもこの南スーダン問題は、愚かな安倍首相の政治的野心から始まった。
 現実を無視して「国際貢献のため自衛隊を海外に送った首相」として
 歴史に残りたい、自民党の所謂「普通の国」願望を叶えたいとの
 あさはかな思いから発した愚行の一端でしかないのである」

「こうした、かつての東條内閣の「三奸四愚」のような輩が出現するのも
 ひとつは現下の日本社会が貧困化し、かつての力と良識を失いつつあるからかもしれない」

「稲田大臣の支持層こそ、日本社会に相応しくないこうした
 排外主義的・攻撃的・狭量な資質を備えた警戒すべきものである。
 国益のためにも公益のためにも、注意深く監視する必要がある」

「個人的には、塚本幼稚園を御用メディアがやたら賞揚していた時から
 怪しい匂いを感じていたが、最近になって見事に炎上し始めた。
 (異様に規律化された身体運動といかにも虚飾重視のアピールが中国や北朝鮮と酷似)」

「産経報道によれば安倍首相はトランプと「メディアに勝った」と意気投合したらしいが、
 その直後から朝日報道を発端に森友問題で散々な目に遭うことになり、
 どもったり声を荒げたり、国会で醜態を晒したのは自業自得と言うべきであろう」

「森友問題はまだまだ延焼しそうである。
 原理主義勢力が、まるで話の違う「朝日本社の払い下げ」問題で
 (朝日新聞本社は特定政治家の威光を利用しておらず、森友問題の方が悪質である)
 つまらない揚げ足取りをしているところからも彼らの慌てぶりが分かる」

「小学校用地の問題も突っ込みどころ満載で今後も「延焼」必至だが、
 理事長夫妻の言動も非常にユニークなものであり
 翁長沖縄県知事を「中共の手先か」とネットで中傷していたらしい。
 これだけでも人間性が実によく理解できようというものだ」

「日本の自称保守は中韓の原理主義勢力と同類であり、
 共存共栄の関係にあると当ウェブログは指摘してきたが、
 森友学園が自らそれを証明しつつあるのかもしれない」

「自称保守はカネと権力が大好きだ。
 保守系政権が長く続くと脇が甘くなって「自滅」するようになる」

「2015年は予想通り「保守自滅」の年になった訳だが、
 2017年は「保守轟沈」の年となりつつあるようだ」

「これから数年は中国と韓国が人口動態の老化により経済低迷に陥る時期だ。
 中韓が内政混乱と経済対策に必死にならざるを得ないから、
 日本国内の自称保守も「燃料」が不足して大人しくなると予想される。
 日本社会にとっては良い傾向である」

と当ウェブログが想定した通りの展開だと言えよう。

▽ 愛国と称して己の政治的野望のために利用した輩こそ、この日本を焼け野原にした元凶である

『太平洋戦争と新聞』(前坂俊之,講談社)


矢張り森友問題で「変な支持者」が増え、安倍政権へも「甚大な打撃」が及びつつある。

「沖縄県知事が「中共に従いたいと心から思っている」「中共の手先かも」などと
 HPにとんでもないデマを書いていた森友学園理事長が
 矢張り因果応報と言うべきか、愈々追い詰められている」

「自称「清廉潔白な人」に司法の手も迫りつつあるので、
 「朝日報道で間違いなく園児は減り、学園も一層苦しい立場に追い込まれよう」
 「変な支持者は増えるかもしれないが、それらは寧ろ害になる」
 と当ウェブログが予言した通りの事態になっている」

「また、理事長夫妻の考え方が典型的な「確証バイアス」であるとも指摘したが、
 そうなると安倍政権に甚大な打撃が及ぶのは既に不可避であると言える」

「何故なら、森友学園理事長と旧知の仲であるのは稲田大臣だけではなく、
 安倍首相も理事長夫妻と会ったことがあるとの証言が既に出ているからだ。
 つまり、安倍・稲田コンビは両方とも国会で嘘をついているのである」

「これから森友学園理事長に司法の手が迫るのは必至であるから、
 安倍政権は更に苦しい立場に追い込まれるであろう」

「理事長夫妻は安倍政権や自民党議員の「裏切り」に激怒しており、
 散々褒め称えておきながら情勢急転を見るや否や掌を返して
 「裏切った」産経新聞に対しても強い不快感を持っているからだ。
 (だからこそ会見で朝日と並んで産経を攻撃したのである)」

「まるで「スターリンのオルガン」のように安倍政権に向け三連砲を乱射する可能性が高い。
 今回の件での「裏切り」は多いが、最も悪質なのが安倍・稲田コンビだからだ」

「しかも、言わば「応援団」だった産経からも「裏切られた」形になったのだから、
 憎悪に近い域にまで憤っていると考えた方が自然であろう。
 何せあれだけ思い入れの強いファミリーであるから、何も反撃せずに済むとは考えられない」

「ただこれで、「愛国心」を標榜して政治的野心のために利用してきた
 自称保守や自称愛国者の本性が日本国民の目の前で明らかにされるので、結構なことである。
 言わばこれが、日本社会の自己浄化作用と言えるであろう」

森友問題で「他人のふり」をしている自称保守は、絶対に逃げられない。
仲間を裏切って潔白をアピールしても、本質的に森友的要素を帯びているために
日本国民の圧倒的多数を占める良識派に本性がバレてしまいつつあるからだ。

 ↓ 参考

安倍首相も稲田防衛相も嘘と欺瞞ばかり、矢張り森友学園理事長と旧知の仲だった - 自称保守が盛大に自滅中
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/7c2d42bbbc97a993119ee8ccef9d4af3

今上陛下の言葉を平然と無視した安倍首相、「反省」すらできない政治家に未来なし - 醜い本音を隠す怯懦
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d3c72bf85dc1b6380809ae4bd5772871

2015年は「保守自滅」、渡辺喜美・百田尚樹・曽野綾子みな炎上 - 中韓が静かになると失速しかない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/939ea08753fef63361ba7185d73a1aec

フランスの英雄は国歌を歌わず、ドイツの教員は国歌1番を歌うとクビ - 日本の保守論者が語らない現実
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/df28d76a69d85e4c61fe550c985c0b39

▽ 安倍政権のメディア統制と世論誘導は歪んだドグマに基づいたもので、中露のような独裁的国家に近い

『安倍官邸とテレビ』(砂川浩慶,集英社)


稲田防衛相:「教育勅語自体が全く誤りというのは違う」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170309/k00/00m/010/057000c.html
”◇参院予算委 「勅語の精神は道義国家を目指すこと」
 稲田朋美防衛相は8日の参院予算委員会で、明治憲法下の教育理念である教育勅語について「『日本が道義国家を目指すべきだ』という精神は取り戻すべきだ」と述べた。教育勅語は「基本的人権を損ない、国際信義に疑いを残す」として1948年に衆参両院で排除と失効確認が決議された。稲田氏に対し、資質を問う声が上がる可能性がある。
 大阪市の学校法人「森友学園」の幼稚園で園児が教育勅語を暗唱させられていたことに関し、福島瑞穂氏(社民)が見解をただした。稲田氏は「勅語の精神は親孝行、友達を大切にする、夫婦仲良くする、高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すことだ」と発言。「全く誤っているというのは違う」と語った。
〔中略〕
 福島氏は「教育勅語が戦前、戦争への道につながり、道徳規範として問題を起こした」と批判した。
 稲田氏は一方、学園の籠池泰典理事長との関係について「私のパーティーに来ていた記憶はあるが、10年ぐらい会ったことも話したこともない」と述べた。【光田宗義】”

福島議員の「戦争への道につながり」という言葉は過大評価だが、
稲田発言の「高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指す」というトンデモ発言が
余りにも間違っているので勝敗は明白、まさに「自爆」行為になっている。

これで稲田防衛相は、勅語が政治利用されていた戦前の歴史ばかりか、
山県有朋が必死で藩閥政府の舵取りを行っていた明治時代の歴史すら理解していない、
そのような結論になるであろう。(教育勅語と軍人勅諭の関係すら分かっていないのだから)


稲田防衛相、教育勅語を評価=籠池理事長と面識(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030801191&g=pol
”稲田朋美防衛相は8日の参院予算委員会で、戦前の「教育勅語」について、「日本は道義国家を目指すという教育勅語の精神は、今も取り戻すべきだと考えている」と評価した。社民党の福島瑞穂副党首への答弁。
 福島氏が「教育勅語が戦争への道につながったとの認識はあるか」と質問したのに対し、稲田氏は「そういう一面的な考え方はしていない」と反論した。衆参両院は戦後の1948年、教育勅語の「失効」を決議している。〔以下略〕”

時事通信報道は、「一面的な考え方」という稲田発言を伝えている。
自分の考え方は「一面的」ではなく、他人が「一面的」だと決めつけている発言であるから、
己自身の独善性を、自らはっきりと証明しているのだ。

教育勅語「失効」が国会決議された際の理由や発言を挙げない
福島議員は明らかに詰めが甘かった訳だが、
それでも相手が「自滅」しているから収穫はあったと言える。


森友学園:教育勅語の暗唱は時代錯誤 自民幹事長(毎日新聞社)
http://mainichi.jp/articles/20170304/k00/00m/010/208000c.html
”自民党の二階俊博幹事長は3日のTBSの番組収録で、国有地を取得した大阪市の学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園について、「びっくりした。いささか時代錯誤なことをやっているんだなと思った」と語った。園児が教育勅語を暗唱したり、運動会で中国や韓国を批判する選手宣誓をしたりしていたことへの感想。自民党議員が土地売買に関与したかを調べる党内調査については「いちいち警察官みたいなことをしていたら仕事ができない」と述べ、不要だとの考えを示した。”

こうした認識が「まとも」なのだが、
自民党内ではそうは思っていない連中も多いから
これからも騒動は収まらないどころか拡大するだろう。


日本の教育が狂い始めた! 森友学園騒動に潜む、根が深い“本当の問題”(週プレNEWS)
http://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170318-00081823-playboyz-pol
”籠池理事長が小学校の申請を取り下げたことで、事態は収束に向かうと思われた「森友学園騒動」。
 しかし、稲田朋美防衛相が同学園との関係について虚偽答弁したり、岡山の加計学園に「第2の森友疑惑」が浮上したり…。
* * *
 幼稚園児に教育勅語を暗唱させたり、「安倍首相がんばれ」と宣誓させたり、そんな教育内容も話題となった森友学園。3月10日に開かれた同学園の会見は、籠池泰典(かごいけ・やすのり)理事長のブチ切れシーンが繰り返しテレビで流された。会見の場にいた作家の菅野完(たもつ)氏はこう語る。
「彼の立場からすれば『小学校をつくるためずっと市民運動をしてきた。ついに実現しかけた寸前で突然、夢がついえた』ということ。その無念さをまだ言葉にできていない感じでした」
 そして今、森友学園と近い思想をアピールしてきた“お仲間”たちは、一斉に距離を置き始めている。
 だが、気になるのは、同時に「籠池はバカだが、教育勅語は悪くない」というアピールが目立ってきたことだ
。元“お仲間”の稲田朋美防衛大臣は「教育勅語の精神は親孝行、友達を大切にする、夫婦仲良くする、高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すこと」と国会で答弁し、『産経新聞』も「『非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません』という部分もある。だが、(中略)過激な主張だとは必ずしも思えない」(3月13日)とした
 だが、ここで驚きの事実を。実は稲田大臣が言及したり、森友学園がホームページに転載していた教育勅語は、元の教育勅語とは別モノだったのだ!
『「日本スゴイ」のディストピア―戦時下自画自賛の系譜』などの著書がある編集者の早川タダノリ氏が解説する。
「稲田さんは教育勅語の本質として、世界に誇れる『道義立国』を目指したもの、と言いますが、教育勅語の原典に『道義立国』なんて言葉はないんですよ。
 今の保守系の人たちが使っているのは、昭和40年頃に国民道徳協会の佐々木盛雄という政治家(1908~2001年。元衆議院議員)が現代語訳したもの。佐々木氏は、この訳をつくる際、原典からかなり飛躍した解釈をした。例えば原典の『以テ天壌無窮(てんじょうむきゅう)ノ皇運ヲ扶翼(ふよく)スヘシ』はざっくり言うと“永遠に続く天皇の盛運を助けなさい”なんですが、佐々木氏は『国の平和と安全に奉仕しなければなりません』と訳して、天皇に奉仕せよという部分を消した。こういった形で、教育勅語を戦後っぽく洗練されたものに“捏造”(ねつぞう)し、使いやすいものにした

〔中略〕
 95年くらいからの動きですが、特に第1次安倍政権の頃から、教育勅語や論語を読ませるNPOや教職員団体などの運動が活発化した。また、広島や沖縄などには、教育勅語を基に道徳授業を行なう公立学校や幼稚園がすでに複数あります」(早川氏)
 でも、「親を大切に」というメッセージは正しいけど、そんな当然のこと、わざわざ教育勅語を持ち出さなくても、ヒップホップでもなんでもよくない?
「やはりそこは、天皇の権威があるから。これが軍人の山本五十六(いそろく)の言葉だったら、彼らも使わないでしょう」(早川氏)
 では、彼らは“超訳”教育勅語を広めて何をしたいのか?
よく戦前回帰といわれますが、彼らは想像上の『戦前』に憧れているにすぎません。ただ、オウム真理教の事件や阪神・淡路大震災があった95年くらいから、『少年犯罪が増えている。社会が乱れてきた』といった不安が広がり始める。そもそも戦前のほうが治安は良かったなんて大嘘なんですが、そんな思い込みの上に『それは今、教育勅語のような道徳の指針がないからだ』と考える人が増え始めた。彼らは『若者は戦前のように秩序を守り、目上の人を敬え』と訴えるわけです」〔以下略〕”

このように、教育勅語の精神が「道義国家」などという独善的解釈は
勅語の「改竄」に他ならず、反社会的と言っても過言ではない程である。
戦前回帰を求める独善的勢力の情報操作は、強く警戒すべき域に達していると言えよう。
彼らは教育を統制して子供に歪んだドグマを注入しようとしているのだから。


神社本庁総長 神社界が政治にどうかかわるべきか語る(SAPIO)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170208-00000011-pseven-soci
”〔前略〕
 全国の神社を包括する神社本庁は政界も無視できない存在感を示す。強弱両面を持つ神社界の未来について神社本庁総長・田中恆清(たなか・つねきよ)氏にフリーライターの山下徹氏が話を聞いた。

──近年、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」に賛同する神社が参拝者に改憲署名活動を行い、話題になった(*)。神社で署名活動とは違和感を覚えるが?
【*9条改正のほか、日本の文化伝統の明記や、社会の基礎となる家族を守る規定などを盛り込んだ憲法制定を求める署名活動】

田中:神社界では、皇室の尊厳を守り、伊勢の神宮をはじめとする全国の神社と伝統文化を受け継いでいくために神社本庁を設立しました。国民や国家を深く思う陛下の御心のもとで私たちは生かされている。それが、日本らしさであり、世界に誇る皇室の伝統文化なのです。
 また日本の歴史や伝統とともに歩んできた神道という宗教を考える上で、政治の問題は避けて通れません。国がどうあるべきか、理想の国家とは何か、神社界ではさまざまな国民運動を展開してきました。その思いは、元号の法制化や建国記念日の制定などとして結実しました

──政治にかかわることに慎重な声もあったと思うが。

田中:神社本庁は皇室の尊厳を護持し、道義を回復するために斯界の総意を以って発足しました。神社界には戦後、連合国の占領下で失われた日本人の歴史、伝統文化を掘り起こして復興しなければ、という危機感と強い思いがあります。一方で神職の中にも多様な政治意識があるわけです。
 そのような状況で国民運動団体である神道政治連盟が、多くの人に神道と国家の基本を理解してもらおうと活動を続けてきました。もちろん宮司の考え方が責任役員や総代に受け入れられるか、ということもありますので、総代や氏子の方々とも相談して、最終的にはそれぞれの神社の判断に任されています。

──政治とのかかわりという点では、神社本庁は男系による皇位継承を主張している。なぜか。参拝者の意見は割れるのではないか

田中:皇室の尊厳護持は国家の根幹です。だからこそ、皇室の伝統が断絶することのないように継承されていかなければならないと考えています。日本の伝統は、100年200年で培われたわけではありません。もっと長い視野を持って考え、判断する必要があります。
 神道とは何か。自らの足下をしっかりと見つめ直せば、日本への思いは自ずと一致するはずです。


●たなか・つねきよ/1944年、京都府生まれ。國學院大神道学専攻科修了。平安神宮権禰宜、石清水八幡宮権禰宜、禰宜、権宮司を経て、2001年、石清水八幡宮宮司に就任。2010年、神社本庁総長に就任。
〔中略〕
神社本庁/1946年2月設立。戦前は国家機関・内務省神社局(神祇院)があったが、戦後にGHQが「神道指令」で、神社の国家からの分離を命じたため、神社界は宗教法人の神社本庁を設立。約8万の神社を包括し、神職約2万2000人、信者約8000万人を擁す。「神社本庁憲章」に基づき、名誉を象徴し表彰を行う「総裁」は池田厚子氏。同憲章に基づき、神社本庁を総理し代表する「統理」は北白川道久氏。宗教法人としての代表役員が総長。 ”

教育勅語の歪んだ解釈や「改竄」に至る素地は、実は日本国内に確実に存在する。
日本会議と深い関係を持つ組織がどう考え、何と言っているかを見れば明白である。

何しろ、自分達は正しい日本の歴史や文化、伝統を理解していて、
他人に「国家の基本を理解してもらおう」という思考なのだから!
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