今週のエコノミストのNISA特集は概ね想定の範囲内、銘柄紹介等も同様だった。
正直言ってNISAは制限が色々有るし、面倒なので嫌いなのだ。。
個人的には401kで個別銘柄を選択できるようにして欲しい。
(米株の主要銘柄なら端数も小さくて済むから)
エントリーのサブタイトルはサブ特集「バブル世代 vs デフレ世代」より。
特集内容としては期待を大幅に下回る、氷河期世代の立身出世話など有害無益だ。
所詮はレアケース、上澄みに過ぎないことを認識して猛省すべきである。
90頁の太田聡一・慶大教授の寄稿によれば、バブル世代と氷河期世代とでは
30代以降の大卒以上の男性労働者でおよそ7%もの給与減少があると云う。
これでは日本経済が低迷し、少子化が深刻になるのは当たり前だ!
執筆者も人柄は良い方なのだろうが結局は拱手傍観に等しかったようで、
「若者が再チャレンジしやすい社会を」などと実効性の殆どない提案に留まっている。
はっきり言うが、氷河期世代を生み出した真因は団塊世代とバブル世代の保身である。
(日本経済の低迷とは対照的に積み上がる彼等の家計金融資産を見れば明白)
彼らの雇用を守るために新卒市場から氷河期世代を締め出し、犠牲にしたのだ。
再チャレンジしやすい仕組み以前に、明らかに氷河期世代より豊かな
団塊世代とバブル世代に課税強化して北欧のような積極的労働市場政策に
予算を投入すべきである。いや寧ろ、何年も前に投入すべきだったのだ1
尚、今週号のエコノミストは北欧で欧州最大のレアアース鉱床が発見された話、
中国からのインバウンド客が回復しないと伝えるレポートも素晴らしい。
(欧米客に期待したいが成田空港の利便性をはじめ課題がかなり多い)
内容としてはかなり充実している。
市岡繁男氏の連載は今週も素晴らしい。
欧米で金融機関が次々と危機に陥った理由を明らかにしている。
慧眼な氏は、金融機関の保有する債券は巨額の含み損になっている筈と
前々から警告し続けていた。それが今、的中しているのである。
但し、氏は金融危機の可能性にも言及しているが、
今回はかつてのサブプライム問題と違って異常なレバレッジではない。
リーマン危機のようなブラックスワンは回避できるでのはないか。
いつまでも底打ちが来ないような、泥沼が続くだろうと見ている。
◇ ◇ ◇ ◇
ダイヤモンドは上場企業の役職待遇という珍しい特集。
読んでしみじみ思ったのは、「ポストが減っている」という事実だろう。
アベノミクスなど所詮は麻酔薬による幻想に過ぎず、
日本企業の活力は殆ど回復していないことがよく分かる。
期待していた電力不祥事のレポートも、もっと鋭く突っ込んで欲しい。
自社の収益のことしか考えていない既存の電力大手に改革など不可能だから、
経営体制のしっかりした新電力が全力でコージェネに投資するのが
電力供給態勢を強化し、日本社会を救う最善の道である筈だ。
◇ ◇ ◇
東洋経済の英語特集はいま一つだろう。
中高年対象に中学レベル英語という企画にまず無理があった。
他方、「ビジネスで使えるフレーズ100」は評価できるのでは。
…いずれにせよ、中高年のリスキリングは英語よりデジタル化である。
佐藤優氏の連載はすっかりウクライナの話がなくなった。
読者としても過去のヒューミントの話の方が有益であろう。
いま刻々とロシアの劣勢が明らかになってきているので
氏がウクライナに話を戻す頃にはもうロシア軍が大打撃を受けているだろう。
◇ ◇ ◇ ◇
次週の注目は東洋経済、と言ってもメイン特集より「東日本大震災 置き去りにされた米兵被曝」が重要!
▽ 高齢者が狙われるのは豊かで身辺にも資産を置いてるから、という単純な理由だと思う。。
▽ 「儲からない農業」も沢山あるという事実を認めて欲しい、ダイヤモンド農業特集
▽ エコノミストは合併号に、最重要は「人口18億人の南アジア」か
あのインドネシアが「まもなく「新G7」中核国に」という話も見逃せない。
正直言ってNISAは制限が色々有るし、面倒なので嫌いなのだ。。
個人的には401kで個別銘柄を選択できるようにして欲しい。
(米株の主要銘柄なら端数も小さくて済むから)
エントリーのサブタイトルはサブ特集「バブル世代 vs デフレ世代」より。
特集内容としては期待を大幅に下回る、氷河期世代の立身出世話など有害無益だ。
所詮はレアケース、上澄みに過ぎないことを認識して猛省すべきである。
90頁の太田聡一・慶大教授の寄稿によれば、バブル世代と氷河期世代とでは
30代以降の大卒以上の男性労働者でおよそ7%もの給与減少があると云う。
これでは日本経済が低迷し、少子化が深刻になるのは当たり前だ!
執筆者も人柄は良い方なのだろうが結局は拱手傍観に等しかったようで、
「若者が再チャレンジしやすい社会を」などと実効性の殆どない提案に留まっている。
はっきり言うが、氷河期世代を生み出した真因は団塊世代とバブル世代の保身である。
(日本経済の低迷とは対照的に積み上がる彼等の家計金融資産を見れば明白)
彼らの雇用を守るために新卒市場から氷河期世代を締め出し、犠牲にしたのだ。
再チャレンジしやすい仕組み以前に、明らかに氷河期世代より豊かな
団塊世代とバブル世代に課税強化して北欧のような積極的労働市場政策に
予算を投入すべきである。いや寧ろ、何年も前に投入すべきだったのだ1
尚、今週号のエコノミストは北欧で欧州最大のレアアース鉱床が発見された話、
中国からのインバウンド客が回復しないと伝えるレポートも素晴らしい。
(欧米客に期待したいが成田空港の利便性をはじめ課題がかなり多い)
内容としてはかなり充実している。
『週刊エコノミスト』2023年 4/4号【特集:徹底攻略 新NISA】 |
市岡繁男氏の連載は今週も素晴らしい。
欧米で金融機関が次々と危機に陥った理由を明らかにしている。
慧眼な氏は、金融機関の保有する債券は巨額の含み損になっている筈と
前々から警告し続けていた。それが今、的中しているのである。
但し、氏は金融危機の可能性にも言及しているが、
今回はかつてのサブプライム問題と違って異常なレバレッジではない。
リーマン危機のようなブラックスワンは回避できるでのはないか。
いつまでも底打ちが来ないような、泥沼が続くだろうと見ている。
◇ ◇ ◇ ◇
ダイヤモンドは上場企業の役職待遇という珍しい特集。
読んでしみじみ思ったのは、「ポストが減っている」という事実だろう。
アベノミクスなど所詮は麻酔薬による幻想に過ぎず、
日本企業の活力は殆ど回復していないことがよく分かる。
『週刊ダイヤモンド』2023年 4/1号 (部長・課長の残酷) |
期待していた電力不祥事のレポートも、もっと鋭く突っ込んで欲しい。
自社の収益のことしか考えていない既存の電力大手に改革など不可能だから、
経営体制のしっかりした新電力が全力でコージェネに投資するのが
電力供給態勢を強化し、日本社会を救う最善の道である筈だ。
◇ ◇ ◇
東洋経済の英語特集はいま一つだろう。
中高年対象に中学レベル英語という企画にまず無理があった。
他方、「ビジネスで使えるフレーズ100」は評価できるのでは。
…いずれにせよ、中高年のリスキリングは英語よりデジタル化である。
『週刊東洋経済』2023/4/1号 (中学レベルから学び直す40~50代の英語術) |
佐藤優氏の連載はすっかりウクライナの話がなくなった。
読者としても過去のヒューミントの話の方が有益であろう。
いま刻々とロシアの劣勢が明らかになってきているので
氏がウクライナに話を戻す頃にはもうロシア軍が大打撃を受けているだろう。
◇ ◇ ◇ ◇
次週の注目は東洋経済、と言ってもメイン特集より「東日本大震災 置き去りにされた米兵被曝」が重要!
▽ 高齢者が狙われるのは豊かで身辺にも資産を置いてるから、という単純な理由だと思う。。
『週刊東洋経済』2023年4/8号(狙われる高齢者) |
▽ 「儲からない農業」も沢山あるという事実を認めて欲しい、ダイヤモンド農業特集
『週刊ダイヤモンド』2023年4/8号 (儲かる農業2023) |
▽ エコノミストは合併号に、最重要は「人口18億人の南アジア」か
『週刊エコノミスト』2023年 4/11・18合併号【特集:世界経済入門2023】 |
あのインドネシアが「まもなく「新G7」中核国に」という話も見逃せない。