みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

2024年3月第4週チャート

2024-03-31 | 注目投資対象・株価の推移
月末の動きがどうも怪しくて、株価の乱高下は即ち高値波瀾だから
セルインメイの時季が刻々と近付いているいま、
相場の決定力を握る海外スペックが大挙して売り崩してくる可能性を見るべきだろう。
それがいつかは分からないが、いつ仕掛けが来ても不思議ではない。

丁度、ドルが日本当局の介入警戒で膠着状態にあり、
円安方向に急伸することが考えにくいから猶更である。


明らかに介入警戒、結果的に変形ダブルトップになりそうな。。


ポンドはBOEショックから回復基調、ドルよりは良さそう


(以上のチャートはZAI)

7270はここまで堅調だったが、為替が動かないと苦しい


8316の方が8306より堅調だが、モメンタム減衰が見えつつある


6594はずるずる後退、どこかで強く跳ね返さないとじり貧の恐れ


(以上のチャートはRakuten.sec)
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『週刊東洋経済』3月30日号 -「企業献金はすべて利益誘導的」「見返りを期待」、財界が認めていた

2024-03-28 | 『週刊 東洋経済』より
今週の東洋経済は労作だった。
四季報の会社にしては(ゼネコンの違法行為など)かなり踏み込んで書いたと思う。
(匿名座談会形式はダイヤモンド誌をかなり意識しているように見えるが。。)

「奥村くみがいないので退社」などという小話もしっかり入れており
現場での工夫苦労も伝わる内容ではある。

ただゼネコンの社員増減や3年後定着のランキングはインパクトあるものの、
先週、「単純労働移民の入れ過ぎで生産性は上がらないだろう」と書いた通り
待遇や労働環境を見る限り業界の宿痾を大きく変えるには至らないものと思われる。


なおエントリーのサブタイトルは金田信一郎氏のコラムより。(これは必読!)
財界の側から見ても企業献金は利益誘導であり「見返り」を期待するものなのである。

『週刊東洋経済』 2024年3/30号 (ゼネコン下剋上)


ああ、成程と思ったのは佐藤優氏のコラム。
本来はものごとの道理に従うとの意味の「筋を通す」という日本語を、
氏は「自分がこうだと決めたら曲げない」という自己流の解釈で使っている。
権力を失った守旧派でも人脈を保っておくべき、との氏の見解は職務上妥当なのだが
氏が情勢分析でかなり正確さに欠けるのはこの強い主観性の歪みのためなのであろうか。

今週のAERAで氏が安全保障の件で公明党を気持ち悪いほど賞賛し、
ロビイストへ悪し様に罵声を浴びせているのも「筋を通す」つもりだったのだろうか?
せめて平和主義スウェーデンの安全保障政策くらい研究してから書かないと恥だろうに。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

ダイヤモンド特集は、後から振り返って
素人がバブルに巻き込まれた時期の証左となろうと思う。
編集部も他誌との競争で特集を組まざるを得ないところに追い込まれている。。

『週刊ダイヤモンド』 2024年3/30号 (凄腕シニア投資家が教える株運用術)


佐藤優氏の連載は今やすっかり池上対談の形式になり、
池上氏が面と向かっては鋭く切り込まないのをいいことに
結構な言いたい放題の様子である。

おまけにディープステイトは日本にもいると焦点を逸らす情報操作、
米保守派のコーク一族の方が余程、大物のディープステイトであり
多くの米有権者と同様、拝金的な米政治について理解しているのかどうか疑わしい。

トランプが支持される理由は氏に言われなくとも様々に分析されており、
主にインフレと移民増とポピュリズムである。自らの負けを認めない
米国民の通弊を描いた『ヒルビリー・エレジー』の方が遥かに分析が的確だ。
いちいち遠国のレーニンと突拍子もない比較をする必要などない。
米国があのマーシャルプランの時代の力と理想を失って、
モンロー主義に先祖帰りしつつあるだけの話である。

▽ トランプ支持層の実態を描いた名著、こちらを読み込んだ方が遥かに有益(なおこの著者はトランプと訣別している)

『ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~』(J・D・ヴァンス,光文社)


    ◇     ◇     ◇     ◇

エコノミストは最も良識的な内容だったが、それだけに売れないかもしれない。。
今の株価が「実体経済と乖離」しており「日本“企業”と日本“経済”は違う」のは
明々白々な事実ではあるのだが、欲の皮が張っていると正論が聞こえなくなるのだ。。
(何しろ東証のバフェット指数は146%という異常値になっているのだ!)

『週刊エコノミスト』2024年 4/2号【特集:バブル超え 日本の実力】


市岡繁男氏のコラムは、米大統領3年目の株高ジンクスについて。
所謂アノマリーではあるが、そうなる必然性はあるとのこと。
これで米債務の拡大がなければ平穏な年になれるのだろうが。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週も東洋経済に注目、特集タイトルは逆指標になりかねないが「ビッグテックで生き残る企業」にも触れるらしい。

▽ 逆に、「若者への強力な支援が必要」とお茶を濁す「人口減少社会を生きるためのカギ」は期待できない

『週刊東洋経済』2024/4/6号 (株価4万円時代の「お金」超入門)


▽ ダイヤモンドは定番特集、「中堅校人気で受験率が過去最高」ということは教育浪費の増加ではないか。。

『週刊ダイヤモンド』2024年4/6・13合併特大号 (中高一貫校&塾&小学校)


▽ 俊敏なエコノミストは時宜に適った特集「EV失速」

『週刊エコノミスト』2024年4/9号

量子コンピューターのレポートもあるようだ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年3月28日チャート(9104、9107)

2024-03-28 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
今週は配当権利取り日の急騰にも驚きだが、
配当権利落ち日の急落もここ数年にない現象だった。

豊島逸夫氏によれば海外ファンド勢は日銀がETF買いで
市場を支えていたことすら知らない場合があり、
日銀の買い分がなくなれば日経平均が4000円は下がるという
根拠不明な話も囁かれているという。

当ウェブログとしては、先週書いたように
「東証はどうやらダブルトップの形に向かいつつある」
とのスタンスなので、配当取りの買いが剥落するであろう二銘柄をモニタリングしている。


9104(6ヵ月チャート) 当面の下値を抜けた形


9107(6ヵ月チャート) このチャートだとやや見難いが、9104と同様


9107(10年チャート) 現在の水準が歴史的な高値、崩れ始めていることが分かる


※ 以上のチャートはRakuten.sec

▽ 繰り返すが「今の東証はバフェット指数において歴史的な割高」、いつ急落があってもおかしくない

『バフェット解剖 世界一の投資家は長期投資ではなかった』(前田昌孝,宝島社)


※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の新刊 -『パラサイト難婚社会』『ウルトラ・ニッチ』『「叱らない」が子どもを苦しめる』etc

2024-03-24 | こんな本を読んでいます
恒例の新刊紹介です。
ガザ・イスラエル関連の新刊が少ないのは
日本国民の関心の薄さを示唆するものとしても、
円安・インフレ関連の本が目立たないのは
早くも「喉元過ぎれば」ということなのでしょうか?

今年の大きなテーマがまだ見えないなかで
家族・教育・安全保障・企業社会など人々の関心が
バラけている印象ではあります。


『パラサイト難婚社会』(山田昌弘,朝日新聞出版)


 → 日本のZ世代の結婚観は保守的で昭和と殆ど変わらず、
   しかもタイパ・コスパに拘っていると未婚離婚が確実に増え「難婚社会」必至である。


『なぜ東大は男だらけなのか』(矢口祐人,集英社)


 → これは批判的読み込みが必要な一冊、
   東大が男子学生ばかりで「男が八割」なのは女子含め
   学部選択のジェンダー・バイアスが強固だからであり、
   工学部偏重の歪みを是正して外大・芸大・看護と合併すれば
   大幅に女子学生比率が上がる
という単純な事実すら理解してない。。。


『「叱らない」が子どもを苦しめる』(藪下遊,筑摩書房)


 → 学校で不満なことがあると「いじめ」だと言い出す子供、
   修学旅行がつまらないと苦情を言う親が出現する奇妙な現代日本で
   新しいタイプの不登校が増えている。。


『オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略』(小泉悠,朝日新聞出版)


 → 第二次安倍政権の対ロ交渉が完全な失敗とし、
   優先されるのはMDと主張しているのはいずれも正しい。
   ロシアに媚びる日本の元外務省の論者による口だけリアリズムとはまさに格が違う。


『ウルトラ・ニッチ――小さく始めろ!ニッチを攻めろ!』(浜田寿人,ダイヤモンド社)


 → 経済・経営関連では数少ないお勧めできる新刊、
   「失われた30年」でも日本には優れた人材がいることを改めて確信させる。
   日本企業の売上が長らく低迷したままなのは、
   人材ではなく政治と政策が悪いからなのだ。
   (猶これ堀江氏の本ではない、氏は「世界のメジャー」を目指す気概は既にないようだ。。)。


『シン・日本の経営 悲観バイアスを排す』(ウリケ・シェーデ,日経BP/日本経済新聞出版)


 → こちらは批判的検証が必要。
   他者を悲観バイアス呼ばわりする著者こそ確証バイアスの典型で、
   東証の円安バブルがここにも波及したものと思われる、
   これを真に受けて喜ぶのは日本経済衰退の紛れも無い証左。


『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』(小林祐児,集英社インターナショナル)


 → 上の著書で賞賛されている日本企業、皮肉なことに組織的病弊が顕在化している。
   何故か日本だけ管理職の健康度が悪化しており、その謎の解明を試みた一冊である。
   (平均寿命が短いことで知られていたサービス業の労働者も改善しているのだが。。)。


『なぜマンションは高騰しているのか』(牧野知弘,祥伝社)


 → 外国マネーによる浮かれた泡沫現象、
   無視された日本国民は中古を買うしかない。
   (タワマンのハイリスクも益々明らかになってきている。。)


『工作・謀略の国際政治 - 世界の情報機関とインテリジェンス戦 -』(黒井文太郎,ワニブックス)


 → お馴染み黒井氏が安全保障と密接に結び付いている諜報の最前線をレポート、
   早くもガザ紛争の裏面を分析しているのが興味深く、
   他にはウクライナでのCIAによる支援なども見ておきたい。
   (CIAも苦戦している中共にもっとページを割くべきと思うが。。)


『「断熱」が日本を救う 健康、経済、省エネの切り札』(高橋真樹,集英社)


 → 理屈として窓重視は理解出来るが湿気の多い日本では鵜呑みに出来ない、
   地中熱やコージェネ、V2Hと組み合わせて考える必要があろう。


『開業医の正体 患者、看護師、お金のすべて』(松永正訓,中央公論新社)


 → 診療所の診療報酬が病院の数倍である(全く同じ医療行為なのに)
   ことを正直に書いた点をまず賞賛したい、
   ただドイツのような開業規制により勤務医と負担を分かち合う発想は全くなさそうだ。。。


『死に方のダンドリ』(冨島佑允/奥真也/坂本綾子/岡信太郎/太田垣章子,ポプラ社)


 → 高齢者が賃貸の大家に忌避されるのは、
   実際に屡々家賃の長期滞納やごみ放置で大損失になるからである。


『サバの味噌煮は、ワインがすすむ 小泉武夫の「わが季節の食卓」』(小泉武夫,日経BP/日本経済新聞出版)


 → 最後にこちら。これは企画の勝利であり、
   ありそうでなかった一冊で先頭の写真も良い。
   日本経済新聞夕刊での連載を纏めたものだそうだが一冊に纏まっていると便利だ。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年3月第3週チャート

2024-03-24 | 注目投資対象・株価の推移
日銀がゼロ金利から脱し引き締め方向に転じたのに、
スペックは更なる引き締めは当面ないと見て円売り攻勢。
金融引き締めで通貨安という皮肉な結果となった。

周知の通り、安倍が始めた自国通貨切り下げこそ
実質賃金低下の元凶であり輸入価格インフレの根源である。
そこで市場でも当局の為替介入が想定されている訳だ。

但し、2010年頃がそうだったように日銀よりFRBの金融政策の方が影響が大きい。
FRBがなかなか利下げできない状況において為替介入の効果も対症療法に過ぎないから
あたかもスペックが介入を催促するように様子を伺いながらじりじり円売りする展開だろう。

そして介入や或いは円高急伸によって東証は急落することになる。
東証の高値は要するに円安バブルに過ぎないという真相も露呈してゆくのだ。


ドル円がオーバーシュート、東証との連動性が高い


ポンドは途中まで強い展開だったが、材料出尽くしで急落(ロングが多いとこうなる)


(以上のチャートはZAI)

8306は強く切り返し、8316ともども再び高値を窺う動き


為替頼みの7261はやや疑心暗鬼、7270の方が強含み


7606はモメンタム低下してきたが、かと言って下に推されている訳でもない


(以上のチャートはRakuten.sec)
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする