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対ロ対北で実績ゼロ、「口だけ外交」で終わる安倍 - それを支持してきたB層有権者は面目丸潰れ

2020-06-30 | いとすぎから見るこの社会-対アジア・世界
「外交の安倍」は既に死語であり、事実に照らして
とんでもないフェイクワードなのだが、まだ信奉者がいるのに驚かされる。

その証拠に、北方領土交渉は完全に失敗でロシア側に開き直られただけ、
対北交渉でも「核」「拉致」ともに無様なゼロ回答である。

殆ど成果ゼロに等しい現実を前にしても悟らないならば、
民主主義に必要なリテラシーすらも欠けているということになろう。

横田めぐみさんの弟が安倍を庇いメディアを批判するのは
姉を思う家族の立場としてまだ理解できるしかける言葉もないが、
真相は蓮池氏が言うように安倍は「無為無策」「拉致問題のおかげで総理になった」のである。
(元格闘家の高田延彦氏は失望の末に「言ってるだけ」と断罪している)
ネットでは安倍が拉致被害者を「政治利用」したとの指摘もあるが、結果的にはその通りだ。

外交無策で口だけの安倍を庇う言説は、
拉致問題での安倍の無策を見落としている点で問題であるだけでなく
あらゆる外交において口だけで成果の著しく乏しい安倍を延命させる愚行である。

▽ 日本は今も日米合同委員会と密約による米軍支配下に、岸信介は自衛隊の指揮権すら献上した

『知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた』(矢部宏治,講談社)


トランプも安倍も「口だけ」、当ウェブログが前々から警告した通りで何ら驚きはない。

「安倍政権の言い分を鵜呑みにして報じたり、碌に批判をしないメディアは、
 官邸の買収工作を受けているものと見て間違いない。
 漏れ聞こえる話では、菅官房長官・萩生田補佐官・世耕副長官が
 メディアを監視する一方、「懇親会」と称して記者を連日接待しているということだ。
 (事実上、官房機密費で彼らを「買収」している訳である)」

「安倍政権の言う「テロ対策支援」が軍事的裏付けを伴っておらず、
 実質的には国益(=安定したエネルギー供給)護持と
 日本企業のビジネス拡大の修辞に過ぎないことは明らかだ。
 そうしたリアリズムが認識されないことこそ重大な問題である」

「安倍首相はせいぜい外務大臣の器でしかないので、
 軽々しくリップサービスを振りまく悪い癖がある」

「米国は東アジアの安全保障政戦略で日本を必要としている。
 (場合によっては中国のミサイル攻撃の「盾」として利用される可能性もある)
 日本の協力を「高く売りつける」ことが正しい目的であった筈だ」

「集団的自衛権容認で忠犬ぶってアメリカに尻尾を振る以外にも
 日米同盟を強化する方法は幾らでもあるという事実を全く理解してないものと見える。
 今回の安倍演説は、集団的自衛権が日本のためではなく米国のためであることを
 図らずも明らかにしたのである。日本国民が疑いの目を向けるのも当然だ」

「そもそも集団的自衛権を認めるかどうかは、中国の脅威に対抗するための必須条件では全くない。
 台湾海峡周辺での有事では、米軍と同時に日本も攻撃を受ける可能性が極めて高いからだ」

「いま北方領土交渉などしている場合ではないことが、どうして分からないのか。
 根本的にリアルポリティークが分かっていないとしか言いようがない。
 本来はアメリカに釘を刺される前に、自ら自制するのが当然だったのだ」

「プーチンは完全に安倍政権を嘲笑し、北方領土の開発を進めている。
 これだけ馬鹿にされているのにプーチン訪日を働きかけるというのは、
 もはや国辱的とも言える範疇に入る。
 外交が分かる者にとって、安倍首相のウクライナ訪問は「自爆」或いは「自滅」行為でしかない」

「この学習能力の欠如にはもはや呆れるしかない。
 北朝鮮に煮え湯を飲まされ、ロシアが平然と北方領土開発を進めて
 日本は面子を潰されているのにまた凝りもせずまた同じ罠にかかっている始末だ」

「ロシアは常に国益(ロシアの利益)のために行動しているのだから、
 対ロ外交で点数を稼ごうとプーチンに媚び諂う安倍政権のスタンスそのものが愚行である」

「安倍政権は不利な条件を呑まされるのが関の山で、
 「北方領土交渉を形だけ行うのと引き換えに経済協力させられる」
 といった無様な結末を迎えるだろう」

「安倍政権は、日露関係の歴史を全く学んでいないものと見える。
 メディアに対し北方領土交渉がいかにも有望であるかのような
 見え透いた情報を流し、またB層を騙そうとしている」

「歴史的に見れば、ロシア側が日本を歓迎するかのような態度を示すのは、
 ロシアの利益のために日本を利用する狙いがある時である。
 (その典型例が、日ソ中立条約の際のモロトフである)」

「逆にロシア側が不利な際には猛々しく敵意を見せて牽制してくることが多い。
 (その典型例が、日露戦争の際のヴィッテである)」

「今回のプーチンがどちらであるかは、火を見るよりも明らかである。
 安倍政権を毛針で釣ってロシアにカネや技術を出させるのが目的だ」

「その証拠に、ロシア外務省は北方四島がロシアに帰属すると明言して
 安倍政権の顔を潰し、同時に着々と千島の軍事拠点化を進めている」

「また、時事通信の報道によれば、ロシアの退役軍人は
 「日本の安保法制成立は脅威」と明言している」

「日本の外交の最大の欠点は、自らの利害や事情に基づく希望的観測を持つことで、
 その甘さはこれまで何度も嘲笑され外国に利用されてきたにも関わらず、治っていない」

「ロシア側はいま日本に妥協する理由が全くないのだから、
 交渉を急ぐ必要もない。日本が焦るのを待って条件を吊り上げれば良い。
 選挙向けの「お土産」が欲しい安倍政権の焦りを利用してより多くの「成果」を狙える」

「今回のいかにも動機の疑わしい北方領土交渉は
 外務省主導で進んでいるのではなく、安倍首相が側近とともに
 「独断専行」して行っているとの情報が複数ある」

「これは、戦前の松岡洋右・白鳥敏夫・大島浩らが外交を誤り、
 自らが賢いと思い上がって独裁国家と友好関係を結べると妄想した結果、
 日本を滅亡の淵にまで突き落とした歴史と酷似している」

「(1)失敗したサハリンプロジェクトの交渉当事者が主導している
 (2)目的が「首相の名を歴史に残すこと」であり、国益や公益を忘却している
 (3)これまでの対ロ交渉の蓄積を持つ外務省の影が薄い
 という悪材料が複数揃っており、益々碌でもない結末が容易に予見できる。
 アメリカに嘲笑されるばかりではなく、安全保障政策に悪影響が及んだらただでは済まない。
 つまらない政治的野心が日本の国益を損なうことに直結するであろう」

「報道によれば首相やその周辺は「ワンマンタイプの大統領や首相に好かれる」などと
 笑止千万な言葉を漏らしたらしい。国際社会の冷厳な現実を理解もせず、
 そうした甘い認識と希望的観測に縋っているから大失態を見せるのである」

「プーチンはそうした能天気な安倍政権を嘲笑うように、北方領土にミサイルを配備した。
 北方領土交渉の前に圧力をかけて、「俺の言う通りにカネを出せ」と言っているのだ」

「ロシアは歴史的に軍事かカネでないと動かないし、動かせない。
 ブレスト=リトフスク条約のような領土割譲は、
 余程追い詰められて存亡の危機に瀕していないと行わない国だ」

「ましてや、小国だった日本に日露戦争で屈辱の敗戦を味わわされた。
 だから日ソ中立条約など自国の都合でいとも簡単に破棄した。
 元々そういう国であるのを、どうして分からないのか。
 安倍政権は日本史も世界史も理解していないのか」

「対中国でロシアを味方につけたいなら、極東での経済開発で
 中国の人口と経済力に脅威を感じるロシアを支え、
 同時にロシア市場への日本企業の浸透を目指すべきである」

「安倍政権が北方領土交渉を優先する動機は、
 選挙に勝って権力の座へ居座り続けるために過ぎず、
 国益のためでは全くないことは明白である」

「北方領土交渉は、アメリカの疑念と冷淡さを招き、
 日本の安全保障においてネガティブに働く。
 我が国の安全保障の「戦略正面」は東シナ海であり、
 北方ではないという現実を安倍政権は理解すべきである」

「悪いことは言わないから、友好を確認し極東での経済協力を約束して終わりにすべきだ。
 そうしないと更なる間抜け面を国際社会に晒すことになろう」

「「食い逃げはない」と豪語する世耕発言を嘲笑うように、
 プーチンが「領土交渉の前に経済協力」とはっきり断言していることからも、
 安倍政権の「土下座外交」「外交敗戦」に至る運命は既に決定されているのだ」

「岸博幸氏は、トランプ大統領が就任する前の現在の段階で
 トランプがやろうとしている経済政策は「絶対に」うまくいかない
 と断言しているが、全くその通りである」

「ただ、当ウェブログはもっと厳しい見方をしており、
 これだけウォール街を重用した政権はオバマよりレイムダック化が早く
 すぐに有権者から見捨てられると考えている」

「トランプの支持基盤は政治リテラシーが低く短気な層と、
 アメリカ社会の現状に不満な浮動票から成り立つ「呉越同舟」である。
 両方の支持層とも移り気で飽きっぽく、トランプが幾つか失策を見せれば
 あっと言う間に飽きて離れてしまう」

「かと言って伝統的な共和党の政策を行っても、格差が経済成長を阻害している上に
 人口動態が老化してきて低成長化している米経済が甦える筈がない」

「スウェーデン型の高成長を実現できるとしたら民主党だろうが、
 オバマケアにすら強い不満を持つような税嫌い、政府不信のアメリカ国民が
 そうした真の成長政策を選ぶ可能性はゼロに近い」

「日本にとっては、トランポノミクスがあっという間に萎んで東証に大打撃になる上に、
 東アジアの安全保障や外交でも被害を受けることになろう」

「トランプのアメリカファーストにレイムダック化が相俟って、
 極東での対中抑止効果が損なわれる可能性が極めて高い」

「元々トランプは東アジアの安全保障には関心が薄く、
 極めて廉価かつ重要な在日米軍基地であるのに駐留経費にばかり文句を言うしみったれだ。
 内政だけで手一杯になってしまうと極東については更に手薄になる筈である」

「国内メディアや御用ジャーナリストが見ない振りをする「不都合な事実」を、
 英フィナンシャル・タイムズがはっきりと記事にしている」

「「プーチン氏の大きな外交的勝利」と安倍外交の惨敗を伝えた
 英FT紙の報道を読売新聞が転載しており、世界的に見ればこれが当然の見方だ」

「官邸に睨まれている朝日新聞は、遠回しではあるものの一矢報いている。
 安倍首相との会談には大幅に遅れたプーチンが
 ロシアへの投資が期待できる孫正義SB社長に対しては
 「肩を抱いて」歓迎の意を大いにアピールしたのを報じているのだ」

「産経も妙なナショナリズムさえ絡まなければ的確な記事を出すので、
 プーチン・安倍会談が失敗(或いは大失望)に終わった後で
 漸くプーチンの安倍首相への扱いが対中国より明らかに劣っていること、
 サハリン2で日本が煮え湯を飲まされた事実を報じている」

「安倍首相の補佐官は、想定外の出来事に飛び上がって
 いそいそとトランプの御機嫌伺いに向かった安倍首相の
 「価値が高まる」などと見え見えの阿諛追従に熱心だが、
 それを嘲笑うかのようにトランプの矛先はトヨタに向かった」

「トランプは選挙中に「アメリカファースト」と明言していた。
 ということは、日本に厳しくなるのは当たり前ではないか」

「「トランプはくみしやすい」と豪語した菅官房長官は、
 遂に前言を撤回して自らの先見の明の欠如と浅慮を認めた」

「一事が万事で、この国際感覚の乏しさが安倍政権の特徴である。
 国内向けには中身のない空虚な大見得を切っておきながら
 トランプに散々脅されてもへらへら笑って媚び諂う有様なのだから」

「「内弁慶」に加えて、おまけに対米では「太鼓持ち」なのだから
 本当に情けないことこの上ない。国辱ものと言って良かろう。
 対ロ外交でプーチンに媚び諂った無様な様子と全く同じなので何ら驚きはないが、
 国内メディアがこうした国辱外交を批判しないのは驚きである」

「安倍政権は学習能力も著しく乏しいので、
 トランプ就任初日にTPPを破棄されて面目丸つぶれ」

「対中安全保障で米軍が頼みの綱であるので
 何もトランプに文句が言えないという、より決定的な裏事情があるのだ。
 自前の安全保障政策を持たず対米従属を選んだ安倍政権の売国政策がここにも影響している」

「昨年末にトランプから日本に側近が送り込まれており、
 北方領土交渉で経済協力のプランを纏めた安倍側近が
 密かに5兆円を超える巨額の「お土産」を用意したのだと言う」

「それだけの「貢ぎ物」を貰えれば笑顔になるのも当然だ。
 官邸関係者ですら「ジャイアンとのび太」と自嘲するような
 国辱外交が実態だった訳である」

「安倍外交の本質は、海外メディアがはっきり言明している。「媚び諂い外交」である。
 安倍政権は思考の浅い脊髄反射ばかりで、先を見ないで行動するからこうなるのだ」

「断言してもいいが、安倍政権には学習能力がないから選挙で叩き潰されない限り、
 現下の「媚び諂い外交」をやめることはないであろう。
 (理由は単純、カネで脅すかカネを出して朝貢するかしかできからだ)」

「当ウェブログは何度も「トランプ政権は史上最速でレイムダック化する」と予言したが、
 ロシアゲート問題が勃発して予想通り早くもその通りの事態になりつつある」

「トランプに胡麻を擦った末にトランプが自滅して轟沈、
 集団的自衛権で安全保障を強化すると豪語して北のミサイル実験で大慌て、
 ロシアに媚び諂った末に冷淡にあしらわれて大恥を晒す始末。
 外交と称してカネを配っただけで驚くほど成果が乏しいだけでなく、
 安全保障面でもお粗末な「泥縄」を繰り返している」

「北朝鮮ミサイル騒ぎで見落としている者が多いが、
 予想通り安倍政権の北方領土交渉は「無様な失敗」に終わった」

「ロシアが北方領土に経済特区を設置するという話は以前から出ていた。
 今回の件は、領土返還を哀願する安倍政権が足蹴にされただけでなく、
 日本が返還を望む北方領土に、よりによって中国や韓国の投資が行われることを示唆している」

「日ロ交渉は既に大失敗と決まった、それが正しい認識である。
 それを悟らない限り、大恥をかかされ国益を毀損するだけに終わるだろう」

「更に、対北の封じ込めで協力を要請しても一蹴され、
 まるで子供の使いのような無様な結果である」

「日本の目の前の北方領土で軍事演習を見せつけるような相手と、
 対等に交渉できるなどと妄想しているような間抜けな首相は日本の恥である」

「大口叩いたスタンドプレーの末に、核ミサイル開発を進める北朝鮮への支援という形で
 ロシアから完全に見下された国辱政権は、米露両国への「ポチ外交」を繰り返さざるを得ないのだ」

「北朝鮮を封じ込めるなら、ロシア外交などで時間を無駄にしている場合ではない。
 このままでは九州や中国地方へのTHAAD配備の必要に迫られるとして
 中国から北朝鮮への圧力を強化させる巧みな交渉が最優先である」

「日本国内での核配備論の高まりを交渉材料とする高等戦術もある。
 (勿論、費用対効果において著しく劣等なのでブラフであるが)
 しかし問題は、そうした外交能力が安倍政権には完全に欠けていることだ」

「米欧のロシア制裁が北朝鮮のミサイル技術を進歩させ、
 巡り巡って米韓日に向けられた脅威と化している構図は、
 無力で拙劣なアベ外交ごときが打破できるものではない」

「大統領訪日の浮かれ騒ぎの後に、本質が見えてきた。
 トランプはツイッターで「軍事とエネルギーで莫大な発注がある」と呟き、
 日本へのリップサービスも軍事ビジネスでの「カモ」への社交儀礼でしかないと証明した」

「安倍政権が安全保障面でも果てしなく政策リテラシーが低く、
 ミサイル防衛の備えをサボってきたからこうなるのだ」

「台湾海峡での軍事バランスが中国側に傾いてから10年以上も経った。
 その間、自民党はミサイル防衛の重要性すら理解できず、
 改憲ゴッコと安保騒ぎで貴重な時間を無駄にし続けてきた」

「アメリカの軍需企業に高値をふっかけられて国富を損耗するのも、
 はっきり言って自業自得である。民主党ごときが相手で調子に乗るからこうなるのだ」

「更に、対米従属の「ポチ政権」である証拠が次々と発覚しており、
 沖縄のヘリ墜落事故では二週間も過ぎてからやっと米側が謝罪、
 長崎では防衛局の申し入れを無視した夜間航行訓練が行われた」

「安倍政権がアメリカからいいように利用される、みっともない
 「対米従属ポチ政権」であるのは火を見るより明らかだ。
 まさに「お前が国難」と呼ぶのに相応しい弱腰政権である」

「トランプが訪日で愛想良くサービス精神旺盛だったのは、
 「カネをたっぷりアメリカに貢ぐ上客だから」に過ぎない。
 間抜けな人間は高く払わされるという、ごくありふれた話なのだ」

「韓国には文句を言ってもアメリカには何も言えない、
 情けない限りの対米従属政権である。(最初から分かり切った話だが)」

「特殊部隊が難民を装って日本海側に上陸してくる危険性をも考えず、
 暢気に原発を稼働させている愚鈍な政権だから、てんで話にもならない」

「意気込んで東欧を廻った安倍外交は、見事に裏目に出ている。
 中国は「毎年」中東欧の16ヵ国と首脳会合を重ねており、
 目立ちたがり屋の安倍が完全に後手に廻っている形だ」

「また、ロシアに「忖度」して東欧諸国のロシア制裁強化の求めに応えられず、
 「相手国の要望には応えずに自分の要望だけ伝える」微妙な結果に終わった」

「東欧に北のミサイルが届くなどという軍事リテラシーゼロの法螺話を吹聴し、
 ロシアの強大な軍事力を前にしている東欧諸国の現実すら理解できないのである。
 この惨状では、安倍は大学どころか高校に戻って欧州史を頭に叩き込む必要があろう」

「レイムダックのトランプに、有事への備えが泥縄でお粗末な安倍政権。
 先見の明のない点でそっくりな北の三代目と揃って仲良く没落することになろう。
 そして、安倍を掌で踊らせたプーチンがほくそ笑むだけだ」

「ロシアは軍事力とカネしか信じない国だ。
 ロシアがこのように日本を褒めるということは、
 安倍がロシアにとって利益になる存在であり、
 ロシアに都合良く動いてくれているということを意味する」

「大根役者で口だけの安倍が何を言ったところでロシアには蚊に刺された程度なので
 何をしても嘲笑されるか顔を潰されるだけではあるのだが、それにしても情けない」

「森友問題で中高年男性やいかにも薄情そうな女性が
 「もっと重大な問題が他にある」と森友問題を放置するよう求めるケースがあるが、
 これこそ政策リテラシーの低い、典型的な「B層有権者」である」

「森友問題は、口だけで碌な経済パフォーマンスを出せない癖に
 (経済成長率も実質賃金上昇率も生産性も主要先進国で最低水準の劣等生が安倍である)
 世界経済の好調の恩恵を自分の手柄のように吹聴する噓つきの安倍を
 不似合いな首相の座から放逐するための絶対に外せない好機である」

「この好機を外したら、日本経済が低迷から脱する最後の僅かなチャンスが失われるし、
 完全に「時間の無駄」に終わった北方領土交渉や日韓合意といった
 レヴェルの低過ぎるスタンドプレー外交をやめさせる時期も後ずれする」

「安全保障に至っては、何年も前から進めるべきだったMDが泥縄で、
 北の工作員が簡単に侵入できる若狭湾で原発を稼働させるという、
 果てしなく程度が低く日本の国防を毀損する張本人が安倍である」

「他力本願の安保関連法案ごときで突発的な局地紛争に対応できる訳がなく、
 白昼夢で国民を騙しているのだから、とんでもない話だ」

「あの産経も、安倍がトランプに対し露骨に尻尾を振って媚びても
 EU以下の扱いしか受けなかった事実を認めざるを得ないのだ。
 トランプは要するに自国第一主義なのだから、当たり前の結果であろう」

「内向きでスタンドプレーしか出来ない大根役者である安倍の始めた、
 北方領土交渉も日韓合意も対北交渉も全て完全に失敗している。
 失敗しているだけでなく、悪影響すら及ぼしているのだからさっさと辞めた方が国益に適う」

「トランプに「私はTPPが好きではない」とはっきり言われ、
 安倍外交の虚妄と中身のスカスカな「口だけ外交」がまたも実証された」

「そもそもはアメリカの政財界の要求(要望ではない)によって生まれたTPPに固執し、
 トランプ当選でTPPの可能性が「ゼロ」になり米国抜きのTPP11などという
 馬鹿丸出しのスキーム(握りのない寿司のようなもの)にグレードダウンし、
 トランプからアメリカに有利な日米FTAを突き付けられるという間抜けさである。
 最初から戦略的に敗北しているのがどうして分からないのか」

「安倍があらゆる分野で「口だけ」なのはもはや完全に暴露されたと言えよう。
 どうせ非力だからといっても、イギリスやカナダのようにアメリカに従属せず
 自主独立の外交を行っている国もあるのに、安倍のポチ外交は国辱的ですらある」

「基本的には民主党鳩山政権のように「世間知らず」のレヴェルでしかないのに、
 口だけは達者だからリアルポリティークに無知な連中は騙されるが、
 いかに程度の低いB層国民でも、お粗末な実態に薄々は感づいてきたのではないか」

「そろそろ流石に、思考停止したB層有権者か洗脳されたイデオロギスト以外は
 「化けの皮が剥がれた」安倍外交の惨めな本質が見えてきたことであろう」

「安倍と似た「口だけ」トランプはとにかく中間選挙にか頭になく、
 北に妥協して米国民に形だけの「成果」を示そうと「プロレス外交」を展開している」

「安倍が必死で媚び諂ったトランプが大根芝居で北に内情を見透かされ、
 トランプ自身が批判したクリントンと同じ、みっともない敵前退却に逃げるようだ。
 (温存される北のミサイルの前に晒される間抜けな安倍が呆然としている)」

「外交に限らず、もとより安倍は「公言した政策は実現されない」噓つきである。
 デフレ脱却、物価2%、1億総活躍、3年抱っこし放題、女性活躍、待機児童ゼロ。
 安倍が数値目標を掲げたら最後、「達成されないのは確実」なのだ」

「その噓つき二世が「拉致問題前進へ私が司令塔に」と言ったものだから、
 拉致被害者家族が気の毒で仕方がない。平然と嘘をつくこれ迄の「実績」から見て、
 蓮池氏から「言葉と行動がかけ離れている」と痛烈に批判されるのも当たり前だろう」

「安倍が首相の座に居座ってもう何年も経つ。
 これまでの「実績」から見て、蓮池発言は完璧に正しい。
 もし北が被害者を帰国させるとしたら、ごく僅かな人数にとんでもないカネを要求する筈だ。
 それはアベだろうが誰だろうが変わらないのだから、噓で国民を欺くのは大罪である」

「口だけのトランプは似た者同士の差別主義の支持者に「ノーベル賞候補」とおだてられ
 すっかり図に乗っているが、これこそトランプがクリントンの二の舞になった証拠だ」

「トランプはクリントン大統領時代の対北政策を「失敗」と決めつけたが、
 北へのサージカル・ストライクの機会を逃したトランプにクリントンを批判する資格などない」

「結局は北の非核化の空手形に騙され、その実行をずるずる引き延ばされることになり、
 トランプが所詮は軍事介入の決断力に欠ける口先だけの弱い政治家だと見抜かれた末に、
 北による条件闘争を装った時間稼ぎ戦術にしてやられるしかない」

「核実験場はどうせ既に使えなくなった場所を「廃棄」と称するだけだろう。
 北のことだから核開発に費やした費用を取り返せる程のカネやメリットを必ず要求する筈だ」

「日本にとっては考え得る限り最悪の展開で、
 利己主義のトランプはICBM廃棄と非核化の空手形だけで満足し、
 日本に中・短距離のミサイルが向いたまま在韓米軍が削減される展開もあり得る」

「米軍の介入の可能性はかなり低下したように見えるが、
 トランプは中間選挙で目先の票を得ることしか考えていない」

「自らの無責任な行動の結果、東アジアが不安定化しようと
 北の一時凌ぎに乗せられて相手にみすみす時間稼ぎの隙を与えようと
 何も気にせず同盟国にカネを要求し苦境に追いやる最低のポピュリストである」

「かつて朝鮮戦争を招いたアチソンと同様に迂闊で、
 自分の権力と支持層への迎合しか興味のないトランプは
 アメリカを分断させその斜陽を決定づけるだけにとどまらず、
 東アジアの危機を深刻化させ、日本を危うくさせかねない」

「矢張り「史上最大の茶番劇」となった米朝会談、
 言うことだけは立派なトランプはクリントンと同類だった。
 北に妥協してビッグプレゼントを与えるという大失態である」

「かつてバビロン作戦で的確にイラクの原子炉を破壊したイスラエルのように、
 サージカルストライクで脅威を感じさせてから交渉するならまだ話は分かるが、
 見え透いたブラフで交渉しても無駄だ。北に嘘をつかれ、裏切られるのが目に見えている」

「ただクリントンより図々しいのがトランプだから、
 日本にとっては不幸なことに北の非核化にカネを出させられた上に
 米韓合同軍事演習はとりやめ、下手をすると在韓米軍も縮小しかねない」

「「踏んだり蹴ったり」とはまさにこのことで、
 官房長官がミサイルが飛んでこなくなったと愚にもつかない言い訳をするのは
 あまりにも日本にとって不利な結末だから、他の言い方ができなかったためだ」

「その証拠に「内向き」の防衛省は大慌て、トランプだったらやりかねないと
 警戒してリスクシナリオを練っておくべきだったのが、不意を衝かれ動揺している。
 (そもそも安倍自身や政権のレヴェルが果てしなく低いので、仕方ない面もあるが)」

「身勝手なトランプが大統領なのだから、安倍のように必死に媚び諂っても
 日本に被害が及ぶのは避けられないと容易に予想できたことだった」

「THAAD議論で中国を強力に牽制することもできず、
 はなから不可能な北方領土交渉を始めてロシアに借りをつくった安倍外交には
 最初から「不利なカードが配られていた」、より正確に言えば「自分の首を絞めていた」のだ」

「当ウェブログは早くから「日本ひとり負け」「また譲歩を強いられる」
 「トランプはクリントンの二の舞になる」と予言してきたが、
 残念なことに次元の低い安倍ではこれ以外の道はなかったのだ」

「アメリカに幾ら釘を刺しても「暖簾に釘」でしかない。
 ニクソン訪中の際にも身を以て思い知らされた史実ではないか!
 安倍(とその周辺)は、日本の現代史すら理解していないのである!!」

「戦前の大日本帝国の決定的な誤謬となったのが日独伊三国軍事同盟で、
 平沼騏一郎のような視野狭窄のイデオロギストが首相になった日本は
 国際情勢を洞察できず、先見性も欠けていたため国土を灰燼と化した」

「現代の日本社会も戦前回帰と言うより「退化」が進んでいるので、
 国際情勢に疎く独善的な判断に固執しファナティシズムに陥ってしまう点で
 実は戦前とよく似ていて、進歩が見られないという情けない状況である」

「トランプは米国の国益、正確に言えば自分の権力維持のために行動している。
 日本のためではないし、米朝会談で日米の国益を損なうことになっても、
 目先の中間選挙で票が得られれば良いという近視眼である」

「米朝会談の結果に最も喜んでいるのは北朝鮮、ロシアも歓迎で
 中国に至っては米韓軍事演習縮小は自分の主張通りと自慢している。
 米朝合意が結果的に誰を利したものであるかは、誰が見ても明らかだ」

「米朝会談で一番喜んでいるのは北朝鮮だ。
 米朝会談が成功だと道理を歪めて強弁するのは、
 北朝鮮の利害を代弁する愚かで有害な行為である。
 北には核兵器の開発能力があり、いつでも核武装路線に復帰できることを忘れてはならない」

「トランプはどうせ短期間で大統領の座から蹴飛ばされるから
 数年経つとまた元の木阿弥になる。壮大な時間の無駄でしかない」

「このところ北朝鮮がどんどん図々しくなっており、
 老人トランプは完全に北の三代目から舐められている。
 どうせすぐレイムダックになる老害だからそれも無理のない話だが」

「そもそも米朝会談で「国際的な地位確保」と北朝鮮が大々的に宣伝したから
 トランプが掌で転がされて北朝鮮が大勝利を収めたのは明白である。
 トランプは「諂った」と米紙が評したのも至極当然のことであろう」

「つい最近ではポンペオがCVIDではなくFFVDという欺瞞的な言葉を使い始めたが
 老醜トランプが北に妥協して閣僚にCVIDを口にするなと命じたらしい」

「威勢のいいのは口先だけで成果はショボく、
 自己宣伝だけは必死という点で安倍とそっくりの老人だから、
 このコンビが騙され易いB層有権者にしかウケないのも不思議ではない」

「その内弁慶で口だけトランプに巨額の兵器を買わされることになった
 同様に「口だけ」の安倍が貧乏籤を引くはめに陥ったのも何ら不思議ではなく、
 トランプの本質を見抜けなかったため不利なミサイル・ギャップが残ったままだ」

「対中朝のミサイル防衛は何年も前から取り掛かっておくべきだったのに
 唾棄すべき欺瞞に満ちた「平和安全法制」などというみっともないポチ法案で時間を無駄にし
 日本の安全保障を危うくしただけでなく日本外交をレイムダックにした安倍はいい面の皮である」

「MDを着々と強化しつつ中朝の軍備増強を国際広報・牽制し、
 イージスアショアやサード整備案を中露への外交カードとする高度な戦略が必要だが、
 思考停止してポチと化している安倍に期待しても全く意味がないのは言う迄もない」

「北朝鮮の「生命時装置」は中国とロシアだ。
 この二国に圧力を加え、少なくとも片方からの支援を断たなければ
 トランプが何をしても時間の無駄、労力の無駄である」

「利己主義、差別主義、身勝手、無責任、根深い粗暴性、場当たり行動、棍棒外交。
 歴史と照らし合わせれば、トランプが米国のダークサイドを多く体現した人物だと分かる。
 ただ「口だけ」なのがトランプの独自性で、そのため今のところ悪影響は限定的だ」

「こうした老害トランプが大統領になれたのは米国の衰退の証左であると
 当ウェブログは以前より指摘してきたが、中朝にコケにされても自慢話ばかりのトランプは
 相変わらずの自己満と能天気で、いかなる面からも衰退をもたらす大統領にしか見えない」

「トランプは自慢話の才能だけはあるようで、その意味では安倍にそっくりだ。
 共通点は「自分達は素晴らしい、他人は劣っている」という固定観念で、
 当人は大真面目で口にするのだが、後世の物笑いになるだけなのである」

「勿論、こうした老害による「被害」は日本を直撃する。
 北の核武装能力は何一つ損なわれておらず、非核化などやる気ゼロなのは明白だ。
 中朝露のミサイル配備は無傷で残ったまま、寧ろ中国は軍備増強を続けている」

「トランプが中朝から嘲笑されレイムダック化することを前提に、
 日本は安全保障及び外交戦略を考えていかなければならないのだ」

「中間選挙に向けて必死のトランプが、因果応報ながら痛恨の一撃を受けた。
 元選対本部議長のマナフォートが裁判で有罪となっただけでなく、
 トランプからの口止めの指示があったと認めたのだ」

「また、IAEAが「核開発を継続」と名指しされた北朝鮮からは
 完全に舐められており、制裁をやめて朝鮮戦争の終戦を先にしろと要求されている。
 国際社会から残酷な人権侵害を批判されている独裁国家を甘やかし妥協するからこうなるのだ」

「外交史も碌に知らない素人評論家がトランプを擁護して
 トランプによるニクソンのような「マッドマン・セオリー」なのだと
 小賢しい解説をしていたが、彼らがいかに無責任で蒙昧であったかが証明されたと言えよう」

「安倍はまたロシア側に北方領土を諦めろと通告され、
 文句も言わず経済協力だけすればいいと宣告された」

「プーチンに尻尾を振ってポチ外交をいつまでも続けていながら
 国内向けには北方領土が返ってくるかのような頭の悪い宣伝を繰り返した。
 だから無様な失敗に終わるのも理の当然である」

「実際、対トランプの「真珠湾」発言でも国辱的な二枚舌を発揮し、
 トランプから罵倒された事実は報道からも状況証拠からも明白なのに
 骨の髄から噓つきの安倍と菅はぬけぬけと報道を否定した。
 モリカケ問題の時と全く同じであり、安倍や菅の言葉と真相は逆だとすぐ分かる」

「安倍の北方領土交渉は完全な「失敗」に終わった。
 プーチンは安倍に利用価値はないと完全に見下しており、
 北方領土は返さないが平和条約は結べと
 日本の従来の立場を無視して面子を潰す発言を行った」

「上記の図々しいプーチン発言に対し
 安倍は「反論した」と信憑性の低い言い訳を行っていたが、
 ロシアの大統領補佐官は安倍本人から「反応はなかった」と証言している」

「普通は日本人を信じるものだが、安倍はこれまでの「実績」から見て
 信用できる訳がない。(信用する方がどうかしている)」

「中共の幹部が日本に対して突如として融和的になり、
 安倍や財界幹部の訪中を歓迎しているが、その狙いは明白である」

「米中貿易戦争は深刻になるばかりで中国経済が悪化してきており、
 中国としては日本を口先で丸め込んでカネを出させるのが目的だ」

「産経新聞は「日米にくさび 経済低迷のロシア、日本の投資狙う」と
 北方領土交渉の事実上の失敗を認める報道を今年行ったが、
 今回の訪中も同じであることを、いずれ認めざるを得なくなるであろう」

「つまり「日米にくさび 経済悪化の中国、日本の投資を狙う」である。
 中国は中共が白と言えば白、黒と言えば黒の国だ。
 日本の首相が誰であろうと、党の指示に忠実なだけである」

「カントリーリスクは依然として高く、中共の方針がどうなるか全く分からない。
 安倍やその取り巻きは政策リテラシーが限りなく低く先見の明もないから
 近い将来に中国の人口を抜き、人口動態も若いインドがより重要なのを分かっていない」

「安倍は北方領土に米軍基地は置かないと大見得を切ったらしいが、
 ロシア側はぴしゃりと「2島返還」は決まっていないと言い渡した。
 あたかも軽躁に騒ぐお調子者に釘を刺して叱りつけた形である」

「安倍の祖父である岸の生きていた時代に日本政府はアメリカと密約を結んでおり、
 米軍は日本国内のどこにも部隊を自由に配備出来ることになっている」

「プーチンの基本的な対外戦略は、ロシアの国力の劣後を補うため
 欧州の極右政党、米国の共和党やトランプ、日本の安倍といった
 保守勢力に梃入れして西側先進国を内部から分断するというものだ」

「安倍の「二島返還」案がロシア側に否定されて
 大恥をかかされたのは周知のことであるが、
 今度はロシア外務省は日本に米軍撤退まで要求してきた」

「ラブロフは安倍に対し、完全に見下しているのだ。
 「島が欲しいなら、お前はいくらでもロシアの言う通りにしろ」と」

「気紛れな老人トランプは、北朝鮮の非核化を「ゆっくりやればいい」などと
 昨年とんでもない発言を行って独裁者に多大な恩恵を与えた訳だが、
 米大統領がいい加減だと世界の安全保障が揺らぐという典型例となった」

「より間抜けなのは「国難」と称してB層を騙す姑息な選挙を行った安倍で、
 安倍だろうがナベだろうが中国を動かす外交ができない無能な政治家なのだから
 結果的には北の助けを受けて権力の座にしがみつく醜態を晒すことになった」

「「口先だけ」という点で双子のように似ているアベトラコンビが
 国民から飽きられ見透かされてポイ捨てされる時に、
 北の独裁者が「休養十分」な軍事力を見せつけることとなろう。
 その目の前には若狭湾に原子炉を並べている軍事リテラシー皆無の島国がある」

「ところで、やればやるだけロシアに叩かれる北方領土交渉に
 醜い野心のため自ら乗り出した、実行力の限りなく低い安倍だが、
 先日は「正論というのは時を経ても色あせない」と吹聴して
 アメリカから言われたから従った「ポチ法案」安全保障関連法を
 いかにも正しいもののように自慢していたそうだ」

「安保関連法など効果ゼロで北は軍備増強を進め、
 瀬取りで制裁を形骸化させているというのに
 劣化二世は果てしなく今日も世迷い言を繰り返し国益を毀損している」

「この、碌な結果も出さずに手柄を「捏造」して吹聴する点で
 アベトラ・コンビは気持ち悪い程に似ている」

「日米とも国力のピークは既に過ぎた国であるが、
 国が斜陽になり過去の栄光に縋って現実を直視できない場合、
 こうした噓と欺瞞に塗れた劣化政治家が登場するのが歴史の常なのであろう」

「矢張り北方領土交渉は失敗に終わった。
 プーチンは日米安保からの離脱を要求しただけでなく、
 安倍は約束を守ることができないと明言した。
 (腐敗した安倍の本質が完全に見抜かれている)」

「果てしなく口だけの安倍はプーチン(決して目が笑わない)から
 水に落ちた犬のように散々に叩かれただけという訳だ」

「まともな外交政策リテラシーのある者には
 勿論のこと最初から分かり切っていた「末路」だが、
 ロシアが警戒するに決まっている北方領土返還要求ではなく、
 最初から経済協力だけに限定しておけば良かったのだ」

「またプーチンにハードルを上げられ、
 ダボハゼのように食い付いていった浅はかな安倍は
 大恥をかかされた上に国益を盛大に毀損している。
 おまけに安倍の「保証」など信用できないと喝破される始末。
 (安倍は出任せばかりだからプーチンの言う通りで、反論すらできない)」

「内弁慶で怯懦な安倍は、ラブロフからも叱責されて
 「北方領土」発言を自粛するというみっともない媚び諂いを始めた。
 ロシアにそのような小細工など通用しないことが、どうして分からないのか」

「老齢のトランプは遂に認知症の症状が出てきたのか、
 北の独裁者に対し「我々の関係はとても良い」などと耄碌発言を行っている」

「差別やヘイトを助長するだけでなく特大の「老害」ともなりつつあり、
 北が新たにせっせと潜水艦を建造し、抑止の困難なSLBMによって
 アメリカ本土への脅威が増しているというのに暢気なものだ」

「北が核・ミサイル開発を止める訳がなく、
 北の生命線が中国からの物資供給であるのは明白だった」

「だから、北と中国の関係が冷却化した間隙を狙い澄まして
 実力で「警告」を与えなければならなかったのだ。
 現代版バビロン作戦を断行しなかったからこそ北が増長しているのであり、
 韓国が北に擦り寄って余計な騒ぎを引き起こすこともなかった筈である」

「SLBMは射出点が非常に補足し難いという特徴を持つ。
 日本が買わされる陸上イージスは、北の山岳地帯からハワイやグアムに向けて
 ミサイルが発射されることを想定している地点に設置予定だが、
 複数のSLBMとなるとMDの難易度は一気に高まってしまう」

「北が核ミサイル開発を決して止めず、
 アメリカの隙を窺って軍備を整えることは容易に予想できた。
 老人トランプはその程度のことも理解していないのである」

「今回のイラン外交が分かり易い例だ。愚昧なB層以外は誰も騙されない。
 トランプに行けと言われて行き、梯子を外される始末なのだから」

「「安倍の人民日報」に近くなっている御用メディアや
 官邸の「安倍ゲシュタポ」に監視されている左派メディアよりも
 安倍外交を「誰が見ても大失敗」「トランプのパシリ」と痛烈に評する
 タブロイドやスポーツ新聞の方が本質を衝いている」

「相手が朝日新聞ならいきり立って誤報だの捏造だの騒ぎ立てる安倍も、
 「大失敗」「パシリ」と言われても何一つ反論できないでいる。
 馬鹿なB層有権者はSNSの情報操作で騙せるので問題ないと思っているのだろう」

「最近「安倍外交は米国のポチではない」と必死に叫んでいる輩がいるが、
 容疑者が「俺は何もしていない!」と叫ぶのによく似ている。
 ポチ外交であるのが誰の目にも明らかであるので、事実を否定するしかないのだ。
 その苦しさと惨めさには同情するが、はっきり言って因果応報である」

「さて史上最低に迫る投票率で安倍がもたらした
 無気力と無関心が一層際立っている日本社会であるが、
 安倍自民に投票したB層有権者に痛撃となる事実が発覚している」

「秋田と萩のイージス・アショアは米国側が日本に求めたもので、
 米国のミサイル防衛を強化するため日本にカネを出させるものであることが
 米シンクタンクの公開情報から判明してしまったのである」

「ハワイの米軍基地を守るために秋田が決定され、
 グアムの米軍基地を守るために萩と決定された。
 しかも米国側はこれで10億ドル得すると公言している」

「この構図は米軍の東アジア戦略のために沖縄が差し出された構図と全く同じ、
 安倍のもたらすのは「安定」ではなく「保身」であることは歴然としており、
 秋田と萩をアメリカに差し出して目先の「安寧」を選択したのである」

「勿論、中国をはじめ軍備拡大が続くアジアで防衛費は増えざるを得ない。
 しかし忠犬ポチの安倍では主体的な安全保障はまず不可能で、
 アメリカ従属の米国政策しか実行できない(実行する能力がない)のが問題なのだ」

「「ディール」しか能がないビジネスマンに過ぎないトランプは
 遂に北朝鮮から「愚かな妄想」と罵倒されるに至った」

「独裁者に対して口だけの老人の「ディール」など通用しないと、
 自らの愚行によってこの上なく明瞭に証明した訳である」

「しかも中南海は「技能実習生」という抜け穴を使って
 制裁を骨抜きにし、老人トランプを愚弄している始末」

「東アジアの束の間の平和は外交手腕によるものでは全くなく、
 老い先短い老人の欺瞞と問題先送りによる小康状態でしかない」

「一方、外交だけでなく安全保障でもポチ精神全開の情けない安倍だが、
 トランプの口だけ外交の失態によりミサイルの脅威は何一つ変わらず、
 イージスアショアによって米国に「10億ドルの節約」と言われてしまい
 二重に恥をかくというみっともない事態に陥っている。。」

「ボルトンがトランプよりも真実を見抜いていることが分かる。
 軍事オプションについては老人トランプが既に好機を逸しているが、
 これなしで北が態度を変えることはあり得ないことだけは確かだ」

「北への制裁が効かない理由は明白で、中国が陰に陽に庇護しているからである。
 だから当ウェブログが繰り返してきたように対中交渉こそが重要だったのだ」

「「忍耐心を失った老人」と北がトランプを罵倒し、
 碌に言い返せない老醜トランプは実に情けないことだが、
 北にすら「口だけ」であることを見抜かれている訳だ」

「米元国防次官補すら「第2次朝鮮戦争の可能性高い」と指摘し、
 米朝会談が完全に失敗に終わり、口だけトランプの決断力と
 実行力が限りなく低い「プロレス・パフォーマー」に過ぎないことも立証された」

「元々、ドグマに隷属した思考停止の保守層や利己的富裕層、
 そしてポピュリズムに煽動された貧困層しか支持されておらず
 支持率が低迷を続ける不人気大統領(ヘイト大統領?)だから
 遠からず引き摺り降ろされて醜態を晒すのは必定、
 そこを中共や北に見透かされて完全に小馬鹿にされている」

「安全保障を理解していないトランプと安倍が好機を逃したため
 中共が堂々と北を庇うようになってきており、
 口だけパフォーマーのトランプがいなくなった後を睨んで動いている。。」

「おまけに安全保障リテラシーが果てしなく低い安倍と自民党は
 集団的自衛権だのトマホークだの北のミサイルに効果の殆どない寝言ばかり。
 外交でも安全保障でも次元の低さを今日も露呈させているお粗末さだ」

「対米でも対露でも「ポチ」外交を展開する安倍政権」、
「トランプはクリントンの二の舞に」、「北に嘘をつかれ、裏切られる」。
全て当ウェブログが予言した通りの展開で、米中ロに対しても安倍は無力だ。

▽ 米公式文書では日本は米軍の「兵站」拠点、安倍のポチ外交も歴代自民党と同様の「伝統」である

『仮面の日米同盟 米外交機密文書が明かす真実』(春名幹男,文藝春秋)


「愚かな安倍はトランプへの媚び諂いにより日本の国益を損なっている」とも警告したが、
日米関係でも日中・日ロ関係でも常に口だけアピールしか能のない安倍こそ日本の「国難」である。

「日本政府が外交においてどのような状況で何を行っているか、
 一つ一つ追ってゆくと、今の政権と官邸の本質がよく分かる」

「まず入国制限の決断が1ヵ月以上も遅れたために日本での感染を広めたのに、
 腰巾着の菅に至っては「適切なタイミング」などと自慢顔で放言した」

「そして、世界各国において日本からの入国制限が次々と増えてから慌てふためき、
 日本政府は米中ロに対して説明(若しくは抗議)するのではなく
 圧力に弱いWHOを恫喝して姑息な工作を始めた」

「勿論、日本国内での感染者は(愚昧な安倍の休校要請など無視で)増えており
 WHOを脅しても世界各国の入国制限が撤回される訳がないのである」

「外務省に至っては日本が「危険な国」だという「イメージ」が世界で広がっているなどと、
 ヒラメ根性全開で官邸から睨まれて左遷されないよう言い訳と保身に奔走する始末だ。
 安倍官邸の周章狼狽と悪しき朝令暮改の「被害」を受けている日本人など眼中になく
 国民無視とはまさにこのことであろう」

「つまり、今回のコロナ禍で露呈したのは日本の首相の決断力の低さ、
 そしてそれを甘やかして益々駄目にする菅や自民党の保身根性の議員、
 そして官邸に睨まれないことだけに汲々としているヒラメ官僚の情けなさなのだ」

コロナ対策の失策でトランプのレイムダックは確定した。
「有事があろうがなかろうが、どのみち安倍には「みっともない失態」しかない」
との予言も、噓つきアベトラ・コンビが自ら証明しつつある。

 ↓ 参考

米中ロに対しては何も言えず、WHOを脅すポチ&ヒラメ外交 - 巨額のカネで丸め込んだ中共の方が上手
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d600e82f13096e25f5f1b0a3af1d0bfa

「米国は10億ドルの節約」- 秋田・萩のイージス・アショアは明白なポチ外交、安倍の「売国」の一環
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/250ac6463507cc186bbf771f2f2c0426

北から「利用」された老人トランプ、SLBM開発の余裕を与えただけ - 口だけ外交で安全保障が脆弱に
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6be400c24c26ebff7f4c4a675d4da5cd

ロシア外務省「日本から米軍の撤退を」- 安倍のポチ外交がまたも失敗、二島返還どころか面汚しに
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/67d06a1d69ac2036b16bd8acb52881aa

米朝会談でのトランプ妥協に喜ぶ北・中国・ロシア、誰が勝者かは明白 - 日米のB層が愚劣な利敵行為
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/75fc996fff6315c67b8db03e9e8bf22c

▽ 第一次安倍政権を含む歴代自民党政権の外交は、米国から「世間知らず」と軽侮されてきた

『全貌ウィキリークス』(早川書房)


《独自》ロシアが北方領土周辺の地質調査を通告 政府は外交ルートで抗議(産経新聞)
https://www.sankei.com/world/news/200625/wor2006250020-n1.html
ロシアが、不法占拠する北方領土周辺を含めた広大な海域を指定して、3カ月間にわたり地質調査を行うと日本側に通告し、日本政府が外交ルートで抗議していたことが25日、政府関係者への取材で分かった。
 外務省などによると、ロシア側は6月18日〜9月18日の期間に、オホーツク海の広大な海域で地質調査作業を行うと通告。指定海域には北方領土周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)も含まれており、日本政府は17日付で「北方4島に対するわが国の立場と相いれず、受け入れられない」などとロシア側に抗議した。
 同海域には、石油などの海底資源があるとされ、ロシアは過去にも調査を行ったことがある。
〔中略〕
 国連海洋法条約に基づき沿岸国は、領海の基線から200カイリ(約370キロ)までの海域でEEZを設定できる。沿岸国に無断でEEZ内の海洋調査を行うことは、認められていない。
 ロシアは北方領土の実効支配を強める政策を進めており、経済活動の拡大のほか、軍備増強や演習も相次いで実施してきた。

この通り、口だけ安倍の北方領土交渉は
馬鹿な国内B層を騙すための煙幕だったのである。
カネと時間を使った末に嘲笑されているのだからいい面の皮だ。


めぐみさん弟の横田拓也さん・哲也さん会見に反響 主要紙が取り上げなかった発言とは...(J-CAST)
https://news.livedoor.com/article/detail/18396529/
”北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(拉致当時13)の父、横田滋さんが2020年6月5日に亡くなった。
 このことを受けて、妻の早紀江さんやめぐみさんの弟・拓也さんと哲也さんは9日、記者会見を開いた。このなかで行った安倍晋三首相についての言及や、メディアへの苦言がインターネット上で話題となっている。

■首相に「そばにいて支援してくださった」
 横田めぐみさんの弟である拓也さんは、1977年に当時13歳であった横田めぐみさんが拉致されて以降、両親は当時何の手がかりもない中で25年間姉を探してきたと述べる。そして、2002年の日朝首脳会談で拉致を北朝鮮が認めたが、その後も娘に再会できずに父・滋さんは他界した。
 北朝鮮を「許すことができない」と強く批判し、国際社会が北朝鮮に対する強い制裁を行うことを望み、問題解決を図ることを求めた。そして、
「私たち横田家、横田両親をですね、本当にずっと長い間、そばにいて支援してくださった安倍総理。『本当に無念だ』とおっしゃっていただいております。私たちはこれからは安倍総理とともにですね、この問題解決を図っていきたいと思っております」
 と安倍首相への強い信頼を示す。また国会においては、与党・野党の壁なくこの問題解決のためにもっと時間を割いて具体的かつ迅速に解決のために行動してほしいとする。さらに、
「マスコミの皆様方におかれましてもですね、イデオロギーに関係なくこの問題を我が事としてもっと取り上げてほしいと思っています。自分の子供ならどうしなきゃいけないかということを問い続けてほしいと思っています」
と強く訴えた後、全国の支援者への感謝を述べた。
 続いて、同じく横田めぐみさんの弟である哲也さんも、メディアの報道を強く批判し、特に滋さんの死後に相次いだ安倍政権をめぐる議論に疑問を呈する。

「何もやってない方が政権批判をするのは卑怯だ」
 哲也さんは「一番悪いのは北朝鮮」としながらも、
「この拉致問題を解決しないことに対して、ある、やはりジャーナリストやメディアの方なんかが、『安倍総理は何をやってるんだ』というようなことをおっしゃる方もいます。『北朝鮮問題が一丁目一番地で掲げていたのに、何も動いていないじゃないか』というような発言をここ2・3日のメディアを私も見て、耳にしておりますけれども、安倍総理・安倍政権が問題なのではなくって、40年以上も何もしてこなかった政治家や『北朝鮮なんて拉致なんかするはずないでしょ』と言ってきたメディアがあったから、ここまで安倍総理・安倍政権が苦しんでいるんです」
と、取り組んでこなかった政治家や、拉致問題を認めてこなかったメディアの存在などの積み重ねが、問題を困難にしていると主張する。なお、めぐみさんをめぐる問題は、失踪から20年後の1997年2月にAERA、産経新聞が「拉致疑惑」を報じ、問題が公になった背景がある。
「安倍総理・安倍政権は動いてやってくださっています。なので、何もやってない方が政権批判をするのは卑怯だと思います。拉致問題に協力して、様々な角度で協力して動いてきた方がおっしゃるならまだ分かりますが、ちょっと的を射ていない発言をするのはこれからやめてほしいと思っております」

会見冒頭の発言、報道はわずか
 拓也さんと哲也さんによる、この一連の発言は会見の冒頭に行われた。10日現在この言葉を報じたメディアが少ないなどと、インターネット上で話題となっている。
〔中略〕
 該当部分の動画をツイッター上に投稿するアカウントも現れ、ツイートの中には数万リツイートを超えるものも複数現れた。
 登山家の野口健さんはツイッター上で、哲也さんの「40年間何もして来なかった方が安倍総理を批判するのは卑怯だ」という言葉を引用し、
「この横田哲也さんの言葉は重たい。この言葉を胸に刻みたい」
とコメントした。”

横田めぐみさんの件は心から同情するし帰国を祈っているが、
ご家族は人を見る眼を養った方が良いのではないか。
主要メディアがこの発言を取り上げないのは当然であるし、
遺骨収集で大失敗した自らの過去をすっかり忘れたような登山家のツイートは粗忽である。


蓮池透氏が持論「安倍首相責任を…と叫ばなくては」(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202006060000108
”北朝鮮による拉致被害者家族連絡会元副代表で、拉致被害者の蓮池薫氏の兄、蓮池透氏(65)が、拉致被害者横田めぐみさん(55)の父、横田滋さんの訃報に触れ「安倍首相責任を取ってください!」と、訴えた。
 横田さんが老衰のため亡くなった5日、蓮池氏はツイッターを更新。
〔中略〕
「また『断腸の思い』と繰り返した安倍首相。『申し訳ない』は付け足したが。自分たちの無為無策を棚に上げて、拉致問題が進展しないのは国民の関心が薄れているせいだ、と平気で言う政府」と批判。「みなさん、いい加減気付いてください。安倍首相は拉致被害者を救出するなどという気はさらさらないのです。この期に及んで『早期』救出とか言っているではありませんか。今こそ、安倍首相責任を取ってください!と叫ばなくてはなりません」と持論を述べた。
「そうでなくては、滋さんのご冥福を祈ることはできません。それができるのは、拉致のおかげで二回も総理になった安倍氏が恩返しをして、めぐみさんの問題が解決したときです。合掌」とした。”

もし横田めぐみさんの弟達の発言をメディアが報じるのなら、
当然ながら蓮池氏の発言も共に報じなければならない。
そして勿論、結果から見て正しいのは後者である。


高田延彦、安倍政権の拉致問題対応「当事者意識ない」フォロワーは「美しい国を逆から読むと…」(デイリースポーツ)
https://origin.daily.co.jp/gossip/2020/06/07/0013404881.shtml
”元格闘家でタレントの高田延彦が7日、自身のツイッターを投稿。
〔中略〕
 「拉致問題解決に関しては安倍さんならやってくれるだろうな、なんてかなり期待をしていたけど、言ってるだけでやってる感がまったく伝わって来なかった、もちろん今もね。罪づくりな人だよね。」と拉致問題解決に向けての安倍政権の対応を批判した。
 その上で、「当事者意識がないんだろうな、コロナ対策しかり。あの方確か美しい国へとか言ってたっけ?どうした日本だよ。」と記した。
 コメント欄には「安倍は拉致被害者を政治利用してたんです。蓮池透さんが実情を話されています。」「高田さん、うつくしいくに(美しい国)は逆から読むと、にくいしくつう(憎いし苦痛)ですよ。」などの声が寄せられている。”

良識ある国民なら、高田氏と同じ結論に達する筈である。
人の良い国民に期待を抱かせて選挙で票を稼いだというだけなのだ。
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日医新会長の選出で国民負担は増え、オンライン診療が遅滞する - 早くも高齢者医療費膨張に容認姿勢

2020-06-29 | いとすぎから見るこの社会-全般
新型コロナの第二波が確実な今、日医で新会長が選出された。
確実に言えることとして、日医と自民党の対立による国民負担の増大が起きる。

自分が死んだら後は野となれ山となれの無責任な高齢者は別として、
まともな良識を持っている国民なら心より憂慮すべき事態である。

日経報道によると日医新会長は政府にかなり批判的で、
自民党を動かして診療報酬を引き上げてきた前会長と違い、
高齢者医療費の自己負担の引き上げに反対している。

今の日本の歪んだ高齢者医療制度は、
豊かな高齢層の医療費も現役世代が負担するという
とんでもないモラルハザードの塊である。
(しかも日本では1000兆円を超える金融資産を高齢層が保有している)

新会長の誕生は国民負担増に直結するばかりか、
高齢者医療への多額の仕送りに喘ぐ健保組合を次々に潰すこととなり、
現役世代をより貧しくし、日本の医療財政を更に劣化させることは間違いない。

▽ コロナ以前から日本の医療制度は硬直化していた、データが鮮明に示している

『無駄だらけの社会保障』(日本経済新聞出版)


悲しいことに、当ウェブログにとって驚きはない。
かなり前から以下のように警告してきたからだ。

「適切な医療なのか不適切な医療であるかは
 利害関係のある当事者が判断すべきものではない。
 高等教育を受けた者なら当たり前過ぎる常識である」

「利害関係者は公共政策を誘導するのではなく要望にとどめ、
 情報を開示して有権者の判断に委ねなければならない。
 まともな民主主義国なら当然であろう」

「医療界は業界への株式会社の進出に強い警戒感を表明するが、
 残念ながら行動原理において株式会社と医療界はよく似ている。
 同類だからこそ互いに憎み合っているとさえ言える」

「情報の非対称性を武器とし、不都合な情報は隠そうとすること、
 公益性を前面に押し出してプロパガンダを振り回すが
 実際の行動を見ると利害でほぼ全ての行動が説明できること、
 自らの縄張りへの侵入者に対しては敵意を剥き出しにすること。
 考えれば考えるほど両者は共通点が多い」

「北原茂実氏は「日本の医療は関係者の利害が絡み合って動きが取れなくなっている」
 と総括されており、日本医療の変革を事実上諦めている」

「医療については誠実な議論が成り立っていないために、
 利害関係者に対する根深い不信がある」

「医療界が情報公開に積極的でないという事実は、
 企業の不祥事と全く同じ構造で「不都合な事実」の存在を強く示唆する。

「何か不都合な報道があると「医者叩き」とレッテルを貼る
 程度の低い医師も残念ながら存在するようである。
 それは日本の医療への信頼を深く傷つける行為でしかない。
 本当に過労で倒れそうな医師であればそのような裏工作をする暇はない筈だ」

「週刊ポストが素晴らしい仕事をしている。
 ジャーナリストと共同でお馴染みのバリウム検査を調べ、
 効果が殆ど期待できないにも関わらず関係者の利権となっている実態を暴いた」

「それによれば、殆ど無意味に近いバリウム検査が続けられる理由は
 厚労省のガイドラインの関係者が研究費というカネで「汚染」されていることであり、
 天下り元公務員がこの利権で給料を貰っている実態も明らかになったのだ」

「果敢な突撃取材は週刊誌の独壇場であり「誤爆」も当然あるが、
 今回の件では週刊ポストの功績は大きい」

「医師の方々は一般の水準から見れば真面目で誠実であるが、
 こと経営や利権に関わる問題になると怖いほど「人が変わる」時がある。
 性善説で成り立っている医療界において、医師免許制度の欠陥を強く感じさせるところだ」

「医療界は基本的に「タコツボ」なので自浄力を期待するのは間違いであろう。
 情報公開を進め、外部の識者や第三者の意見を踏まえて改革を進めなければ、
 医療界への信頼そのものが損なわれ、予算や人材育成においても締め付けが厳しくなってしまう。
 利害関係者による現状維持の試みは、いずれ自らに深刻な打撃を与えることになる訳だ」

「東京医大問題は只今も盛大に「延焼」中で、
 また他にも大問題が発覚するかもしれないが、
 女性差別問題や不正入試以外にも興味深い現象が起きている」

「それは、赤枝前衆院議員や高須院長のような著名医師が
 ついうっかり口を滑らせて本音を喋っている点だ」

「両者とも、今回の問題を「不正ではない」と明言している点で共通する。
 つまり、客観的な公平性など無視して独善的に判断するのを当然視しているのだ」

「若い世代の医師が上の世代の「体質の古さ」に辟易しているとは
 よく聞く話であるが、上記の両者が図らずも自らの言動でそれを証明したと言える」

「医師の方々は総じてクレバーでよく勉強されているが、
 それでも自分の利害が絡んでくると自己の正当化や弁明に
 その賢さをフルに活用する通弊があるように思える」

「他の医療職から「子供みたいなことを言う」と囁かれたり、
 家庭では「自分からは何一つやらない」と言われたりするのも道理であろう」

「ただ、問題は日本の医療システムを改善しなければならない時に、
 そうしたクレバーさが自己弁護や自らの損失回避に活用される点だ」

「病院と診療所の差別的な診療報酬の格差には何ら合理的な根拠はなく、
 自由開業の特権も医療現場の崩壊を促進するものとなり果てている」

「また、医療予算を増やしたいなら一般国民より高所得な医師世帯が
 一般国民よりもその原資をより多く負担するのが当然であるし、
 勤務医の苦境が続いているならドイツのような開業規制と
 休日夜間の診療義務化を受け入れるべきであろう」

「フリーアクセスが問題なのは理解出来るのでアクセス制限は必要だろうが、
 アクセス制限したら医師の労働時間を合理化だけでなく賃金も合理化が必要だ」

「女性医師が増えて勤務医の労働環境が過酷になってきたら
 自由開業を廃止して開業規制する以外に国民の納得する方策はない」

「診療科や地域によって忙しさも違うので、診療報酬も機動的に「調整」すべきだ。
 女性医師の産休育休に備えて医師の負担を引き上げて社会保障基金を運用し、
 産休育休の際の代理人員確保に支出することも必要である」

「女性医師の育成にも男性医師同様に数千万円の国費が投入されているから、
 合理的な理由なくして労働時間の短い医師には国費を「返納」させる制度が必要だ。
 その代わり、育児家事の外注は経費として税控除しなければならない」

「……どれも至極当然の話なのに、物凄く嫌がる医師がいるのは確かだ。
 医大や医学部では「公共」の概念を全く教えていないのだろう」

「医療界からは政府や行政を責める声は日常的に出るのに、
 ガラパゴスな日本の医療界の特殊性を指摘する声、
 日本の医療を自らどう変わるべきかは殆ど語られない」

「厚労省の調査では、日本の医師数は増えているのに
 医師偏在は逆に深刻化しているのが実態だ」

「事実に即して言えば「医師数を増やしても偏在が酷くなるだけ」。
 それは通常の先進国ではあり得ない「開業自由」が元凶であるし、
 ドイツのような規制がなければ医師偏在が深刻化するに決まっている」

「また、男性医師に比べて統計的に診療時間の短い女性医師が増えているので
 (日本では女医もジェンダーが強く、就業意識に強く影響している事実が確認されている)
 勤務師の労働環境は以前よりも悪化している筈である。
 それに対しても政府や行政を責めるばかりで自らの責務には沈黙している」

「フィンランドのように女性医師を増やし、公平にしたいのなら、
 フィンランド並みに医師にも課税し、可処分所得が大幅に減ることになる。
 (それで予算を増額し、代理要員も手厚い育休も実現できる)」

「欧州のような医療予算が必要なら欧州並みの租税と社会保険料を払わねばならない。
 一般国民よりも平均的に高水準の医師の場合は手取りが数百万円は減るだろう」

「社会保障においては「フリーランチはない」のが常識なのに、
 日本の医療界においてはどうもその「常識」が抜けた言動ばかり目立つのだ」

「人不足の診療科があるなら需要を測定して診療報酬で「調整」すれば良い。
 (その場合、人が足りている診療科から人不足の診療科へ報酬を移転する)
 人を増やしたいなら医療予算から給料を得ている医療職の税負担が増えないと
 一般庶民が納得する訳がない。その程度のことがどうして理解できないのか」

「厚労省は徳島や高知の医師数が相変わらず多い(医療費も突出して多い)のに、
 「都市部の人口増加」などと頓珍漢なコメントをしている。
 これでは大学のゼミですら「不可」だろう」

「本田氏は医師数が増えても偏在が深刻化している事実を全く理解しておらず、
 国に責任転嫁しているようだ。是非とも欧州並みの納税を行い、
 医師数増に反対している日医に対して公開質問を行って欲しいものだ」

「救急医療の現場が大変だということはよく理解できるので、
 本田氏は自ら税負担増を申し出て救急の診療報酬引き上げを求めるか、
 薬価や診療所の報酬分を救急に移転するよう申し入れるのが良識というものだろう」

「現下、新型コロナ問題で医療崩壊を何としても
 防がなければならないことは自明の理だが、
 医療界から出てくる提言は公益を損ないかねないものが多い」

「我が国では医学部の教育が専門性に偏頗しており、
 初歩的な社会科学すら理解していないような痕跡が
 そうした提言の随所に見られることは寒心に堪えないところだ」

「まず、今の医療崩壊危機の直接原因は勿論政策の失敗であるが、
 その根源は医療界が固執する自由開業や依然として続く医師偏在にあり、
 更に言えば我が国の高所得層(医師の圧倒的多数がここに含まれる)の
 税・社会保険料負担が欧州に比べて余りに軽過ぎる(10%ポイントを超える)点が
 医療財源の不足・巨額財政赤字の根本的な原因となっているのだ」

「日本がドイツ並みの高負担、そしてドイツ並みの医療規制を採っていたら
 (ドイツでは自由開業は不可能で、開業医も休日夜間の診療が義務化されている)
 コロナ対策は今よりも遥かに容易に実施できたであろう。
 それは日独のコロナ検査数の絶望的な差にも明確に出ている」

「そもそも、「生命」と「経済」はトレードオフの関係ではない。
 経済が急激に悪化すると自殺が急激に増えるのは、統計的に確認されているのだ。
 生命と経済の一択ではなくどちらも守るべきもので、問題はその巧拙なのである」

「休校休業や都市閉鎖、自粛の徹底を唱える医療関係者が異様に多いが、
 そのようなモラルハザードを公言する者には欧州並みの課税を行うべきだ」

「それを原資としてコロナ対策、並びにコロナによる経済被害を受けている
 国民の窮状を救うことこそが社会正義に適う施策なのである」

「医療関係者でもコロナの深刻な脅威を受けているのは一部であり
 大多数は一般国民と大差はない(診療科によっては以前より受診が減っている)」

「必死でコロナ治療に立ち向かっている医師や看護師の方々は全力で支援せねばならないが、
 それ以外の医療関係者は寧ろ人員や財源の面で支援に回るのが責務であろう」

「しかし、実際の行動としては政府への要求、
 遠隔診療への反対、自分達の関心の強い働き方改革にばかりフォーカスと、
 公共性の高い職種にしては疑問符の付く本音が隠せなくなっている」

「医療界でも公共性や他の国民の生活をよく考えている良識派は少ない。
 コロナ感染が拡大して医療界の負担を懸念する層が多数派と推測できる。
 「働き方の見直しが強制的に進んだ」などという寝言は最悪で、
 いま一般の労働者がどのような目に遭っているか黙殺した冷酷な本性が露呈している」

「オンライン診療がそれほど有効とは思えないが、
 新たな施策が実施される際に、強力な政治力を駆使して
 医療界が「業界」の利害を踏まえて政策を左右する現実は相変わらずだ。
 コロナ対策も、医療界にとって不都合な施策は排除されていると考えなければならない」

「前々から余剰が指摘されている歯科や
 コロナ禍で需要が急減していると思われる美容整形などは
 コロナ治療の支援に回るべきではないのか。
 医療界でも予算要求だけでなく医療界内で人員の移動を提言すべきではないのか。
 就労抑制している女医や、潜在看護師が相当数いるのは公然の事実であろうに」

「医療界が目先のコロナ対策ばかりに拘っている今、
 まさに日本経済が急激に悪化し実際に生命の危機すら近付いている。
 倒産や失業が急増したら、コロナ感染がなくとも多くの生命が失われるであろう」

「医療関係者の多忙さはよくよく理解しているが、
 それはそもそも全員では全くない。
 そして、非正規労働者が給料カットや失業の憂き目に遭っているのに
 更に経済的打撃を与える施策を平然と口にする医療関係者は貧困を加速させる元凶となりつつある」

日本の医療界は、他の先進国に比べて異様である。
勤務医の労働環境も異様だが、実質的な世襲制や
医療界が「階級社会化」し、自民党を通じ政策に干渉しているのも異様だ。

▽ 医療界は欧州並みの医療予算増を求めても、欧州並みの情報公開や開業規制は嫌がる

『失われた「医療先進国」』(岩本聡,講談社)


医療界のガバナンスが「お手盛り」で信用できないという事実は、
東京医大問題だけでなくそれを巡る医師自身の言動からも実証されているようだ。。

「コロナ対策についてはっきり分かってきたことがある。
 最善策は国内にコロナを入れないことで、
 入国制限が俊速で判断が的確だった台湾が最優秀、
 この点で無能な安倍とヒラメ・キャリアは給与を返上して辞任すべきだ」

「そして、今後も日本でのコロナ被害を拡大させかねないもう一つの要因が浮上してきた。
 医療界における自粛・ロックダウンへの固執である。これは極めて弊害の大きい方策で、
 欧州のような堅固な社会保障制度のない日本では甚大な被害を生むであろう。
 即ち、医療界の求める施策が日本国民の失業と自死を更に増やして生命を失わせるだろう」

「当ウェブログはコロナ治療の現場で奮闘している方々は
 医療関係者の中の半数にも満たないと指摘してきた。
 他は寧ろ診療が減って時間的余裕が生まれている筈だ」

「医療界は感染者を大きく減少させてコロナ封じ込めに成功しつつある
 ドイツと韓国において医療への国の強制的な関与が強い事実を直視すべきである。
 ドイツには日本のような自由開業など不可能で、夜間や休日の診療も義務化されている。
 (そして勿論のこと国民負担率は日本より大きく医療関係者の税・保険料負担も重い)
 韓国は徴兵制があるので若年医師は国の指示で動かざるを得ない、だから封じ込めが出来たのだ」

と当ウェブログは指摘したが、矢張り「自浄力を期待するのは間違い」だったとの結論になるのでは。。

 ↓ 参考

医療界が自粛に拘ると、大勢の失業者が生み出され命が失われる - 失敗を繰り返す厚労省も責任
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6da06b6c82c38d6aa7e2bac427b78746

医師数が増えても偏在は却って深刻化、欧州並みの規制と課税が絶対必要 - 日本の医療界に自浄力なし
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/4f21d68383e3c2a3fac28d5cb896ecfe

東京医大問題で露呈した医療界の特権意識、「卒業生の親族優先は当然」- 問題は男女差別だけではない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/1a7c8e4e1b9cb82a2b15db5c28fee557

医療事故により日本で毎年5万人が死亡か、自殺者数より多い - 医療機関は依然として情報公開せず
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/27b999746aa8b688981c0c5cdff8b285

日本医師会、巨額の医療扶助をも「適切」であると主張 - 政治的主張ではなく情報開示を
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/3ba7efdb299dbd664ec14dcd58099575

▽ 統計的に「世襲による所得格差」が確認されているのは政治家、そして医師である

『世襲格差社会 - 機会は不平等なのか』(橘木俊詔/参鍋篤司,中央公論新社)


いよいよ“実弾”も飛び交い始めた「日本医師会」会長選のむなしさ(デイリー新潮)
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/06231700/
”与党が圧力をかけてきた
 コロナ禍の第2波が襲ってきても何らおかしくない中で、他ならぬ日本医師会が会長選挙をしているというのは、なかなか皮肉がきいている。投開票日を6月27日に控え、いよいよ“実弾”が飛び交い始めたという。たとえ札束のやりとりがあったとしても、こちらは公職選挙法違反に問われることもなく、お咎めなし。とはいえ、やっぱりこんな時に選挙なんて……というむなしさがつきまとうのだった。
 ***
 日本医師会(日医)の会長選に出馬を表明しているのは、横倉義武会長(75)と中川俊男副会長(68)の2人。一旦は横倉会長が中川副会長に禅譲を申し出たという話も語られ、何ともきな臭い展開になっているのだ。
 厚労省関係者によると、
「今回横倉さんは、早い段階では出馬するともしないとも明言しなかった。まあ会長って忙しいですし、降ってわいたようなコロナ禍に振り回され、会長選なんて頭の片隅にもなかったんじゃないですか。一方で、中川さんはここ2年、会長選のために支持を取り付けるべく全国を行脚してきたと聞いています。ある意味で偉いとは思いますよ。でも、コロナっていうのはもう国難というか世界が存続するか否かの危機だったわけで……。中川さんは“横倉会長は2度禅譲すると言った”と話して回っているようですが、それは中川さんの出馬を正当化するものにはならないように思いますけどね。『横倉不出馬、中川後任』ということについて、永田町、霞が関を中心に『ノー』の判定を下したってことでしょう」
 事実、「横倉勇退」の一報が流れた後、加藤勝信厚労相や麻生太郎財務相、二階俊博幹事長ら政府与党の面々は、それぞれの人脈で横倉会長に翻意を迫ったという。結果、5選出馬と相成ったわけだ。
「中川さんの背後には、尾崎さんがいるんですよ」
 と、日医の関係者。尾崎さんとは尾崎治夫・東京都医師会長のこと。ちょび髭を生やしたその顔を、このコロナ禍の報道番組で見かけた方も少なくないだろう。
「中川・尾崎連合がスタートダッシュに成功したのは間違いない。“6割の票を押さえた”という話がまことしやかに流れました。まあ、尾崎さんがトップを務める東京に代議員は100人ほどいますし、埼玉県の医師会とも良好な関係を築いていますから、さもありなんという感じはしますね」
 選挙は各都道府県に散らばる代議員の過半数の票を得られるかで決まる。総数は372だ。
「尾崎さんは世代交代を標ぼうしていて、東京都医師会の会合でも、横倉会長の翻意に触れて、“与党が圧力をかけてきたので中川を押す”なんて物騒な発言が飛び出していたそうです。党内の抵抗勢力を旧世代に見立て、“自民党をぶっ壊す”と言って総理総裁になった小泉純一郎さんの手法が浮かびます」
 横倉会長には確かに、多選批判がつきまとう。トランプ大統領より年長の75歳、後期高齢者でもある。抵抗勢力と見なしうるかもしれない。もっとも、そこには過去8年の実績があることも事実だ。たとえば、公的医療保険から病院や診療所に支払われる「診療報酬」。これは2年ごとに改定されるものだ。横倉会長は、過去8年の任期で、常に報酬アップを実現してきた。都内のさる医療法人トップは、「安倍晋三首相など政府与党との人脈のなせる業」で、「横倉政権8年の最大の財産」と評価する。
〔中略〕
 また、先の厚労省関係者は、
「中川さんが1期やった後に尾崎さんが会長をやるという密約があると聞いています。ま、それはともかく、中川さんはある県の医師会長の前で、“どうしても(日医の)会長になりたい”と涙を流して、票の取りまとめをお願いしたそうです」
 涙や土下座のタイミングとなれば、実弾こと札束が飛び交うのも時間の問題で、
「選挙になれば毎回そうなんですよ。取り締まる法律はないからね」
(先の日医関係者)
 中傷合戦もヒートアップしていて、お互いの過去のかすり傷に塩を塗るとか、かさぶたをはがすような話が駆け巡っている。医師なら薬を塗ったり、絆創膏を渡したりするはずだが、選挙となると、どうもそうはいかないようだ。怪文書が複数流れては“そっちが流したんだろう”“さすがにここまでやるかよ”といったやり取りが交わされているという。
〔中略〕
 ともあれ、加藤厚労相ら関係者は、「近い関係の横倉氏からよくわからない中川氏に代わるのは想像できない……」と不思議なほど異口同音に漏らしているという。
週刊新潮WEB取材班”

週刊誌の書くことだから「誤爆」の可能性も大いにあろうが、
これが根も葉もない出鱈目とは言い切れないのが悲しいところだ。
「医は仁術」をもじって「医は算術」という言葉があるが、
それを地で行くような今回の会長選挙である。


日本医師会会長に中川氏 現職破り初当選 官僚、政治家に「いざという時はノー」(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200627/k00/00m/040/073000c.html
”任期満了に伴う日本医師会(日医)の会長選挙は27日、東京都文京区の日医会館で投票が行われ、開票の結果、副会長の中川俊男氏(69)が現職の横倉義武氏(75)を破り、初当選した。任期は2年。2012年から4期8年務め、安倍晋三首相との太いパイプを生かして安定運営をしてきた横倉氏は5選を果たせなかった。
 同日、各都道府県から選出された代議員による投票で選ばれた。開票の結果は、中川氏が191票、横倉氏が174票だった。
〔中略〕
 今回は選挙前に、横倉氏が任期限りで退く意向を中川氏に伝えたものの、数日後に翻意。こうした経緯に反発した地方の医師会長らが中川氏を支持し、組織を二分する激しい選挙戦になった。政府・与党との緊密さを強調する横倉陣営に対し、中川氏は「官僚、政治家と是々非々でつきあい、いざという時にはノーと言う強さを持ちたい」と対決も辞さない姿勢を強調していた。【原田啓之】”

「是々非々」「ノーと言う強さ」と言えば聞こえは良いが、
これは要するに診療報酬や公費補助の増額を意味し、
国民負担の増加に直結するのは火を見るより明らかである。


地域医療は「6月危機」 院内感染を警戒し外来離れ、減収続出(産経新聞)
https://www.sankei.com/life/news/200529/lif2005290087-n1.html
”新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、病院や診療所が経営悪化に直面している。患者受け入れに伴う感染防止対策の費用負担のほか、院内感染を警戒した外来患者が受診をためらう状況が続き、減収に陥るケースが各地で続出。流行の第2波、第3波が危惧される中、閉院を検討する医療機関も出てきており、地域医療は「6月危機」の試練にさらされている。
 「感染患者、疑い患者を受け入れているか否かにかかわらず、圧倒的に多くの医療機関で患者減、収入減が起きている。資金破綻するか、借金漬けになるかという重大な局面にある」
 約1770の病院や診療所などが加盟する「全日本民主医療機関連合会」の山本淑子事務局次長は28日、厚生労働省内で開いた会見で危機感をあらわにした。加盟事業所が所属する医科法人を対象にした3、4月の実績調査(111法人集計分)では6割強が「経営へのマイナス影響が深刻」と回答。約半数は影響が長引けば「上半期のうちに資金破綻する」と答えた。
 ある病院では一般病棟の一部を感染患者らの受け入れ専用に転換。個室対応が必要でベッド数は33床減ったが、実際に入院したのは4人だった。感染防護具の費用負担や、感染防止対策で確保した職員用アパートの借り上げ代なども加味すると、合計1億円を超える減収となったという。
 感染拡大で各種健康診断がストップしたことの影響も甚大で、「健診事業が中心なため、4月収益は前年同月比で75%減。5月に至っては収益ゼロの見込み」との報告もあったという。調査では6割を超える法人が、緊急融資を実施もしくは予定していた。
■のしかかる人件費
 診療所にも逆風が吹く。
 「一般患者との動線を分けることはできず、感染患者を受け入れるのは困難な状況だ」。よしだ内科クリニック(東京都練馬区)の吉田章院長は新型コロナ対応の限界をこう訴える。
 都内で感染患者が増え始めた3~4月ごろから、一般の外来患者が減少。感染リスクを避ける心理が働いているとみられるが、高齢患者らの体調の変化を見逃さないかと不安が募る。
 手術などが必要な患者らを紹介してきた周辺の病院が集団感染に見舞われ、外来を休止させる事態も発生。地域医療の現場は綱渡りの日々が続いている。
 医科と歯科の開業医約6割が加入する「全国保険医団体連合会」が4~5月に行った調査(約3600件集計分)では、前年4月比で医科・歯科ともに8割超が「外来患者が減った」と回答。「保険診療収入が減った」も各8割台で、減少幅30%以上が4分の1を占めた。自由記載では「治療が必要な患者も来ない」「赤字が長期化すると人件費も重くのしかかる」などと悲痛な叫びが並んだ。
■「緊急の助成必要」
 減収が深刻だった4月分の診療報酬は6月の収入に反映されるため、目先の経営上の不安が渦巻く。
〔中略〕
 全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は「地域医療は病院・診療所の連携、役割分担で営まれている。個別の医療機関が立ち行かなくなれば地域の医療提供体制にも影響する」と説明。「当面の減収分の公的補填など緊急の助成が必要」と訴えている。
■最前線の診療所 重い設備負担
 地域医療の担い手には、新型コロナウイルスの感染者対応の“最前線”に身を置く診療所ある。
 「ふじみの救急クリニック」(埼玉県三芳町)は設置したプレハブ施設で問診などを行い、感染が疑われる患者には屋外でPCR検査の検体を採取していく。検査数は最大1日200件以上。保健所に電話がつながらなかったり、別の医療機関で断られたりした患者も診察してきた。
 同クリニックでは、常勤・非常勤約20人の医師が稼働。救急科と脳神経外科が併設され、一般患者、感染患者ともに24時間態勢で受け入れている。
 3月に新型コロナの専門外来に指定され、4月からは感染患者向けに19床を確保して入院治療を担ってきた。
 その分、新型コロナ以外の入院患者らに転院してもらうなどの対応を迫られた。
 問診用とは別のプレハブ施設を増設し、病床を追加するなど支出面では重い負担ものしかかる。
 「感染が拡大する中、覚悟と使命感を持って闘ってきた。新型コロナ対応と並行して通常診療も続けなければいけない。ノウハウを積み重ねながら、模索を続けている」
 鹿野(かの)晃院長はそう語る。”

コロナ治療で苦労している医療機関は勿論、公費支援が必要だ。
しかしそれは全体の中で見れば一部に過ぎない。
自由開業という特異な仕組みを温存してきた日本の医療界に、
いま地域偏在・診療科偏在放置のツケが回ってきたとも言える。


日医新会長の中川氏、高齢者の医療費負担増に慎重姿勢(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60896680X20C20A6EA3000/
”日本医師会は27日の会長選挙で、副会長の中川俊男氏(69)を新会長に選出した。安倍晋三首相ら自民党議員とのパイプが太い現職の横倉義武氏(75)を破った。中川氏は当選後の記者会見で、一定所得以上の75歳以上の後期高齢者が病院で支払う医療費を1割から2割に引き上げる政府の方針について慎重な姿勢を示した。
 選挙は中川氏と横倉氏の一騎打ちで、都道府県ごとに選出された代議員372人(うち1人は欠席)による無記名投票で行われた。中川氏は191票、横倉氏は174票と接戦だった。任期は2年間。
「政府に対して勇敢に物を言う私の姿勢を評価する声は多かった」。会見で中川氏は1カ月弱の選挙戦をこう振り返った。自らを「横倉氏の本流の後継者」とし、横倉氏を名誉会長にすることを決めつつ、同氏以上に日医の主張を打ち出していく姿勢を示した。
 日医内では安倍政権に近い横倉氏に対して「医療費抑制の圧力に押されている」との不満が高まっており、中川氏の支持につながったもようだ。
 中川氏は北海道出身の脳神経外科医。2010年から10年間、日医の副会長を務めてきた。医療政策について議論する厚生労働省の審議会などで「厚労省と政府の方針が食い違っていれば抵抗するのが厚労省幹部の役目だ」と詰め寄るなど、強硬姿勢で知られる。
 年間43兆円に達する医療費は高齢化や医療の高度化で膨張している。政府は現役世代の負担を抑えるために、一定所得以上の後期高齢者の自己負担割合を引き上げる方針を全世代型社会保障検討会議で決めた。
年末にかけて対象となる所得水準を検討する。
〔中略〕
 新型コロナウイルス感染症が収束するまでの間、ビデオ通話などによるオンライン診療が初診患者からも全面的に解禁されている。
 コロナ後の規制のあり方については「これからの経過とともに意見を申し上げていきたい」と明言を避けた。厚労省以外の政府部門からの規制緩和の提案については「必ずしもいいことではない」とした。
 敗れた横倉氏は12年に当時の現職を破って会長に就任し、以来4期8年にわたってかじ取りを担ってきた。
 安倍首相や麻生太郎財務相らと親しく、医師の技術料として医療機関が受け取る診療報酬の増額を勝ち取った。
今回の会長選で5期目を目指したがかなわなかった。
 中川氏は「自民党を支持する」と述べたが、日医と政権との距離感は変わりそうだ。
 投開票が行われた日医会館(東京・文京)には全国各地から代議員が集まった。フェースシールドを着用するなど感染を防ぐ対応が取られたが、第2波への備えを医療現場で進めているさなかの選挙には批判もあった。”





新会長のスタンスがよく分かる日本経済新聞の報道があった。
高齢者医療の公費負担維持により医療機関は収入増だろうがその原資は国民負担だ。
そしてオンライン診療にもどうやら反対であるようで、医療界の自己改革は期待できない。
必死でコロナ治療に当たっている医療機関だけでなく、医療界全体への予算増を求めるのだろう。
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2020年6月第4週チャート

2020-06-28 | 注目投資対象・株価の推移
ひたひたと第二波が迫る中、無能で嘘つきコンビの
トランプと安倍が仲良く揃って轟沈しそうだ。
これも自業自得の必然と言えるだろう。

欲に目の眩んだ市場関係者は株式市場の活況を願ってか
いまだにトランプ勝利を信じたい向きが多いようだが
これは言う迄もなく、典型的な「希望的観測」である。


ドルは短期的には戻りそうだが、トレンドとしては下向きに押されている


ポンドがかなり危うい形、上下とも急変に注意


ユーロはなかなか上に行けない、ドイツ等での第二波にも要警戒


(以上のチャートはZAI)

5384が少し上を向いた、7974はトレンドを維持できるかどうか


4480のリード変わらず、4434はどちらに出る?


(以上のチャートはYahoo)
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『週刊ダイヤモンド』6月27日号 -「診療科や地域の偏在を是正すれば今の医師数で回せる」、医師の証言

2020-06-26 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の週刊ダイヤモンド、医者・医学部特集は力の入った鋭い内容だった。
医療関係では既にして今年ナンバーワンかもしれない。

特にPart3「人口減、テックの脅威が迫る」が優れていて、
「勤務医需要は高いが開業医は供給過多」
「診療科や地域の偏在を是正すれば今の医師数で回せる」
「医師会が工作する(ので医療需要は減らない)」

など到底実名では言えない医師の先生方の本音が正直で良い。

他には46頁の「女医に人気の診療科が危ない」や
36頁の「いかに日頃から無駄な受診が多かったか」は
日本の医療の「不都合な真実」を直撃する鋭い指摘だ。

個人的にはダイヤモンド得意の匿名座談会を見て欲しく、
医療界の最も軽薄な層が国民の不安など完全無視で
PCR検査の欠陥を言いたい放題でけなしたり、
メディアに出ている医師を「芸人系」と小馬鹿にしたり、
(当人はそうした同業種より格上の人間だと思い込んでいるのだ!)
庶民とかけ離れた特権的な感覚や歪んだ「常識」が如実に分かる。
こうした層がレアケースであることを心から願うばかり。。


あと「若者だけに負担を押し付ける医師の偏在対策に異議あり」は面白いが研究が足りない。
私立医大の増加で18歳人口の中で医師になれる率が急上昇したのだから
統計的に見て「若い医師の方が総じて優秀」は正しくない。
70年代には私大の新入生の約65%が裏口入学という驚愕の数字公表は評価できるものの。。
(今の70代の医師の方々である!)
最も研究が足りないのは偏在解消のために「国が補填すべき」という主張で、
診療科の定員を制限している仏や開業に厳しい規制のある独をの事例はどうしたのだろう?
そして国=納税者な訳で医師の先生方も含め増税しなければ補填する財源すらないのでは?

『週刊ダイヤモンド』2020年6/27号 (高ステータス&高収入でいられるか!? 医者&医学部最新序列)


サブ特集の「半導体の地政学」も良かった!
こちらはもっと深掘りしてメイン特集で見てみたい。
日本企業に甚大な打撃が生じる可能性もかなりあるから。

    ◇     ◇     ◇

エコノミストは「リモート経済」特集。
メイン特集ではデジタルトランスフォーメーションに
もう少し触れて欲しかったところではあるが。。
(今後の特集用に取っておいてあるのかも)

しかし本質的にはデジタル・シフトが経済を救わないことは
成長率悪化や労働分配率の悪化、所得低迷で既に証明されており

今週号では永濱利廣氏が素晴らしい論考(26頁)を寄せている。

デフレギャップがリーマンショック直後を超えると推測される中、
経済のデジタル化は移動・外食・宿泊関連の需要と報酬を削減させ、
所得格差の固定化が進むことで未婚化・少子化も深刻化する、との趣旨。

氏は政治や世論を意識して論調を変える傾向があると思っていたが、
今回は忖度なしに厳しい日本経済の現状を冷徹に捉えている点が素晴らしい。
デジタル化はデフレを深刻化させ、需要を奪ってしまうのだ!

しかし処方箋が規制緩和と就業支援という凡庸なものしか
挙がっていないのが返す返すも残念なことだ。。

『週刊エコノミスト』2020年 6/30号


市岡繁男氏の連載はいつもながら素晴らしい。
人口動態と消費の強い相関を的確に説明されている。
いまだに誤りを認めないリフレ・カルトや
20年前の失敗から全く学ばない財政出動派の迷妄がよく分かる。

    ◇     ◇     ◇     ◇

東洋経済特集は矢張り「「崩壊」ではなく「格差急拡大」」だった。
ウーバーイーツも労働力供給過多というのは何とも寂しい話だ。。


『週刊東洋経済』2020年6/27号 (コロナ雇用崩壊)


最近、本が売れているらしいブレイディさん、インタビューが反面教師になる。
どうしてドグマがこんなに強い人物なのか分からなかったが、世代のせいかも。
欧州でポピュリズムや右傾化がこれほどに深刻化しているのだから、
リベラルがどんどん劣勢になっていることをドグマのせいで理解できないものと見える。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週の注目もダイヤモンド、十八番の保険特集。

▽ 節税保険は以前、話を持ちかけられたことがあるが矢張りこうなったか。。

『週刊ダイヤモンド』2020年7/4号 (コロナ時代の最強見直し術)


▽ 「地銀「投げ売り」の波紋 REIT暴落後の二極化」が良い、景況を無視し暢気にロングするとこうなる

『週刊東洋経済』2020年7/4号 (激震! 不動産)


▽ エコノミストは流石の本格特集

『週刊エコノミスト』2020年 7/7号

ニトリがアリババのクラウド使っているというのは。。(官民から二重にバッシング受けそう)
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「今のまま仕事を続けたい」女性は4人に1人のみ - 配偶者への要求は高まる一方、非婚少子化は不可避に

2020-06-24 | いとすぎから見るこの社会-少子化問題
周知の通り安倍の「希望出生率1.8」はとんだ詐欺紛いの話で、
出生数は史上最悪、巨額の予算を蕩尽したのに出生率も悪化した。

これは兎に角政策が悪く政治家と省庁が無能ということに尽きるが、
彼らが日本特有のガラパゴス・ジェンダーの頑強さを理解できず、
精緻な制度設計による強力な経済メカニズムを発動しなければ
非婚少子化の「岩盤」は打破できないのだと察知出来なかったためでもある。

無能な安倍だけでなく洞察力が欠如した内閣府や厚労省は
両立支援や幼児教育無償化、育休推進で寧ろ出生率が悪化した事実を直視し、
「岩盤」を打ち破る真の少子化・男女平等化の施策を断行すべきだ。

今でも日本女性の過半数が育児の際に時短勤務を望むこと、
出産前と同じように仕事を続けたい層が25%しかいなこと、
仕事継続を望まない層が同程度にいることが確認されている。
これこそガラパゴス・ジェンダーの明白な証拠であり、
大勢の「貧困専業主婦」や「貧困「準」専業主婦」を生み出す温床なのだ。

そしてこれは男女ともだが、理想の配偶者像は年々ハイスペックになっており、
非婚化と少子化の同時進行をもたらす元凶でもあるのである。

▽ 日本女性は、夫に家計所得を支える責任を求める比率が北欧の2倍以上もある

『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因』(山田昌弘,光文社)


悲しいことだが、「日本経済停滞に直結する「死に至る病」」と当ウェブログが予言した通り。。

「子供を育てない者も育児を社会的に支えれば良いのである。
 コストを負担しても労力で負担してもどちらでも構わない。
 どうせ老人になれば他人の子供達のお世話にならざるを得ないのだから」

「その意味では、日本生命が契約者に対し行った調査の方が重要である。
 結婚を望まない適齢期の男女の回答として、
 理由の第一位は「1人でいるのが好き」で30%に迫っていると言う」

「特に調査対象の女性の約三割が結婚に対し後ろ向きなのは重大な問題だ。
 婚姻はプライベートな問題で個人の自由であるのは無論であるが、
 この日本では非婚は「育児負担を転嫁するモラルハザード」に直結する」

「どれほど健康な人間でも、老後は政府からカネを受け取ることになる。
 (現状の日本の社会保障制度においては、高齢層は払った以上の給付をほぼ確実に受け取れる)
 非婚を自ら選択した者が、多くの子供達のためにカネを出して支援するなら良かろう。
 それならば老後に政府からカネを貰っても辻褄が合う」

「しかし、そのような殊勝な非婚者は殆どいない。
 カネは自分のために使い、老後は他人の子供にカネを出させて過ごすことになる」

「特に女性は、男性よりも平均寿命が長いのに生涯所得は相対的に低い。
 労働時間も相対的に男性より短く、子供を育てない場合は時間的余裕もかなりある」

「男性並みに納税するか、子供を育てるか、どちらかを選ばないと、
 典型的なフリーライダー(福祉ただ乗り)になり厳しい批判を受けるのは必至である。
 それとも弱者を自称して政府にカネを要求する醜態を見せるか。
 彼女達にそのような最悪の選択肢を選ばせてはならない」

「アメリカは結婚すると露骨に不利になる職場や子育て環境であるが、
 日本のような非婚化は進んでおらず出生率も高い。
 つまり雇用と非婚は完全に別次元の話である」

「また、フランスや北欧諸国のように女性就業率の高い欧州国の特徴は
 国民負担率が高く、働かざるを得ないことである」

「独身志向が強まる真の理由は、日本の税率が低く家族政策や雇用政策がお粗末で、
 苦労して子供を育てるより独身のままで他人の子供のカネを貰って老後を過ごす方が得だからだ。
 つまりこれは典型的なモラルハザードの問題なのである」

「働き方ばかりか少子化とも深い関連を持つことだが、
 現下の「M字カーブ」、つまり女性が結婚出産で仕事を辞めて
 就業率が低下する現象は、決して企業や男性だけの問題ではない」

「女性自身の意識の問題もまた決定的な要因である。
 調査によれば「結婚・出産後も働く」と考えている未婚者は多数派であるものの
 出産後に「豹変」して矢張り子供の傍にいたい、仕事に戻るのは気が進まないとなる」

「自らの立場と置かれた状況によってもがらりと意識が変わるので、
 育児中の女性に厳しいのも、男性よりもキャリア女性や独身女性であることが多い。
 家庭での「産後クライシス」だけでなく職場での「育休後クライシス」も問題なのだ」

「これは、前々から言っているように女性同士でも価値観や立場上での対立が深刻で、
 協力し合ってWLBや育児支援策の改善に努めていないからでもある。
 (電車内でのベビーカーをより厳しく見るのが女性であるのは有名な話)」

「北欧のように税負担を高めて
 特に働かない者への課税を強化し、その分を財源として
 育児支援予算を手厚くしなければ忌まわしい経済縮小のスパイラルからは逃れられない。
 人口動態の劣化により低成長は変わらず、従って所得も増えない」

「配偶者控除や第三号被保険者のような「利権」を維持している限り、
 女性就業率も出生率も低迷したまま、時短勤務の普及も進まないだろう」

「自らのスキルを眠らせて勤労より自己満足を選んでいる向きが多いのだから、
 OECDが日本の女性に関し「人材の浪費」と指摘しているのも至極当然であろう」

「日本では政策で強く動機付けしないと女性就業率は上がらないし、
 ワークライフバランスも牛歩の歩みでしかないし、
 ましてや待機児童問題の解決は遠く出生率も上がらない。
 利己的で他人に無関心な者が多いからだ」

「「マタハラNet」によるマタハラの民間調査の結果を見て驚愕した。
 女性管理職の「マタハラ加害者率」が異様に高いのである」

「ILOの調査では日本の女性管理職は全体の11%に過ぎないから、
 上司のマタハラ加害者は男性:女性がおよそ5:2のようであるので、
 管理職比率を考慮すると女性上司の実質的な「マタハラ率」は男性の3倍を超える。
 同僚からのマタハラも女性からの加害が多いという調査結果が出ているのだから、
 これを異常と言わずに何を異常と言うのだろうか」

「マタハラを抑止する強力な施策としては、
 労働基準監督署の機能強化(公共事業バラ撒きなどより遥かに生産性向上に有効である)や
 労働Gメンのアウトソース、1人当たり残業時間の多い企業の法人税率を引き上げること、
 残業代請求の時効を延長して悪質企業の負担を重くすることなど、
 企業経営陣が顔色を変えて行いを正すような経済メカニズムが必要である」

「マタハラを根絶するのは実は簡単な話で、
 フランスのような社会保障基金を積み立てて産休育休の際に充当すること、
 配偶者控除や第三号被保険者を全廃して育児支援の現物給付に移転すること、
 税率を引き上げて代替要員のため公費を投入することだ」

「出生率のV字回復を実現したデンマークやフランスと比較すれば、
 我が国の政府の低能と無責任は余りにも明白である。
 韓国や香港より少々ましだからと言って、何の言い訳にもならない」

「若年層を対象とした厚労省調査によると、
 将来的に子供を希望しない割合が10年前に比べて大幅に増加している。
 独身男性で約7%、独身女性で約4%もの伸びである」

「こうした人々は将来のフリーライダー予備軍であり、
 老後には他人の子供にたかって生きるモラルハザードの温床ともなる。
 彼ら彼女らをそのように仕向けているのは政策の罪である」

「日本は、モラルハザード予備軍に課税して育児世帯に所得移転し、
 雇用と所得、税収を増やし、我が国の持続可能性をV字回復させなければならない。
 目先しか見ない国民を、フリーライドによる同胞搾取の恥ずべき道に進ませてはならない」

「当ウェブログは、少子化問題の原因は女性にもある、
 マタハラ問題では女性上司や同僚にも原因がある、
 と前々から指摘してきたが、それを裏付ける報道が複数出ている」

「マタハラ加害者に女性が意外に多いこと、
 特にバリキャリの女上司が若い女性に冷たいこと、
 保育所建設に反対している周辺住民の中にかなりの女性が含まれていること、
 (騒音被害は理解できなくはないが、反対派の言い分は「迷惑なので出て行け」と言わんばかりだ)
 ベビーカーに厳しい目を向けるのは女性の方が多いこと。
 これは非常に深刻な自己中心的精神の現れと言えるだろう」

「また、「日本は育児に冷たい」とする当事者の意識にも歪みがある。
 アメリカは日本と同様、育児支援が極めて貧弱な国だが
 日本のように「子育てがしにくい」という声は殆ど出ていない。
 この現象は、「育児は重要」とは言うが負担は拒否する日本国民と合わせ鏡のように酷似している」

「「保育園落ちたの私」騒動の背後には、根本的に間違った認識がある。
 このようなデモが起きるのは日本だけであり、
 日本と同様に育児支援が貧弱なアメリカでは起きていない」

「しかも、アメリカでは日本のように政府へ責任転嫁する声は殆どない。
 日本国民は給付やサービスに見合った税・社会保険料負担をしていないのだから、
 公費をがぶ飲みする保育利権を放置しているのだから、
 日本の待機児童問題が殆ど改善しないのは当然である」

「待機児童が発生しない北欧の国民負担は日本より10数%も重いものだ。
 待機児童問題を解決したければ税と社会保険料を欧州並みに払うべきである。
 また、特に大都市圏で高コストになる認可保育所への公費投入を削減し、
 小規模保育所や保育ママへの公費補助に予算移転させるべきだ」

「デモだけで何とかできると夢想するのは怠惰な精神の証であり、
 政策への無知と自己の負担増を回避しようとする身勝手な発想によるものである」

「そもそもデモの参加者は「落ちたの私」ではなく
 「落ちたの他人」だった時には大多数が無関心で冷淡だった筈だ。
 多くが保育士の低賃金を知っていた癖に何もしてこなかったではないか。
 自らの税負担を高めて保育士の賃金を上げようとする殊勝な考えも持っていないではないか」

「我が国の認可保育所の保育料は、自己負担比率が半分以下である。
 認可外保育所では保育料が月に10万円を超える場合があるが、
 それこそが「保育の真のコスト」に近い」

「明治安田生活福祉研究所による若年未婚男女への調査で、
 2014年から2016年の僅か2年間で結婚願望が「暴落」したことが判明した。
 男性が約19%、女性が約18%という凄まじい暴落ぶりである」

「また、2008年の調査と比較すると、若年男性の「交際相手なし」が倍増している。
 男性の場合、恋愛も婚姻も所得との関連が強いことが分かっているから、
 理由は一つしかない。男性の所得低下が元凶である」

「アベノミクスの大失態は若年層の意識にも甚大な影響を与えており、
 所謂「結婚はコスパが悪い」という意識も急激に増えている。
 若年層の所得が伸びていればこのような意識はあり得ないから、
 安倍政権の「自国民窮乏政策」はこの国の未来までも危うくしているのだ」

「有権者として未熟な親は、
 結婚前に欧州並みの税と社会保険料を払っていないのだから、
 欧州国よりも遥かに手取りの割合が大きいのだから、
 通常の先進国よりも極端に高齢者向け給付が膨張しているのだから、
 北欧ではあり得ない「保育利権」が残っているのだから、
 待機児童問題が解決する訳がないことを理解しなければならない」

「公費をかぶ飲みする認可保育所の利権を打破し、
 小規模保育所と保育ママに使えるバウチャーを導入しなければならない。
 配偶者控除を廃止し、富裕高齢層への給付をカットして
 育児支援の現物給付に回さなければならない」

「小室淑恵・WLB社長と白河桃子女史がプレジデント誌で対談している。
 「長時間労働是正は少子化対策」という自己欺瞞的な論旨で、
 間違いなく日本の少子化は改善できないと確信させられるものだった」

「確かに両者とも有能で優れた実績がある逸材であるが、
 少子化対策についてはジャミングに等しい言説を繰り返して
 我が国の出生率低迷を寧ろ助長している可能性が高い」

「既に、事実によって長時間労働是正が出生率を殆ど向上させないことは立証されている。
 何故なら、労働時間が短く生産性の高いことで知られるドイツよりも、
 育児支援が貧弱で労働時間の長いアメリカの方が遥かに出生率が高いからだ」

「あれだけ育休取得率が高く、育児支援に予算をかけていても、
 ドイツの出生率は日本の出生率より低いというのが「不都合な真実」である」

「高出生率の北欧国(スウェーデンやデンマーク)・フランス・ドイツを比較すれば、
 長時間労働是正が合計特殊出生率とほぼ無関係である事実が実によく理解できる」

「欧州の家族政策の違いを比較研究すれば、
 出生率を大きく左右するのが現物給付であることは明白だ。
 (現物給付の充実こそ、北欧の高出生率国の特徴である)」

「アメリカは現物給付の代わりに(?)格安のベビーシッターを雇えるが、
 安全に重きを置き、高関与型の育児文化を持つ日本は絶対に真似できない」

「だから、配偶者控除の全廃か富裕高齢層への給付カットを原資として
 育児関連の現物給付を一気に増やすのが確実に出生率を上げる正しい政策なのである。
 (あとはバウチャーを大々的に導入して保育ママに使えるようにすれば待機児童は激減する)」

「高学歴高所得層が自己欺瞞の眠りから覚めない間に、
 日本の少子化は益々深刻な状況に陥っている。
 仕事との両立支援と少子化がディカップリングしているのは明白である」

「驚異的な高出生率を記録している長野県下條や岡山県奈義の事例を見れば明白だが、
 日本の高学歴高所得層の多くは負担を嫌って中・下所得の育児世帯を無視し、
 中核から焦点を逸らした議論を展開することで
 我が国の出生率低迷を愈々深刻なものにしているのである」

「これまでの日本政府の失敗や安倍政権の口だけ政策だけではなく、
 日本では政治力の強い高所得・高学歴層の自己欺瞞が出生率低迷を招いているのだ」

「女性から出てくる少子化対策の提言が、悉く功利主義の陰を帯びている」

「これは日本社会では学歴や所得を問わず、同じである。
 自分やその属する社会集団の利害を計算して提言されている。
 より正確に言えば、自分や自分の属する社会集団が利益を得るのが当然と考えている。
 (更に、男性から提言される育児支援が同工異曲なのも問題なのだが)」

「税負担を増やさずに自分が育児支援を受けたい、
 もっと困っている同性の存在は見ないふりをして忘れる、
 自分が支援を受けるのはウェルカムだが、自分が支援するため負担が増えるのは嫌だ。
 本音ではそうしたところなのではないだろうか」

「公費負担の軽い保育ママではなく高コストの認可保育所ばかりを求め、
 公平で平等な現物給付より利権に等しい配偶者控除を求め、
 非正規労働者や低所得層を無視して長時間労働ばかり批判する。
 面倒な親世代との同居を嫌い、支配しやすい夫に負担を押し付ける」

「急速に高齢化する日本では、女性就業率も出生率も北欧並みに高めないと悲惨な未来になる。
 女性の「願望」に基づいて政策を決定したら絶対に少子化も日本経済も救われないだろう」

「高出生率・高成長のスウェーデンでは、女性でも就業を強制され、
 理由もなく働かないでいることは非常に難しい。自動的に働かされる高負担社会だ。
 仕事と育児を両立する者が自動的に恩恵を受ける合理的な社会だ」

「日本は、こうした卓越した社会システムから学ばなければならないのに、
 ご都合主義のつまみ食いで、負担もなく恩恵だけ得ようとする者が多い。
 だからこそ非婚少子化も、日本経済停滞も続いているのである」

「核家族という家族形態には、重大な欠点がある。
 親を指導したり教え諭したりする存在がいないため、
 父親や母親が暴走すると手に負えなくなるのである」

「日本総研の調査で、矢張り日本女性の意識や行動そのものに
 「女性活躍」を阻む要因、少子化問題を招く要因があることが確認された」

「世帯年収の60%以上を妻の年収が占める世帯は
 妻の卒業した大学の難易度が上がっても(つまり、高所得であっても)増えないこと、
 超高学歴女性であっても妻が世帯年収の60%以上を占める世帯は全体の7.7%であること」

「これはハイパーガミー(上昇婚)を自ら選ぶためか、
 日本女性の意識の奥深くに根強いジェンダーが巣食っているためか、
 それとも両者の相乗効果であるか分からないが、
 男性にだけに原因があるのではないことが明確になったと言える」

「男性に全く原因がないとは言わない。
 しかし、女性も行動を改めないのであれば、
 どうして男性側に同じようなことを要求できようか。
 自分だけの利得ばかり要求し、シングルマザーや貧困層を完全無視している自らの利己主義を
 はっきりと認識し、不都合な事実から目を背けて他人に要求ばかりしている自己を反省し改めるべきだ」

「女性は、経済面において男性以上の格差があることが知られている。
 超高学歴女性がジェンダーに囚われていて、上昇婚ばかり選好していれば、
 そして男性と社会にばかり責任転嫁していれば、どうして女性活躍など実現しようか。
 真の意味で男女平等に近い北欧は夢のまた夢である。
 (恐らく日本女性は、そうした厳しい平等を求めず不平を言うだけで、現状維持に協力している)」

「また、予想した通り高学歴・高所得になると子供の数が減っている。
 高学歴・高所得女性は、経済的にも労力的にも育児負担が少ないのだから、
 自らの負担する税や社会保険料を引き上げなければならない。
 その分を、自分の老後を支えてくれる次世代を育てる同性のために供出しなければならない。
 独身であれば、子を育てる代わりに税と社会保険料で次世代育成に貢献しなければならない。
 そうでなければ、自分の老後費用を他人の子供に払わせる「搾取」を行うことになるのだから」

「彼女らの自己欺瞞は、家事育児に全く協力しない時代遅れの男性と酷似しており、
 何を言われても全く自省せず、態度を改めようとはしない点でそっくりである」

「相対的に政治力・発信力のある高学歴女性が
 本音では自立と平等を望まず自家撞着に陥ったままでいれば、
 そうした体たらくでどうして日本社会を変えることができようか」

「「保育園落ちた日本死ね」騒動に関する調査で、ちょっと寒気のする数字が出ている。
 正規雇用の女性と非正規雇用の女性の意見がかなりズレているのだ」

「母体数が少ないのでバイアスはあるものの、
 「保育園落ちた日本死ね」に共感するのは正規女性で55%、
 非正規女性だとがくんと下がって43%になり、半数にすら達しない」

「最も共感するのは子が1人いる女性で69%にも達するから、平均との乖離を見ると
 それ以外の層は正規女性で共感できるのは40%以下、非正規女性では30%以下と推測できよう」

「この調査は育児や少子化に関心のある層を対象としたものと思われるので、
 「保育園落ちた日本死ね」に対する共感は社会全体では更に低いのは確実で、
 日本は待機児童問題に対して極めて冷淡な社会であると考えざるを得ない」

「日本女性の多くは恐らく自分の置かれた立場や状況で意見が変わり、
 自己の利害を超えて少子化問題の解決を図らなければならないとは全く考えていない」

「人件費も不動産賃貸料も高い都内で、保育所に依存したら待機児童が増えるに決まっている。
 機動的な保育ママとシッターの利用を主力としなければ永遠に問題解決はない。
 (それとも、北欧並みの重い間接税を払うとでも言うのか?)
 大した負担もせずに集団保育を望む親こそが「待機児童問題」の元凶である」

「当ウェブログは高学歴・高所得女性に厳しいと思われるかもしれないが、
 男女平等を支持する立場に立つ限り、それ以外の結論はないと考えている」

「だから、「家事育児は夫が手伝うのは当然」だが、
 同時に「夫が家計を担うのが当然」と公然と答える自己欺瞞は
 「男女平等の観点から」批判せざるを得ないのである」

「また、配偶者控除や第三号被保険者のような差別制度を放置することも、
 欧州のような高負担もしていない癖に認可保育所を求めることも、
 先進国の有権者としては根本的に間違っている」

「女性の就業率や生産性が低いのを放置して
 夫の労働時間を短縮させて育児を手伝わせることを望むのも同様だ。
 非婚や少子化がまるで男性の責任であるかのように主張するのも同様だ。
 (結婚は相互の合意によって成り立つものだから、男女平等に「責任」を負わねばならない)」

「本気で男女平等を求めるなら配偶者控除と第三号被保険者を全廃し、
 女性が就労できるように保育の現物給付を増やさなければならない。
 都市部で施設保育を望むなら今の認可の保育料の三倍(=真のコストである)は払うべきだし、
 女性が就労でき一人でも育児が出来るように負担を増やさなければならない」

「ところが実際はそうなってはいない。
 偽の「男女平等」を口実に自分のQOLを高めるため、
 高学歴高所得女性は「夫に家計を担わせ、育児も分担してもらえば良い」
 一般女性は「そんなに働くつもりもないから家事育児をやって貰った方がラクだ」
 と考えているとしか思えない事例が非常に多いのである。
 (その証拠に、他の女性の苦境には本気で同情してはいないことが言葉の端々に滲み出る)」

「エスタブリッシュである高学歴高所得女性が、自らの歪んだジェンダーを自覚せず
 いつまでもその「矯正」ができなければ日本社会が変わる訳がないのである」

「かつて私は、有能な高学歴高所得女性が日本社会を変えると期待していた。
 しかし、名門校で高等教育を受けた女性たちの多くが、徹底してその「有能さ」を
 自らや自らの属する階層の利益のために発揮させているのを目の当たりにして、
 完全に考えを変えるに至ったのである。言葉を信用せず、計量的に本音を洞察する必要があると。
 日本経済や日本社会のため、幾重にも知的武装した自己欺瞞を打破しなければならないと」

「女性の大学進学率が男性を超えてしまった「男女平等」な海外では、
 「高学歴女性に相応しい相手が少ない」という不都合な真実が明らかになりつつある」

「日本ではまだ、女性の大学進学率は男性よりも低い。けれども、当ウェブログは断言しておく。
 日本では日本固有のジェンダーが根深く広がっているので、海外先進国と同様に、
 「相手を見つける努力をしても限定的な選択肢しかない女性」が急速に増えており、
 そうした層は幸福な家庭を築いた同性を強烈な嫉妬の目で見ている。
 次世代育成のために自らも負担を増やすというアイデアには怒りすら感じて反対するだろうと」

「衆院選前に、衆議院会館で「みんな♯保育園に入りたい」という集会が開かれたそうだが、
 その内容を仄聞して余りにも酷過ぎるので愕然とさせられた」

「その集会には世田谷区長や大学教員、元自治体幹部が入っているのに、
 誰一人としてまともな待機児童対策を唱えず、ただバラ撒きを求めるだけだった」

「まず保坂・世田谷区長は、「財源には限りがある」(=国民負担か利用者負担が足りない)と言いつつ、
 「企業は何をやっているんだ」などと無責任な責任転嫁に走っている。
 北欧やフランス並みの育児支援予算のためには高負担が必要という「常識」が欠けている。
 区長を含めた自治体幹部の給与を一律で三割ほどカットすれば待機児童を減らせるだろうに。
 (事実、長野県下條は自治体職員の人件費を減らして育児世帯への現物給付を増やし、出生率を上げた)」

「欺瞞的な発言しかできない区長は、どうしてフランスのように
 「認定保育ママ」を導入して都市部でのコストを抑制した対策ができないのか、
 はっきり説明すべきである。(あの重税フランスですら、保育園に預ける親は半数以下)
 己の無策を棚に上げて企業のせいにするなどとんでもない。
 フランスより劣る政策を、フランス以下の低負担で行うのだから失敗するに決まっている」

「最も仰天させられたのは、一橋大でマクロ経済を学んできた筈なのに
 「保育園が足りないのは政府の努力が足りないから」と平然と言い放つ治部発言である。
 自身の納税額がいかに重税の北欧・仏に比べて少ないか、全く分かっていない無責任さに驚愕した。
 (いつまでも不公平な配偶者控除や第三号を廃止しない努力不足、という意味でも全くないのだから!)
 このような高所得層には北欧並みに課税して育児支援予算に充当するのが当然であろう」

「元横浜副市長は待機児童対策への「市民からの反発」を認めている。
 待機児童を悪化させているのは決して安倍政権や政府、自治体だけではなく、
 とんでもなく虫のいい要求を図々しく叫ぶ利己的な市民自身でもある」

「調査では、未婚女性の半数以上が結婚に「経済力」を求め、
 既婚女性のほぼ半数が「経済的安定」をメリットとして挙げている。
 「独身税」炎上の件では、既婚女性が「独身者に負担をお願いできないか」と図々しい本音を漏らしている。
 (自分が独身だった時にもっと税金を払ってから言うのが、有権者として当然である)
 そうした層が待機児童問題に対して考えるのは「他人に負担してもらいたい」しかない」

「本来は、高学歴高所得のエスタブリッシュはそうした利己主義を諌める立場ではないのか。
 どうして一緒になって自己中心的な「カネよこせ」発言を行っているのか。
 貧困層の自己欺瞞は、生活が苦しいから仕方が無いかもしれない。
 しかし、高学歴高所得層の自己欺瞞は絶対に許されない筈である」

「そもそも「限られた予算」なのだから、フランスに学んで「認定保育ママ」の導入を求め、
 より多くの母親が子を預けられる制度に変えるべきである。
 どうしてその程度の良識が持てないのか、全く理解できない」

「高出生率のスウェーデンでは既に、事実上の「独身税」が課せられている。
 だからこそ育児サービスが手厚く、女性は就業するしかなく、日本より高成長で豊かなのだ」

「矢張り懸念していた通りの結果だ。
 日本女性自身に根深く残るジェンダー意識が少子化の原因の一つであることが、
 統計的に確認された。下降婚の比率が世界的に見て極めて少ないのだ」

「日本の下降婚の比率は約16%で、低出生率の中国や台湾に近い。
 (より下降婚の割合が低い韓国が日本より低出生率な事実とも整合的だ)」

「高出生率のフランス(31%)やスウェーデン(37%)では下降婚が日本の倍はあり、
 婚姻相手の学歴や所得を重視する日本とはまるで違う観点で
 パートナーを選んでいることが数字の上でも証明された」

「こうしたジェンダーが心の中に深く深く巣食っているからこそ、
 自分でも意識できない程に根深くジェンダーに支配されているからこそ、
 日本女性が婚姻後に強い不満を抱くことになるのであろう」

「だからこそ、日本女性は上昇婚を強く志向し、
 しかも多忙で高所得の夫に家事育児の分担を求めるのである。
 (「ワタシは対等平等なパートナーではなく、夫に大切にして貰える側」と信じているのだ)」

「だからこそ、自分が北欧やフランスより遥かに低負担なのに
 巨額の公費を使う認可保育所を利用させろと平然と要求するのである」

「だからこそ、自分よりも苦しい立場にあるシングルマザーを無視するし、
 第三号被保険者や配偶者控除に固執するのである」

「日本女性のジェンダーの強さ、特に高学歴高所得でも
 日本特有のジェンダーが強いと当ウェブログは指摘してきたが、
 恐れていた通りの数値が示されたことになる」

「日本女性のジェンダーに反する政策を断行しない限り、
 日本の少子化問題が明確に改善することはないであろう」

「明治大学の藤田結子准教授の寄稿を定期的にウォッチングしているが、
 それは大変役に立つ内容だからである。何が役立つかといえば、
 「日本型ジェンダーの心理バイアスが露骨に表れている」ためだ」

「世帯年収1000万円を超える高所得世帯も認可保育所を利用できること、
 高収入の夫が育児に協力するのが当たり前という驚くべき感覚である」

「北欧のように、手取りが日本より10%は低い高負担社会なら、
 それなりの負担をしているのだから短時間労働で
 時間的余裕の生まれる夫が家事育児に参加できよう」

「しかし北欧より遥かに負担の軽いこの日本で、
 しかも高所得女性の殆どがハイパガミーという歪んだ日本社会において、
 高所得女性が補助金がたっぷり投入された認可保育所を利用して
 しかも多忙な夫に手伝わせるというのは正気の沙汰ではない。
 一度、北欧の税制を自分自身で体験しないと理解すらできないらしい」

「また、「高キャリア・高収入女性がいる夫婦でも、保育園に関することはたいてい妻の役割」なのは
 夫が育児に協力しないからなのだと言う。(協力が困難な多忙な夫と結婚した事実は無視)」

「夫が育児に協力しないことが原因で、「男女のキャリア上の格差はなかなか縮まらない」、
 「女性のリーダーも増えにくい」といった弊害も生じるのだと言う。
 (では独身女性ならキャリア上の格差が縮小するのか、リーダーが増えるのか、実証すらない)」

「「高収入世帯の話になると、ベビーシッターを雇えばいい」との意見に対しては、
 「日本では「母親が愛情を込めて子育てをするべき」という規範がいまだに根強い」
 「周囲の視線や自身の罪悪感によって、ベビーシッターに子どもをまかせることをためらう」
 という男性では絶対に許されない言い訳に終始していることから、
 基本的に男女不平等の価値観を前提に喋っていることが明白である」

「是非、日本の高学歴高所得層の女性の心理バイアスがいかに歪んでいるか、
 「主に家計を支えるのは男性」「高所得でも補助金が欲しい」という、
 男女平等の北欧では絶対にあり得ない未熟で利己的な姿勢であるか真面目に研究して欲しいものだ」

「しかも、下の階層の女性がいかに苦しんでいても完全無視で、
 本来ならば男性以上に所得格差、生活水準の格差があるのだから
 「高所得層が負担して平等な育児支援を」となる筈なのに、
 自分が真っ先に認可保育園に申し込もうとして政府に文句を言い、
 家計の殆どを支える多忙な夫が家事育児を手伝うのを当然視するのだから、
 自らの財政的無責任も、下の階層の女性を見殺しにしている事実も
 全く自覚していない冷酷さには仰天するしかない」

「勿論のこと本当の弱者ではなく、本当の弱者の5倍以上は所得水準が高いのだから、
 昔マリー・アントワネットが「パンが無ければブリオッシュを食べれば」と言ったのと
 よく似ている、残酷なほど無邪気な感覚なのであろう」

「最近になってある事実に気付いて驚愕した。
 かつてフェミニストと言えば意志的に独身を貫く女性も多かったわけだが、
 現代版フェミニスト(?)、より分かり易く言えば男女平等派の女性が、
 余りにもハイパーガミー(上方婚)ばかりで、しかもそれを世間に伏せている例が多い」

「明白な言行不一致だから表に出すのはまずいと無意識に感じているのか、
 それとも一般女性の嫉視と妬みの直撃を受ける危険性が高いと自覚して
 言論市場での損得を第一にして「不都合な真実」を隠しているのか、
 一体どちらなのかは分からないが、自家撞着であることに変わりはない」

「メディアが「育休世代のカリスマ」と売り出した中野女史が東洋経済オンラインに
 寄せた論考が、まさにそうした矛盾を明瞭に示しているので大変興味深い研究対象である。
 日本型ジェンダー特有の意識や思考構造を解明するのに好適と思う」

「中野女史は夫の転勤でシンガポール行き、(やむなく?)専業主婦をされているとのことなので
 矢張り前々から推測していたことだが「高学歴高所得でかつハイパーガミー(上方婚)」確実だ」

「日本より遥かに生活費の高いシンガポールで専業主婦ができるのだから、明白であろう。
 (シンガポールは共働きが常識で、それでも中間層は子供が持てないほど生活費や教育費が高額)」

「中野女史の長い力作論考を勝手ながら纏めると、以下のようになる。
・弊害もある専業主婦コミュニティができる理由は「専業主婦前提の社会」だから
・夫がまともな時間に帰ってこないから妻が孤独になる
・専業主婦が子供を預けられる場所が少ないのが問題
・主婦でも働ける仕事の在り方が必要
・育児の社会化が必要(←いつもの通り、仏や北欧の高負担には言及なし)
・幼稚園や学校は専業主婦が井戸端会議しなくても良いように連絡を
・専業主婦も共働き主婦も四苦八苦している(←片親世帯を排除?)
・専業主婦とワーママの対立は社会構造のせい
 つまり、女性が苦しむのは全て社会構造のせいだという結論である。
 (関係者の方々は、以上の纏めに誤りがあれば是非指摘して欲しい)
 …北欧の専業主婦率が2%かそこらだという事実を、知っているのだろうか?」

「中野女史は、以前取り上げさせて頂いた藤田明大准教授とともに、
 「日本型ジェンダー」を体現している興味深い存在で、
 欧米の男女平等度の高い社会には存在しない「ガラパゴス」のようである」

「家族社会学的な観点から今後も貴重な研究材料が提供されると考えており、
 研究者の方々も注目しておきたいところではないだろうか。
 「医者の不養生」のような、学術的に注目すべき現象が見出されよう」

「皮肉なことに社会学の統計調査の結果は中野女史の主張とはかなり違っていて、
 女性の方が幸福度も生活満足度も高いという数値が出ているのだが……
 (阪大の吉川教授は「不平等の国の幸福な女性たち」と印象的な表現を使っている)」

「新刊は、大規模な社会学調査の最新結果をいち早く紹介しており、
 大卒女性の出生数より非大卒女性の出生数の方が1.5倍ほど多いこと、
 (つまり、育児支援では大卒女性から非大卒女性への所得移転が必要ということ)
 加えて大卒女性の方が非大卒女性よりも正規雇用率が1.5倍ほど高いこと、
 (即ち、雇用形態と少子化の相関性はかなり疑わしいという結論になる)
 若年大卒女性はイクメン(育児分担)に4割ほどが否定的で中高年女性と大差ないこと、
 若年非大卒女性に至っては中高年女性よりもイクメン否定の傾向が強いこと、
 (大卒の若年女性は意外に保守的で、しかも更に保守的な非大卒女性との「分断」がある)
 中野女史や藤田教授が知ったら絶句するような剥き出しの事実が書かれており興味深い」

「女性が一方的に被害者なのであれば、続々と亡命して日本から脱出する筈だが、
 寧ろ生活至便で文化的に豊か、少子化の進んだ都市部に集まっているから
 事実に照らして考察すれば「女性自身が現状を望んでいる」ように見えなくもない」

「「会社の都合で無理強い」と猪熊教授が主張するのは自由だが、
 育休制度が充実した独仏や北欧の社会保険料負担の重さを考慮しているのだろうか?
 アメリカ(日本同様に低負担)で女性の職場復帰が非常に早いという事実を知らないのだろうか?」

「矢張り待機児童は日本政府だけの責任だけではない。
 認可保育所「落選狙い」が相当数存在する事実が確認され、
 各自治体がその対策に手を焼いているのが現状だ」

「厚労省は申込書に新たなチェック項目を設けるようだが、
 例によってまた根本的な問題を見落としている」

「それは、育休延長を狙う労働者が明白なフリーライダーだという点だ。
 育休延長により所得は低下し(納税額も減る)、給付は増える」

「これはドイツや北欧のように高負担でなければ正当化できない。
 日本のような税率の社会では、他の労働者の勤労所得を奪って生活することになる」

「元々、経済的に見れば日本の認可保育所の利用者自体が「シロアリ」であるから、
 認可保育所を利用しても「シロアリ」、落選狙いでも「シロアリ」である」

「年間1人当たり100万円以上も公費を蕩尽する都市部の保育所は公益に反し、
 モラルハザードの塊であるから正当なコスト負担がない限り存在を許してはならない」

「認定保育ママ制度を導入しないと出生率も向上しないから、
 日本の不平等で高コストな保育システムは二重三重の意味で問題の温床である」

「北欧や英仏独の重税をよくよく見るがいい。
 重い税・社会保険料負担なくして手厚い育児支援はあり得ない。
 日本国民として他人から収奪する行為は今すぐ止めるべきである。
 こうした自分のことしか考えない偽の弱者がこの日本を醜く歪めてしまったのだ」

「今夏には漸くメディアが真相を報じ始めた。
 待機児童は決して弱者が困っている問題ばかりではない。
 負担もせずにたっぷり公費を受け取ろうとするモラルハザードと、
 他人の積み立てたカネを他人より多く受け取って子供の傍にいようと図る
 醜い利己主義の発露も間違いなく相当の規模で存在するのである」

「現下の日本が何故、深刻な少子化に陥っているか、
 公表されている数値だけで容易に判断できる」

「自分の利得のための婚姻を求める傾向が強まり、
 当然それは叶えられないから多くがドロップアウトしているのだ」

「女性の側から見れば、配偶者に対して経済力を求める傾向は以前より強まり、
 同時に育児参加を求める傾向も強まっている。「注文の多い配偶者選び」である」

「結果、2000年生まれの女性の31.6%は「子なし」になると予想されている。
 (日本は事実婚が極端に少ない特徴を持つので、大多数が非婚であろう)」

「自由な選択の末にこうなるのだから、非婚少子化の原因は政府にだけあるのではない。
 また、政府はこうした自己中心的で功利主義の者が多い国民なのだと認識して
 経済的インセンティブを主軸とした政策を選択しなければならなかったのだ」

「しかし不幸なことに首相はリテラシーの限りなく低い安倍、
 内閣府はヒラメだらけ、厚労省は失敗を繰り返してきた「敗軍の将」」

「おまけに政府に近く政策に影響を与えうる高学歴高所得の日本女性は
 欺瞞的でジェンダーが強固、自らの階級に好都合な政策ばかり求めている」

「本来ならばノブレスオブリージュに基づき、
 世帯所得が高いのに出生率の低い彼女等がより重い負担を甘受し、
 より所得の低い同性の育児支援へと所得移転を行い、連帯を示すべきなのだ」

「従って、安倍や厚労省だけでなく日本の高学歴高所得女性も非常に責任が重い。
 深刻な日本の少子化は、彼女等が自ら招いたものでもあるのだから」

「出生数が90万人を割り込み戦後最悪を更新するのは確実と報じられ、
 日本社会に動揺が走っている。幼児教育無償化が決まってからの数値だから、
 早くも幼児教育無償化が非効率なバラ撒きであることを立証したと言えよう」

「当ウェブログは10年以上前から日本の少子化問題を研究し続け、
 安倍の少子化対策は口だけで非効率、選挙向けのバラ撒きと厳しく批判してきたが
 残念ながらその警告は完璧過ぎる程に当たってしまったようだ」

「既に、安倍を支持するB層は日本の少子化を深刻化させる「戦犯」確定である。
 盛大な予算の無駄を続けて日本社会を老化・衰退させる安倍を「延命」させているからだ」

「安倍は、日本社会の「岩盤」とも言うべきガラパゴス・ジェンダーを強化する点でも罪が深い。
 無償化ではなく保育ママへの公平な補助と育児関連費用の税控除という正しい政策を行えば、
 出生率は上昇し、雇用も労働投入も増え、所得も成長率も改善しただろうに、
 政策リテラシーが果てしなく低い安倍は就労抑制に拍車をかけ、日本を衰退させているのだ」

「過大な年収を求める一因は、日本に特有の「家庭・プライベート重視」である。
 主に家計を担うのは夫、自分は仕事より家庭重視という意識が強いから
 経済的平等・経済的自立を最初から放棄している訳である」

「『貧困専業主婦』は今年最も衝撃を受けた本で、日本女性のジェンダーの特殊性を鮮明に示している。
 この本には国際的に見て日本女性のジェンダーが突出していること、
 就労抑制が生活満足度と幸福感に直結していること、夫の所得への依存度が高いことが示されている。。
 (驚くべきことに、働いている日本女性は夫の所得と幸福度が正の相関であることも判明している!)」

以上の、当ウェブログによる不吉な警告も今まさに証明されつつある。。

▽ 日本は大卒女性の出産退職率の高い、ジェンダーが強固で特殊な社会(準専業主婦が多数派)

『貧困専業主婦』(周燕飛,新潮社)


当ウェブログの批判する「岩盤」は、日本女性の中に自覚すらできないほど深く巣食っている。

「育休取得率の向上とは逆相関で出生率が低下し、
 経済成長率の低迷(≒消費低迷)も続いている」

「余程の馬鹿でもなければ育休取得に政策効果は殆どなく、
 単に一部の労働者の待遇改善にしか繋がっていない事実を理解出来る筈だ。
 しかも低所得層を排除しているから最低最悪の政策と言っても過言ではない」

「「口だけ無償化」の幼児教育無償化も同様であり、
 少子化対策としても経済政策としても劣等な「悪政」である」

「悲しいことにフリーランチ(ただ乗り)のバラ撒きを好む
 B層は騙されたまま何も気が付かず経済危機への道を驀進している。。」

「自民・公明が選挙目当てのバラ撒きで有権者を欺いているから
 目先のカネに釣られている有権者にもはっきり言っておかなければならない。
 自民公明のあさましいバラ撒きこそ反社会的で、日本を衰退させているのだと」

「育休自体は別に反対しないが、日経が報じているように社会保険料を引き上げ、
 公的機関や企業が代理要員を確保するための原資にしなければならない」

「また、本質的には就労抑制に直結する育休ではなく
 家事育児の外注を促進しなければ不公平でかつ経済にもマイナスである。
 (アウトソースならば一人親など不利な状況にある世帯を排除しない)」

「自民党が打ち出している公務員の男性育休の義務化などとんでもない話で、
 正規雇用ばかりを優遇する「差別政策」で、相対的に高所得の正規公務世帯に
 より所得の低い一般庶民の負担によって休暇を取らせるという最低の政策だ。
 正規公務が育休取得なら社会保険料を引き上げないと只のモラルハザードにしかならない」
「これは「男性と女性がともに子育てをしやすい環境」では全くない。
 「一部の特権的な男女が庶民の犠牲によって子育てを行う環境」である。
 論より証拠、手厚い育休制度のあるフランスや北欧の重税高負担を見るがいい。
 (しかも育休が長く現金給付の多いフィンランドは成長率も出生率も悪化しているのだ!)」

「自民党の愚昧な「無責任バラ撒き型」男性育休義務化は、
 利己的で視野狭窄のB層有権者を騙して投票させるためのものである」

「日本型ジェンダーの心理バイアスは、育児支援の「公益」を自らへの利益誘導へと劣化させている」
とも当ウェブログは指摘したが、残念ながら完璧に的中してしまった。。

 ↓ 参考

男性育休義務化には負担増が必須、出生率と経済成長率の悪化も不可避に - 果てしなく愚昧な自民党
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/8d63981e54f6d2ed6b7731d0a2d4680c

「経済力も育児参加も両方必要」、日本女性の特殊性が浮き彫りに - だから「31%が子なし」になる
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/2d545aac21ff73a72b4aa77d91fc0cdd

「仕事と家庭の両立のため無理を通す傲慢さと欲深さ」- 超高学歴女性でも家計補助、仕事はクオリティ低め
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/15a3f45fa807cae06eb6ac32d53a9840‎

異常に多い女性の「マタハラ加害者」、男性よりも比率が高い - 女性上司は男性上司の「3倍以上」か
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/b01a92daabb8fb8d0f449a64d4a5b34b

若年女性の34%が専業主婦を希望、「仕事は嫌い」「夫の収入で生活できる」との声も - 厚労省調査より
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/a6b038e07ff6793e047c28f6b0250319

▽ 日本の大卒女性は非大卒女性より高所得だが低出生率、本来なら育児支援分をより多く負担すべき

『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち』(吉川徹,光文社)


未婚女性が結婚相手に求める年収、最低「301~400万円」 - 理想の金額は?(mynavi)
https://news.mynavi.jp/article/20200513-1035281
”婚活支援サービス・パートナーエージェントは5月13日、結婚願望がある25~44歳の未婚女性を対象とした「結婚相手の年収」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2020年3月5~6日、有効回答は2,400人。

結婚相手に求める年収、最低金額は「301~400万円」
 結婚したいなと思う相手ができた場合に相手の年収は気にするか尋ねたところ、「気にする」は55.8%で、このうち「できれば結婚前に相手の年収を確認しておきたい」との回答は23.2%。反対に「気にならない」は18.7%だった。
 結婚相手に求める年収を年代別に調べると、最低金額はどの年代でも「301~400万円」が最多(各3割超)。一方、理想の金額は25~29歳と30~39歳では「401~500万円」(2割超)、40~44歳では「501~600万円」(22.9%)が最も多かった。
〔中略〕
 結婚後の働き方については、「結婚しても仕事は続けるが働き方を変えたい」が32.5%でトップ。次いで「結婚しても今の仕事を続けたい」が24.0%と続き、「育児のために一時的に退職し、その後復職したい」(5.0%)を合わせると、計61.5%が何らかの形で仕事を続けたいと考えていることがわかった。
 相手が家事育児をしっかり分担するなら、年収が平均額より多少低くても結婚するかと尋ね、年代別に比較したところ、25~29歳では過半数の63.3%が「結婚したい」と回答。同調査では、「若い世代は、結婚相手に高収入より家事育児能力を求めているようだ」と推測している。 ”

この記事は調査元が調査元だから、数値は兎も角として分析が間違っている。
「働き方を変えたい」と「一時的に退職したい」を足すと37.5%だから、
正しくは「仕事継続の意欲は高くないのが多数派」なのである。


どうしてなのだろう。本当に好きな相手とは両想いになれない理由(日本経済新聞)
https://president.jp/articles/-/35422
”■男女ともに理想のパートナー像はハイスペック化
 人柄や経済力、容姿……。人が結婚相手に求めるものはさまざまで、それらは時代とともに変化することもあります。実際、国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」の過去5回(1992~2015年)を比較すると、興味深い変化が見て取れます。男女とも、結婚相手に求める条件がハイスペック化しているのです(図①)。
 男性が結婚相手に求める条件のうち、増加率が最も高かったのは、「経済力」でした。女性に「家事・育児の能力」を求める男性は減りそうですが、これも増えています。また、「容姿」も増加傾向にある。つまり、より完璧な女性を求める傾向が強まっています。
 背景として考えられるのは、シングルライフの充実です。家に1人でいても、ネットフリックスでエンタメを楽しめるし、ウーバーイーツでおいしい食事も運んできてもらえます。人恋しくなれば、SNSで承認欲求を満たすこともできる。しかし、結婚すれば、自己完結で楽しめる世界から出なくてはいけません。結婚するなら、そうした代償を払う価値のある女性でなければ割に合わないというわけです。

■女に頼る男と、男に頼らない女
 男性の懐事情も無視できません。賃金はなかなか伸びず、多くのシングルは収入をなんとかやりくりしている状況です。共働きしない女性と結婚すれば、趣味のお金すら捻出できそうもない。ならば、きちんと稼げる女性を選ぼうという発想になるのもうなずけます。
〔中略〕
 一方で、女性が結婚相手に求める条件もハイスペック化しており、「経済力」「容姿」「家事・育児の能力」を求める人はいずれも増えています。要因として挙げられるのは、男女間の賃金格差が縮小していることです(図②)。
 これまで未婚女性は経済的に不利な立場にいました。だから結婚相手に求める条件として容姿より経済力を重視していました。しかし、賃金格差が縮小して自立できるようになれば話が変わります。いままで妥協してきた容姿も求めるようになったし、家事や育児も求めます
〔中略〕
 注意したいのは、ハードルを上げているからといって、女性の結婚願望が減退したわけではない点です。同調査で女性に「理想のライフコース」を尋ねたところ、「非婚就業コース(結婚せずに仕事を一生続ける)」を理想としている人は5.8%にすぎませんでした(図③)。仕事を続けるかどうかは別にして、圧倒的多数はいつか結婚することが理想の人生だととらえています。
 ただ、理想と現実のあいだにはギャップがあります。理想ではなく実現しそうな「予定のライフコース」を尋ねたところ、非婚就業コースを選んだ女性が21.0%いました。ハイスペック男性との結婚を理想としつつ、そのような男性はそう簡単に見つからない。1人で生きていくことを織り込んでいる女性は少なくなく、今後さらに増えるのではないでしょうか。
〔中略〕
 ここ数年で、男性の育休取得率は急激に上がっています。16年度に3%台を突破(図④)。17年度は5.14%、18年度は6.16%です。
 ノルウェーの育休改革を分析した研究で、育休は伝染することがわかっています。実はノルウェーでもかつては男性が育休を取るのは勇気がいることでした。育休を取ることで周囲から冷たい目で見られないか不安だったのです。しかし、制度改革後に一部のお父さんが育休を取り始めると、それでも不利に扱われないことがわかって次々と育休取得が広がりました。育休を取った男性が同僚あるいは兄弟にいた場合、そうでない場合と比べて育休取得率が11~15ポイント高かったのです。
 ここ2年で日本の男性の育休取得率が急上昇した理由は複合的です。ただ、何が理由であるにしろ、伝染していく最初の一歩はすでに踏み出されたと考えていい。このまま順調に広がり、10年後には育休取得率が30%を突破していたとしても驚きません。
 社会の動きやデータを見ても、ここから育休取得率が上昇することはあっても、下がる要因は見当たりません
。たとえば日本生産性本部が17年に実施したアンケートでは、男性新入社員の約8割が育休を取得したいと回答しています。その世代は10年後、30代前半になります。彼らの少なくとも一部は実際に育休を取ったり、上司としてさらに若い世代の育休に理解を示したりするはずです。
 育休取得率に育休を取得した期間は反映されていませんが、今後は期間も長期化するのではないでしょうか。2020年4月から男性国家公務員に1カ月以上の育休取得を促す制度が始まりました。また、育児休業給付金の支払率も、現在の67%から80%に引き上げられると見込まれています。
〔中略〕
 男性の経済力は、新型コロナの影響で今後も期待できないでしょう。しかし、イクメン度に関しては、条件を満たす相手が着実に増えそうです。
----------
山口 慎太郎(やまぐち・しんたろう)
東京大学経済学部・政策評価研究教育センター教授
2006年米ウィスコンシン大学経済学博士(Ph.D)取得。東京大学准教授などを経て、19年より現職。専門は、「家族の経済学」と「労働経済学」。著書に『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚・出産・子育ての真実』。
----------
東京大学経済学部・政策評価研究教育センター教授 山口 慎太郎 構成=村上 敬 図版作成=大橋昭一”

分析がジェンダーバイアスで歪むのは研究者もそうで、
非婚がじりじりと進んでいるのだから理想の配偶者像の高スペック化が
非婚少子化の重要な一因である
ことは火を見るよりも明らかである。

冷徹な分析を行う山田昌弘教授が沖縄の高出生率について、
「結婚後の生活水準への期待が低い」と指摘している鋭さとは対照的だ。


リケジョが会社・職場に求めること、1位は?(mynavi)
https://news.mynavi.jp/article/20200323-1001709
”JAGフィールドはこのほど、「女性の働き方に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2月25日~3月2日、働く女性(リケジョ)1,099人を対象にインターネットで実施したもの。
 会社・職場に求めることを尋ねたところ、「良好な人間関係」(47.0%)という回答が最も多く、次いで「スキルアップ・キャリアアップ」(46.5%)、「女性が活躍できる職場」(45.9%)、「興味のある分野で仕事をすること」(42.9%)、「責任のある仕事を任せられる」(26.8%)と続いた。
 出産・育児に対しての不安を聞くと、49.0%が「仕事との両立」と答えた。2位は「産休・育休の取得」(17.1%)、3位は「復帰後の居場所」(15.9%)、4位は「仕事でのキャリアアップ」(14.1%)となっている。
 出産・育児に対しての希望について尋ねると、最も多い回答は「時短勤務・テレワーク」(37.9%)だった。
次いで「女性向けの福利厚生制度」(29.2%)、「出産・育児後もキャリアアップできる」(15.3%)、「再雇用制度の導入」(14.5%)と続いた。
〔中略〕
 どのような業種・業界の選択肢が考えられるか聞くと、最も多い回答は「研究開発」「IT系」(各24.5%)だった。2位は「教育関係」(22.1%)、3位は「食品業界」(18.9%)、4位は「建設業界」(10.0%)となっている。”

日本女性の中で相対的に高学歴・高所得のリケジョでもこの通り。
夫が家計を支えるのが当たり前、自分は仕事を減らして家庭重視という認識なのである。
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