みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

日立建機が800億円規模の公募増資という説 - 子会社は所詮、親会社の「植民地」

2007-06-25 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
コマツの次は日立建機かなあ、と暢気に考えていたら、
週末に寝耳に水の報道がありました。

日立建機、9月までに最大800億円の公募増資か(日本経済新聞)
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/ hot.cfm?id=d2d2201d22&date=20070622

” 日立建機は9月までに最大で800億円規模のエクイティファイナンス
 (新株発行を伴う資金調達)を実施する。世界的に需要が膨らむ建
 機事業の設備増強資金として重点的に振り向ける。成長資金を前倒
 しで調達、今後の金利上昇にも備える。〔中略〕
 現在詳細を詰めているが、今回も公募増資を選択し、800億円を一括
 調達する公算が大きい。”

土曜日に日経の朝刊に出ていた記事です。
(因に、もう既にネット上から削除されています)
株主総会の時期に、よくぞこのような記事を出したものだと思います。

株主の意見としては、もちろん反対です。
負債よりも株式の方が資本コストが高い(※)ので、
借入金と親会社の持ち株の売り出しで対応すべきと思います。
株主総会が見ものですね。頑張れ外国人株主!!

※ 詳しくは以下の本のP173以降をお読み下さい。




『サバイバルとしての金融 - 株価とは何か・企業買収は悪いことか』(岩崎日出俊,祥伝社,2005) ロングセラー中の良書です。


報道からは、どんな優良企業でも子会社は所詮「植民地」である、
との現実が見えてきます。

日立の優良事業部門のみに投資できるとのメリットだけで、
投資家は我慢しなければならないのが現状のようです。

そうそう、株価への影響ですね。
日立建機の時価総額が8,000億円弱とのことですから、
もし公募増資が報道通りの規模で実施されれば10%弱の希薄化。
(計算、合っていますか?)
株価は下がっても限定的かもしれませんが、
しばらく上値が重くなりそうです。

もちろん、まだ公表事項ではないので
すぐ株価にダイレクトな影響が出るとは考えにくいです。
Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大仁田厚 参院議員、自民党に... | TOP | 『週刊ダイヤモンド』6月30日... »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
リンクさせていただきたいのですが (vb)
2007-06-26 05:54:13
おぉーこれで希薄化以上に下げれば、株主になり損ねた私にはちょっとチャンスです。

私ごとで恐縮ですが、性懲りもなくブログ復活しました。
今度は細く長く続けていきたいと思っております。
以前のように、こちらからリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
vb 様、お久しぶりですね。 (いとすぎ)
2007-06-27 02:18:14
どうぞどうぞ、
と言いますか既にリンク張られてますね(笑)。

日立建機はしばらく停滞しそうな感じです。
四季報の見通しを見るとかなり良いので
まだ上がる余地はあると期待しています。

ただし既にPERが高くなっていますので、
あとは世界経済の成長次第かと。

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい