アーバンライフの愉しみ

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何故、何故?~映画「悪人」

2013年12月10日 | ギャラリー
大分前になるが、芥川賞作家吉田修一氏の小説「悪人」を感心しながら読んだ。
現代の若者に共通する焦燥感とか喪失感などを巧みに捉えていたからだ。

今回、乃南さんの「いつか陽の当たる場所で」のDVDを借りた流れで、映画「悪人」を見た。



この映画は、大ヒットとなった「フラガール」の李相日監督の作品で、その意味でも興味があった。

物語や書評は、こちらをご参照いただくことにして、映画を見た感想としては、今回もやはり、小説と映画は別物という印象であった。ただ、映画もテーマはしっかり押さえていたように思った。

一方、この映画はモントリオール世界映画祭に出品され、主演の深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞したことでも話題となった。



深津さんは、映画「博士の愛した数式」で好演していたので、その意味でも(この「悪人」を)見たいと思っていた。

何故、主人公の祐一は、殺人を犯してしまったのか?
洋服店の店員光代は、何故、殺人犯を愛し、逃避行に走ったのか?

「もっと早く出会っていれば良かった…」という二人のセリフが切ない。
写真は、ネットから拝借しました。

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2 コメント

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悪人が悪人にならない世の中の矛盾? (空)
2013-12-10 17:07:33
当時、朝日新聞を購読していたので、ほぼ八割がとこは新聞で読みました(^^)v
連載小説だったので、推理小説のような切り口の話を「?」の連続で読んでいました…最後の最後で悟りました、誰が本当に悪人か!心優しい善人が悪人となってしまう世の中の矛盾と。

映画は観る機会がありませんでした…配役を見て想像出来ましたが、いつか!と思っています(^^;)
そうなんですね。 (ezofukurou588)
2013-12-10 17:58:13
今の若者が置かれている社会の在り方
そのものが、問われているのだと思います。

この歳になって、こんな世の中のために働いて
来たのかとウンザリしてしまいます。

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