アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

My Favorite Analog!~ゼルキン/アバドの「モーツアルト・ピアノ協奏曲第20番」

2019年11月30日 | 音楽三昧

 

近着中古LPの中の1枚。

ゼルキン・アバドの「モーツアルト・ピアノ協奏曲第20番」を聴いた。

端麗・優雅と評されるモーツアルトの音楽を、これほど真摯に、且つ、知性的に演奏したピアニストはいなのではないかと思われるほど、真に迫る音楽を聴かせる。

あの有名な第2楽章を奏でるピアノの澄んだ音色は、デジタル録音という背景もあり、かってレコードでは聴いたことのない透明さである。

演奏歴60年余のゼルキン78歳の時の録音である。

 

 

 

コメント

時事川柳傑作選

2019年11月29日 | ドラミング

今朝の新聞(朝日)にのった時事川柳。

世相を反映した傑作が並んだので、早速ご紹介しよう。

 

1-3句:ご存知、「桜を・・・」。シュレッダーの裁断くずの量からすると、36万枚余の名簿等が廃棄された由。

4句:一昨日の拙ブログでも。

 

 

 

コメント

映画「i 新聞記者」

2019年11月28日 | ギャラリー

 

昨日午後、札幌シアターキノで「i 新聞記者」をみた。

森達也監督が、現在の日本のジャーナリズムはこんな腑抜けのままでよいのかと鋭く問うドキュメンタリー映画である。「i」は、先の映画「新聞記者」のバージョンアップ版ではなく、同調圧力に屈しない「個(i)」が必要との意味という。

カメラは、同調圧力に抗する強き被写体・東京新聞社会部の望月衣塑子記者に密着する。

彼女は辺野古問題で官房長官に食い下がり、森友学園前理事長の籠池泰典・諄子夫妻や性被害を訴える伊藤詩織さんら渦中の人々にも取材し、問題の本質に迫まる。

平日にも拘わらず映画館は混雑していて、関心の高さを示していた。写真は、ネットから拝借しました。

 

 

 

コメント

信念を持って 

2019年11月26日 | アーバンライフ

 

フランシスコ教皇の日本訪問は、列島全体にまるで春風が吹いたかのような爽快な気分を巻き起こした。

発する言葉のひとつひとつに、また、その82歳とは思えない身のこなしに、どこかの国のダメ宰相との対比でもその偉大さを感じさせるものであった。

ここでは、比較的短い長崎でのスピーチを備忘録的に再録させていただく。写真は、報道ステーションから作成しました。

 

長崎 爆心地公園でのスピーチ 2019年11月24日

愛する兄弟姉妹の皆さん。

この場所は、わたしたち人間が過ちを犯しうる存在であるということを、悲しみと恐れとともに意識させてくれます。近年、浦上教会で見いだされた被爆十字架とマリア像は、被爆なさったかたとそのご家族が生身の身体に受けられた筆舌に尽くしがたい苦しみを、あらためて思い起こさせてくれます。

人の心にあるもっとも深い望みの一つは、平和と安定への望みです。核兵器や大量破壊兵器を所有することは、この望みへの最良のこたえではありません。それどころか、この望みをたえず試みにさらすことになるのです。わたしたちの世界は、手に負えない分裂の中にあります。それは、恐怖と相互不信を土台とした偽りの確かさの上に平和と安全を築き、確かなものにしようという解決策です。人と人の関係をむしばみ、相互の対話を阻んでしまうものです。

国際的な平和と安定は、相互破壊への不安や、壊滅の脅威を土台とした、どんな企てとも相いれないものです。むしろ、現在と未来のすべての人類家族が共有する相互尊重と奉仕への協力と連帯という、世界的な倫理によってのみ実現可能となります。

ここは、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的な結末をもたらすことの証人である町です。そして、軍備拡張競争に反対する声は、小さくともつねに上がっています。軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです。本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです。今日の世界では、何百万という子どもや家族が、人間以下の生活を強いられています。しかし、武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になっています。これらは途方もないテロ行為です。

核兵器から解放された平和な世界。それは、あらゆる場所で、数え切れないほどの人が熱望していることです。この理想を実現するには、すべての人の参加が必要です。個々人、宗教団体、市民社会、核兵器保有国も、非保有国も、軍隊も民間も、国際機関もそうです。核兵器の脅威に対しては、一致団結して応じなくてはなりません。それは、現今の世界を覆う不信の流れを打ち壊す、困難ながらも堅固な構造を土台とした、相互の信頼に基づくものです。1963年に聖ヨハネ23世教皇は、回勅『地上の平和(パーチェム・イン・テリス)』で核兵器の禁止を世界に訴えていますが(112番[邦訳60番]参照)、そこではこう断言してもいます。「軍備の均衡が平和の条件であるという理解を、真の平和は相互の信頼の上にしか構築できないという原則に置き換える必要があります」(113番[邦訳61番])。

今、拡大しつつある、相互不信の流れを壊さなくてはなりません。相互不信によって、兵器使用を制限する国際的な枠組みが崩壊する危険があるのです。わたしたちは、多国間主義の衰退を目の当たりにしています。それは、兵器の技術革新にあってさらに危険なことです。この指摘は、相互の結びつきを特徴とする現今の情勢から見ると的を射ていないように見えるかもしれませんが、あらゆる国の指導者が緊急に注意を払うだけでなく、力を注ぎ込むべき点なのです。

カトリック教会としては、人々と国家間の平和の実現に向けて不退転の決意を固めています。それは、神に対し、そしてこの地上のあらゆる人に対する責務なのです。核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際的な法的原則に則り、飽くことなく、迅速に行動し、訴えていくことでしょう。昨年の7月、日本司教協議会は、核兵器廃絶の呼びかけを行いました。また、日本の教会では毎年8月に、平和に向けた10日間の平和旬間を行っています。どうか、祈り、一致の促進の飽くなき探求、対話への粘り強い招きが、わたしたちが信を置く「武器」でありますように。また、平和を真に保証する、正義と連帯のある世界を築く取り組みを鼓舞するものとなりますように。

核兵器のない世界が可能であり必要であるという確信をもって、政治をつかさどる指導者の皆さんにお願いします。核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威からわたしたちを守ってくれるものではない、そう心に刻んでください。人道的および環境の観点から、核兵器の使用がもたらす壊滅的な破壊を考えなくてはなりません。核の理論によって促される、恐れ、不信、敵意の増幅を止めなければなりません。今の地球の状態から見ると、その資源がどのように使われるのかを真剣に考察することが必要です。複雑で困難な持続可能な開発のための2030アジェンダの達成、すなわち人類の全人的発展という目的を達成するためにも、真剣に考察しなくてはなりません。1964年に、すでに教皇聖パウロ6世は、防衛費の一部から世界基金を創設し、貧しい人々の援助に充てることを提案しています(「ムンバイでの報道記者へのスピーチ(1964年12月4日)」。回勅『ポプロールム・プログレッシオ(1967年3月26日)』参照)。

こういったことすべてのために、信頼関係と相互の発展とを確かなものとするための構造を作り上げ、状況に対応できる指導者たちの協力を得ることが、きわめて重要です。責務には、わたしたち皆がかかわっていますし、全員が必要とされています。今日、わたしたちが心を痛めている何百万という人の苦しみに、無関心でいてよい人はいません。傷の痛みに叫ぶ兄弟の声に耳を塞いでよい人はどこにもいません。対話することのできない文化による破滅を前に目を閉ざしてよい人はどこにもいません。

心を改めることができるよう、また、いのちの文化、ゆるしの文化、兄弟愛の文化が勝利を収めるよう、毎日心を一つにして祈ってくださるようお願いします。共通の目的地を目指す中で、相互の違いを認め保証する兄弟愛です。

ここにおられる皆さんの中には、カトリック信者でないかたもおられることでしょう。でも、アッシジの聖フランシスコに由来する平和を求める祈りは、私たち全員の祈りとなると確信しています。

主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。 憎しみがあるところに愛を、 いさかいがあるところにゆるしを、 疑いのあるところに信仰を、 絶望があるところに希望を、 闇に光を、 悲しみあるところに喜びをもたらすものとしてください。

記憶にとどめるこの場所、それはわたしたちをハッとさせ、無関心でいることを許さないだけでなく、神にもと信頼を寄せるよう促してくれます。また、わたしたちが真の平和の道具となって働くよう勧めてくれています。過去と同じ過ちを犯さないためにも勧めているのです。

皆さんとご家族、そして、全国民が、繁栄と社会の和の恵みを享受できますようお祈りいたします。

 

 

 

コメント

きれいな電気を!

2019年11月26日 | 音楽三昧

 

音楽之友社発行の月刊誌「stereo」12月号に面白い記事が出た。

HONDAが開発したオーディオマニヤ向けの電池式AC電源供給機(写真)のデモを行ったというのである。

つまり、家庭内のAC電源は、種々の電気機器が無数に接続されているため、ものすごく汚れている。

これを使ってオーディオ機器を動作させても、これらの雑音を拾い良い音にならない。

そこで、野外や防災目的で開発したリチウム電池式AC(再発電)電源で、キーとなる機器、例えばCDプレイヤーなどを動作させれば確実に音が良くなると言うのだ。

デモでは、壁コンセントからの電源と、この電池電源とを瞬時に切り替えて聴き比べをしたが、断然、後者の音が良かった由。

この電池電源はオーディオ用として種々の工夫がされているそうで、お値段は27万円。写真は、同誌から転載しました。

 

 

 

コメント

盲点

2019年11月25日 | アーバンライフ

 

見えていても見ようとしなければ見えない、という当たり前のことを経験した。

3日ほど前から、超薄型で超軽量のいわゆる「モバエルパソコン」の修理を依頼され、あれこれ検討していたのだが、その不具合の原因を突き止められずにいた。

不具合それ自体は、「キーボードが使えない」という単純なもので、大抵はドライバーソフトの更新で良くなるのだが、今回は何をどうしても直らない。

そうして3日間かけてようやくわかったことは、要は、ポインティングデバイス(マウスパッド)の故障がキーボードの不具合を誘発しているということであった。

これは推測だが、メーカーでは、使っても使わなくても済む「マウスパッド」の故障を見逃さないため、これが故障するとキー入力ができなくなるようにあらかじめプログラムしているようなのだ。

つまり、今回、「マウスパッド」が故障していることはわかっていたのだが、これはキーボードを直してからかかれば良いと思い放置していたのが盲点となった。

ちなみに、マウスパッドを直した(ケーブルの接続不良)ら、ケロッとしたようにキーボードの不具合も解消してしまった。

お粗末様でした。




コメント (2)

人生で大切なものは・・・

2019年11月24日 | アーバンライフ

 

作詞家、作家として一時代を築いたなかにし礼氏が、「サンデー毎日」に連載しているエッセイ「夢よりもなお狂おしく」を愛読している。

先週発売の12月1日号では、出口治明氏の「哲学と宗教全史」を引き合いに、自らの人生をふり返りながら人生に大切なものは、「人、読書、旅」だと定義づけている。

これに共感を覚えたので、ご紹介しておきたい。

 

 

 

コメント

司馬遼太郎著「沖縄・先島への道」

2019年11月23日 | 読書三昧

 

同氏のヒット作「街道をゆく」シリーズの6巻目。

先の首里城の火災を受け、沖縄についてすこし勉強しようと考え、この本を借りて読んだ。

①久しぶりに、正調日本語を読み言葉の美しさに感激した。

②沖縄(本島だけでなく先島)について、その地勢的、歴史的、文化人類学的在りようをとても興味深く読んだ。

③40年前にリリースされた本なので、活字が小さく、また、装丁も古びていて読むのが辛かった。

等々、印象深い本であった。

このシリーズは、全部で41巻刊行されていて、他の道をめぐる紀行についても読んでみたいと思った。

 

 

 

コメント

モリ・カケ・サクラという・・・

2019年11月22日 | ドラミング

 

昨日午後からちょっと立て込んだ仕事をしていて疲れ、今朝は寝坊して7時過ぎに起きた。

ということで、ブログネタに窮し今週発売の「週刊現代」から青木氏のコラムを転載しお茶を濁すことにしたい。

ご容赦を・・・。

 

 

 

コメント

黒ラベル

2019年11月21日 | 音楽三昧

 

 

サッポロ黒ラベルではなく、グラモフォンの黒ラベルについてである。

クラシック音楽のメジャーレーベルであるドイツグラモフォンは、その黄色いラベルがidentityとなっている。

それを、如何にもドイツ産らしく、これと異なるデザインなど見たことがなかったのだが、先日、この黒ラベルに出会い驚いた。

 

どうも廉価版の全集ものなどに使用しているらしいのだが、少々、ドキッとしてしまった。

勿論、それによりレーベルの持つ確かな音楽性と録音の優秀さに変わりはないのだが・・・。

 

 

 

コメント