アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

川村元気著「神曲」

2023年08月31日 | 読書三昧

 

「週刊新潮」2021年1~8月連載、新潮社刊、294頁。

通り魔事件で最愛の息子(小学生)を亡くした母親が陥った新興宗教の闇。心身共に蝕まれた彼女は、布教活動に入れ込み大金を寄進する。

本当に神は存在するのか、救いはあるのか。新興宗教の闇に迫る。

統一教会による数々の不祥事を先取りしたかのような著述に、著者の先見性を見る。

 

 

 

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何歳になっても幸福度は高められる

2023年08月30日 | アーバンライフ

 

今週発売の「週刊現代」が、「何歳になっても幸福度は高められる」という興味深い記事を掲載している。

つまり、米ハーバード医科大における「成人発達研究」で、人生の幸福度を決める要素は、結局、人間関係の善し悪しによるという結論に至ったという。

一般的に、幸福度は①社会的地位②お金がある③健康である、ことなどに求めがちだが、結局のところ、濃いつながりのある夫婦や友人関係の善し悪しが(その人の幸福度に)深く関係していることがわかったと言う。

しかも、それは日頃から注意を払い、鍛えないと壊れやすいので、日々のメンテナンスが大事だとも言う。

若い頃は、何事も新鮮で幸福度は高いが、人生中盤になると仕事や子育てに介護等の負担で(幸福感は)低下する。

しかし60歳を過ぎ、人生をいかに全うするかを考えるようになると、自分の人生には意味や目的があると自覚できるか否かにかかって来るし、自覚的にコントロールできるようになるので、幸福度も向上する。

いわゆる、幸福度のUカーブ現象である。(上図)

こうしたことをよく知って、自分に最も近い人間関係の充実に努める必要があるというのだがどうだろうか。

 

 

 

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HAIROニュースNo.46

2023年08月29日 | ドラミング

 

泊原発廃炉訴訟の現状を伝える「HAIROニュース」第46号が発行されました。

主要点は下記の通りです。

 ①7月14日控訴審(札幌高裁)第1回口頭弁論
 ②1審全部敗訴原告の控訴状、理由書等の提出
 ③1審一部勝訴原告の答弁書及び、第1準備書面等の提出
 ④1審原告意見陳述(別項)

次回公判は、11月8日午後2時30分に開廷されます。多くの方の傍聴をお願いします。

●1審原告意見陳述は下記の通りです。

「核はあってはならないエネルギー」 控訴人 増田健治

「私は札幌市清田区在住の増田健治と申します。

現在、薬剤師・鍼灸師として、健康講演や無料で難病治療を行っています。その中で感じることは、政治が劣化し、権力が私物化されているということです。損得が優先され、倫理観が失われているとしか思えません。これにより、不健全な社会となり、良識ある人々は怒りと失望で苦しんでおります。

見て見ぬふり、自分さえ良ければ、という価値観が横行し、昔からのお天と様は見ているという認識は薄れ、正直者はバカを見るという社会の風潮が、核問題に色濃く反映していると感じます。

2011年3月11日、東北の震災での原発事故により放射能が拡散し、多くの町が廃櫨となり、安全神話は崩れました。地震大国の日本においては、近い将来同じことが起こる可能性もあり、日本中が恐怖や不安や絶望感に包まれ、危険極まりないエネルギーであり、万人に不幸をもたらしうると多くの国民が感じたと思います。

この教訓から、復興と並行しながら政府は原発推進を見直し、再エネにシフトしていくはずでした。もしこのタイミングで再エネを積極的に導入していたとしたら、インフラ環境が整えられ、確実に廃炉に進んでいたと思います。結果的にこのことが、大きな国民の負担となっている電気代の高騰の一つの要因にもなっています。明らかに原発推進派の党利党略と原発利権が働いて、国民を欺き、ごまかしたとしか考えられません。

2012年6月、自宅に太陽光発電を導入しました。自分で再エネを発電・利用できることで、脱原発に1ミリでも近づけたらという理由からです。電気の不足分は北電から買っていることで、原発依存に手を貸す一面もあることと、全ての電気を再エネにするため、2022年4月より買取り先を再エネ業者の生活クラブに切り替えました。さらに、脱原発目指し活動している「廃炉の会」があることを知り、自分事として声を上げなければ、政権の思うつぽで、原発行政が正当化されてしまうと考え活動に参加しました。

しかし、残念なことに、国民の声は全く無視され、今年5月31日原発回帰のGX法が参議院本会議で、反対の抗議もむなしく可決されました。

新型原発の増設、管理・耐震基準の見直しと、耐用年数を40年から60年に延ばし再稼働を計ろうとしています。このような大転換政策を、十分な議論がないまま、数に任せて押し通すさまは、独裁政権の暴走というしかなく、権力が乱用され、民主主義が失われています。原子力規制委員会は全くその使命を果たせていません。この暴走を抑え、特に倫理的議論のテーブルに着かせるためには、利害の絡まない調査機関としての第3者委員会の設置がぜひとも必要だと考えます。

私達は、科学技術の進歩により、豊かさと便利な社会を手に入れ、欲望を追求した結果、自然をないがしろにし、コロナ禍、CO2による温暖化、自然破壊が生じ、自然の自浄作用が限界を超え、世界中に壊滅的な自然災害が頻発しています。同様に核の存在も、自然には無い不自然な利用により、自然破壊からの暴走がいつ起きても不思議ではありません。

自然をないがしろにした非自然的行為が、自然の逆襲を招いています。人間は自然の力には叶わないし、自然をコントロールすることは不司能です。同様に核も、安全に管理しコントロールすることは絶対に不司能です。何でも思い通りになるという傲慢さを捨て、謙虚になるべぎです。

そもそも安全性の基準に何の根拠や確証も無いことや、専門家が安全だとして福島の原発事故が起きたことを考えあわせ、絶対に安全に管理することは不可能です。

まして今後起こりうる想定外の出来事に対して、根拠のある安全性や耐震基準を示すことは絶対にできないはずです。このことがもし否定できるとしたら、認識不足による想像力の欠如か、あまりにも甘い考えの思い込み以外の何物でもありません。

目然の摂理に反した核の利用を止め、再エネにシフトすることでしか持続可能社会を築くことはできません。脱炭素社会に向けて主力の火力発電の比率を減らしながら、再エネをべースロード電源にする技術を確立し、原発に頼らない社会こそが、健全なあるべき姿だと考えます。

今この時、泊原発に大地震等の事故が発生し、放射能漏れが起き、泊周辺や、風向きによっては札幌のまちが廃櫨になる可能性はゼロではありません。また起こらないと言い切れる人はいないはずです。

私達はパンドラの箱を開けてしまいました。今既にある核と廃棄物を長期的に安心・安全に保管・管理する技術は存在しません。私達は試されています。期限の設定していない時限爆弾在抱えているのと同じです。原発の利用を考えている場合ではありません。これ以上核のゴミを増やす行為は狂気の沙汰です。一刻も早く廃炉にし、立場を超えて知恵在絞り、将来に残る負の遺産の悪影響をいかに最小限にするか考え行動するときです。これこそが私達に与えられた使命です。

廃炉にしたとしても、その先に多くの難題が待ち受けています。それゆえに、今直ぐに廃炉にもできないとしたら、これだけは断言できます。日本の未来はない、と。」

 

 

 

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彩瀬まる著「新しい星」

2023年08月28日 | 読書三昧

 

2021年下半期第166回直木賞候補作。
表題作を含む8編の連作短編集。文藝春秋社刊、229頁。

生後2ヶ月で娘を亡くした青子、突然の乳がんにたじろぐ茅乃、パワハラを受け実家に籠る玄也、コロナで実家に帰ったまま戻らぬ妻子に焦る卓馬。

大学の合気道部で活動し、友情を育んだ4人の若者たちも社会に出て10数年。それぞれ人生の荒波にもまれていた・・・。

愛するものの喪失と再生を描く感動の物語。読書の楽しさを満喫させてくれる一冊。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

 

 

 

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ボタンエビ

2023年08月27日 | アーバンライフ

過日の食料買い出しツアー。

近くのコープの鮮魚売り場で、増毛産のボタンエビを見つけ小躍りしました。

早速、ホタテと合わせ購入して(10尾入り500円)刺身で食べたのですが、身がプリプリしていてとても美味しかったです。

 

 

体長は7~8cm。ナンバンエビ(甘エビ)より一回り大きく、色は幾分黄色味を帯びています。

特長はプリプリした食感で、体長が大きいこともあり満足感があります。

酷暑が続く昨今ですが、北国に住む幸せを感じさせる1日でした。写真はネットから拝借しました。

 

 

 

 

 

 

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時事川柳傑作選

2023年08月26日 | ドラミング

今朝の新聞(朝日)に掲載された時事川柳。

世相を反映した傑作が並んだのでご紹介しよう。

 

 

1句:機内に仕掛けられたとか・・・。

2句:薄めたって投機する(残留放射能の)総量が変わる訳ないのに。

3句:彼の人曰く。

4句:結局、何もわかっていなかった。道産ホタテ中心に年間1,600億円越え(香港含む)とか。

5句:タコ足食って沖縄ばかりを悪者に・・・。

6句:南極には氷があるそうな。

7句:この暑さだけでヨレヨレです。

 

 

 

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NHKスペシャル「アナウンサーたちの戦争」

2023年08月25日 | ギャラリー

 

14日放送の掲題の番組を見た。

史実を元にしたドラマ仕立ての番組であったが、戦争への協力と謀略放送の実施等で彼らの人間性もまた、破綻していく。その内の何人かは従軍し命を落した。

放送が極めて大きな影響力を持つことを知っていただけに、彼らの陥った矛盾もまた、大きなものであった。

昨今、何かと批判の多いNHKだが、こうした真面目な番組の制作は評価される。記事は、同日付朝日新聞から転載しました。

 

 

 

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RANKOさんの「おてんきてんきⅡ」

2023年08月24日 | ドラミング

 

・・・と、子供たちからするどい追及がありました。

現下の酷暑続きも地球温暖化が大きく影響しているものと思われます。

戦争などさっさと止めて、各国とも温暖化防止に真剣に取り組んで欲しいと思います。マンガは、新婦人しんぶん8月26日号から転載しました。

 

 

 

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ギンギンギラギラ・・・

2023年08月23日 | アーバンライフ

 

今日も朝から太陽がギンギラリンと照り付け「酷暑」のご宣託。

湿度も高く、室内で70%を越えている。

たまらず、エアコンをつけて湿度を落とす。

30分ほどして60%くらいになり、一息つく。

今日も酷暑の長い一日になりそうだ。予報図は、tenki.jp からお借りしました。

 

 

 

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続落~岸田政権支持率

2023年08月22日 | ドラミング

岸田政権の支持率低下が止まらない。
軒並み30%台となり、政権維持が困難になりつつある。

要因として、マイナ保険証問題、木原官房副長官疑惑、風力発電汚職等が取りざたされているが、何と言っても最大の問題は、マイナ保険証問題だろう。

これを、単に紐づけデータの誤り云々と捉えているところに、この政権の鈍感さが伺える。

つまり、いま国民は数少ないセーフネットの中にあって、唯一信頼できる健康保険証を取り上げられることに、言い知れぬ恐怖感を持っている。

それほど肌感覚に馴染んでいるものを、たいした理由もなく取り上げることに強い怒りを感じている。

マイナ保険証の利便性など、要は、どうでも良いのだ。
そんなものは、統治する側の勝手であって国民が望むものではない。

ここに、政権と国民との間の齟齬がある。

先ずは、現行の健康保険証は残すと表明しないかぎり、国民は納得しないだろう。

もし、このまま保険証の廃止まで進めば、現政権は決定的なダメージを受けることになる。記事は、朝日新聞から転載しました。

 

 

 

 

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