悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

幕末の写真家

2012-03-08 23:54:35 | 障害者問題

JR恵比寿駅近くの東京写真美術館に行ってきた。改札を出るとすぐ、動く歩道があり、
その終点からは目と鼻の先だった。歩道を使う人は8割くらい、私は2割の方を選んだ。
美術館周辺しか見ていないが、洗練された店が並び、多くの人が行き来している。
美術館で2時間ほど見て回り、食堂を探すと、さらに多くの人が出ていた。
美術館では、目的のフェリーチェ・ベアトの写真展「フェリーチェ・ベアトの東洋」と、
同時に開催されていた幻のモダニスト「写真家・堀野正雄の世界」を見た。

ベアトは、幕末から明治初期にかけて20年ほど日本に滞在し、江戸末期の日本の風景、
風俗を撮っている。
日本画の技術を利用して写真に彩色をしたり、江戸の町をパノラマで撮ったりしている。
この風景は、NHKのドラマ「JIN-仁-」のオープニングに使われたそうだ。

横浜、鎌倉、長崎なども撮っている。彼の写真の特徴は、風景に人物を配置すること。
そうすることで、より時代を感じさせている。当時の風俗、職人や武士なども撮っており、
時代を切り取ったという印象を感じさせる。

また、従軍写真家のような仕事もしており、遺体を敢えて写し込んだものも残している。

写真は、こうして時代を経ると、貴重な記録であることを感じさせる。
写真のない時代は、絵で残すしかないが、どこまで現実を描いているかわからない。
写真の力は大きい。写真でも、意図的な現実の切り取り方をすればウソはつけるが、
たいていは現実そのものだ。
行ってみることのできない過去の写真記録は、特に貴重だ。その時代に思いを馳せたり、
そこに写されている当時の風俗、風景から時代を解釈することができる。

一昨日は、個人的なものを残すことへの抵抗感を書いたが、
時代を写し、残すことの意義は大きいと思う。

<本日の歩1.2㎞+1.2㎞+4.9㎞+2.8㎞=10.1㎞>~108日目
①自宅~古河駅往復1.2㎞(8:25~14:40)
※恵比寿の東京写真美術館に向かうため古河駅へ
②恵比寿駅~東京写真美術館往復1.2㎞(10:00~13:00)
※恵比寿駅から美術館へ
③自宅~向堀川~ギガマート~自宅4.9㎞(13:00~16:00)
※恵比寿から帰り、叔母さんへお土産を届け、少し回り道して歩く
④自宅~十間道路古河中央青果市場往復2.8㎞(21:45~22:20)
※日中の不足分を歩く