スマートフォンでの将棋ソフト使用の疑惑で、三浦九段が出場停止、竜王戦7番勝負には丸山九段(挑戦者決定戦敗退)が出場することとなった。
情報が少ないので、何とも言えない。
情報を整理すると
①夏ごろから、三浦九段の対局中の離席が増えた
②三浦九段の指し手が将棋ソフトとの一致率が高い
③将棋連盟が、10月11日に疑惑について三浦九段に聴取。三浦九段は疑惑を否定したが、「疑惑を掛けられたままでは将棋を指せない」と休場の意思を示す
④連盟、三浦九段に“休場届”を出すよう求めたが、期限(12日午後3時)までに提出されず、「年内出場停止」の処分を決定
①について
・三浦九段は「別室で体を休めていた」と説明(自室で頭を冷やせば、指し手も正確になる。ソフトを使用しなかったが、盤駒などを利用して指し手を検証した可能性もある)
・夏ごろからの三浦九段の勝率は、ほぼ5割。(ソフトを使用していたとすると、勝率が低い)
・重要な対局(竜王戦、順位戦の対渡辺戦)には勝利している
②について
・将棋ソフトの棋力が高くなり、「最善手=ソフトの指し手」であることが増え、棋力が高い棋士ほど将棋ソフトとの一致率が高くなる傾向がある
・普段から、将棋ソフトを利用して研究していれば、ソフトとの一致率は高くなるとも考えられる(将棋ソフトを利用して研究することは、不正行為ではない)
③について
・「休場を口にしたこと=不正を認めた」という図式が成り立つが、不正疑惑を掛けられて、三浦九段がキレたとも考えられる
④について
・休場届の提出期限が短かったのは、15日に竜王7番勝負が始まるという差し迫った事情があった。
・タイトル戦挑戦者を差し替えるという重大決定するには、三浦九段の処分を決定する必要があった
この処分決定に先立ち、「スマホ持込み・外出禁止」(12月14日以降)を決定したが、三浦九段処分を見据えての事のように思えてならない。
ポイントとしては、今回の処分は、「三浦九段が期限までに休場届けを提出しなかったこと」に対してで、「不正行為を行ったこと」ではないこと。
個人的には、三浦九段の不正行為は間違いだったと思いたい。
【補足】
将棋連盟、将棋界としての最悪のシナリオは、(三浦九段の不正行為の真偽はともかく)、竜王戦での不正の発覚であろう。それを避けるための、11日の聴取だったと考えられる。
しかし、表沙汰になってしまったダメージを考えて、その際、「離席が多いと不正が疑われるので、出来るだけ控えるようお願いします」と事を大きくしないよう務めるべきだった。
強く問い詰めるだけの確信が、連盟にあったのだろうか?
「その2」に続く
情報が少ないので、何とも言えない。
情報を整理すると
①夏ごろから、三浦九段の対局中の離席が増えた
②三浦九段の指し手が将棋ソフトとの一致率が高い
③将棋連盟が、10月11日に疑惑について三浦九段に聴取。三浦九段は疑惑を否定したが、「疑惑を掛けられたままでは将棋を指せない」と休場の意思を示す
④連盟、三浦九段に“休場届”を出すよう求めたが、期限(12日午後3時)までに提出されず、「年内出場停止」の処分を決定
①について
・三浦九段は「別室で体を休めていた」と説明(自室で頭を冷やせば、指し手も正確になる。ソフトを使用しなかったが、盤駒などを利用して指し手を検証した可能性もある)
・夏ごろからの三浦九段の勝率は、ほぼ5割。(ソフトを使用していたとすると、勝率が低い)
・重要な対局(竜王戦、順位戦の対渡辺戦)には勝利している
②について
・将棋ソフトの棋力が高くなり、「最善手=ソフトの指し手」であることが増え、棋力が高い棋士ほど将棋ソフトとの一致率が高くなる傾向がある
・普段から、将棋ソフトを利用して研究していれば、ソフトとの一致率は高くなるとも考えられる(将棋ソフトを利用して研究することは、不正行為ではない)
③について
・「休場を口にしたこと=不正を認めた」という図式が成り立つが、不正疑惑を掛けられて、三浦九段がキレたとも考えられる
④について
・休場届の提出期限が短かったのは、15日に竜王7番勝負が始まるという差し迫った事情があった。
・タイトル戦挑戦者を差し替えるという重大決定するには、三浦九段の処分を決定する必要があった
この処分決定に先立ち、「スマホ持込み・外出禁止」(12月14日以降)を決定したが、三浦九段処分を見据えての事のように思えてならない。
ポイントとしては、今回の処分は、「三浦九段が期限までに休場届けを提出しなかったこと」に対してで、「不正行為を行ったこと」ではないこと。
個人的には、三浦九段の不正行為は間違いだったと思いたい。
【補足】
将棋連盟、将棋界としての最悪のシナリオは、(三浦九段の不正行為の真偽はともかく)、竜王戦での不正の発覚であろう。それを避けるための、11日の聴取だったと考えられる。
しかし、表沙汰になってしまったダメージを考えて、その際、「離席が多いと不正が疑われるので、出来るだけ控えるようお願いします」と事を大きくしないよう務めるべきだった。
強く問い詰めるだけの確信が、連盟にあったのだろうか?
「その2」に続く
現状推測をするにも情報が少なく、事実と思うか無実と思うかについてはなんとも言えません。
政治的な視点でいえば、今回の処分の理由自体が連盟と三浦氏の談合ではないかと疑います。
不正自体の決着をつけない為に別の争点をつくったのでは、と。
私が一番なって欲しくない展開です。
http://getnews.jp/archives/1537348
が気になりますね。
かみしろさんの仰る談合の可能性もありますね。
しかし、この場合、三浦九段がクロでないと成立しない落としどころです。
また、連盟にとっても、賢いとは思えない選択肢でした。
お久しぶりです。でも、コメントの話題が、あまりにも悲しい事件……
橋本八段については、彼の直情的行動は好きなのですが、今回はあまりにも浅慮でした。
私も、2ch名人の
http://i2chmeijin.blog.fc2.com/blog-entry-4564.html
で、彼のツイートを知りました。
真偽はともかく、激情に任せて、人に大打撃を与える発信をしておいて、面倒くさくなったから、削除、以後、取材は受けないなんて、あまりにも無責任。
取材拒否宣言の末尾に「言っとくけどこの件は僕ちゃん激おこだかんね」と書いていますが、何について“激おこ”なのか、文章的には不明です。
経緯から、三浦九段の不正行為と推測できますが、連盟の対応、マスコミの扱い、将棋ファンに対して、世間の反応に対して、など、考えられます。
こういう浅はかな発言、彼の人間としての品位を疑います。
頻尿になる病気(糖尿病とか前立腺の病気とか)とか下痢になるもの(安部首相もなっていた)とかでトイレに頻繁にいっていただけだ、と診断書つきでだされることとか、いろいろとありうること想像してしまいます。
頻尿症状を起こす病気の診断書ですか、あり得ますね。
連盟は、離席、ソフトとの一致率意外に、材料を持っていると公言したようです。
ただ、その内容は明かさず、その上、これ以上の追究はしないと表明しました。
スッキリしません。
まず、先ほどのレスで、誤字がありました。
「一致率意外に」→「一致率以外に」でした。
>相手が病気とわかると深夜戦や心理戦にもちこまれるから勝負師として病気をおもてにださないのは当然と思われます。
ええ、そう思います。しかし、11日の聴取の際、合理的な説明はなされなかったらしいので、診断書を出されても、信用度は低いですね。
まず、三浦九段がカンニングをしたかどうかに関しては一将棋ファンとして無実であることを望みます。その上で表に出てきている情報では疑うには足るが黒という裁定をするには全く足らない、簡単に言えば、なんとも言えないという感じです。
連盟の対応ですが、全く筋が通っていません。
これまでの経緯として、連盟は棋士の矜持などを頼みにカンニングに対して対策をほとんどとっていませんでした。スマフォ以前に、携帯盤駒があるだけで、正確性がかなり向上することは明白であったのに、身体検査などは全くやってこなかった。離席に関してもそうで、規制は設けていません。
その立場の連盟が、本来ルール違反ではない離席の理由を問うたとして、納得いかない、とは言えない筈です。
ルール違反に対しての理由に納得いかないとは言えますが、自分で定めていたルール内の行為に納得いくもいかないもないのが通常です。
そういう筋を違えてまで真相を追及するというのなら、ある程度評価しますが、これ以上追及はしない、ですから。
子の一件では将棋界が勝負の厳正さ等をかなぐり捨てて保身に走ったと見るのが妥当だと思います。
かみしろさんの仰るように、連盟はカンニング対策には、ほとんど何の対策も講じてきませんでした。
私も、過去に以下の記事で危惧していました。
「『週刊将棋』 驚きの記事」
http://blog.goo.ne.jp/ei666/e/3aa4c9691b5a4037c592ad6b877449a5
「“ソフト指し”について」
http://blog.goo.ne.jp/ei666/e/8baa411da5261e435829b939fb28440c
で、今回、連盟の対応ですが、まず、離席の理由を問うた行為は、離席そのものを責めたのではなく、カンニング事実を確認したかったわけです。(離席の理由の「別室で体を休めたかった」というのは、離席の理由としては成り立っています。また、連盟も離席行為を処分の理由としてはいません)
私は、ここまでは不合理ではないと考えます。
しかし、この後の経過を整理すると……
連盟が確認したかった「離席の際にカンニングを行っていたかどうか」については、本人は「濡れ衣である」と否定。
しかし、無実を証明、あるいは、説得力のある説明をすることは容易ではなく、連盟もカンニングけを立証するのは難しいと思われます。
この時、かなり強く問いただし他のかもしれません。それに対し、「疑惑の中では将棋は指せない」と竜王戦を辞退すると発言。
これを受けて連盟は、休場届を出すよう指示。その提出期限までに休場届が出さなかったことを理由に、年内出場停止の処分を下しました。
まず、この対応が不可解です。
その後、もう一度、会見を開き、「三浦九段にはこれ以上の聴取はしない」とコメントしています。この時、離席の回数、ソフトとの一致率、棋士の疑惑提起の他に、会見で確定するのに有力な要素(証拠)を持っているとも。
しかし、三浦九段のカンニング疑惑については、島常務理事は「(出場停止が明ける)年明けの対局で範を示してほしい」と語り、これ以上の処分は科さない意向を示唆したとのこと。
≪なんだよこれは!≫ですよね。
連盟の対応への疑問については、改めて、記事にします。