昼間は雪が舞う程度でしたが、午後7時くらいから積もり始めました。午後9時現在、5cm程度です。ちょっと、いえ、かなり憂鬱です。
今日は、かるた名人戦(クイーン戦)がありました。現在、昼に録画したものを見ています。【クイーン戦の表記ですが、会場の幕には「クイン戦」とかかれていましたが、NHKの表記は「クイーン戦」となっています】
放送は午後1時半から6時までです。名人戦は5回戦制、クイーン戦は3回戦制です。放送が始まった1時半は2回戦が始まる直前で、1回戦は5連覇を目指す楠木早紀クイーンが22枚残しで挑戦者の池上三千代五段を圧倒しました。名人戦は挑戦者の岸田諭五段が4枚残しで11連覇の新記録を目指す西郷直樹名人に競り勝ちました。
かるたにも「永世」制があって、「永世名人」は連続5期、または、通算7期で獲得できます。過去に西郷名人を含めて4人いるそうです。「クイーン名人」は通産5期で獲得でき、過去に解説された渡辺令恵永世クイーンを含めて二人しかいません(クイーン戦は今年で53期)。
私は、渡辺令恵永世クイーンが11連覇(通算14期)した2002年から中継を観ています。渡辺永世クイーンは鬼のように強かったです(笑)。
初めて中継を観たときは、びっくりしました。
まず、並べられた札やその配置を覚える暗記力。歌(句?首?)を読まれた瞬間に札に手を伸ばす反射神経と、手の瞬発力やスピード、そして、集中力。手札の配置や、どの札を渡すかなどの戦術。長時間を戦い抜く持久力と体力。そして、何より精神力。まさに、知力・体力・精神力(心技体)を兼ね備えた格闘技です。
あと、かるた競技の特性を表すものに、「決まり字」というのがあります。以下は放送中の一口講座の受け売りです。
例えば、百首の中で「ひ」の音で始まる歌は3首あります。「ひさかたの~」「ひとはいさ~」「ひともをし~」です。最初の段階は、「ひ」の音だけでは判別できません。「ひさ」「ひとは」「ひとも」まで読まれて、確定するわけです。
これが、競技が進むにつれて、確定の仕方が変化します。「ひとはいさ~」の歌が出た後は、いままで「ひとも」まで読まれないと確定しなかったのですが、「ひと」で確定するわけです。さらに「ひともをし~」も出てしまった後は、「ひ」さえ読まれれば「ひさかたの~」歌と判断できるわけです。
ですから、競技中、何が読まれたかを当然覚えていなければならないわけです。
あと、「戻り手」とか「囲い手」という取り方のテクニックもあります。
女性のクイーン戦は男性の名人戦に比べると、動の趣が強いです。これは、西郷永世名人と渡辺永世クイーンの戦い方によるものかもしれません。
渡辺永世クイーンは、闘志を表に出して札を取ります。また、感情の動きもカメラを通しても分かります。また、読みが始まる合間の動き(素振り)も激しいです。それに対して、西郷永世名人は、本当に静かです。
実際の札の取り方は驚くほど速くて、豪快です。4、5枚根こそぎ払います。一瞬ですから、どちらが速かったか、分からないことは多いです。競技者同士でも主張しあうこともあります。この場合、どちらかが譲るか、審判の判定を仰ぐかになります。審判は、競技者に判定を求められて初めて判定を下します。
渡辺永世クイーンの場合、特にこの主張の押しが強かったように思います。バチバチと火花が散ることもあり、女の戦いの様相になることもありました。
もちろん、渡辺永世クイーンの強さはそれだけでなく、強靭な精神力はもちろん、暗記力、瞬発力を兼ね備えていました。すごいと思ったのは、読み手の第一声を発する前の息の吸い方で第一声を予測したと言います。
現在のクイーンは2004年に15歳(中学生)でクイーン位を獲得した楠木早紀クイーンが3度防衛の4連覇中で、今年防衛すれば永世クイーン位を獲得します。
これを書いている間に、2回戦が終わりました。クイーン戦は13枚残しで楠木クイーンが取り、永世クイーン位を獲得しました。圧倒的に速いです。
永世クイーンを獲得したのに、19歳と若いのですが、その喜びを表情に出しません。さすが、永世クイーンと思いましたが、そうではなく、まだ競技モードから抜けきっていないからだそうです。ちょっと、ホッとしました。
挑戦者の池上五段も終盤粘りましたが、及びませんでした。池上五段は、21歳からかるたを始めたそうです(現在36歳。35歳かも)。これは凄いことです。しかも主婦で育児の合間をぬってのクイーン決定戦進出ですから。(伯父(叔父?)に松川英夫永世名人がいらっしゃるそうです)
名人戦は、西郷永世名人が8枚残しで取り、1-1のタイに持ち込みました。
おっ、3回戦が始まりました。24-24から珍しくお手付きをして23-25とリードを許しています。(スコアは残り枚数ですので、少ないほうがリードです。0になると勝ちです)
では、まだまだ時間がかかりそうなので、今日はこの辺で。
今日は、かるた名人戦(クイーン戦)がありました。現在、昼に録画したものを見ています。【クイーン戦の表記ですが、会場の幕には「クイン戦」とかかれていましたが、NHKの表記は「クイーン戦」となっています】
放送は午後1時半から6時までです。名人戦は5回戦制、クイーン戦は3回戦制です。放送が始まった1時半は2回戦が始まる直前で、1回戦は5連覇を目指す楠木早紀クイーンが22枚残しで挑戦者の池上三千代五段を圧倒しました。名人戦は挑戦者の岸田諭五段が4枚残しで11連覇の新記録を目指す西郷直樹名人に競り勝ちました。
かるたにも「永世」制があって、「永世名人」は連続5期、または、通算7期で獲得できます。過去に西郷名人を含めて4人いるそうです。「クイーン名人」は通産5期で獲得でき、過去に解説された渡辺令恵永世クイーンを含めて二人しかいません(クイーン戦は今年で53期)。
私は、渡辺令恵永世クイーンが11連覇(通算14期)した2002年から中継を観ています。渡辺永世クイーンは鬼のように強かったです(笑)。
初めて中継を観たときは、びっくりしました。
まず、並べられた札やその配置を覚える暗記力。歌(句?首?)を読まれた瞬間に札に手を伸ばす反射神経と、手の瞬発力やスピード、そして、集中力。手札の配置や、どの札を渡すかなどの戦術。長時間を戦い抜く持久力と体力。そして、何より精神力。まさに、知力・体力・精神力(心技体)を兼ね備えた格闘技です。
あと、かるた競技の特性を表すものに、「決まり字」というのがあります。以下は放送中の一口講座の受け売りです。
例えば、百首の中で「ひ」の音で始まる歌は3首あります。「ひさかたの~」「ひとはいさ~」「ひともをし~」です。最初の段階は、「ひ」の音だけでは判別できません。「ひさ」「ひとは」「ひとも」まで読まれて、確定するわけです。
これが、競技が進むにつれて、確定の仕方が変化します。「ひとはいさ~」の歌が出た後は、いままで「ひとも」まで読まれないと確定しなかったのですが、「ひと」で確定するわけです。さらに「ひともをし~」も出てしまった後は、「ひ」さえ読まれれば「ひさかたの~」歌と判断できるわけです。
ですから、競技中、何が読まれたかを当然覚えていなければならないわけです。
あと、「戻り手」とか「囲い手」という取り方のテクニックもあります。
女性のクイーン戦は男性の名人戦に比べると、動の趣が強いです。これは、西郷永世名人と渡辺永世クイーンの戦い方によるものかもしれません。
渡辺永世クイーンは、闘志を表に出して札を取ります。また、感情の動きもカメラを通しても分かります。また、読みが始まる合間の動き(素振り)も激しいです。それに対して、西郷永世名人は、本当に静かです。
実際の札の取り方は驚くほど速くて、豪快です。4、5枚根こそぎ払います。一瞬ですから、どちらが速かったか、分からないことは多いです。競技者同士でも主張しあうこともあります。この場合、どちらかが譲るか、審判の判定を仰ぐかになります。審判は、競技者に判定を求められて初めて判定を下します。
渡辺永世クイーンの場合、特にこの主張の押しが強かったように思います。バチバチと火花が散ることもあり、女の戦いの様相になることもありました。
もちろん、渡辺永世クイーンの強さはそれだけでなく、強靭な精神力はもちろん、暗記力、瞬発力を兼ね備えていました。すごいと思ったのは、読み手の第一声を発する前の息の吸い方で第一声を予測したと言います。
現在のクイーンは2004年に15歳(中学生)でクイーン位を獲得した楠木早紀クイーンが3度防衛の4連覇中で、今年防衛すれば永世クイーン位を獲得します。
これを書いている間に、2回戦が終わりました。クイーン戦は13枚残しで楠木クイーンが取り、永世クイーン位を獲得しました。圧倒的に速いです。
永世クイーンを獲得したのに、19歳と若いのですが、その喜びを表情に出しません。さすが、永世クイーンと思いましたが、そうではなく、まだ競技モードから抜けきっていないからだそうです。ちょっと、ホッとしました。
挑戦者の池上五段も終盤粘りましたが、及びませんでした。池上五段は、21歳からかるたを始めたそうです(現在36歳。35歳かも)。これは凄いことです。しかも主婦で育児の合間をぬってのクイーン決定戦進出ですから。(伯父(叔父?)に松川英夫永世名人がいらっしゃるそうです)
名人戦は、西郷永世名人が8枚残しで取り、1-1のタイに持ち込みました。
おっ、3回戦が始まりました。24-24から珍しくお手付きをして23-25とリードを許しています。(スコアは残り枚数ですので、少ないほうがリードです。0になると勝ちです)
では、まだまだ時間がかかりそうなので、今日はこの辺で。
私には、絶対に覚えられそうもないわ。
私にとってカルタと言えば、内田康夫さんの小
説で、名探偵浅見光彦のシリーズの1つに、
浅見邸でひらかれた「カルタ大会」に来て居た
女性と浅見光彦がいい感じ~になったっての、
あれぐらいだわ~・・・。
↑本の虫・またたび
ええ、すごいですよ、かるた。
またたびさんは、見るのが難しいかもしれませんが、一度中継を観るのをお奨めします。
ゲストで、サッカーの中西選手が来ていて、しきりに感心・感動していました。彼はなかなか勝負を見る目が鋭くて、的確な質問と感想をおっしゃっていました。
腹筋を使っているとか、体幹から動きだすのであれだけの瞬発力が出るとか、空札(場に出ていない札が読まれる)は、精神的にきついとか、さすが一流選手だと思いました。
浅見光彦シリーズはテレビでしか見たことありません。
水谷豊、辰巳琢朗、榎木孝明、沢村一樹、中村俊介と私の好きな役者さんが、それぞれの味を出して演じています。(榎木さんは、現在お兄さん役)
最近は、兄の素性がばれる前の光彦のぞんざいな扱われ方がおとなしいのが残念です。
ヒロインと光彦の距離も遠いような気がします。
その時は女性で圧倒的に強い方がいらして
たぶん渡辺令恵永世クイーンさんだったのでしょうか?
その時は 手の速さや素早い動きに感動したのを覚えています
が 英しゃまの「決まり字」のくだりは知らなかったので とっても面白かったです
なるほど 格闘技ですね
とにかく、格闘技やスポーツに近いですね。
一枚に絞って取ろうとしても、私では一枚も取れないと思います。
読み手の第一声を発する前の息の吸い方で第一声を予測した
そこまでいくか
確かその時は、第一声が「さ」行の音で、一瞬でそれに該当する歌に的を絞ったそうです。
第一声が「サ」行の場合、その発生前の息の吸い方が、他の音に比べて微妙に違うそうです。もちろん、いつも分かるわけではなく、その時はそう感じたそうです。
それでも、岸田五段もこらえて追跡しましたが、最後はお手つきをして突き放されました。
第四試合は、名人ペースで進み、そのまま押し切って、3勝1敗で11連覇を果たしました。