英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第63期王将戦第5局 ~やはり甘かった…~ 「その2」

2014-03-08 17:42:52 | 将棋
第63期王将戦第5局 ~やはり甘かった…~ 「その1」の続きです(あたりまえか?)


 この▲3五歩は「試してみたかった手」と渡辺王将。これで、竜王戦挑戦者決定トーナメント▲羽生×△森内とは離れた。
 この手に対し、羽生三冠は「どう対応していいのか分からなかった」と語っている。対森内戦(竜王戦トーナメント)では先手を持って敗れており、後手番も指せるという感触はあって、ここまでの手順の踏襲したと思われるが、先手番を持った際の具体的な改良策は考えていなかったのだろうか?
 あるいは、もっと先の局面での改良手順は練っていたが、この局面での▲3五歩は考えていなかったようである。
 ▲3五歩に△同歩は▲3四香が痛い。また、△3五同銀には▲3九香△4四銀▲3三歩△同桂▲3四香。
 控室では、深浦九段は△2七角▲3四歩△1六角成▲4二角成△同金▲3三金△同桂▲同歩成△同銀▲同桂成△同金▲3四歩△同金▲4六桂(参考図1)を研究していた
との情報がある(『週刊将棋』)。


 ▲3五歩(34分)に対し羽生三冠は長考(66分)に沈み、△4五銀直▲同銀△同銀▲同飛と銀銀対銀桂の交換を決行する。
 このあと、△6九銀に▲6八金右と進み、封じ手となる。実際は、△7八銀成▲同金(第5図)までは必然なので、実質は第5図が封じ手局面と言ってよい。

 この局面、駒割は先手「銀銀」対後手「金桂歩」と若干先手の得、玉形は先手が安定(後手は端に不安、▲1四桂と絡まれる筋がある)、手番は後手といい勝負と見ていた。
 それに、後手からは△4四香、△6三桂、△4五金(△4六金)のコンビネーションで飛車を捕獲する筋が見える。もちろん、金桂香の3枚を投入するので率が良いとは言えないが、駒の交換としては飛車と金なので、有効なのではと、素人考えが浮かぶ。
 こんな筋は、渡辺王将も十分承知と思われるが、少しワクワクして、翌日の再開を待った。

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2 コメント

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渡辺新手?▲3五歩 (Stanley)
2014-03-09 14:34:42
英さん、早速の「その2」の記事、超速アップですね。ありがとうございます。「その3」があるようで楽しみです。

>この▲3五歩は「試してみたかった手」と渡辺王将。これで、竜王戦挑戦者決定トーナメント▲羽生×△森内とは離れた。
>この手に対し、羽生三冠は「どう対応していいのか分からなかった」と語っている。
>▲3五歩(34分)に対し羽生三冠は長考(66分)に沈み、△4五銀直▲同銀△同銀▲同飛と銀銀対銀桂の交換を決行する。

ニコ生では、▲1四歩とか解説していたのですが、渡辺さんは▲3五歩と指した。これは研究手だったのでしょうかね?

>いえ、まったく気にする必要はありません。教えていただき、感謝しています。
>私は記事を書いて発散(放電)するので(傍迷惑ですが)、書いてしまえば陰鬱さも半減します。(8日付け、英さんのコメントより)

そうですか。私も書き込んで発散しています。英さんまた九鬼さん、コメント大変に有難うございました。感謝しています。

石橋さんと里見さんのコメントを読み比べて、一方は恨み節ですが他方は感謝のこころが深いですね。私は文句 Complain より感謝 Appreciation の方ががいいな~という感想を持ちました。以後気を付けます~
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細切れで申し訳ありません ()
2014-03-09 19:12:36
Stanleyさん、こんばんは。

>英さん、早速の「その2」の記事、超速アップですね。ありがとうございます。「その3」があるようで楽しみです。

 いえ、本当はまとめて一つの記事にしないといけないのですが、根気が続かず、細切れになってしまいます。

>ニコ生では、▲1四歩とか解説していたのですが、渡辺さんは▲3五歩と指した。これは研究手だったのでしょうかね?

 竜王トーナメント羽生×森内戦では▲1四歩でしたが、▲3五歩は渡辺王将が温めていた手なのでしょう。

>石橋さんと里見さんのコメントを読み比べて、一方は恨み節ですが他方は感謝のこころが深いですね。私は文句 Complain より感謝 Appreciation の方ががいいな~という感想を持ちました。以後気を付けます~

 里見さんは大人になりましたね。デビュー当時は「もっとしっかり受け答えしてよ」と感じました。
 感謝は大切ですね。まあ、文句や不平もある程度は良いと思います。私の場合は、暴走に近いときもあるので、止めてくださいね。
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