英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第6回横浜国際女子マラソン

2014-11-16 13:49:58 | スポーツ
 1979年に世界初の女子単独のマラソンとして発足した東京国際女子マラソンを引き継いだ横浜国際女子マラソンであったが、今年で最後となるらしい。
 東京マラソンが警備上の理由(表向き)で終了することとなり、主催の朝日新聞社などが開催継続を図り、同じく終了となった横浜国際女子駅伝の主催体制を併合するという形で引き継いだのだったが……想い出多いこの大会が閉幕されるのは寂しい。

 他にも書きたい記事がたくさんあるのだが、そんな思いで、記事を書きたくなった。ただ、じっくり見て、じっくり記事を書く余裕はないので、観ながら書いていきたい(乱文乱筆になると思いますが、ご容赦を)。

 5キロ16分56秒で、設定よりは10秒維持世速いペースで、早くも先頭集団はペースメーカー・チェロティチを含めて早くも8人に絞られた。4キロで過去好成績を残していたバロスも遅れ始めた。故障を抱えているということで、調子が悪いのか、それとも、ペースが速いと判断して自重しているのか?
 本来は2人のペースメーカーを予定していたが、1人欠場するという事態。しかも、チェロティチも慣れておらず、途中の計時を見てはペースを速め帳尻を合わせているようだ。その上、設定タイムより早すぎると言うので、まったく意味がないというか、マイナスである。
 そもそも、ペースメーカに20キロ~25キロまで引っ張ってもらうというのは、ペースメーカーに依存し過ぎで、このペースメーカーの出来不出来で、レース結果が左右されるのはおかしい。ペースメーカーは10キロまでに制限すべきである。
 さて、先頭集団の顔ぶれは、ゲラナ、フィレス、ロティチ、野尻あずさ、田中智美、藤田真弓、岩出玲亜。それから、バロスがかなり離れて単独走、9位集団に、シュケルノ、バルシュナイテ、プロコピエア、バンジル、松浦七実、小倉久美、樋口智美の7人で5キロ地点では先頭から19秒遅れ。
 この中で、ロシア勢のシュケルノ、プロコピエアが元気で引っ張っている。松浦七実、樋口智美もまだ余裕がありそう。

 5.8キロで、先頭集団もペースメーカーについているのは、野尻、岩出、少し遅れがちのフィレス。ゲラナ、ロティチ、田中、藤田は離れ始めた。ロンドン五輪の金メダリストのゲラナは体も走りも重そうだ。

 10キロは33分31秒この5キロは16分35秒。速いペース、いやオーバーペースと言うべきなのかもしれない。ペースメーカーについているのは、野尻、岩出だけ。フィレスも離れてしまった。フィレスの15mほど後ろにロティチと田中。

 11.5キロ過ぎで、野尻、岩出もペースメーカーについていけなくなる。野尻の方が力みがあり、無理してる感じがするが、もともとこういう走りかもしれない。PMのチェロティチも、流石に後ろを気にし始める。

 第1折り返し地点(12.4キロ)、チェロティチ、2秒遅れて野尻、岩出、さらに21秒遅れてロティチ、田中、フィレス。田中もいい感じで走っている。
 それにしても、第1折り返し地点、せっかく固定カメラ、中継レポータも配置しているのに、映したのは6人だけ。もっと、後続の位置関係や表情を見たかったのに、残念。

 15キロ、50分28秒この5キロは16分57秒とややペースダウン、ロティチが約10秒差に迫ってきている。少し遅れてフィレスと田中。

 16.5キロ、さらに後方3人との差が縮まり、フィレス、田中まで30mくらいになった。ここで、おしゃべりに夢中の実況アナと解説の増田明美氏が、ようやくこの状況に気づく。(遅せえよ)
 16.8キロ、ロティチが野尻、岩出に追いつく。しかし、実況アナ、増田氏、高橋尚子氏が、フィレスに関する話題で盛り上がり気づかない。その間もロティチは野尻、岩出を抜き去り先頭のペースメーカーにも迫る。
 実況アナがこの状況に気づいたが、今度はこのロティチが“納豆も食べる”など世間話に花が咲く。
 17.8キロ、ペースメーカーを除くと、ロティチが20mほど抜け出し、岩出、フィレス、田中、野尻がほぼひとかたまり。
 ここで、第2中継車から「6位の藤田にゲラナが迫ってきた」とのレポート。いや、“迫る”と言われても、そこまでの後続の状況が皆無である。実況陣を何とかしてほしいと思ったが、今年で最後か。
 ゲラナの背後に、シュケルノ、プロコピエアも迫ってきている。
 このゲラナについて、
増田氏「ロンドン五輪の時は、後半ペースが上がったので、期待できるのでは」
高橋氏「体が重く、走りにキレがない。期待はできない」
 メーン・増田、第2中継車・高橋の解説体制を逆にして欲しいというより、増田氏を起用してほしくない。


 20キロ、1時間8分5秒、この間17分37秒とペースダウン。5キロは40秒のペースダウンだが、直近の2キロはもっと遅かったはず。勢いよくペースを上げたロティチもペースメーカの急停車に押さえつけられるかのようにペースダウン。そのせいで、残りの4人も追いつき、5人の集団となった。

 中間点は1時間11分56秒。2時間23分台のいいペースであるが……。
 20キロからの1.0975キロは3分51秒。1キロに換算すると3分30秒、5キロでは17分30秒で、これをマラソンの42.195キロに換算すると2時間27分40秒である。実際は中間点まで1時間11分56秒、残り半分を1時間13分50秒とすると、2時間25分46秒となる。実際はさらにペースが落ちると考えられるので、2時間27分ぐらいになるのではないだろうか。

 23キロ付近で野尻が遅れ始める。
 増田氏「野尻さんは、大変友達を大事にする人で、今回、わざわざ友人が店を開いている川崎まで行ってカットしてきたそうです」……情報通には感心するが…。
 一番無理のないペースで走っている田中の走りが良さそう。

 25キロ、1時間25分49秒、5キロは17分44秒。ほぼ5秒遅れて野尻が続くが、ここ1キロで差が付き始めてきたので、限界だろう。この選手、ばねや馬力があると思われるが、ロスが大きい走り。フルマラソンをするのなら、もう少し力を抜いた走りをする必要がありそうだ。
 気温のレポートが入りかけたが、無視される。
 野尻がガクッとペースが落ち、26キロではその差が14秒差となる。トップ集団は1時間29分14秒で、この1キロは3分25秒とやや持ち直す。金哲彦氏によると、ペースが落ちてきていると感じた田中選手が引っ張り始めたとのこと。

 30キロ、1時間43分17秒、5キロは17分28秒、4人の態勢は変わらず、田中がレースを引っ張り気味。

 第2折り返し点(30.8キロ)、田中、岩出、ロティチ、フィレス、4人の走りに大きな変化はない。フィレスが若干辛そうだが、5キロあたりから余裕のない走りで来ているので、いつもこんな走りかもしれない。
 野尻が58秒遅れて折り返す。ストライドに力がなく、推進力を感じない(無駄に上に跳ねている)。
 「30秒差」と誤ってレポートしていた。さらに、それを鵜呑みにする実況アナ。

 32キロ付近でロティチが先頭で引っ張り始める。
 34キロ過ぎ、ロティチが集団の先頭を譲り、再び田中が集団の先頭に。詳しくスプリットを計っていないが、1キロ3分40秒ぐらいかかっているようである。
 この間、実況は思い出話や世間話に終始。
 高橋氏の現役時代の東京マラソンを振り返り、「五輪目指して力み過ぎ、最初の5キロを16分10秒で入ってしまった」と述懐。これを増田氏は「最近はこのペースで入る勇気のある選手がいない」と嘆き、高橋氏は「無謀だった」と振り返る。

 そうこう話しているうちに、35キロ。2時間1分16秒、この5キロは17分59秒(1キロ3分36秒)。
 このタイムを聞いて「(17分59秒)掛っちゃいましたね。遅くなっちゃいましたねぇ」……解説失格である。金氏なら、1キロごとのスプリットタイムをしっかりチェックしているはずである。
 「このタイムでいくとゴールは2時間26分台」と解説するが、詳しく計算すると2時間27分10秒前後になるはず。もちろん、ラストのスパートがあるので26分台に上がる可能性も高い。

 36キロ、2時間4分50秒。この1キロは3分34秒。ペースは変わらない。
 ロティチが先頭に立つ。
 増田氏は岩出選手の妹さんの話を始める……
 36.5キロ、ロティチ、田中、岩出、フィレスの縦一列。フィレスガ苦しそうだが踏ん張り岩出を抜く。先頭はロディチと田中に絞られつつある。
 37キロ、岩出が遅れ始め、フィレスは先頭二人に追いつく。
 「岩出さんの走りのリズムは変わっていない(まだまだ行ける)」と増田氏。

 38キロ、フィレスが先頭に立ち、他のふたりの様子を窺う。岩出は8秒遅れ。
 38.4キロ、今度は田中が先頭に立つが、他のふたりも譲らず、横一列。
 走りは田中が一番いい。どこかでスパートして離しておきたいところだが。
 39キロ、2時間15分31秒。ここ3キロは10分41秒(1キロ3分34秒)
 田中、フィレスが並走、その後ろにロティチ。

 40キロ、2時間19分9秒、この5キロ17分57秒(1キロ3分35秒)。岩出は24秒差。

 40.4キロ、ロティチがバランスを崩す。足取りが鈍り、その直後、口から吐瀉。一気に二人から離れるが、走り続ける。吐いたので楽になったのか、走りはやや持ち直した。

 41キロ、田中、フィレス、並走。

 残り500m、死力を尽くして並走するが、両者譲らない。
 ゴールの山下公園曲がり角を、田中が前に出て曲がるが、フィレスも離れない。
 最後の直線、フィレスが並びかける。
 しかし、残り80mで、田中、最後のラストスパートでフィレスを突き放して、ゴール!2時間26品56秒。
 2秒差でフィレス。
 3位は岩出2時間27分21秒、ロティチが4位で2時間27分32秒。5位、野尻2時間28分55秒(よく粘ったと思う)。
 6位ゲラナ、7位プロコピエア、8位シュルクノ。

 田中選手の冷静な走りが光った走りであった。最後のスパートも見事だった。
 しかし、フィレスが最後の余力がなかったから勝てたような気もする。もう少し前からのロングスパートを選ぶべきだと思う。

 非常に残念な、解説・実況だった。

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