英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

臨床犯罪学者 火村英生の推理 第9話「地下室の処刑」 追記あり

2016-03-14 21:54:38 | ドラマ・映画
前話のラストで、今ドラマのラスボス・諸星沙奈江(長谷川京子)が動き出し、有栖川を拉致した。
緊張が高まる今話だったが………



 火村が心の奥底に封じている狂気を呼び覚ますには、相方の有栖川を殺害するのは有効な手段かもしれない。
 もちろん、怒りに火がついて諸星に牙をむいてくるかもしれない。しかし、諸星にしてみれば、それも面白いと感じるように思う。


 その意味で、せっかく拉致した有栖川を解放してしまったのは、疑問。
 居場所が判明してしまうことを承知で、アリスの携帯電話からメッセージを送るのも解釈困難。
(今回の処刑も突発的なものだったので、デモンストレーションで処刑を行ったわけではないはず)
 「有栖川の拉致は、火村を挑発するのが目的」だったと考えるのが妥当なのだろうが、そんな理由で、せっかく用意したアジトを無駄にする上司は嫌だな(部下が気の毒)。

 とにかく、拉致された有栖川の目の前で処刑が行われようとしている状況は緊迫感大であったが、毒殺の容疑者が2人だけで、少し聴取して動機を解明しただけで、事件解決……肩透かしもいいところだ。

追記==========
【事件のポイント】

1.酒を飲みたいと言ったのは被害者・嵯峨(野間口徹)自身……あらかじめ毒を仕込んであったとは考えにくい
2.酒やグラスに触れたのは、嵯峨以外は城(今野浩喜)と安奈(仁村紗和)のみ……毒を盛ったのはこの二人のどちらかか、共謀
3.ふたりが衝突して、安奈が手にしていたボトルが割れ、城が選んだ酒に決定。安奈はグラスを選択。
   ……ここで、毒を盛った可能性としては、城が酒に、安奈がグラスにの2通り。しかし、「グラスに毒」というのは酒を注ぐときに露見しそうだ
4.嵯峨が酒を飲み、苦しみ、絶命。それを見た城が「畜生、俺を騙しやがって」とつぶやく
5.城は苦しまずに死ねる『天使』という毒を手に入れていたが、実際に使われた毒は青酸性の毒

 真相は……城が『天使』の効果を嵯峨で試した。実際は、苦しんで絶命したので、『天使』の効能は偽りで、「騙したな」というつぶやきが出た。
 (4、5より推理)
=============追記ここまで



 ところで、延命が許された嵯峨は、どうして酒を飲んだんだろう?“末期の酒”は要らないと思うのだが。


火村の説教・その1「アポロン・坂亦編」
「この世に美しい犯罪なんて存在しない。あるのはお前が犯したのと同じ、醜く残忍な無価値な犯罪だけだ。
 だから俺はそれに手を染める犯罪者を絶対に許さない。
 かつての俺や、お前のような奴に、“この世に美しい犯罪なんか存在しない”ことを証明し続ける…
 ……それが俺のフィールドワークだ。
 おまえの犯罪は、美しくない。


 アポロン・坂亦、意味深な表情で何度も登場し、2人も殺したのに、火村との対決は、叱られただけ。

火村の説教・その2「オレンジ恐怖症・朱美編」
貴島朱美
「絶対に捕まりたくない。けれど、捕まらないと自分の存在を証明できない。
 だからどこかで捕まりたいと思っている。

 私は殺人犯を3人も知ってしまった。
 けれど、彼らがどうしてそんなことをしたのか、未だにわかりません。

 先生、私を先生の助手にしてください。
 私、罪を犯す人間の心の闇を理解したいんです。
 じゃないと、わたしもずっと暗闇の中で前に進めないから」

火村英生
「断る。…アリス以外に助手を必要と思ったことは一度もない。
 俺の助手は、あいつだけでいい。

 それと貴島君……もう二度とこんな危険なことはするな。
 (頭ポンポンしながら)…心配するな」


 そうか、火村にとって、有栖川は助手だったのか!


【ストーリー】番組サイトより
 アリス(窪田正孝)が、拉致された。身柄を移送される途中で逃亡したシャングリラ十字軍の指導者・諸星(長谷川京子)が、シャングリラの構成員に命じて行った犯行だった。実行犯は、構成員の鬼塚(竹内涼真)、城(今野浩喜)、安奈(仁村紗和)、嵯峨(野間口徹)。諸星は、自分の世界に火村(斎藤工)を引きずり込もうとしていた。アリスは火村をおびき寄せるための人質にされたのだった。
 一方、何も知らない火村がアリスに電話をかけると、何者かが歌う「かごめかごめ」が聴こえてきて、すぐに切られた。電話を取ったのは、諸星だった。電話口の向こうの異変に、火村はアリスの身に危機が迫っていることを察知する。
 意識を失っていたアリスが目を覚ましたのは、とある廃ビルの地下室。アリスは手足を縛られ、椅子に拘束されていた。諸星はアリスに向かって「私のターゲットは火村英生」と言い放つ。諸星は、自分の目的を達成するためならアリスの命を奪うことまで考えているようだった。
 諸星は安奈に、アリスの携帯電話を使って、拉致されたアリスの写真と「あなたは私と同じニオイがする」というメッセージを送るよう命じる。それは以前、火村が諸星と拘置所で接見した時に彼女から言われた言葉と同じだった。メッセージを受け取った火村は、アリスが諸星に拉致されていると確信。火村は鍋島(生瀬勝久)に連絡し、警察もアリスの救出とシャングリラ十字軍摘発に向けて動き出す。
 諸星は、メッセージを手掛かりにアリスを助けに来る火村の動きを予測し、次なる手を打つ。アリスの前に、諸星と鬼塚ら構成員が集まる。諸星は、アリスに「今から処刑を行う」と宣言し…。


原作:地下室の処刑(「白い兎が逃げる(光文社)」収録)

脚本:マギー
演出:浅見真史

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