自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

ワイン大好き、イタリア大好き、
美味しいもののためなら何処へでも♪

南国薩摩 多彩な食文化

2020年07月25日 | 鹿児島2020
さあ、長い自粛生活が解除となり、県をまたいでの移動も後ろめたさ無しに行けるぞ~。
となった6月19日、さっそく、お得意のJALマイレージクラブの「どこかにマイル」に申し込みをする。待ち構えていた輩が同じことをするから、初日、すぐに「本日の申し込み限度を超えました」になって失敗(;^ω^)
二日目、深夜0時の針が12を超えたところで、申し込み開始。
今回はTさんと一緒に申し込む。 今回の候補は、「釧路」「帯広」「函館」「鹿児島」の4つの候補からミステリーツアーのごとく、どこかに行けることになる。この候補なら、北方面が75%の確率で当たるはず。
と後日届いた知らせは、
「鹿児島」
あれ? ちょっと肩透かしな感じではあったけど、ただで大好きな飛行機に乗れるのはありがたい。
思いっきり楽しもう♪

と、迎えた7月17日(金)
おいおい、どんどんコロナ感染者が増え、第二波?(;・∀・)
東京から地方へ・・・が肩身が狭~い雰囲気に。 でも、行くよ!
GOTOキャンペーンから東京が外されようが、、、(◎_◎;)

この7月、九州熊本・・・大きな被害が出て、悲しすぎる。
鹿児島も雨はず~~っと、それもかなり多量に降っていた。

鹿児島へ向かう空の上、分厚い雲が最初から最後まで1時間半。 富士山は、「頭を雲の上に出し~♪」と雨の日も雲の上に見えるはずなのに、、、見えない。


それでも半年ぶりの飛行機は、ウキウキする。 CAさんがお茶を運んでくれたけど、今は紙パック。 渡してくれるときは、除菌シートで一つ一つふいてから渡してくれる。
離れて座っていたTさんは、「大変ですね~」と話しかけたらしい、
「数か月ぶりかのフライトなんです・・・」と、また空の上の職場に戻れたことが嬉しいようだった。
航空業界も大きなダメージを受けている。 本当に早くコロナを恐れなくてすむ時がやってきてほしい。

鹿児島行きが決定して、思い出したのがMさん。 私が自由が丘で店をやっていたころに、裏の袋小路でブルースバーを営んでいた。今はご実家の鹿児島に住んでいるのを聞いていて、10年以上音信不通になっているけど、会ってみたいな・・・と今でも連絡を取り合っているKさんに連絡先を教えてもらい、無事再会の約束もできた。

緑濃い山の中の鹿児島空港に到着すると、Mさんが待っていてくれた。 なんとも懐かしい~。 アメリカ暮らしの長いMさん、本来なら、お互いハグヽ(^。^)ノって感じだけど、この時代はハグ無し。

普段は商材をいっぱい詰め込んだ営業車のボックスカー、我々のために荷物を全部下ろして、座るスペースをつくってくれた。 ありがとうMさん。鹿児島、鉄道の線が少ない = 車がないとどこへも行けない。 こうして車を出して下さる友人、本当にありがたい。全国、 港、港に友人がちらばっている幸運な自分。

行きたい場所を事前に知らせてあるので、まず、最初に向かったのは、黒酢の里、霧島市「福山町」。
鹿児島といえば、「黒」がキーワード、黒豚、黒鴨、薩摩黒切子、黒マグロ、黒毛和牛、黒麹、黒薩摩焼、黒さつま鶏、黒カレーっていうのもあるらしい(笑) そして黒酢。

黒酢の歴史は江戸時代に始まり、屋外に置かれたアマン壺という壺のなかで自然の力を使って醸造する。 蒸し米、米麹、地下水と、原料はこの3つのみ。

圧巻の壺畑

壺のサイズは決まっているようで、高さ60cm

そしてこの福山町で大手?の坂元醸造さん、黒酢畑を見下ろすレストランがあるとのことで、ここでランチ♪

ソーシャルディスタンスばっちりの広~いテーブルに座って、のんびり。

食前酒ならぬ食前酢

黒酢を使ったヘルシーなランチメニュー♪

少し薄めのお味付なので、酢を加えていただく。 しゅうまいとの相性バツグン(*^^)v

この坂元醸造さん、現在の社長さんは、いったん黒酢造りを継がない選択をされたそうだ。 醸造学でなく薬学を学び薬局を開業。 その店先で親の造る黒酢を置いていたら、お客様から五十肩や肝臓疾患の病状が改善した・・・という話を聞く。不思議な黒酢のパワーに気付くことになる。そして、親の会社、黒酢造りを継ぐことを決めたとか・・・。
"継がないことを決めた"から気付いた黒酢の力、そして継がないことを決めたから、継ぐことになった。
というストーリーも面白い。

レストランでのお会計時、「どちらからいらしたんですか?」
ううう、答えづらい(;・∀・)
正直に、「すみませ~ん、東京から来ちゃいました~」と言うと、
笑いながら、「そんな、、、気になさらず、鹿児島、楽しんで下さい」
と暖かい言葉に救われる。
人が動かなければ、経済がなりゆかない、充分にお互いが気を付けて、出来ることをちゃんとして行動すれば問題ないはずなのだ。

そろそろ次へ出発。
海沿いの道をゆっくり南下する。 ずっと桜島がついてくる。 いつも写真などで見る見慣れた真正面の桜島とは一味違う桜島。 手前に小さな島があったりで、宮城の松島のような風景。空も晴れ、久し振りに見る青空ヽ(^。^)ノ

う~ん、気持ちいい。

次に向かったのは、指宿

マンゴー園♪ 南国ですな~。


ネットの下に白い皿。
マンゴーは、熟すと自然に自分から落下する。 この白い皿に落ちてきたら、はい収穫♪
マンゴー、かわいい。

売店

直販とはいえ、高級です(;・∀・) 紫の玉は、パッションフルーツ♪

マンゴーのパフェをいただきます。

あれ? マンゴーが・・・硬い。 今は時期なのに・・・冷凍(◎_◎;) う~ん、せっかく旬なんだから生にしてほしかった・・・。でも、パッションフルーツのお味見をサービスしてくれました。 甘さと酸味、あ~ん、トロピカル♪

同じ日本でも、北と南、本当にいろんな日本があって、面白い。













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パン屋の休日・・・

2020年07月12日 | 温泉
食いしん坊のDNAを引き継ぐ母、兄、その嫁、私・・・、休日もやっぱり食べ物のことばかり(;^ω^)

宿を出て、まず最初に向かったのは、伊東の「ブレッド&サーカス」。

誰かのブログに書かれていて気になっていた。 兄夫妻も知っていて、有名店のようだ。
朝11時開店前から、外には行列。

コロナの影響もあって、普段でも入店は5名までなのが、3名まで。

このお店、25年ほど前に開店。 奥様が先にやっていた喫茶店が元で、東京で建築設計の仕事をされていたご主人が参戦、パン屋に転身・・・と、60近くになって始められたお店なんですね・・・。 いわゆる第2の人生を観光地でのんびり楽しむ・・・のレベルとはかけ離れ、研究熱心なお二人が天然酵母にこだわり続けてこられたお店なんですね。 パンはハード系が多く、フランス、ドイツ系の枠を超えて東欧のパンとかも焼いているみたいです。
5、6人先に待っていた方がいたけど、10分くらいで自分の番がやってきた。 どれにしよう♪
冷凍してしばらく楽しめるように、カンパーニュ、ぶどうの入ったパン、スコーン、そば粉のパン(これって、スロベニアっぽいぞ♪)をゲット(*^^)v

有名店なんだけど、決しておごらない、たんたんとしているのがいい。 でっかいカンパーニュ、「スライスしますか?」と聞いてくださったので、「はい」とお願いする。
油分や水分は少なめな感じで、パサっとした感じもあるから、食事によく合うパン。

この記事を書きながら、気づいたのだけど、ご主人の寺本さんは、昨年に亡くなられたんですね。
毎日お店に来て、まかないをみんなで食べて、最後の日も「また明日ね~」って帰られて、そのまま老衰とのこと。
心身を使い切った、潔い一生。 立派。

そして、次の目的地は、小田原。

サドルバック

乗馬体験もできるらしく、だからSaddle Backなのね。
ここのテラス

海が見渡せて、風が通り抜け、最高ヽ(^。^)ノ

はい、ここでもパン(;^ω^)

パングラタン、アジと野菜のナムルサラダ、あたいはビールもね('◇')ゞ

ここのパンは、ふわふわのパン。 でもグラタンにぴったり合う。
パンもそれぞれ、いろんなパンがあるのね。

そして次は、一夜城ヨロイズカファーム

秀吉が造った石垣山一夜城跡の公園に隣接。

ハーブやブルーベリー

地産地消を目指したレストラン・パティスリー・ブーランジェリー。
きっと今頃、ブルーベリーは色づいて、ここのスイーツに使われていることでしょうね。

相模湾が一望できる眺めのいいこのファーム、ヨロイズカ氏の最愛の妻川島なおみが好きな場所だったとか・・・で、
記念碑みたいなのがありました(;・∀・)


店内は、パンやコンフィチュール、ケーキが並んでいて、さすがにケーキが美味しそう!!!


みんなそれぞれ好きなのをチョイスして、公園のベンチに座って、シェア♪

シュークリームも、注文受けてからクリームつめてくれます。
どれも美味しかったけど、私の一番は、ババ♪
ババは、イタリアのケーキ。 サバランのように生地にお酒をたっぷりしみ込ませたもの。 ラム酒がずぶずぶ。
しあわせ~、と、この気持ちを共感できる「食いしん坊」な人々と一緒で嬉しい。ヽ(^。^)ノ

あ、運転手は食べてはだめですよ!
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身の丈に合った贅沢 "ホテル海"@伊東

2020年07月05日 | 温泉
ちょうど3時過ぎ、楽しみにしていたホテル海に到着。 広~い敷地に、客室が12室、離れが3棟、とこじんまりしたホテル。 "密"とは程遠い。
しかし、チェックインも、代表者1名のみで行い、それ以外の人は、部屋のある棟のロビーで待つ。 ちゃんと対策している。

私たちが案内されたお部屋は、広めのツイン。芝が開放的な庭の眺められるテラスつき。
緑いっぱいで空気がいい♪
ぼーっとテラスに座って鳥のさえずりを聞いていると、シャーっと何か小動物が目の前を走っていった。
かわいらしいリスちゃんでした♪

さあ、まずは、念願の風呂に浸かろう♪

露天風呂へは、橋を渡って

「城ケ崎あじさい」という額あじさいがかわいい。

うひょ~

最高~~♪
綺麗にメンテナンスがされていて、ストレスフリー♪

風呂の帰りは、庭の散策をしてみる。

あじさいがいっぱい。 いい季節に来たな~。

階段を下っていくと

海~。

夕食までは、天井が吹き抜けで広~~いロビー、自分の家にいるがごとく、だら~。
コーヒーや紅茶も自由に。


さあ、夕食♪
フロント、食堂のある棟へ移動。 それぞれ個室風になっていて、ほかのお客様たちとは完全に区切られている。
奥の窓が2面あるスペースにご案内いただいたので、緑を眺めながらお食事♪


カンパイ🍻は、スパークリングワインのサービス♪

みんな笑顔、こうやって、気分を変えてプチ贅沢をする、しあわせだね~。

母も食が細くなったし、アラカンの我々もたくさん食べられないから、スタンダードのコースを選択。
それでも多めだけど、少しずつなので、楽しく完食ヽ(^。^)ノ


ワインは、くらむぼん甲州

ここの和食に合う~~
すっきりドライで、じめじめ蒸し暑い季節にぴったり。

さらに続きますよ~。

地元の野菜や海の幸、山の幸

お腹も心も体も、幸せで満たされ、眠りにつく。

朝ごはんも、しっかり♪


昨夜から母が、このホテルの近くに友達が住んでると言い出して、メールを送ったら、翌日チェックアウト前に会いにきてくれた。
活動的な母、海外ツアーに参加しては、友達が増える。 彼女とは、エジプト・トルコ14日(そんなに長い旅に行ける母は幸せだよね、しかも今では、どちらの国も治安的に良くないし、ましてやコロナの今では、まったく無理だし)旅行に行ったときに友達になったのだと。
そんな方だから、アクティブ。 地域の民生委員をされているとか。 家庭菜園で育てた無農薬の野菜を、朝の忙しい時間に収穫して、もってきてくれた。

伊豆伊東でこんだけ楽しんで、一人2万円は行かない。 日曜泊のせいもあるけど、かなり良心的。
施設は25年くらいたっているだろうから、それなりに経年劣化しているけど、メンテナンス、お掃除がいきとどき、一度もストレスを感じることはなかった。スタッフも出すぎず、さりげないサービスが徹底している。
昨年9月の台風で大きな被害が出て、しばらく休業していたそう。再開後に、このコロナ、、、なんとも、、、涙

でも、いい宿には、いい客がついている。 コロナの間も、対策をとりながら迎え入れていたそうだ。

伊豆には、贅をこらした宿がたくさんある。 でも、庶民の我々は、そんなところに行っても、かえってくつろげない。
「ホテル海」、我々の"身の丈にあった贅沢"ができる素敵な宿でした。


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