千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「パルチザン伝説」なりは天皇殺いまも鮮烈...桐山襲 

2022年04月28日 | 詠む

「パルチザン伝説」 桐山襲 河出書房新社

上の句の最後「天皇殺」は「てんのうさつ」。裕仁爆殺計画よ。

隻腕隻眼の地下潜行者は、虹作戦の残党。はらはら時計が進む。

そして1945年の、裕仁爆殺未遂。右翼っぽいけど、どきどき。

あーでも著者ほんにんは、「反天皇」小説ではないって。

そーだよなー。血の継続とか三島由紀夫が褒めるかもしれない展開。

30年以上たっても鮮烈なのは、ほかにないからかも(悲しい現在進行形)。

 

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手形詐欺そして殺人ミステリイ 「眼の壁」かくは松本清張

2022年04月28日 | 詠む

「眼の壁」 松本清張  新潮文庫

50年代の名作「点と線」のころの作品。やはり鉄道が出てくる。新幹線は、まだない。飛行機ありと。

詐欺に掛かって会計課長は自殺してしまった。原因を調べようと部下の青年は長期休暇を取る。友人の新聞記者と共に調べるが、拳銃殺人、弁護士の誘拐、偽装自殺などなど謎は深まるばかり。

新聞記者だと飛行機の乗客名簿(住所つき)まで閲覧できちゃうなんて、当時「事件記者」とか流行ってたからか。

やっぱり松本清張、ぐいぐいと引き込まれる展開。

 

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