「死者はまた闘う 永山則夫裁判の真相と死刑制度」 武田和夫 明石書店
題名、冥界からでてきて何するんだろうと思った。副題に永山則夫とあるので、読む詠む。
山谷解放をしてた青年が、一歳違いの永山と一緒に「反省=共立運動」やってた。弁護人抜き裁判策動の背景、知らなかったー。
国会図書館に通い、静岡事件の発掘するくだり。そして裁判批判、マスコミ欺瞞には「なるほど」。
数年間を「対等」に闘ってきたが、三億円事件の扱いで永山から「追放」される。ううむ。
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第1部 わが心の永山則夫(百円泥棒;無知の涙;静岡事件;「連続射殺事件」の動機;事件捜査;罪の責任;反省=共立運動;弁護人抜き裁判;少年法改正、三億円事件;死刑判決と控訴審;減刑判決;被害者の母;追放と減刑破棄;小説と永山則夫;愛か―無か)
第2部 死刑廃止運動(日本の死刑廃止;一九八〇年代;運動の全国化;問われる「死刑廃止」;死刑存廃論)
むすびそして、今
付録 死刑について(死刑前史―血の復讐とタブー;「穢れ」と死刑;室町以前の「日本」;中世世界と死刑;近代刑法と死刑;死刑廃止の時代)