「救援」3月号2面の連載コラムの草稿
暴力は駄目だよ 隠蔽は更に駄目
本誌の読者は昨年八月号の前田朗教授の「反差別運動における暴力」という大きな記事を覚えているだろうか。M君リンチ事件は三年前のことだし、当時は実行犯も現場にいたひとも知らない関西でのことだし、どこにも事件の記事が載っていなかったので、忘れ果てていた。
このたび昨年末に出版された「カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件」鹿砦社を読み、驚愕した。
さらに遡って「ヘイトと暴力の連鎖 反原連-SEALDs-しばき隊- カウンター」 ,「反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター しばき隊の実態」 、「人権と暴力の断層 カウンター内リンチ事件真相究明、偽善者との闘い」の三冊を読み頭が、くらくらしてきた。
14年12月に大阪で大学院生M君に対して、ABCが顔面殴打の暴行をし、DEは現場で黙認したと。謝罪文はあったが反故にされ、うやむやなまま都市伝説化したらしい。
刑事事件はABが罪に問われたが、M君は心身ともに傷を負ったあとも攻撃され続けている。鹿砦社特別取材班によれば、隠蔽に走る多数のひとたちが蠢いているようだ。カウンター、男組、しばき隊やら近づきたくないひとたちに対して、突撃取材を続行ちゅうだ。
なにしろ関係者の反差別・人権活動家、学者、弁護士、国会議員、ジャーナリストが多すぎて到底この小さな欄には書き切れないくらい。
就業時間中に勝手に写真家秋山理央のマネージャーやってた、元社員の藤井正美の恐るべき蠢動には呆れるしかない。会社の名前で浦和レッズに恫喝メールを送るんだぜ。ネットで根性が捻くれてしまったのか、隠微な遣り口に身の毛がよだつ。
被害者M君側の動きについても書いておこう。ネット上で誹謗中傷した野間易道に対して、損害賠償請求。十一万円で大阪高裁で確定。
さらにABCDE五人組に対して、損害賠償請求。大川伸郎弁護士、なんと高島章弁護士らがついている。大阪地裁三月19日が判決だが、勝っても負けても控訴するようなので今後も注目しなくちゃ。
リンチ加害者C。彼女が三年前に影書房から出版した「#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル」は短歌ブログで紹介するなど応援してたのに、とても残念だなあ。鹿砦社をクソなどと誹謗中傷した件につき、同社が原告となって名誉毀損裁判が続行ちゅう。三月15日大阪地裁1010号法廷。これも見守っていきたい。
ともかく、取材班は第五弾以降も報告予定なのだ。
参考画像「アンチ・ヘイト・クロニクル」