救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより
鉛筆に制限 なんだいね 監獄ってば意地悪すぎぞ
「救援」紙 新年号四面の獄中アピールを覚えておられるか、諸姉諸兄。
「本当に刑務所は、色々な規則が次々とできるもので、二月から鉛筆削りが使用ダメになるとかの法令で決まったとかの告知があったものです」との記載。徳島刑務所の宮本由紀夫さんからの声。
添えられた川柳のひとつに「やりなおす人生在りと初日の出」とある。前向きの決意に同感。しかして、なにゆえに刑務所は規制を強くするのだろうか。怒り。
いっぽう府中刑務所の城崎勉さんから届いた郵便書簡には、こんなことが書かれていた。
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十二月初めに配られた一月の購入リストに赤※印が幾つも付けられていて、「なんじゃこれは」と思いました。
要は「鉛筆、色鉛筆(赤・青)、鉛筆キャップ及び同削りが二月一日をもって所持禁止になるという報せ。
つまり、物品制限と実質値上げ(鉛筆の代わりにシャープペンシル二種を買えという)通知。
いやはや、とんでもないこってす。
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何が「要は」そして「つまり」なのかい。うー。ぜんぜん意味が分からないぞ。少し調べてみた。なにやら各地の刑務所で同様の制限が掛かっているんだ。
鋭く反応した福島瑞穂議員からの質問書に、法務省が回答したのを入手。いやいや、回答になってない極悪紙。木で鼻をくくるとは、このことか。
あーだらこーだら書いてあるけど、ややこしくて分からん。日にちを変えて気分を変えて何度も読んだけど、分かりにくいぞ。
何ミリ芯が、どうのこうの。ダーマトグラフは、紙に強度があるから自殺に使われるのか。ん、これは意見照会結果か。うう。九四件のアンケート結果あれこれ。
あーあ、東京新聞あたりで記事を書いてくれないかな。こちら特報部さん、期待してるんだけど。
それにつけても心配なのは心妹の林眞須美死刑囚。以前は赤と黒の色鉛筆で絵画を描いてたけど、それも叶わなくなるのかなあ。
風間博子死刑囚の魂の叫び絵も、道具がなければ難しくなるよねえ。彼女の場合は、ぜひとも特別枠をつけてくれないかなあ。なにしろ全世界のひとが次作を期待しているのだから。
なあんて夢想してたら、現実は厳しい。死刑廃止フォーラムに確認したら一律、駄目なんだって。せっかく十年かかって、絵画展それぞれの筆致を把握してきたのに。ふざけるな!
業務連絡 崎の字が変換しない、つくりが立つの字です。。