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軽井沢バス事故から一か月

2016-02-16 04:28:15 | 日記



軽井沢で、スキー場に向かうバスが大事故を起こし、
大学生13人の若い命が失われてから一か月が経ちました。

真相は、今もって解明されていませんが、
驚くべき事実が明らかにされつつもあります。

○ 事故当時の時速が96キロという高速だった事。
○ バスのギアがニュートラ(中立)であった事。
○ 運転手の適性検査結果が最低であった事。

その他にもありますが、
私は主にこの3点には、信じられぬ気持、驚きがありました。

まず、時速96キロという、あの曲がりくねった一般道での、驚愕のハイスピード。
そこに至った原因は、(ギアがニュートラル)だった事に尽きます。
車の運転をしない方には意味が分らないと思いますが、
それは、つまり惰性で1キロに渡って、下り坂を走ったという事なのです。

下り坂で車を惰性で走らせれば、当然に車は段々と加速してスピードが上がって行きます。
運転手は何故、ブレーキをかけなかったのでしょうか?

現在の進歩した車と違った昔のトラックの話・・
山間地の森林で巨木を伐採し、それを下界に運ぶトラックが、当然いました。
彼等の運転の鉄則は「絶対にギアをローギアから抜かない事」
一旦ギアを抜いたが最後、いくらクラッチペダルを踏もうが、
車は車速が上がってしまい、二度と再びギアを入れる事が出来なくなってしまうのです。
そうなった車は、いくらブレーキペダルを踏もうが、
その重さの為にどんどん加速してしまい、もう止める事は絶対に出来なくなってしまうのです。
その結果は崖から転落。

さて、あのバスですが、
あの運転手もギアを何故か抜いたのだと思います。
そして、一段低いギアに入れ替え様としたんでしょうか?
でも、惰性で加速してしまったバスのギアは入りませんでした。

そこが理解不能なんですね。
昔の車(シンクロナイザーが付いていない)と違って、
現在の車は、大型バスであろうが、大型トラックであろうが、
シンクロナイザー(いわゆるシンクロメッシュ)が付いています。
だから、昔の路線バスの運転手がクラッチペダルを2回踏んで(ダブルクラッチ)
ギアを入れ替えたのと違って、1回踏めばギアは入るのです。

それが何故入らなかったのでしょうか?
でも、入らなかったら一旦アクセルを目いっぱいふかして、
エンジンを高速回転にして、ギアを入れれば入ると思うんだがな~?
もしギアが入らなかったら、ブレーキを目いっぱい、何故踏まなかったのでしょう?
いくら惰性で時速96キロだろうと、
急ブレーキを踏めば、あんな事にはならなかった筈なのに・・・

あの運転手は自分でも「大型バスの運転は得意じゃない」と言ってたみたいですが、
本当にお粗末な運転手ですね~。
そして、運転適性テストでは最低レベル。

私の友人に、岩倉鉄道学校を卒業したのに、
電車運転手の試験で、適性検査で失格した男がいます。
彼の言動、行動を見ていると、電車運転手に不合格だった事が何となく分かります。
電車の運転といった緻密さがまるで無いのです。

私は車の免許にも、適性検査は絶対にやるべきだと、かねてより思っています。
どんな仕事であろうが、向き不向きというのは確実に存在します。
交通機関の運転手というのは、人命に直接関係しています。
大勢の命を預かる交通機関の運転手が(不向き)、そんな馬鹿な話がありますか?

規制緩和だとか自由化だとか、
如何にも耳障りの良い言葉で世の中の規制を、
さも悪い事の様にのたまい、その為に胡散臭い業者までもがウンカの如くに参入し、
こういった事故を招く結果に至る原因を作ったのは、
小泉とかいう首相じゃなかったかしらね~?

最近の高速バス、観光バスは、その構造が昔と違っています。
天井部分が、例えばシャンデリアとかカラオケとかで複雑であり、
昔のバスが天井以外は何も無かった時代と違って重くなっています。
そしてその天井を支える柱は、視界優先で窓が大きくなり、
その分、柱の数が少なくなっています。
つまり(頭でっかち)。
それが為に、一旦事故を起こすと強度不足になっています。
あのバスのひしゃげ方を見ると、そういった軟弱な感じがしますね。

最近は、(自動運転システム)とかで、車も自動で運転したりします。
こういった観光バスも自動化すべきかもしれませんね。
あんなお粗末、未熟な運転手が運転するバスより、
無人化しても、安心して乗れるバスだったら良かったのにね。

ま、今のところ夜間の高速バスだけは乗らない方がいいよね。
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