まるみのあっちこっち巡り

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映画 ケディ家の身代金

2018-06-04 00:30:45 | 映画(劇場鑑賞)
1973年に起きたアメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫の
世紀の誘拐事件を映画化したサスペンスで、
16歳の孫がイタリアの犯罪組織から始まります。

要求された身代金は、1700万ドル。
離婚で既にゲティ家を離れていた母親には
身代金の支払いは不可能なことで、
祖父に願い出るものの一人お金を出せば
14人いる他の孫も誘拐されれば
出さなければならないと支払いを拒否。

総資産50億ドル、当時世界一の大金持ちと言われた
ジャン・ポール・ゲティを演じたのは、
『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)の
トラップ大佐役を演じたクリストファー・プラマーで、
第90回アカデミー賞助演男優賞にこの作品でノミネート、
88歳で演技部門でのノミネート最高齢記録を更新しています。

当初ケヴィン・スペイシーが演じていたものの
スキャンダルにより完成間近で急遽交代し、
僅か9日間でジャンの出演部分を撮影したのだとか。

発見されるまでの犯人と家族の葛藤と交渉を
フィクションを交えて描き、
予測不能な方向に展開していきます。

一挙手一投足を報道しようとマスコミが付きまとい、
事件は世界中を巻き込んで加熱していきますが、
知的で、個を確立した女性で凛とし、時に気丈に振舞う
母親を演じるミシェル・ウィルアムが好演しています。

超資産家の実情を垣間見ると、ほどほどという言葉がしっくり、
日常の小さなことに幸せを感じられる暮らしが
私には一番良いと思えました。

監督:リドリー・スコット
出演:ミシェル・ウィルアムズ/クリストファー・プラマー
マーク・ウォールバーグ
2017年/アメリカ/133分

TOHOシネマズ新宿

2018.6.2
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