とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

湘南 二宮町を歩く

2020-09-21 23:05:31 | 神奈川散歩

知足寺 曽我兄弟の墓


お墓を前にしてあれだが
曽我兄弟の仇討は、なにがいいのかよくわからない。
そもそも話が複雑で分かりにくい。
それでもゆかりの地が各所に伝わるのだからすごいことだったのだろう。

一説には兄の曽我祐成のお妾さんだった虎御前が兄弟の菩提を弔うため各地を行脚し、仇討の話を全国認知の話にしたのだという。
そういえば信濃の佐久のあたりを歩いていたら虎御前という場所があったのを思い出す。

忠臣蔵のように、主君の遺恨を晴らすため遺臣が一致団結、苦難の末
討ち入りを果たすといような、武士としてあっぱれドラマだわ、というふうには感じられない。

一族の遺産相続争いで、まちがって兄弟の父親が殺され、幼い兄弟は積年の恨みと親の仇を討つ。仇討の相手は身内の人間。しかもそんなに極悪非道な者とも思えない。それを討ち果たしたことがそんなにすごいことなのか。
曽我兄弟の仇討を映画にしても、現代では後味の悪いものになってしまいそうだ。

まあ当時の倫理観は、今とはだいぶちがっていたのかもしれないし、
兄弟げんかや親子げんかも当たり前の時代だったのかもしれない。足利尊氏なんか、同時に兄弟げんかや親子げんかもやっている。

仇討のあと曽我兄弟はすぐさま殺されてしまったようだが、頼朝の弟の範頼失脚の話や、いろいろ背後に陰謀があったとの説もあるようなので、単純な仇討の話ではなかったのかもしれない。


徳冨蘇峰記念館へ行く。
徳冨蘇峰もよくわからない。
戦前のカリスマ言論人。ところが主張は一貫していない。当初はリベラルな考え方だったようだが、突如豹変し強硬な国粋主義者のようになり、軍部とも手を組む。ところが熱心なキリスト教徒であったというのだから、人としての内面がよくわからない。
本は沢山読んでいるようなので、熟考して判断していたと思うのだが。
もしかしたら数学的考えの素養を持ち合わせていなかったのかも知れない。


吾妻山は芝の公園。相模湾の眺めもよい。


二見記念館


画家、二見利節の作品を展示している美術館
二見さんてあまり知らないのだが、なんとなく見た記憶のある作品もあった。
でも事前知識が少なすぎだった。
戦争にも行って苦労されているようだが、美術館まであるのだからもっと人と作品を宣伝してほしい。と係の人に話した。
誰もいないので話したのだが、1日誰もこない日もあるとか。私がいた時も誰も来なかった。
もったいない。小さい美術館ながら作品は見るべきものも多いと思う。だけど待っているだけではこの立地ではだれも来ないだろう。
残念な美術館。

なんだか今日はグチのような話が多くなってしまった。


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