とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

旧小坂邸 世田谷区瀬田4丁目 

2021-09-27 23:16:16 | 東京散歩
旧小坂邸は砧公園の中を流れる谷戸川と丸子川(旧六郷用水)との合流点北側の、国分寺崖線沿いに建つ和モダンな住宅だ。
建築は昭和12年だそうだから、そう古い建物ではない。
当時の住宅によくある、洋室と和室を組み合わせた造りになっている。


別邸として建てられたが、わりと最近までお住まいだった雰囲気が残っており、懐かしい感じのする住宅だ。
こういう住宅に住むのも悪くない。
公園になるだけあって谷一面が庭。アプローチも50mぐらいある。


ビクターのステレオが置いてあった。昭和30年代ぐらいのものだろう。たぶん真空管だ。


これは冷蔵庫かな。


このくるくる回す鍵がなつかしい。


塔本シスコ展(世田谷美術館)へ行く

2021-09-26 16:52:39 | 音楽 美術



塔本シスコさんのシスコというお名前は、洗礼名ではなく本名だそうだ。
大正2年生まれだそうだから、森鴎外のお子さんが杏奴(アンヌ)さんだったりするのと同じ感覚で名付けられたものか。

53歳のある日突然絵を描かれるようになったとのことだ。
絵を描くことで、夫が急逝し心身が衰弱した日々から立ち直るきっかけになったそうだが、天賦の才があったのだろう。







描きたいように自由に描く。
おもいっきり描く。
それで原色系の絵なのか?
子供の絵のようなストレートさがよい。


ルソーの絵のようでもあるし、ピカソにも同じような感覚の絵があるのは偶然ではないだろう。
イラストなどでもヘタウマの絵というのは、意外と評価が高い。
本質がストレートに見えてくるからだ。
そんな時代性にもマッチする。


ビンに描いたり、箱にえがいたり、
段ボールに描いているのも多い。
素材にこだわりがないわけではないと思うが、好奇心のおもむくままに描いている。
すごいパワーだ。




正統派美術大出の画家の隙間をぬうように強烈なパンチを繰り出している。

アッパレなばーちゃんだ。

都立大学の駅から駒沢公園

2021-09-23 20:41:10 | 東京散歩

朝方、自分の家のお墓へ線香を上げに行く。
今日は暑くていかん。

こういう日は何をやってもダメなので、軽く散歩へ行く。
都立大学駅を降り、駒沢公園へ向かう。
駅前のラーメン屋さんの「汐屋だい稀」が食べたいと思うのだが、まだ食べたことがない。
その隣は八雲書店。
学芸大の恭文堂書店、自由が丘の不二屋書店と並び、地元密着型書店の代表的老舗。
目黒通り沿いにあった梅干しの専門店が無くなった。
ボーリング場(トーヨーボール)もだいぶ前になくなった。
本屋さんはガンバッてる。
あと肉のハナマサが駅前にあるというのも面白い。

駒沢公園へはめったに行かない。
ランニングや犬の散歩にはよいだろうが、散歩にはあまり適していると思えない。

銀杏がだいぶ落ちていた。だれも拾おうとしないようだ。
近づくとおじさん臭い。うんこ臭い(自虐的)


駒沢公園にくっついている「ぶた公園」に「りす公園」は、街の普通の公園みたいだが、子供たちに人気が高い。
大きな公園と一体なので安心感があるのかもしれない。






大げさな仕掛けがなくとも、子供たちにはこんな方のほうが良いのかもしれない。

今週、名古屋の姪っ子に男の子が生まれたそうだ。


荏田 川和 池辺 港北ニュータウンの公園を歩く

2021-09-20 08:16:23 | 近所の旅
先週の続きを歩く。
中川に近い荏田の柚木(ゆのき)から歩き始める。
柚木はこの辺の有名な交差点だ。
昔はT字路だった気がする。小学生ぐらいの時にも何回か歩いたことがあるが、どんな道であったかあまり記憶にない。
この辺の普通の風景だったのだろう。

谷戸には今も田んぼが残る。実りの季節は田が最も美しくなる。
私の家にも猫の額ほどの田圃があり、田植えに行ったことを覚えているのだが、正確な場所はもう分からなくなってしまった。

鴨池にはトンボが群れていた。

こういう水辺は生態系にとって、とても重要だ。

川和富士から富士山遠望


都田公園を越えるとさるすべり公園の方へ
池辺公園のある滝ヶ谷戸は昔のままで残っている。
入口の民家には禅寺丸(王禅寺原産の甘柿)があった。

池辺公園はほとんど手を入れず、昔ながらの植生が残っている。
昔と言っても、昭和40年代ぐらいの様子だから、天然林というわけではない。



この杉木立なんかは典型だ。

戦中、戦後ぐらいなのだろうか、横浜でも一部で杉の植林が行われた。
丹沢や奥多摩のように大規模なものではないが、ごく小規模に杉林が点在していた。これもその名残ではないかと思う。

池辺富士が茫々になっていた。

遊歩道もそうだがコロナ禍で手入れが出来ないようだ。やぶからしや、くずなどがはびこり荒れているのは残念だ。


本日の歩行距離26K まあまあ歩いた。

天気悪いから近所を散歩(都筑区中川)

2021-09-12 18:17:41 | 近所の旅
金木犀が匂いだした。

鳶色の瞳に 誘惑のかげり
金木犀の咲く道を
銀色の翼で駆けてくる
二十世紀のジャンヌダークよ

中川のあたりの遊歩道を歩く。
かつての中川のイメージ
「山村」
「横浜のチベット」
「中川へ行く時は1日がかりになる。」
「中川小学校と農協ぐらいしか思い浮かばない。」

昔は中川へ行くのに、昼なお暗い山道を登り下りし、田圃のふちの細い道を右に左に歩き、同じような景色が続くので、自分は今どのあたりを歩いているのか分からなくなるような、桃源郷のような村であった。

一応綱島と江田を結ぶ東急バスはあったが、「となりのトトロ」に出てくるようなイメージのバス路線だった。
かつてはそんな場所だった。


今では東京都市大学なんかもある。
整然と住宅が立ち並び、以前の半分くらいの時間で歩いてこれるようになった。
(東京都市大学なんて自転車通学圏だ)

何だか異次元の村になってしまった。
遊歩道には木々が多いが、かつての景色かというとそうではない。
それでも散歩には適している。
烏山公園はまあまあ昔が偲ばれる。

遊歩道沿いに栗の木があった。
みんな拾っているようだ。



公園に食べられる木を植えるというのもいいんじゃないかと思う。


かもめのジョナサンはもう読んだでしょうね

2021-09-11 20:56:57 | 本、作家
カモメのジョナサンはもう読んだでしょうね
僕はあと書きを先に読みました
疑う事しか出来なくなっていて
とても恐いような気がします
(M氏への手紙 杉本真人)

かもめのジョナサンは、当時歌の中にも出てくるくらい話題になった。
私も古本を買って読んだのだが、難解な物語だった。
どうしてこの本が世界的な超ベストセラーとなったのか、私には分からなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なぜなの、ジョン、一体どうして?」母親は息子にたずねた。
「なぜあんたは群れの皆さんと同じようにふるまえないの?
低空飛行なんて、そんなことペリカンやアホウドリたちにまかせておいたらどう?それにどうして餌を食べないの?
あんたったら、まるで骨と羽根だけじゃないの」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
飛ぶという行為を極めようとするジョナサン。
それは、東洋的な求道者の姿かもしれないが、当時の私にはあまり響かなかった。
同じ求道者を扱ったものなら、中島敦の「名人伝」の方がよほど心に残った。

天下一の弓の名人を目指す紀昌という若者。
当代の弓の名人に弟子入りし、苦難の修行の末、師匠の技を体得する。
師匠の技を体得した紀昌は、師匠から世に別格とも言える弓の大家が他にいることを告げられ、弟子になるべく新しい師のもとへと向かう。
新しい師は、殺気など微塵もない穏やかな老師であった。
極めれば弓などという道具にこだわることも無意味。
老師のもとで修行を積むこと9年。

紀昌の顔からやがて殺気は消え、穏やかな悟りの境地へとたどり着く。
もはや弓の存在からも超越し、弓を射ることさえも意中になくなった。
やがて紀昌は老い、煙のごとく静かに世を去ったというのだが、実にその道を極めることへの東洋的な哲学を感じる。

サンサーンス交響曲第3番(オルガン付き)を聴きにN響コンサートへ行く

2021-09-08 20:00:11 | 音楽 美術
2021年9月6日、月曜日だというのにコンサートへ行く。
それで火曜、水曜と少しお疲れ気味だ。


交響曲第3番は昔から聴きたい曲だった。
さすがはN響、(指揮者は主席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ氏)ステージ一杯の楽団員からなる大編成。(やはりこうでなくてはこの曲の演奏にならない。)

曲は他にも「ルーマニア狂詩曲 第2番」エネスコ(あまり知らない曲だが良かった)
とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリニストは服部百音さんで(つい7月にも紀尾井ホールでリサイタルがあったようだが)ゆったりと大らかに弾かれる演奏でした。使用ヴァイオリンは「グァルネリ・デル・ジェネス」という名器だそうです。

サンサーンスは、この曲で決まりでショという感じ。
むろん白鳥なんかもいいんだけど、やはりこの曲は圧倒的な大作。
マーラーをも凌ぐスケール感。
オルガンは天空からの声。フィナーレはV型12気筒エンジンのメーターが振り切っているよう。?
他に類を見ない壮大な交響曲だ。

布 美しき日本の手仕事展 横浜市歴史博物館

2021-09-04 19:09:53 | 音楽 美術



主に東北地方の日常着を集めた展覧会
言わば土着オリジナルビンテージ衣装展


どれもすばらしく斬新なデザインだ。
色の深み、質感、配色どれをとっても芸術的粋に達している。

なんだかこういう服も着てみたくなる。

ビンテージ感を珍重するジーンズにこそ、このデザインを取り入れられないものか。
つぎはぎ感は、様々なパターンのデザインの可能性を秘めている。







倉敷あたりのメーカーさん。
あまりジーンズに執着せず、新しいパターンに挑戦してみてはいかがだろうか。(襤褸は部屋着だ。)

本も買った。