奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

ズッキーニの防除

2014年11月25日 | 晴耕雨読
 終日、蒸暑い一日でした。
奄美には紅葉がなく霜も降りることがありません。草木は年中青々と茂り、ちょっと気温が上がるとやぶ蚊に悩まされ、カボチャの受粉や誘引作業では、タオルの姉さんかぶりでやぶ蚊の難を避けています。

 本日はズッキーニの防除と秋カボチャの2回目の追肥を念頭に活動しました。
天候は快晴で、各ほ場のかんすいやカボチャの受粉作業を終えると、ズッキーニにダコニール1000の散布を行いました。ズッキーニは定植から15日が経過し、株元には小さな果実のつぼみが散見されるようになり、来月の10日頃には開花を予期しています。
  

 ズッキーニの防除を終えて倉庫に戻ると、昨日収穫をしたキュウリの出荷準備をして、近郊の直売店に届けました。かん水が順調に行えるようになって、曲がったキュウリが少なくなりました。

 午後イチは、免税軽油の書類作成で役場や給油所に立寄り、必要な証明書の発行を依頼して受取りました。
役場から帰ると、倉庫で追肥用の肥料と背負動力散紛機を積込み、再びカボチャ畑に向かい、2回目の追肥とラストに定植した畝の1回目の追肥を行いました。
作業は、この時期にしては大汗をかき、いつもの一気呵成農業で、追肥から誘引作業に移行し、摘芯やシート敷きまでいきました。
  

 小ぶりの苗で、懸念していた玉ねぎは、日に日にいい感じで成長し、九条ネギもニョキニョキと芽が出てきました。カボチャは、受粉を終えると4、5日でソフトボール大に肥大し、週末頃からシート敷きが始まります。

リーキの定植

2014年11月24日 | 晴耕雨読
 生暖かい南風が吹き、カボチャやキュウリにとっては最適な温度のようです。
パッションの換気からスタートしてカボチャのほ場に回ると、ミツバチの活動が盛んで、競争しながら受粉作業を行いました。自然界の生物は、独特の五感で適期と言うものを認識し、人間の五感は、文明の発達と共に自然に鈍感になったのでしょう。
 

 多めの受粉作業を終えると倉庫に戻り、耕運機や管理機を河口菜園に移送しました。菜園はまだ半乾きの状態でしたが、元肥の散布を終えると耕うんから畝立てまで一気に終わらせました。奄美の冬の天候は、6年目の今でも判断が鈍ります。
菜園がひと段落すると倉庫に戻り、昨日収穫した赤毛瓜を積込み、市街の直売店に届けました。連休で完売していてグットタイミングでした。

 午後は、先日、堆肥散布を行った春カボチャのほ場の耕うんに取掛りました。事前にほ場の乾燥状態は確認しましたが、粘質の強い厳しい耕うん作業になりました。しかしながら、この時期の好機は稀少で、「まっいいか~!」と自答しています。
 

 倉庫に戻ってトラクターを格納すると、リーキのプランターを軽トラに積込んで菜園に向かい、100株の小ぶりの苗を定植しました。これで、計画した今年の作付は全て終了しました。
ラストは、カボチャのプラコップ作戦を行い、多めのキュウリの収穫をして本日の打ち止めになりました。

エンドウの誘引

2014年11月23日 | 晴耕雨読
 天候が日替わりメニューの様相、これぞ正しく奄美の冬ですね。
本日は猛烈な陽射しからの始まりで、両日の雨で湿度は高く、パッションのかん水からスタートして、終わるとカボチャの受粉作業に取掛りました。

 受粉作業からラストに定植したヱビスカボチャの誘引を行い、終わるとランチにはまだ早く、河口菜園に移動してエンドウのせん定と誘引作業に取掛りました。実エンドウが2畝、スナップエンドウが4畝、見た目の相違はありませんが、いく分かスナップエンドウの成長が早くなってきました。


 午後イチもエンドウの誘引作業で、終わると倉庫に戻って、秋作の育苗に使用したトンネルハウスの撤収と春カボチャに使用したフレコン堆肥の後片付けを行いました。台風に一喜一憂した苗作りでしたが、嬉しい誤算のキュウリや秋カボチャがそれなりに育っていて、来季も・・・そんな感慨に耽りました。

 倉庫での作業を終え、ラストは赤毛瓜の多めの収穫で本日の打ち止めになりました。
明日は・・・明日考えることにして、黒糖酒に酔いしれて健康と勤労の日々に感謝したいと思います。

カボチャの受粉作業

2014年11月22日 | 晴耕雨読
 今にも降りそうな曇天からのスタート、予報は決まって終日雨、まさに出たとこ勝負の一日です。
倉庫に立寄り、昨日水挿しをしたカボチャの雄花を持ってほ場に向かいました。降雨はなく、雨を防ぐために雌花に被せたプラコップを取り、受粉を行い、通風のために花弁の一部を破り再びプラコップを被せました。
  

 予報に反して降雨はなく、受粉を終えると刈払機を取りに倉庫に戻り、カボチャ畑のソルゴーの刈倒しに取掛りました。カボチャ栽培の終盤、ソルゴーは防風の役目を終えて敷き草に変容して行きます。林立するソルゴーが視界から消えると、カボチャ畑の全容が表れてカボチャ栽培の後半戦が始まります。
受粉、着果、摘果、シート敷き、摘芯、病害、ネズミやイノシシによる食害、後半戦の難度は一段と高くなります。ソルゴーの刈倒しを終えると、2畝の誘引を終えてランチになりました。


 午後は小雨で、免税軽油の更新の書類作成を行い、やがて晴れ間が出てきたので、再びカボチャ畑に出向き、残りの畝の誘引を行い、帰路は少な目のキュウリの収穫をして本日の打ち止めになりました。

 出たとこ勝負の日は先苦後楽の先取りで、少しでも後半に余裕を持ちたい一心で奮励しています。
「カッパ着た 君の心も 濡れており 雄花を摘みて 受粉の明日へと」 by あおば

終日、雨

2014年11月21日 | 晴耕雨読
 昨日から一転して終日雨、予定作業が全く立たなくなって、天気予報に八つ当たりしたい気分で一日を過ごしました。参ったな~の一言です。

 一日を逡巡しながらぼやっとしていると、研修仲間のM君から電話があって、10時にマイ倉庫での落合いを伝え、無駄とは知りながらも、小雨の中カボチャの受粉に向かいました。雌花は、未明からの雨で花弁内に雨水が溜まり、葉陰で何とか雨を凌いだ雌花に受粉をして回りました。

 カボチャ畑からパッションハウスに回り、隔日のかん水をして倉庫に戻り、倉庫では、外に置いていたトラクターのアタッチメント(コンポキャスターからロータリーに)を交換して格納を行いました。
ひと作業終えた頃合いにM君が来倉して、早速、台風を避けながら苗作りをしたトンネルハウスを紹介し、パッションハウスからカボチャ畑、そしてキュウリや玉ねぎ畑を回り、ラストはエンドウ畑で解散になりました。

 老婆心ながら、3~5品目の栽培作物を持つことと、亜熱帯果樹と言う耳障りの良い作物には気を付けること、何よりも、奄美の気候の中でどんな作物ができ、それに必要な栽培技術や、ヒット商品に成り得るか、取り留めのないアドバイスをしました。


 雨は午後になっても止まず、小雨の中キュウリを収穫して直売店に届け、夕方には、明朝の雨に備えて雄花の採取を行い、雌花にはプラスチックコップを被せました。雄花は倉庫で水差しに挿し、明朝には開花して、それを持参して受粉作業を行います。
農家が雨天に抗う唯一の手段で、バケツをひっくり返したような雨以外は、何とか受粉作業が出来ます。


 思い通りに行かない日もあって、それもまた農業と痛感する一日でした。