奄美の農と暮らし

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ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

奄美のカボチャ栽培

2014年11月09日 | 晴耕雨読
 夜半の強い雨は未明には小降りになって、久しぶりに気負いもなく起き、朝食前に小雨の中倉庫に向かいました。倉庫では昨日収穫したキュウリや赤毛瓜の出荷準備をして、月例の朝市に届けました。
既に直売店の前には朝市の簡易テントが設営され、いつもの顔ぶれが並び、季節外れのキュウリの出荷とカボチャの美味しさを褒められて帰宅しました。

 帰宅すると朝食を摂り、ネットで天気予報をモニターしながら、回復の見込みのない午前の天候に経理と免税軽油の更新の準備で過ごしました。

 午後は予報のとおりに天候が回復し、2日遅れの月例の墓参に出掛けました。2度の台風襲来で、墓は浜からの砂に覆われ、小一時間ほどかけて水道水で砂を洗い流しました。台風はオフシーズンになりましたので、来年の春までは、霊のみなさんも静かに眠れることでしょう。

 雨上がりで陽射しが一気に強くなり、墓地からパッションハウスに急行して、ハウスのサイドビニールを開けて換気を行いました。ハウスの中のパッションは、急激な温度の上昇に萎れて悲鳴をあげているようでした。

 天候の回復に秋カボチャのほ場に回り、ほ場の状態も良いので、昨日の続きで、誘引作業に取掛りました。誘引作業はカボチャ栽培の最大の鬼門、腰痛との戦いで、それでもカートに座りながら何とか和らげようと工夫しています。
奄美では年2回のカボチャ栽培ができ、9~1月を抑制、1~5月を早熟栽培と言っています。抑制栽培は、気温が下がって行く冬に向けての栽培になり、親ツル1本仕立てで余計な脇芽は全て取り、生育をスピードアップさせます。
早熟栽培は、抑制とは逆に気温が上がってゆく春に向けての栽培になりますが、価格の面で、カボチャの端境期に向けての出荷がポイントとなり、同じように親ツル1本仕立てによる栽培が主流になります。
  

 北海道のカボチャ栽培とは違い、手をかけて、価格の面でいずれもカボチャの端境期を狙うのが奄美のカボチャ栽培です。