奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

ホワイト・ジンジャー

2019年09月23日 | 晴耕雨読
 夏の終わりを告げる西風に満を持して出畑、倉庫のシャッターを開けて本日の想定である耕運機の移送に取掛ると霧雨が・・・耕運機や管理機の給油や注油をしながら晴れ間を待った。

  

 台風17号は2日ほど吹き荒れて、することもなく3試合のラグビーを観戦し、昨日の午後には風雨が治まったので、ほ場を巡回し、一日遅れのキュウリの鉢上げを行った。ほ場は大雨で滞水し、30cmになったソルゴーは倒伏していた。ソルゴーは4、5日もすれば復元する。霧雨が止むと、耕運機と管理機をほ場に移送して午前を終えた。



 午後は、大雨の後のほ場の乾燥待ちで、カボチャの苗作りに舵を切り、明日の播種に備えて500ポットの土入れを先行した。自然相手の商売、作業は常に臨機応変、朝令朝改である。土入れが終わると、ほ場の倒木の処理を行い、これからの作業をイメージした。ほ場の周りにはジンジャー(ホワイト・ジンジャー)が満開で、思わずデジカメにおさめた。

 ホワイト・ジンジャーの原産地は東南アジアのようで、亜熱帯の奄美ではそこら一帯に咲いている。容姿は清楚で可憐、香は甘く、外来種と邪険にせずに観光資源にしてはと・・・ハコモノや目の前の競技が好きなシマンチュには無理な相談かも知れない。

 明日はカボチャの1回目の播種を行い、後はほ場の乾燥状態で出たとこ勝負になりそうだ。だればまた(^_^)/~

ラグビーW杯開幕

2019年09月21日 | 晴耕雨読
 台風17号の接近で、昨夜から猛烈な風雨に見舞われ、直撃コースを免れた事にホッと胸を撫で下ろしている。島の西側を通過する台風の怖さは、子供の頃から父に聞かされ身に染みている。

 昨日は、島の北部で野菜部会の総会が開催され、奄振事業の農産物の輸送コスト支援を中心に部会規約の改正についても話し合われた。国の補助事業については、我田引水のような補助金の分捕り合戦で、行政や農協は等しく、生産者には公平無私な補助事業の対応を望みたい。小生としては、果樹や野菜の共販出荷に使用する箱の補助を提言、出荷箱であれば、生産者に公平で、しかもその使用目的も明確である。

 部会規約の改正については、4、5年前から提言していて、内容が独禁法に抵触するとの指摘を受けて一部が改正された。元々が市町村合併前の行政文書で、部会の活動にそぐわない内容も多々あり、来年の夏頃までには、全文改正を提言した。

 その他には、市の重点品目に指定されたばかりの実エンドウの収量の低さや先進地研修の時期についても提言、実エンドウについては、連作障害に対する生産者の認識の甘さではと懸念している。先進地研修は、通年2月に実施されていた時期を6月に行い、県本土の露地のカボチャ栽培やオクラ等を研修しては思う。

 余談ながら、島人(シマンチュ)の人の好さは身内への甘さにもなり、島の派出所には島出身の警官がいない、その事がある種の島の事情を暗示しいるようにも思える。

 本日は終日台風籠り、昨夜から開幕したラグビーW杯を観戦して過ごそうと思う。だればまた(^_^)/~

島らっきょうの植付け

2019年09月19日 | 晴耕雨読
 稀少な晴れの2日間、いつもの一気呵成で、きゅうりに玉ねぎの播種、島らっきょうの植付けを終わらせた。本日はまた、午後から雨の予報に、農協やホームセンターに出掛け、育苗用土や肥料を購入して倉庫に格納した。来週からは、いよいよ秋作モードに入り、来年の7月までは畑人になる。



 熱低が台風に変わりそうな様相で、今夜から天気は大崩れの予報、農繁期モードに入る前の骨休みになるかも知れない。巷では消費税増税前の特売合戦が始まり、ネットでもさまざまな割引やクーポン券の情報が送られてくる。さすがに1割引きとは魅力で、壊れた浄化槽のエアーポンプと防獣ライトを注文した。



 明日は終日雨の予報、午前には島の北部で野菜部会の総会が開催される。総会が終われば、奄美は農繁期に突入して行く。気掛かりは、南洋の熱低の動向だが、こればかりは天運にすがるしかない。今季までは、これまでの規模を維持し、来年の夏までは引っ張って行きたいと思っている。

 余談ながら、写真を撮る時に、全国的には「ハイチーズ」と発するようだが、沖縄では「島らっきょう~」と発するらしい。だればまた(^_^)/~

豊穣する農もない中・・・

2019年09月10日 | 晴耕雨読
 全国的に猛暑の様相、ここ奄美も同じで、エアコンの効いた29℃の部屋が涼しく感じるから、体感とは不思議なものだ。もちろん、外は33℃で、背中がヒリヒリするほどの陽射しだ。

 日曜の豊年祭は、終日降ったり止んだりの中、夕方の8月踊りもなく幕を閉じた。今朝の地方紙には、各集落の豊年祭が満載されていて、「敬老と集落の繁栄」と言う一文が目に止まった。豊穣する農もないので、そんな文言になったのではと推察している。

 豊年祭明けから日中の天気は良く、秋作の苗作りにトンネルハウスを完成させ、ソルゴーの追肥も行った。害獣ライトが功を奏してか、イノシシの侵入もなく、今のところソルゴーは順調に成長している。害獣は青色を特に認識するようだ。

 注文した種も届き、今週末には苗作りに取掛ろうと思っている。ただ、南洋の台風の卵が熱低になりそうな予報で、そろそろかな~と思っている。災難は忘れた頃にやってくる・・・関東で吹き荒れた台風15号が物語っているような気がする。このまま眠りから覚めないでくれと祈るばかりだ、だればまた明日(^_^)/~

手遅れの地域

2019年09月06日 | 晴耕雨読
 アカショウビンの鳴き声が消え、路傍には彼岸花が咲き始めたが、涼感はなく秋の気配がまったく感じられない。大型の台風13号が接近中で、海は時化て、浜からの強風で電線のうなり音が響いている。明日の午前までは、台風籠りの生活になりそうだ。

 昨日は野菜部会の役員会に参加し、事務局の担当者が交代したこともあって2時間ほどの長丁場になった。JAの農業担当者は年々先細りしているような・・・この島の農業も年々先細りして行くかも知れない。この夏に読んだ地域振興関連の本に、「手遅れの地域」と言うカテゴリーがあって、小生の住む地域はそうかも知れないと思うようになった。I、Uターン者で、農林水産業に就きたいと思う人は、地域の実情を見定めることが肝要かなと思う。

 地方紙には、各集落の豊年祭の開催が所狭しと掲載されていて、小生の集落も今週末に開催される。ただ、子や孫の運動会と重複するために参加者が少なく、豊年祭も年々先細りしている。北海道では、中学や高校の運動会に親が参加することはなく、余程の過疎地以外は運動会と言えば幼稚園から小学校までである。

 島では大人の運動会も盛んで、集落対抗の運動会を予選に、地域対抗の運動会までが開催され、9月、10月は1年で最も忙しい週末になる。荒廃した田畑を余所に、不思議な光景だと思う。もう一つ不思議な光景は、島が、これまでに聞いたことがない「環境・文化型の国立公園」に指定されたために、やたらと島唄や8月踊りなるものの保存活動が盛んである。環境と言えば、国内で一番のずぼらで何だか運動会にも似たような気がする。

 台風14号の直撃はなく、15号も進路からは遠く、先ずは一安心と言ったところ・・・ただ、はるか南洋には台風の卵がいたるところに・・・だればまた(^_^)/~