奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

農業次世代人材投資資金

2022年07月31日 | 晴耕雨読
 民主党政権時代に新規就農者向けに出来た制度で、発足当初は「青年就農給付金」と呼ばれ、自民党政権に変わって現在の名称になった。政権当初の自民党は、この制度を廃止したかったようだが、人口減少に苦しむ地方のたっての要望もあって今日に至っている。地方にとっては、身銭を切らない第二の地方交付金のようなものだ。

 令和4年度の農水省予算は2兆円、その中で次世代人材投資資金の予算は207億円、農水省のソフト事業の中では上位にランクしている。農水省は、令和5年までに40万人の40代以下の農業従事者の拡大を目標にしているようだ。目標達成ができたとしても、「SDGs農業」なのかと問われれば、地方にお金をばら撒いている一過性のような気がしてならない。農水省はまた、農業経営法人化事業も推進していて、予算は45億円、令和5年までに5万法人を目標に掲げている。

 青年就農給付金からの名称変更と共に、年齢制限と給付の範囲が大幅に緩和された。近年では、農家の後継者に給付される事例が多く、当初の制度の趣旨から様変わりし、大型農家にとっては棚ぼたみたいな制度だとも言える。給付金が後継者と同額と言うのも腑に落ちない。

 最長5年の給付金だが、農業大学校の入学から卒業までの2年間も給付の対象になっていて、農業大学校の就学に必要な経費は、ほぼ免除されるようないたせり尽くせりの制度だ。ただ、卒業生のほとんどは、就農で食べていける環境は少なく、役場か農協に務めるのが現状のようだ。

 終日、熱低から台風6号に変わった天候に大荒れの一日だった。明日から、お盆の準備で庭木のせん定に取掛ろうと算段している。だればまた(@^^)/~~~

SDGs農業

2022年07月30日 | 晴耕雨読
 台風5号はスピードを上げてあっという間に通過し、雨と猛烈な湿感だけの一日だった。収穫は、雨雲の切れ間を衛星画面でモニター、ここぞ言う時に出畑して小一時間で済ませて帰宅した。後は、キッチンの掃除をしたり、録り貯めした映画やドラマを観てのんびりと過ごした。

 7月も残すところ一日、毎度のことだがあっという間に8月だ。島のコロナ感染者は300人台に近く、夏祭りのイベント開催にもいろいろな制限がかかってくるのだろう。

 録画したBSの「SDGs古里」と言うのを観て、古里と言うものの原形を垣間見たような気がした。手付かずの自然と言うものは、消滅した集落の残像らしくて、決して賛美できるものではないらしい。田舎の風景は人の生活や守ろうとする日頃の努力があって維持されるものらしい。生物多様性に浮かれて、集落の原風景が消えて行くようでは・・・。

 古里を農業に置き換えて「SDGs農業」とした場合の農業とは・・・多分に先祖代々から営まれた大型農家と一代限りの副業的な農家から成り立っているのだろう。近年では、この副業的農家の減少により農業が衰退して、集落などの原風景の荒廃にも繋がっている。このことは、国や地方が新規就農者などの対策を講じても、根本的な解決にはならないのでは思っている。要は、副業的な農業では生活ができない。農業ほど、ベンチャーとは程遠い職業だ。

 国では、年間207億円の農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を投じている。新規就農者に一人当たり年間150万円を、夫婦の場合は225万円、年齢は49歳まで5年間給付される。ある種の生活保護みたいなものだ。「SDGs農業」を考えた場合、この予算で農業生産法人を設立して、ここに地方の若い人たちの雇用の場を作ってはと思う。法人には、作物や畜産の生産だけではなく、農業関連のあらゆる事業を関連付けるのも一考だ。

 ネットでは、国の肥料高騰対策事業がちらほらと出てきた。たい肥などの使用よる化学肥料20%減が、補助の条件に取り沙汰されている。離島は、たい肥の値段もメチャ高い。バラでトン当たり7000円(配達込)、フレコン入りでは0.5トンで同程度の価格になる。後は、市の行政が地方交付金で対策を講じるかどうかだが、選挙もしばらくないので沈黙のままだ・・・だればまた(@^^)/~~~

話にならん・・・

2022年07月29日 | 晴耕雨読
 今年は、旧盆の方が新盆より先に来る珍しい年で、そのせいか、季節感が微妙にずれているような気がする。台風5号の影響で降ったり止んだり、猛烈な湿感の中で、朝イチの収穫と出荷を済ませると島の北部で開催される会合に向かった。

 参加者は島全体から20名程度、内容は、地元イオン店における地場産野菜の販売拡大について、イオン、農協、生産者による会合で、行政サイドからも何人か参加していた。中身はお粗末で、農協の勉強不足を露呈するような内容だった。イオンへの販売についての構想もなく、人を集めて、ただの丸投げ・・・。

 島の農協には、地元イオンに野菜販売を仲介する人材や設備もなく、農協を仲介しないインショップ方式を提案したが、インショップさえも理解していない様子だ。既にインショップで地場産野菜を販売する島の大手スーパーやホームセンターを参考にすることを要望した。

 島の野菜生産の現況が分からない・・・アホか・・・毎日のように市の公設市場がその日の入荷品目と量、セリ値までもネットで公表している。そのデーターを表計算あたりでまとめれば、島の野菜の種類や量、季節毎までもがすぐに分析できる。農協から農家に渡された紙に、生産野菜の種類、時期、量、作付面積、希望販売価格・・・少しは頭を使ってくれよと言いたい。

 イオンが描いている地場産野菜販売コーナーの規模から逆算して、農協の能力からどんな方策が有効か、それを前提に構想を立てて農家に投げかけて欲しい。話にならん・・・だればまた(@^^)/~~~

ついに、肥料高騰が・・・

2022年07月27日 | 晴耕雨読
 台風5号が発生しそうで、台風4号に続いて小さな熱低から発達して、なんとなく台風要件を満たして、The台風と言うような印象とは程遠い。明日あたりに熱低から台風5号に変わり、週末にかけて、沖縄・奄美を通過しそうな進路だ。台風4号の勢力と動向にも似ていて、多分に船便は欠航になりそうだ。

 島のコロナは予想したように200人を超え、外国ではさほど拡大しない中で、用心し過ぎたがゆえに免疫力の低下を招いたとも報じられている。高齢者と基礎疾患者以外は、程良く感染した方が免疫効果に寄与するかも知れない。

 昨日、農協から秋作用の肥料の購入申込みが届き、70%の肥料の高騰に「ついにきたか!」と・・・申込み書の文面の続きには、さらに高騰するかも知れないと追打ちを。肥料の高騰の分を農作物の価格に転嫁できればさほどの問題もないが、あらゆる物が高騰している中で、厳しい世界になりそうだ。

 今朝の地方紙では子牛のセリ値の低下が報じられ、飼料高騰の中で、畜産農家にとっても厳しいWパンチの様相だ。農家にとって厳しいのは、10年前もそうだったが、高騰した肥料の値段はその後も下がる事はなく、農協の赤字補填に永遠に使われているような気がしてならない。下品な言い方をすれば、農家を食い物にしている印象だ。

 本日は朝イチのオクラとキュウリの収穫を済ませると、冬瓜畑を草刈機で刈り取り、午後は予想通りの雨に、久しぶりに散髪で過ごした。来週火曜あたりまでは、台風の影響で出たとこ勝負の天候になりそうだ。だればまた(@^^)/~~~

 

奄美世界遺産登録記念日

2022年07月26日 | 晴耕雨読
 夕方のテレビ放送では、県内のコロナ感染者が3000名を超えた様子で、多分に島も200人台になったかも知れない。今週は珍しく話題が多く、島の高校が県の決勝戦で敗退して、春から続いていた島の甲子園フィーバーに終止符を打った。島の地方紙は、全ページが甲子園フィーバーで飾られるほどの熱狂ぶりだった。

   

 本日はまた世界遺産登録から一年、記念日にも設定され、新たに建設された世界遺産センターのこけら落としが午後の後半に開催された。暇つぶしにと出掛けてセンターに入館し、館内の映像や創造物に日常に接している者にとっては、真新しい感動はなく、ある種のアートを観る感覚だった。この手のセンターは人混みの中で観るような世界でもないような気もした。

   

 センターを出るとイベント会場に向かったが、予定よりも進行が遅れていて、奄美FMやいつもの島の歌い手によるイベントだろうと想像して会場を後にした。チンケなこけら落としを想像していたが、意外にも予算を組んでいるなと、そんな印象だった。役場職員の世界自然遺産課と言う名称も大げさのような・・・知床が世界遺産に登録された年に訪れたが、もっと淡々としていたような気がする。

 
 
 本日は、キュウリのうどん粉病の防除と畑周辺の除草剤散布で、想定したtodoリストは全て終了した。熱低の影響でしばらくは天気が不安定な予報だ。後は、お盆に備えて庭木のせん定に取掛ろうと算段している。だればまた(@^^)/~~~