Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●「新聞をお読みにはならない」財務相: 切り離し不可の「頭」…「責任」なんて言葉はそのオツムには無し

2018年04月11日 00時00分52秒 | Weblog


東京新聞の社説【麻生財務相発言 このレベルの大臣では】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018033102000166.html)。
久田将義責任編集TABLO』(http://tablo.jp/)の記事【青木理・連載『逆張りの思想』第五回/森友問題・麻生太郎財務相の「謝罪会見」なのに謝罪する気、永遠のゼロ】(http://tablo.jp/serialization/aoki/news003085.html)。

 《麻生太郎財務相が「森友の方がTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」と述べた問題は、これまで多々ある暴言の域を超えている。改ざん事件の責任をとり身を引いたらどうか》。
 《「シモジモのみなさん、わたくしがヨシダシゲルのマゴのアソウタロウであります」…麻生氏は首相らと同様政治を3代世襲する"由緒正しきお家柄"。シモジモの我々としては、チンケな企業や役所のトップとは違うのだと拝察し、ありがたく戴くしかないということか。まるで封建時代みたいな話だが》。

   『●確信犯なナチス擁護…ウルトラ差別主義者・麻生太郎殿の
            その体質は野中広務氏による大叱責でも変わらず

 《…締結…ペルー…日本の新聞には一行も載っていなかった…》というデマ三連発な赤っ恥。《断固反対》だったはずのTPPの方が大事なんていう御方。《由緒正しき…》ウルトラ差別主義者。人としての《レベル》は最低。
 財務相は、切り離してはいけない「」「御頭」、でも「責任」なんて言葉はそのオツムには無し

   『●「「トカゲのシッポ切り」ではなく、「頭の切り離し」」(森裕子さん)。
                          佐川事件でなくアベ様御夫妻案件

 そして、もう一つの切り離してはいけない「」であるアベ様ときたら…。
 東京新聞の記事【改ざん念頭?「高い倫理観持て」 首相、新人官僚に訓示】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201804/CK2018040402000256.html)によると、《新人官僚約七百五十人を前に訓示し「国民の信頼を得、負託に応えるべく高い倫理観の下、細心の心持ちで仕事に臨んでほしい」と呼び掛けた。学校法人「森友学園」に関する公文書改ざんや、陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が発見された問題を念頭に置いた発言とみられる》…。
 《倫理観》って、あなた…もはやマンガだね

   『●菅義偉・最低の官房長官は、今なぜ、アベ様に向かって
           「地位に恋々としがみつく」とは言わないのですか?
   『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
                  …五日後の「秘密会議」に太田充氏も


 最低の官房長官殿は、行政府の長に加えて、《民主主義システムの破壊行為》財務省の責任者にも地位に恋々としがみつく」な~、と罵声を浴びせないのだろうか?
 《改ざん事件の責任をとり身を引いたらどうか》《地位に恋々とせず、国民のために潔く、速やかに辞任したらどうなのか》…適切な主張の東京新聞、そのコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018040202000131.html)によると、《ただ、その大臣にも新聞を読む習慣を身に付けていただきたい一心から引用した。もちろん、麻生太郎財務相である▼「森友の方がTPPより重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」。先週の国会答弁で、的外れな新聞批判を展開して大恥をかいた。財務省は森友をめぐる文書改ざんを行った当事者である。その最高責任者反省どころか報道に責任を転嫁するとはあきれるばかりである▼しかも、まともに新聞を読まないで報道批判をしているらしい。今からでも遅くない。新聞で「反省」「責任」「言語道断」の正しい意味ぐらいはぜひとも理解していただきたい▼そんなに手厳しいことを書いても大丈夫かって。心配はないと思う。どう勧めても、その大臣は新聞をお読みにはならない》。

==================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018033102000166.html

【社説】
麻生財務相発言 このレベルの大臣では
2018年3月31日

 麻生太郎財務相が「森友の方がTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」と述べた問題は、これまで多々ある暴言の域を超えている。改ざん事件の責任をとり身を引いたらどうか

 国のトップ官庁で公文書改ざんという前代未聞の不正を許した大臣としての責任をみじんも感じていないかのような傲慢(ごうまん)である。

 事実誤認に基づく氏の発言は毎度のことだが、当事者意識を全く忘れ、報道機関をおとしめるような暴言は看過できない。

 麻生氏は二十九日の参院財政金融委員会で、学校法人「森友学園」をめぐる新聞の報道姿勢に不満をまくしたてた。

 米国を除く十一カ国による環太平洋連携協定(TPP11)が八日に署名されたことについてのやりとりの中で、麻生氏は「日本の指導力で、間違いなく、締結された」と強調。「茂木大臣がゼロ泊四日でペルーを往復しておりましたけど、日本の新聞には一行も載っていなかった」と発言した。

 続けて「みんな森友の方がTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」と述べた。

 しかし、茂木敏充経済再生担当相が出席した署名式の開催地は、ペルーでなくチリである。署名式の記事は、本紙を含め大手各紙が九日付夕刊や翌十日付朝刊で詳しく報じている

 三十日の同委員会で批判が相次ぐと、麻生氏は「森友に関し、公文書を書き換える話は誠にゆゆしきことで遺憾の極み。軽んじているつもりは全くない」「森友と比較したのがけしからんという点については謝罪させていただきたい」と釈明に追われた。

 だが、釈明すれば済む問題ではない。公文書を改ざんし、国会で虚偽答弁を繰り返したことはTPP11と同じく重大事である。

 「新聞が一行も報じていない」といった虚偽ポスト真実)を平気で多用たり、TPP11に比べ大したニュースでもない森友問題を報じ続ける新聞の方がおかしいといった印象操作を繰り返す

 「ナチスの手法に学べばいい」と発言したこともあるように、国民は簡単にだますことができる、政治家は国民をだましてもいいと考えているのではないか。国民の納める税金を差配する要職を任せるには、とても値しない

 「平成の政治史に残る事件」(自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長)である。地位に恋々とせず、国民のために潔く、速やかに辞任したらどうなのか。
==================================================================================

==================================================================================
http://tablo.jp/serialization/aoki/news003085.html

青木理 「逆張りの思想」
森友問題・麻生太郎財務相の「謝罪会見」なのに謝罪する気、永遠のゼロ青木理
2018年04月03日 森友問題 謝罪会見 財務省 青木理 麻生太郎

 以前から、この国の「謝罪会見」には違和感を覚えていた。さまざまな企業にせよ、役所や警察といった公的組織にせよ、不祥事を起こした際の「謝罪会見」は判で押したようにほぼ同じ。

 まず、社長や幹部らトップ陣が会見場に現れ、あらかじめ準備した謝罪文を読みあげたりしたあと、揃って立ちあがり「大変申し訳ありませんでした」と言って深々と頭を下げる。その瞬間、カメラのフラッシュが一斉に光り、翌日の新聞やテレビにはその場面が大きく報じられる。以上、終わり。

 中にはいきなり土下座したり、号泣したり、そんな例もなくはないが、普通の組織ならばほぼ相似形。本当に謝罪するつもりがあるのか、心から謝罪しているのか、とりあえずはやらないと許されない儀式と化しているみたいで、それを当然のことのように報じるメディアの側も含め、なんだか不思議な日本的光景だと感じていた。

 その違和感を見事に打ち破ったのが、財務相兼副総理の麻生太郎氏である。

 あらためて記すまでもなく、首相や首相の妻の関与がささやかれる森友学園問題をめぐり、財務省が犯した公文書改竄(かいざん)前代未聞の犯罪的行為国権の最高機関たる国会=立法府を改竄文書で欺くのは、行政府に対する立法府のチェック機能を根本から蝕み、後世に伝えるべき歴史まで捻じ曲げる民主主義システムの破壊行為でもある。

 そんな所業に手を染めた財務省の動機や改竄の真相はいまなお不明だが、財務相である麻生氏はまごうことなき責任者仮に改竄を指示していたにせよ、指示も関与もしていなかったにせよ、まったく知らなかったとしても監督責任は免れないのだから、本来は行政府の長である首相ともども辞任するのが筋だと僕は思うが、麻生氏にそんな気はさらさらないらしい。

 もちろん、「謝罪会見」は開いた。一応は「謝罪」も口にした。それは財務省が改竄を認めて国会に報告した3月12日のこと。ただ、正式な会見ではなく、メディア業界では「ぶら下がり」などと呼ばれる即席の会見だった。

 冒頭、事務方が用意したらしき文書を読みあげた麻生氏は、「極めてゆゆしきことなのであって、誠に遺憾、私としても深くお詫びを申しあげる次第です」と語った。だがその瞬間、頭は1ミリたりとも下げず。いや、会見の間中、1度たりとも頭は下げず。しかもすべての責任は理財局以下の部下にあると断言し、あるメディアの記者が質問をいくつか重ねると、こんなことまで口走って会見を仕切りだす始末。

   「1度も2度も質問せず、もうちょっと分散してくれねえかな」

 皮肉を込めて書くのだが、唖然とするほどに見事。すべての責任を部下に押しつけ、心から謝る気など永遠のゼロ。そればかりか、つい先日の国会では、こんなことまで言いだした。

   「(TPP11が)日本の指導力で締結された。こないだ茂木大臣が
    0泊4日でペルーを往復したが、日本の新聞には1行も載っていなかった
   「日本の新聞のレベルはこんなもんだなって経済部のヤツにボロカス言った」
   「みんな森友の方がTPP11より重大だと考えてるのが
    日本の新聞のレベル。政治部ならともかく経済部もこれかと、
    おちょくりにおちょくり倒した記憶があります」

 これもまた、見事なほどむき出しの本音。しかもこれ、報じられているように、なにからなにまで間違いだらけ。TPP11はまだ「署名」段階だし、その署名地は「チリ」だし、この件は各紙とも「大きく」報じている

 つくづく思うのだが、不祥事を起こした民間企業のトップが同じような態度を会見などでとればメディアや世論の総バッシングを浴び、下手をすればその企業は潰れてしまうだろう。しかし、麻生氏はいまも財務相の座にあり、大した批判も浴びていない。判で押したような「謝罪会見」にも違和感を覚えるが、これほどの開き直りと傲岸不遜な振る舞いが許されるのは、いったいなぜなのか

 既知の政治記者たちに尋ねてみると、これまた口を揃えて「あれが麻生さんのパーソナリティだから」と語る。ある政治記者は「生粋の名家育ちの麻生さんは、頭を下げて謝ったことがないんでしょう。頭は下げるためにあるんじゃなく、帽子をのっけるためにあると思ってるんじゃないですか」と言って笑う。

 そういえば少し前、自民党で幹事長などを務めた山崎拓氏にインタビューした際のことを思い出す。麻生氏と同じ福岡出身の山崎氏によれば、麻生氏はかつて初出馬した際、街頭演説で聴衆に向かってこう言い放ったという。

   シモジモのみなさん、わたくしがヨシダシゲルのマゴのアソウタロウであります

 この逸話を明かして苦笑した山崎氏は、県議あがりのたたき上げ政治家だが、対する麻生氏は首相らと同様政治を3代世襲する"由緒正しきお家柄"。シモジモの我々としては、チンケな企業や役所のトップとは違うのだと拝察し、ありがたく戴くしかないということか。まるで封建時代みたいな話だが。(青木理・連載『逆張りの思想』第五回)
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●アベ様ご夫妻…そして、《それ以外でも自民党は相当ひどい…無知識、無教養、差別思想、時代錯誤が露呈》

2018年01月10日 00時00分15秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞の久原穏記者によるコラム【【私説・論説室から】官房長官、これは事実?】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017112002000120.html)。

 《菅義偉官房長官大層厳格な方らしい。記者会見で質問者(もっぱら本紙記者)に対し「事実に基づいて質問してほしい」と苦言を呈する場面が多い。ならば僭越ながら当方も質問させていただきたいことがある。…はたして首相発言は事実に基づいたものか、それとも…。ここは首相の女房役、官房長官のお考えをお聞きしたい》。

 《はたして首相発言は事実に基づいたものか》?、という問いに、最低の官房長官は「ここは質問に答える場所じゃない…」、とでも答えるのだろうか?

   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
                       「ここは質問に答える場所じゃない…」?

 ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/差別意識、献金まみれ…相当ひどい自民党】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711270000190.html)によると、《国会の予算委員会では森友加計学園疑惑について野党の厳しい追及が始まるが、それ以外でも自民党は相当ひどい。野党は追及の手を広げるべきだ…松本文明…鶴保庸介…山東昭子…山本幸三竹下亘…神谷昇…若宮健嗣…自民党の無知識、無教養、差別思想、時代錯誤が露呈している》。

 それにしても、何もかも相当にひどい。「絶対得票率1/4」の自民支持者の皆さん、いいんですか、コレで?
 夫は息吐く様に噓垂れ流し、妻はノホホンと…そして、《それ以外でも自民党は相当ひどい無知識、無教養、差別思想、時代錯誤が露呈》。「公平・公正」など望むことなどできず。

 《客観的な事実よりも感情に訴える虚言の方が世論を動かすという「ポスト真実」が…を問う国民投票に大きく影響》《今後、改憲を問う国民投票が予想されるが、世論を誘導する「ポスト真実」が乱発されるのではないか。大いに心配だ》…。

   『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
         「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉

==================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017112002000120.html

【私説・論説室から】
官房長官、これは事実?
2017年11月20日

 菅義偉官房長官大層厳格な方らしい。記者会見で質問者(もっぱら本紙記者)に対し「事実に基づいて質問してほしい」と苦言を呈する場面が多い。ならば僭越(せんえつ)ながら当方も質問させていただきたいことがある。

 「アルゼンチンは基礎的財政収支(PB)を無理やり黒字化し、翌年に債務不履行(デフォルト)になった、というのは事実に基づいているか?」

 もう一問。「日本がPBを黒字化するため、無理やりに経済に負荷をかければ、国民は就職できなくなる、というのは事実か?」

 問いの中にある言説は安倍晋三首相の発言である。先月、総選挙の開票速報番組で財政再建の必要性を問われて述べたものだ。

 観的な事実よりも感情に訴える虚言の方が世論を動かすという「ポスト真実」が米大統領選や英国の欧州連合離脱を問う国民投票に大きく影響したのは記憶に新しい。

 はたして首相発言は事実に基づいたものか、それともPB黒字化を先送りしたいための「ポスト真実」か。アルゼンチンのデフォルトは米ハゲタカファンドが割り込んできて交渉不調に終わったというのが定説だ。就職できなくなる発言も穏当でない。ここは首相の女房役、官房長官のお考えをお聞きしたい。

 今後、改憲を問う国民投票が予想されるが、世論を誘導する「ポスト真実」が乱発されるのではないか。大いに心配だ。 (久原穏
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●目を逸らす本土…「米国側からみた心温まるヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々」に…

2017年07月01日 00時00分04秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



沖縄タイムスの西江昭吾記者によるコラム【[大弦小弦]都内であった試写会で、沖縄戦を描いた米映画「ハクソー・リッジ」を…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/104887)。

 《▼映画には住民の姿は出てこない。だが実際には、国家の暴走で有無を言わさず戦争に巻き込まれ、命を落とした多数の無辜(むく)の民がいる ▼旧日本軍は当時、全県民が兵隊になることを求めた。まともな訓練さえ受けずに防衛召集で次々と戦場に駆り出された。犠牲者の総数は軍人を上回る。沖縄は本土決戦を遅らせるための捨て石だった》。

   『●大田昌秀さん「軍隊は人を守らない」と、
      従軍記者ボールドウィン氏「沖縄戦は、戦争の醜さの極致だ」

 先日亡くなった大田昌秀元沖縄県知事は《「軍隊は人を守らない」という沖縄の教訓》を仰っていました。そして、沖縄発の《醜さの極致な戦争》を再び引き起こす懸念が高まるなか、《そこにあるのは、沖縄県民の苦悩をくみとろうとしない政権と、それを選挙で支える私たち有権者の姿です。大田さんはそれを醜い日本人と断じました》。「本土」は見て見ぬふり…大田昌秀さん《醜い日本人》と…。

 「慰霊の日」に際して、「沖縄全戦没者追悼式」でのアベ様の挨拶の前に、「平和の礎あらゆる戦争を正当化させない思いでつくった県民の礎でしょ。そこへ戦争屋の安倍がのうのうと挨拶すること自体が県民として許せません」(『報道特集』2017年6月24日)。県民の怒りの声は届かないロバ耳東風な「戦争屋のアベ様」。

==================================================================================
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/104887

[大弦小弦]都内であった試写会で、沖縄戦を描いた米映画「ハクソー・リッジ」を・・・
2017年6月23日 07:38 西江昭吾 映画 沖縄戦 慰霊の日

 都内であった試写会で、沖縄戦を描いた米映画「ハクソー・リッジ」を見た。武器を持たない米衛生兵が、浦添市の前田高地で両国の兵士75人の命を救った実話を基にしている

▼目を背けたくなる生々しい戦闘シーンが続くが、あえて極限を忠実に描くことで、戦争の愚かさを問い掛けていると思いたい。衛生兵の勇気と献身に焦点を当てた物語は、観客の共感を呼ぶだろう

▼映画には住民の姿は出てこない。だが実際には、国家の暴走で有無を言わさず戦争に巻き込まれ、命を落とした多数の無辜(むく)の民がいる 

旧日本軍は当時、全県民が兵隊になることを求めた。まともな訓練さえ受けずに防衛召集で次々と戦場に駆り出された。犠牲者の総数は軍人を上回る。沖縄は本土決戦を遅らせるための捨て石だった

▼今年も慰霊の日を迎えた。客観的な事実より、感情的な主張がはびこる「ポスト真実」の時代。沖縄を巡る史実も激しい風当たりにさらされている

▼多くの人々の目に触れるであろうハリウッド作品を通じて、スクリーンには映し出されない沖縄戦の実相に思いを巡らせてほしい。米国側からみた心温まるヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々の目線で事象の背景を捉えてほしい。試写会場を出て、すぐ地下鉄に乗らず、人混みを歩きながら、そう願った。(西江昭吾
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●「相手が権力者となると事情は異なる。忖度はおもねる姿勢につながり、権力暴走の歯止めを失わせる」

2017年04月11日 00時00分08秒 | Weblog

[※ 三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]


沖縄タイムスの【社説[新聞週間に]権力忖度せぬ姿勢貫く】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/92153)。

   『●言いすぎを謝罪・撤回した石嶺香織宮古島市議…
       もはや「見せしめ」、「卑劣」なイジメ、あざとい「狙い」
    「言いすぎを謝罪・撤回した石嶺香織宮古島市議に対して、
     もはや《見せしめ》、《卑劣》なイジメ、あざとい「狙い」を
     秘めていると詮索したくなる仕打ち。
      この「仕打ち」の背景として、自衛隊配備やミサイル基地配備による
     「住民分断」があり、さらにそれは、…。三上智恵監督の
     『標的の島 風かたか』によると…」
    「もう一点、《卑劣》なイジメだと断言する理由。「ト」な大センセ・
     百田尚樹氏による一連の差別発言・ヘイト発言が一切修正も
     撤回もされないこと。石嶺香織宮古島市議を、はるかに超える
     意識的な、確信犯な発言の連続。…センセは、自衛隊配備や
     ミサイル基地配備に大賛成して下さるので批判の対象外? 
     「本土」マスコミは、センセをどこまで批難しただろうか。
     《「米兵よりも沖縄人のレイプ犯罪率の方が高い」という中傷》は、
     石嶺香織宮古島市議と比較にならぬほど酷いデマ、中傷では
     ないのか? 自衛隊配備やミサイル基地配備に大賛成かどうかで、
     批判するかどうかを決めているのか?」

 《忖度…相手への思いやりを示す行為の一つだが、相手が権力者となると事情は異なる。忖度はおもねる姿勢につながり、権力暴走の歯止めを失わせる…問題がどこにあるかを分析し、公平で公正な視点で伝えること。国内外を問わず、社会を分断させるような動きが強まっている今こそ、新聞の役割の大きさを自覚したい》。

 壊憲沖縄破壊教育破壊、「平成の治安維持法」…。「沖縄の「戦没 新聞人の碑」…いま、新聞人が立ち上がらずに、座していていいのか?」

   『●「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」
   『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
      「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?

   『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア
   『●「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」
                    ・・・・・・アベ様達からして?

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
      「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
    「青木理さん、「権力と距離を置かなくちゃいけないなんていうのは、
     かつてはごく当たり前の作法としてメディア内で共有されていた」」

 権力に忖度する新聞で良いのか? 「権力を監視」しない報道者、ジャーナリストで良いのか? 「報道機関・ジャーナリストは「闘って」いるだろうか?」
 訴え続けないと…。

『■城山三郎さん「戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないとわからない」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/46cffbbda63235587e36a8f40865b28b)、「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/07980877a3742cbd8a23034f725a7386)』

『■福島菊次郎さん《安保関連法の成立を心配し『戦争なんて始まらないと頭のどこかで考えているだろうね。でも、もう始まるよ』と最後まで危ぐしていた》…代表作に「ピカドン ある原爆被災者の記録」「戦争がはじまる」「証言と遺言」など(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5254d4afac7034e06e96deca02372701)』

『■反骨の報道写真家・福島菊次郎さん…『証言と遺言』の最後に赤々と押印、「闘え」「菊」と…「問題自体が法を犯したものであれば、報道カメラマンは法を犯しても構わない」……すごく重い、福島さんの言葉。いま、報道機関・ジャーナリストは「闘って」いるだろうか?http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5254d4afac7034e06e96deca02372701)』

==================================================================================
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/92153

社説[新聞週間に]権力忖度せぬ姿勢貫く
2017年4月7日 08:53 忖度 森友学園 新聞と権力 フェイク・ニュース ポスト真実

 「忖度(そんたく)」とは他人の心をおしはかること。相手への思いやりを示す行為の一つだが、相手が権力者となると事情は異なる。忖度はおもねる姿勢につながり、権力暴走の歯止めを失わせる

 近ごろ政治の場で忖度が注目を浴びている。森友学園を巡る国有地の大幅値下げ問題は、安倍晋三首相夫人への忖度が働いたと言われる。異論が多いなか断行された道徳の教科化は、愛国心を強調する安倍政権への文科省の忖度が疑われている。

 南スーダンに派遣されている陸自部隊の日報について、稲田朋美防衛相が「戦闘」「衝突」と言い換えた問題で、防衛省が日報を「破棄した」と(うそ)をついたことは記憶に新しい。防衛相は関与を否定しており、それが事実ならば同省の嘘も忖度の結果であろう。政治の忖度は、国民への背信に直結している。

 忖度はかつて新聞にも蔓延(まんえん)していた。

 太平洋戦争時に新聞記者として国威発揚に加担した反省から、戦後は反戦を訴え続けたジャーナリストの故むのたけじさんは、戦前戦時の新聞社は自己規制に陥っていたと明かした。

 負け戦を「勝った」と報じ続けた嘘は、時の政府に直接強要されたものではなかったという。「憲兵らが新聞社に来て取り締まったことはない。自分たちで縛っていた。(権力と)戦わずして負けていた」との言葉が重く響く。

 春の新聞週間が6日から始まった。権力への忖度があふれる今だからこそ、権力をチェックする報道や論説の重要性が増している

■    ■

 新聞報道を取り巻く社会の情勢は、前途洋々とは言えない。報道への信頼性はいまだ高いものの、新聞離れが言われて久しい。国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」が発表する報道自由度ランキングで、日本は2010年11位だったのが、16年には72位に大きく下がった

 社会にはインターネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)経由の真偽が定かでない情報があふれ、新聞をはじめとする既存メディアの報道を脅かす勢いだ。

 一方、報道の役割を再認識させる出来事が県内でもあった。軍隊と性暴力の関係について宮古島市議が自身のフェイスブック(FB)で投稿したことを巡り、市議会の与党会派が同市議の一般質問をボイコットし、議会が2日間空転した問題だ。FB投稿がネット上で激しい批判を浴びたことに乗じ、野党の立場をとる同市議の発言権を封じようとする行為だった。

■    ■

 これに対し本紙は、地方自治に詳しい専門家が与党会派のふるまいを疑問視する記事を掲載。新聞読者が意見を投稿するオピニオンコーナーにも、冷静な対応を求める意見が相次いで寄せられた。その後、市議会は急速に正常化した。

 問題がどこにあるかを分析し、公平で公正な視点で伝えること。国内外を問わず、社会を分断させるような動きが強まっている今こそ、新聞の役割の大きさを自覚したい。==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする