三日がかりで風景の絵を描いたのでアップする。
映画やドラマを見ていて、風景が物語と関係なく、ただのお飾りとして映っていると、この監督さんやカメラマンさんは風景に対して無感覚なんだろうなと思う時がある。それに反して、風景により多くを語らせているような作品に遭うと、登場人物は陳腐でも、いい作品だなと感じてしまう。
日本三景のような美しい場所やスカイツリーの展望台から見る風景には感動しても、すぐ身の回りの風景は代わり映えがしないと思っている人は多いだろう。絵や写真を趣味にする人も、自分の周囲には題材がないと考えている人は多い。
観光地に行っても、天気の具合ひとつで印象が変わってしまうことは誰でも経験しているだろう。同じように、周囲の風景も時間帯や季節による光線の違いで、僕らはまったく異なる印象を持つことがある。ただ、風景が見せるほんの一瞬の感情のようなものを、僕らは待つことができないのだ。
散歩コースに一本の雑木が立っている。それだけの風景でも、絵の題材として不足なものはまったくない。
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