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テーマパーク theme PARK・エレクトロニック・アーツ

2016-04-30 01:00:41 | レトロゲームReview

 テーマパーク theme PARKは、1995年にエレクトロニック・アーツより発売された経営型のシミュレーションゲーム。開発は、ピーター・モリニュー氏が在籍していた当時の英国のブルフロッグ社。


 箱庭(ミニスケープ)ゲーム、ゴッドゲームの元祖と言われるポピュラスの開発者ピーター・モリニュー氏の手によるもの。プレイヤーはテーマパークのオーナーとなり、パーク内に道路、標識、樹木、ショップや遊具を設置したり、メカニック、清掃員、ガードマン、マスコット(着ぐるみ)などスタッフを雇って、遊園地の運営をする。遊具には耐久性のパラメーターがあるため、メカニックを雇って定期的にメンテナンスする必要があり、お客が来ると園内にゴミが散らかるため、定期的に清掃をする必要がある。時折来るガラの悪い客には、ガードマンを雇うことで対処する。プレイヤーは、お客からの様々な要望、クレームなどを聞きながら、お客の満足度を上げることによって、人気のテーマパークを作っていくというのが主な流れになる。


 こちらは、1997年に発売された第二弾の新テーマパーク。株式投資や経営戦略など、様々な要素が付加された。


 2000年に発売されたテーマパーク ワールド。これ以降もテーマパーク2001、(株)テーマパーク、テーマパークDSなど、続編が発売された。これらが好評だったのか、テーマシリーズは病院が舞台のテーマホスピタル、水族館が舞台のテーマアクアリウムなどへと発展した。


 箱庭世界にやってくるお客さんは、ひとりひとりが様々なニーズを持っており、それらはふきだしの形で表現される。トイレを設置し忘れると、トイレに行きたいお客が右往左往することになるし、みやげ物が欲しい、食事や飲み物が欲しい、園内が汚いなど、ちょこまかと様々な要望が表現される。経営戦略面としては、ハンバーガーショップのポテトの塩加減や飲み物の氷の量まで設定でき、ポテトの塩加減を強くすると飲み物が売れるという、経営者は普通しないだろうという細かいことまで設定することが出来る。


 アトラクションには実際に乗ることが可能で、ジェットコースターやゴーカートなどは、自分でコースを設計することも可能。自分が作ったテーマーパーク内を実際に歩き回れるということが、このゲームの売りのひとつだった。


 このテーマパークのヒットを受けて、プレイステーション1の時代には、このような箱庭型の経営シミュレーションがとても流行った。こちらは、1994年とテーマパークより一足先に日本で作られたザ・タワー The Tower。高層ビルを経営、運営する。賞を受賞するなど、海外でも好評だった。


 シリーズ化された有名なところでは、コンビニを経営するザ・コンビニ、ファミレスを経営するザ・ファミレス。他にもゲームメーカーを経営して、ゲームを開発するザ・ゲームメーカー 売れ売れ100万本げっとだぜ!、ゲームセンターを経営するできるゲームセンター、ハンバーガーショップをモチーフにして、様々なハンバーガーを開発するバーガーバーガー、学校を運営する学校をつくろう!!、ホテルを経営するハッピーホテル、変り種としては、悪の首領となって秘密基地を運営するAZITOなどがあった。


 こちらも変り種。罠やモンスターを設置してダンジョンに訪れる勇者を撃退するという、ダンジョンの運営をテーマにした経営シミュレーション・ダンジョンキーパー。こちらも開発元は、ピーター・モリニュー氏率いるブルフロッグ社。ダンジョンキーパー2も発売された。


 このゲーム、最初は面白いのですが、やることが同じなためだんだんとマンネリ化してしまうという欠点があります。一応、ゲームの目標はあるのですが、エンディングを目指すより、自分の遊園地を好きなだけちまちまと作り続けるという遊び方の方が楽しい。この時期としてはとても新しい斬新なゲームであり、遊園地を運営するという設定も夢があって楽しかった。2頭身のちょこまかしたキャラが、ミニチュアのような箱庭世界を行き来するというところを眺めているだけでも楽しくて、似たようなタイプの箱庭経営シュミレーションが続々と作られるなど、実に日本人の好みにマッチしたゲームだったように思います。


 プレイステーション1、セガ サターンの時期には、このような新しいタイプのゲームや実験的なゲームが次々と発売されて楽しかった。日本で作られたのゲームが世界シェアの7割を占めていたという日本製ゲームが世界を席巻した時代でもありました。個人的には、8ビットPCやファミコンの時代と同じくらいゲームが楽しかった。フランチャイズや個人のゲームショップが全盛期だったのも、この時代でした。ゲームに関しては、もうこのような時代はやってこないんでしょうね。ということで、箱庭経営シミュレーションの元祖、テーマパーク theme PARKでした。



Wiki テーマパーク(ゲーム)、ピーター・モリニュー、ブルフロッグ、ザ・タワー、ダンジョンキーパー、経営シミュレーションゲーム、ミニスケープの項


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