信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

見えない運命

2015年05月04日 15時05分07秒 | Weblog
ゴールデンウイ-クに入った。
今年は初めて全くの予定も無く、世間の流れについていけない老人の
一人暮らしを味わっている。
子供たちはそれぞれの予定があり、これまで必ず客が訪れ
バ-べキュ-などをメインに賑やかに過ごしていたのが過去になっただけの事だ。
東京で勤務していた頃の季節の連休はどこへ行こうかと考え、人民大移動の中に
紛れ込んでは疲れも知らず、満足していた。
あの若さは、ファイトはどこから湧き出てきていたのだろうか?

渋滞情報にも振り回されることも無くなり、子育てが終了したのを実感する。
信州も南と北に長く観光情報もかなり異なる。
常時人気の軽井沢や善光寺は天気も良くごった返しが予想される。

昨日のこどもの日に北杜市の売却に出している土地の草刈に出かけた。
もう10年近くになるが定年退職したら八ヶ岳の見える土地に移住しようと
購入したが、原村に仮住まいした辺りから事情が変わり結局は伊那に住んでいる。

北杜市の森の中にある土地は周りは別荘地なので、空き地にしておくと、時々訪れては
下草を刈ったり、見回りをせねばならない。
伊那から北杜市までは約1時間半の道のりであるが新緑を眺めながら長野と山梨の
違いを目にする。

小淵沢へ入った途端、車の量が半端でなく、途中の飲食店は待っているお客の列
がどの店でも見られる。
八ヶ岳のアウトレットへ続く駐車場は整理員が誘導しているが、どの駐車場も満車の表示が出ている。
この場所は昨年の秋に追突されたために今でも通過する時は心拍数が上がってしまう。

子供連れの若い家族が道路をぞろぞろ歩いているのを横目に、わが土地のある大泉町に向った。
レインボウラインと名付けられた道路沿いにあるがいつもに増して車の量が多く、
人気のある蕎麦屋は既に昼前から満車となっている。
食事を口に出来るのは1時間以上待つことであろう。







道路はブンブン車が往来しているが林の中の空き地は静かで、お隣の住人に挨拶に行ったが
戸が開けっ放しで留守らしい。

枯れ枝を集め、裏手の水路に詰まった枯葉をレーキで取り除いていると
お昼のオルゴ-ルが聞こえてきた。


木立の中の陽射しは穏やかで、900メートルの標高なので下草も未だ伸びるに至っていない。
このところの真夏のような気温が続く伊那の居宅は見通しの良い、だだ広い風の強い場所なので
ロケ-ションが全く異なる。

3時間ほど林の中で掃除をして自己満足し、又伊那に帰る道路は相変わらずアウトレット帰りの
車で渋滞しているではないか。
多分小淵沢の道の駅や延命の湯という温泉は芋洗い状態であろうと思われる。

木立の中に住むことに憧れ、妄想状態の数年を過ごしたが、今や伊那に帰ると高遠あたりで
ほっとしている自分がいる。
やはり家を建てて住み始めると、自分の落ち着く場所が出来上がっているので、もはや
木立の中で木々に囲まれてゆっくりと音楽を聞きながら手芸にあけ暮らしたいという夢は
入れ替わってしまった。

我がままになった老犬2匹とパワフルなマゴと野菜や草花作りに大半を費やしている現状は、自分でも想像もつかなかった。

八ヶ岳はもう雪も解けているが中央アルプスは未だ頂上付近は雪景色だ。
庭ではチュ-リップやシバサクラやタイムの花が満開で僅か2年で移植してから数倍に増えた。

  





木立の中とだだっ広い庭の家では大差があるが、先が見えなかった自分の運命を帰りの車を運転しながら考え何が幸せなのか、それは自分しかわからないし、選んだ自分が結論を出すのであろう。

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