信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

ユリにもいろいろある

2015年08月31日 19時22分51秒 | Weblog
原村に住んでいた頃、中央道でのぼり方面を走っていると双葉あたりで両脇の斜面いっぱいに
長い距離だがユリの花が咲いているのに気が付いた。
鉄砲ユリのような花で一面に咲いていたのに感動し、しかし脇見運転が出来ず、サービスエリアで
息子にメールを出した覚えがあった。

それ以来、甲府方面に向かって出かけた際もう一度ユリが群生しているのを見た。
この高速道路の斜面で長い距離にこのような花を増やしていったのには、初めに
Nexco中日本の作業員が丹念にユリの球根を植えていった努力があったに違いないと
勝手に思っていた。

伊那に引っ越してきて、近所に住む方の庭に、この季節に数本白いユリが咲いて風に揺れている風情に
興味を持った。
昨年、その方はユリの球根を2個分けて下さった。
高砂ユリというの。種が飛んであちらこちらに増えるけど・・・と初めて知ったユリの種類だった。
ヤマユリは絶滅種となり、今年の夏駒ケ根の山野草の直売所で買い、財産の一つに加えた。

タカサゴユリは寒い冬を越し、球根は死んでしまったかもしれないと心配したが
、春の終わりごろ芽を出し、茎が7本も伸びて来た。

嬉しい ワクワクしながら大事にして面倒を見て育てる。
先週頃からテッポウユリに似たつぼみが付いた。花には淡い紫のような赤い筋が付いている。

なんと花が8個も付いている。
中央高速の花は一輪の花で楚々として咲いているが、これは種類が違うかな?と思いネットで調べてみた。

わかったことは、台湾からの外来植物でタカサゴユリであった。
繁殖力がことさらすごいらしい。花が終わり種が莢から飛び出し風に乗ってふわふわと飛んでいき
1・2年で花を咲かす。
荒れ地でもどんどん増え、育つらしい。
中央高速のあのユリたちはこれだった。
説明には外来種の繁殖力はすさまじいから見つけ次第刈り取ることと書いてあるが、
清楚なユリはこっそりと隠れても育てたい。

中央高速の大群生のユリたちのやっと謎が解けすっきりとした。
花は美しく、秋に向かうこの季節、庭の草花は終息の日々となり、引っこ抜かれ散々だが
真っ白な花を次々とタカサゴユリは咲かせ、楽しませてくれる。

このユリが我が家の土地に馴染めば来年は風に乗った種が庭のあちらこちらで根付き、2年後には
わっこんなところで咲き出した・・・・・と嬉しくなるか。
コキアとの戦いが始まるかもしれない。










あの暑さはどこへ?

2015年08月29日 16時21分06秒 | Weblog
先週くらいから急激に気温が下がって来た。
東日本と西日本での差は大きく台風の影響もあり、また油断するとあの暑さに足を取られると
疑っている。

しかし、一気に20度を切り、もはや夜は毛布を必要とするし、半そでの姿は場違いを感じる。
忙しく、出来事満載のこの7月と8月は涼しくなるとともにその思いも持ち去って去っていく。



この頃は本当に愛らしく、育てるのに楽しみを感じていた





歩く部分は覆い尽くされて、デッキの上が道路になった

かわいらしく、誉められ続けた庭のコキアはこの数日で花が咲き、結実の時となった。
花粉症の自分にとっては大敵となる花粉をまき散らすようになった。

ジブリの世界に一時浸っていた時期があるが、ほうきに向かってまっしぐら。
しかし紅葉の時は真っ赤に燃えるような色になるというが今年の様子はどうか?

コキア軍団で紅葉を楽しめるか・・・・・
今はもさもさして歩き場所を失い、迷惑な姿となっている。
外の硝子戸の桟には毎日雨カエルが整列し、時には10匹以上並んである。
離れて見ているとかわいいが、朝起きて玄関のドアーを開けた瞬間、頭や
首筋に落ちてくる。
これも季節の風物となった。



復活の兆し

2015年08月25日 22時58分28秒 | Weblog
今日は一気に気温が下がり、今は20度にも満たず、何を着たらよいのか、はて?
昨日は日中汗だらだらで畑で草を抜き、秋の野菜畑を整地した。

やっとこすっとこここまでたどり着いた


信州といえど今年の暑さを熟慮する間もなく
毎日マゴの子育て支援センター通いで非常に浅いプールではしゃぐ子供たちの相手をし
自分の年齢をすっかり忘れていた。
合間に庭で雑草を引き抜くが、立ちくらみがひどくやれやれ今年は暑さのせいかと片付けた。
6月に風邪を引き長くかかって8月にまた気管支炎で咳が続く。
その頃になりやっと抵抗力ゼロの体になっていたのに気付いた。
へなへなしながら忙しさにごまかし伊那に越して医者と無関係と豪語してた自分が
近医に薬をもらいに毎週3回も治らないと通う始末。
PCに向かう気力は全くなかった。
その間、愛犬2匹は交互に動物病院で合わせて20本余抜歯した。

しかし1匹は運の良さで腫瘍がみつかり切除の手術を2回続けて
行った結果の細胞診で、悪性と判明した。
人間だったら気絶以上の切除創であり抜糸後
先週から抗がん剤の治療を開始した。それも痛手だった。

1か月経ってからようやく暑さの中で自分をわきまえず頑張りすぎた結果を受け入れた。
22日の土曜日、午前中はバラのボランティアで夏の剪定を学び、バラを相手にやる気が出てきた。
午後は近くのお寺での毎月の月例コンサートだ。





フルートとピアノのコラボの演奏会で、いつも目の前でピアノ演奏をしていただきながら
合唱をするお寺のお嬢様が
本日は美しい黒いドレスでピアノの前に姿を見せてくれた時は目をパチクリした。

フルートの演奏者は東京から若林里佳さんというこれまた美しい奏者で

              ○ アルルの女から メヌエット
              ○ ドゥメルスマン作曲 ソロ第6番
              ○ 葉加瀬太郎     ひまわり
              ○ エラート作 ソナタ アパッショナータ
              ○ アナと雪の女王より   Let It Go
              ○ G線上のアリア
              ○ 川の流れのように


までフルートの歴史から楽器の解説まで入れて演奏し息もつかず1時間余を聞き入った。
暑い暑いとぼやきながらの毎日だったが、この日を境に体が軽くなりいつもながら音楽の
力に取り込まれた。

そしてその日の夕方、駒が根市で夜7時から開催された花火大会を鑑賞した。
といっても車で沿線の峠を上り下りして沿道から見下ろす車の下での気楽なものだ。
3年前の諏訪湖の花火大会での豪雨で閉じ込められ散々な目に会い以来、諏訪湖は卒業した。

近くの町での花火も一発上がるごとに感動し、終わったときはああこれで信州も秋が来るのだ…。
と暗い夜道を寂しく思いながら帰宅したものだ。
一日、時間を追ってやるべき事を果たした時にやっと体力が戻ってきたのを実感した。

自分の歳をわきまえ、オーバーワークにならぬよう、これが今年の夏の反省だ。