信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

光前寺の桜

2014年04月27日 18時10分49秒 | Weblog




今年の桜の花見は場所により遅れて咲いているので何度もこの伊那付近で
楽しむことが出来ている。
今住んでいる富県と言う地域も伊那市街地から離れており高地なので気温が3度くらい
低いため今が桜が見頃になった。

昨日ご近所の方から駒ヶ根の光前寺の枝垂桜が満開だからと勧められ、ムスメと一緒に
花見に出かけた。
高遠の桜が終わり、光前寺も有名なお寺なので混みあうかなと心配した。

南アルプスと中央アルプスの千畳敷が目の前に聳え震えるような山々の姿に
桜の色とりどりの種類がそれはそれはきれいであった。
ちょうど、石楠花の花も咲き始め、駒ヶ根の田んぼの土手には水仙の花がびっしりと植えられ
驚く範囲で咲いている。
どこもかしこも」水仙と桜の花で見事である。

 

早太郎のヒヒ退治の伝説で祭られている広大な古い杉並木の続く境内の
いたるところに枝垂桜やコヒガンサクラの古木がびっしりと花を付け
今年の桜の花にはこれまでの人生では経験が無かったほどの堪能する景色に恵まれている。











光前寺は桜が終われば石楠花が咲き、その後は紫陽花が咲き季節は花で長く楽しめる。
5年間住んでいた原村だが、上伊那地域は広いので春のお花のみどころが沢山あり
今後訪ねて見て歩く場所がどんどん増えてきている。





小さいおうちの映画を見てきた

2014年04月18日 19時35分44秒 | Weblog
今春、話題の山田洋次監督82本目の映画、小さいおうちを封切り以降見たいみたいとの念願
がやっと叶った。伊那へ引っ越して映画館が遠くなり、と思っていたら市内にあった。
選べるほどの映画のではないが、こちらもマゴがやって来てなかなか時間があかないし
昨日開放されてチャンスが来た。

前評判もあったし、黒木華さんが助演女優賞を取っているし、直ぐに始まった映画の
画面に引き込まれた。
昭和10年代の東京郊外の中流家庭の家族と女中の物語を回想風に展開していく。
さすが山田監督は小道具や服装、話し方や細かい部分まで違和感を持たせずに
緻密に時代に沿った演出をしている。

先日までNHKの朝ドラのごちそうさんでは戦後の時代設定が意外に豊かで毎日あんなにきれいな着物を
着れないよと食材がありえないとか批判ばかりしていたが。
昭和の時代の東京の家庭での家族の言葉使いにまず惹かれた。
ゆったりと丁寧でそれでいて嫌味も無く、日本語の美しさを思い出した。
そして電化製品の無い時代の家事が丁寧であったこと。
女中さんであっても家族同様、大事にされて戦争を間に挟みながらのストーリーは戦争で300万人の亡くなった
人を忘れないで下さいという山田監督のメッセージである。

泣いたり笑ったりしながら見ていたが
時代の推移は、果たして今が幸せなのか、いろいろな面から考えさせられる。
控えめでよく働き口もこぼさず雇い主に感謝し、黒木華の女中さんの演技に涙する。
忘れられていく戦争の残酷さは今後も決して忘れるなと胸の中に重く受け止めた。

映画を見終わってパンフレットを買い外へ出た。
駐車場へ向かったところ4,5人の熟女たちが何か議論をしている。
そのそばを通り抜けようと思ったら呼び止められた。
映画の中で、黒木華に吉岡秀隆が最後に語りかけた言葉が聞き取りにくく皆で話しているという。
どうだったか・といきなり聞かれても私もわかりません。

そうしたところ調べてみるからそのパンフレット貸してとそのグループのボス風が手を出した。
買ったばかりで目も通していないのに・・・と思い多分そんな細かいせりふまで書いていないと思います
と言ってぱらぱらと手にしたパンフレットをめくった。
じゃあいいわとその中の一人が言い車に乗り込んでいく。

唖然とした私。
折角戦前のきれいな言葉遣いに感動する映画を見た後にこのような場面に出会うとは。
きれいな年取り方をしたいですねと心の中に誓った次第。

    






伊那 春日城公園の桜

2014年04月18日 19時03分19秒 | Weblog
4月中旬になり広い伊那谷ではソメイヨシノ、コヒガンザクラとどこに視線を移しても桜の花が
目に入る。
昨日は夏日になり、季節感が無かったが、観光バスの行列はこの季節ならではのざわつきを感じる。

市内を買い物に走り回っても桜並木を見ながら感嘆する日々が今週続いている。
伊那市の高台に県立の文化会館がありその傍に春日城址公園となっており引っ越して始めて
桜見物で訪ねてみた。
予想以上に広い敷地でこちらは高遠城址と異なり、ソメイヨシノの大木で満開だった。
ソメイヨシノの桜の木は多分200年や300年くらいの古木で花はびっしり付いて見事だった。

       

2日後の六道の堤

2014年04月15日 20時47分19秒 | Weblog








信州の早春の訪れはゆっくりであるが、最近は気温の上下が一日の中でも大きく
先日、2日前にはまだ1週間くらいは満開までは間があると思っていた。

ところが、せわしなくやって来たムスコのために、高遠までは及ばず、少ない時間で
見に行ける六道の堤に連れて行った。

たった2日前には2分咲きだったのにもう日当たりの良い場所ではほぼ、満開。
ばらつきがあるから楽しめる時間も長いということか。

多分ご近所の人たちの花見であろうか。
割烹着姿や、ジャージー姿、家からそのまま抜け出してきたと思われる姿で
10人くらいの集団で乾杯!と叫んでいる。
こんなに近くで花見が出来るなんて幸せだねと言いつつ、誠に楽しそう。

午後からはいよいよ高遠城址公園の桜を見に行ったが、混雑振りは例年通り。
今年は開花が遅れ場所によってはまだ5分咲きくらいだ。
観光バスで繰り出してきた花見客が圧倒的に多く、すれ違いにも苦労する。
家から近いから、今度は数日経ったら、夜間のライトアップの静かな雰囲気で
満開のコヒガンザクラを見てみたい。
今年は花の数が5年ぶりに多く見事だそうだが、
何といっても客の方が多くカメラに収めることができなかった。

     

奈良井宿の漆器屋さんへ買い物に

2014年04月14日 20時21分24秒 | Weblog
1昨日、六道の堤で桜を見に行ったがまだ2分か3分咲きで來週末過ぎに満開か
と少し寒々しつつ家に戻った。
翌日ムスコが休日を利用して花見がてら中央林間から遊びに来た。
3か月過ぎての唯一の甥っ子の成長に戸惑いながら、ぎこちなく抱っこしている。
 

翌日は離乳食を食べるときに使う食器を、ムスメは木曽の漆器を使いたいと
権兵衛峠を経由して木曽の奈良井宿へ買い物に出かけた。
伊那から権兵衛峠のトンネルを越えると割合近い距離で奈良井宿へ行ける。
赤ん坊連れの観光は初めてで乳母車持参で荷物が増え、漆器のお店を巡る。



まだ1200メートル近くの標高の木曽は山の頂上付近は残雪がありまだ春は大分先だ。
それでも観光客は休日のためそこそこにお店をのぞきながら、古い宿場町の町並みを
感心しながら歩いている。
  

以前、来たことがあるムスメが目をつけている花の野というお店だが宿場町の
入り口付近のお店で全員それぞれ欲しい漆器や食器を見つけそこで買い物は完了した。

時々出会わす60代の熟年ご婦人たちのスタイルに、驚きと感心と入り混ぜながら
同世代でありながら自分はこのフアッション感覚は一生身に付けられないなと思いながら個性的なそれぞれの
着こなし振りには反面興味シンシンであった。



綾小路キミマロの漫談に出てくるツアー客のしまむらのフアッションには縁遠く
ネタとしては取り入れられそうも無い。
奈良井宿の町並みを端から端まで歩いたら、夕方になってしまった。

もっと暖かくなったら時間をかけてお店をのぞきながら気に入った食器やおはしやスプーン類など
の買い物に来よう。
110年まえから開業しているカレーのお店はことのほか美味しく、
観光地でカレーを食べようと思ったことも無かったのに、これも掘り出し物だった。
古い町並みと新しい感覚を取り入れた職人芸の日常使う食器を作る歴史を知るには時間が足りなかった。

 





湖面に映える桜

2014年04月11日 21時43分44秒 | Weblog



10日頃から見ごろになるという高遠の桜はまだ3分咲きくらい。
昨日から又一気に気温が下がり始め、開花が遅れている。

日中は暖かくなり、家の中や外での作業に励んでしまい、桜を見に行こうという
気持ちは吹っ飛んでしまう。

それでも折角シーズン中は場所を変えては3回か4回くらい花見を楽しむことが出来る
場所に住んでいるのだからと、午後からムスメと孫と一緒に六道ノ堤という名所へ出かけた。

江戸時代の末期に高遠の城主が農民の収入を図るために水路の工事を長年にわたり行い
水田のために10kもの長さの水路を引いた。
今では豊かな田園地帯を潤し上等な米が作られているがその水路の堰堤に桜の木が植えられ
桜の名所となっている。
中洲には松の木の枝振りが又違った景色を作って緑と桜色のコントラストが美しい。
周囲の田植えを待つ田園風景もひなびた里山風景と桜の花は派手さが無く美しい。

 

来週あたりが満開になるであろうと思われ、漣が立っている湖面に垂れている枝は趣がある。
三峰側沿いの土手に延々と続く桜並木や、伊那はあたりを見回してもコヒガンザクラの木が
多く見られる。

  

コヒガンサクラが咲き始める

2014年04月08日 19時27分55秒 | Weblog



1昨日は突然の雪景色に驚いた。
雹まで降り、春の嵐は昨年の時を同じくして雪を降らせたが、この季節に今年もまた・・・・と。
昨年の自分のブログを読んで見ると、原村に住んでいた時は爆弾低気圧で雪の量はもっと酷かった。

一日置いて、今日は気温がぐっと上がり、初夏を通り越した。
昨日の夕方、無事に家の前の土手の枯れ草を焼き終わった。
どきどきはらはらしながら、いつバケツの水をかけようかと構えていたが、風も出て
燃え広がるのも早く意外に早く終了した。
大満足。

しかし今日はお昼ごろに直ぐ傍の広い田んぼの主が軽トラでやって来て、あっという間に
あぜ道にバーナーで火を着けた。
私が燃やして出す煙の10倍くらいの景色が見えないくらいのモクモクの煙で唖然とする。
そしてたちまち焼き終わり、又軽トラで30分くらいですばやく終了し帰って行った。

さすが地元の大ベテランの農家の経営者はやることが違う。
農家も5月に向けての田植えの備えて着々と準備が進みあちらこちらに軽トラやトラクターの姿が増え
駒ヶ根から辰の方面までの広い地域は野焼きの煙で一日霞んでいる。

アルプスの山は午後は春霞でくっきりとした姿は見えなくなってきた。
シャッターチャンスは午前中に限られてきた

 






犬と孫を連れて散歩に出たが、伊那方面は高遠の桜と同じコヒガンサクラがそこここに見られる。
近くのお稲荷さんの祭ってある傍に満開の桜がさいておりしばし見とれてしまった。
木の高さは決して大木ではないのに、花の数の多いこと。
これからしばらく次々に咲いて行く桜を追って見て回るのも遅い信州の春の楽しみだ。
今年の苦しかった寒さと大雪の後にやって来る花の季節には殊更に季節の幸せを味わわせてもらう。

  



4月の雪

2014年04月06日 08時06分17秒 | Weblog
昨夜まで寒い、寒いと言いながら明日は風が穏やかであれば、課題となっている
土手の野焼きが出来るかな?と思いながら床に就いた。

朝、目が覚めてベッドの中でスマホで天候を確認する。
伊那地方、ぴかぴかの晴れの予報となっていた。
では今日の仕事は、外だと思って窓の外を見た。

ぎょぎょ、じぇじぇ、てぇっー    雪景色になっている。
朝起きると直ぐに外へ飛び出していく犬たちはひるんで出て行かない。

家の前面の中央アルプスは隠れて全く見えない。
昨日は安曇野や長野は雪だったというが、まさか伊那方面まで夜のうちに降るとは・・・・。
ふわふわの軽い雪だが、桜の蕾は膨らんでいるので、どういう反応になるであろう?
来週からの高遠のさくら祭りは少し開花が延びるのであろうか。

庭で折角芽を出した草花類が心配だ。






風が気になる毎日

2014年04月05日 19時55分19秒 | Weblog
やっとやっと、春らしい暖かい気温になった。
昨日など朝肌寒いと思い、ストーブに薪を入れて太い薪を何本か焚いた。
しかし間もなく後悔し、日中になりもうしばらくストーブとはお別れしたいと
汗をかいて働いていた。

ところが昨夜から気温が下がり、朝起きたら庭に霜がおり、草花は茶色に凍みていた。
あと少しで桜が咲くのに・・・・・
毎年桜の開花と共に雪が降り梅も桜も桃の花も一緒に咲くのでミツバチが来なかった。
梅は不作となった。
正面の中央アルプスや木曽駒ケ岳方面は今日は終日雪が降っているではないか。
気温も一気に下がり、外で園芸作業をしていると鼻水と涙でぐちゃぐちゃだ。

おお~寒い。

伊那へ引越し新しい仕事に向き合った。
周囲は田園地帯で原村とは異なり、田んぼのあぜ道はきれいに刈られ、夏でも雑草が伸びている
箇所はなくとても良く管理されている。
それもそのはず、引っ越して学んだが、あぜ道の下草を刈るルールがあるのだ。
水路をはさんで田んぼの地主と道路に面している住人とで下草を刈るルールがあり、義務化されているそうだ。
我が家の前は農道が通っており、そこに面している田んぼのあぜ道を私が刈らねばならない。
かなりの面積だ。
春は下草は野焼きで焼いてしまう。
いい景色だ、春はあちらこちらで煙が立ちとロマンチックな気分でいたら、どっこい、近所は
この数日で野焼きをはじめ、我が家も当然それを強いられた。

枯れた草の土手に火をつけて燃やすなんて!
恐ろしい仕事ではないか。
生まれて初めて土手を焼くなんて練習も無しだ。
ストーブの中の囲われた範囲内なら慣れたから良いが、広範囲の土手とは。

それから毎日風向きを気にし、風の有無を気にかけ、外にばかり出ては、どうするか
悩んでいる。
あちらこちらの焼いてある土手を見て回った。

今朝は起きたときは無風だったので、さあやってみようと9時ごろ外へ出たら、もう駄目だ
風が吹いている。
がっかりして諦め、夕方になり風が僅かになったのでマッチとバケツと高箒を準備して
お隣が焼いたのを真似して草に火をつけて焼いてみた。

初心者はやることがちんけだ。
気も小さいから火が着くとどきどきして直ぐにバケツの水をかけたくなる。
結局、間もなく風が又吹いてきて中止した。
お散歩の奥さんが声をかけてくれて、野焼きは土手の上から下に向かって火を着けて焼くのよ。
と教えてくれた。
下から上に燃やすと風向きで火が燃え広がったりして危ないからだそうだ。
そんなことを聞くとなお更怖い。
枯れ草に火を着け燃え広がった時にああ、、、私は放火は恐ろしくて出来ないとしっかり思ったものだ


中止して燃やした土手を見たら、ちんまりと黒い燃えた部分が点々と何箇所か出来上がり
いかにも小心者の成せる技とばればれだ。

毎日風が吹き、穏やかな無風に近い日がやってくるのを願う今日この頃。
余り時間が経ちすぎると、田植えが始まり、役立たずになってしまう。

トホホホ……。

      

       凍らずに助かったミヤマホタルカズラ