信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

70代 2年目となった

2018年03月19日 16時55分01秒 | Weblog



自分が70歳になるとは思っても見なかったが、日々に追われてしみじみ感じる暇がなかったことだ。
誰でも死に向かって生きているし、確実に歳は取っていくのだ。
只、将来が見通せないだけなのだが、70歳になったあたりからああ歳を取るってこういうことなのだと
思うことが俄然増えてきた。

しかも70歳かあと思った1年がもっと早くなった。
定年退職して地方に移住し、先の生活が見えず、一旦長野県の原村に仮住まいした。
6年間再び仕事につき、最終の住まいを伊那市に決めて、引越しして今年で4年が過ぎて行く。

多分、この10年が人生の中で様々な出来事を経験し、家族とも離れ、唯々毎日を送るのに一杯一杯で、
やっとこれで腰が落ち着くに繋がったのかもしれない。

その間二人の孫も生まれ、その保育にも関わった。
今回の二人目の孫を抱っこして鏡を見せるとマゴはにっこりと鏡に向かって笑い、
まあかわいらしいと思う反面横にいる自分が日焼けしてしわが増えてしぼんだ顔は目をそむけたくなる。
70年世の中にさらしてきた皮膚と、まだ3か月目の白桃のような皮膚とはこんなに違うものかと
恐ろしい学びだ。

4年前に同じような場面があったが、目をそむけたくなるまでには至らなかった。
そうか、70代と60代はこんなに違うのね。

大きな変化は2年前にこの12年を神奈川、原村、伊那と一緒に暮らしてきた愛犬2匹との別れと病気だった。
2年前に突然の死を迎え、直ぐに2週間後残った犬にがんが見つかり悲しむ間もなく治療が始まった。
自分でもおもいもよらぬペットロスは耳鳴りとしてすぐにやって来た。

耳鼻科に受診してストレスですねと服薬したが効果はなく残った犬の介護の毎日である。
動物のがんは数か月で命を落とすと言われたが、幸運にも2年目を迎えた。
しかし抗がん剤の副作用で食欲を落とし昨秋にはもうダメだとあきらめるほど激やせしたが
胃瘻の治療で体重を取り戻した。

1分1秒休みなしで耳の奥ではセミが10匹ほど泣き続けているが、加齢とストレスは回復にはならず
聴力を失うまでにはなりたくないと切に願っている。

しかし悪いことばかりではない。
インスタグラムで趣味を通じて友人が出来て、編み物の楽しさを毎日手に入れている。
これだけは自由な時間を手に入れたお蔭で作品を作り上げるのはワクワクする。
本を読む機会が増えた。
図書館でどんどん借りてくる。
手元に置きたい本は買い求め、じっくりと読むことにしている。
養老先生の著書は平成の世をわかりやすく示してくれる。
ひょうひょうとした辛口の文章はたまった怒りをスカッとする。









失うこともあれば得ることも交互にやって来るのが人生だ。


四季の変化は心を躍らせてくれるし、まあ
70歳とはこんなことなのだと納得するようになっている。


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