信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

人生一区切り

2011年01月01日 20時11分04秒 | Weblog
大晦日の夜普段見ることも無い紅白歌合戦を見ながら3時間余、過去の家計簿を破り捨て始末した。
紅白は初めて名前を聞く歌手やグループが登場し、自分が時代から取り残されている部分を知った。

家計簿はこの10数年分で、子供2人の大学卒業までの学費の出資が記載されているが、あらためて我ながらよくやったと思ったが処分してみるとこれも過去のものとなり消え去った。

10年前にゼロから出発した我が人生、目標だけを見つめ、よくぞ精神もおびやかさせずやって来れたものだ。
50代を過ぎての再出発は勇気をバックボーンに仕事に支えられここまで生きてこれた。

その当時すがった占い者から、この先は解決まで10年はかかりますねといわれ、この長い先々を思うと絶望したが、いずれ住んでいる地域でお役に立つ仕事をすれば幸せになる(病院などはとても良いですねとか)と言われたことも全くそのとおりになった。
10年は不安と共に経済的な支えは仕事のみで1年1年が長かった。

定年後は身寄りもない土地へ子供と離れて生活を始め、年金生活までは生活の基礎を得なければならず、仕事はゼロからの出発であった。
それも今は慣れて生活の糧を得て、地域の人々と信頼関係を得た上で仕事が成り立っている。

この3月で10年を過ぎる。
もう自分のためだけに生きていっても良いとやっと思えるようになった。
これまではなぜかいつでも心の奥に不安が付きまとい、旅行をしても心から楽しいと思える日々が持てず、何をしてもどこにいても不安が棘のように突き刺さり、多分2人の自分がいたのかもしれない。

今は子供達も独立し自分達の生き方と仕事を得ている。
昨年のお正月にはこのような開放感を感じられなかったから、時期ってちゃんとやって来るのだなと思える。

自分の残された日々は丁寧にきちんとした生き方をせねばならないと
元日の今日、新たに心に感じたのである。