信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

夏の上高地

2009年07月12日 21時28分31秒 | Weblog
昨年の秋、紅葉の時期に初めて上高地を訪ねた。
ムスメが1度行ってみたいと言い、梅雨の晴れ間に、それっと早起きしてお弁当を急いで作り松本インター経由で向かった。
沢渡(さわんど)からマイカー規制でバスに乗り、大正池前で降りる。
ここまで自宅から所要時間が1時間半であった。
時期的に道路が空いており、ラッキーといえる。
沢渡から往復バスで輸送されるが、秋の紅葉の時期は駐車場も一杯で、バスに乗るまでが困難であった。

バスの車窓から見える景色はどんどん緑が濃くなり、谷も深く梓川に沿って途中ダムもあり2度目であっても季節が異なると違った印象に感じられる。
大正池から梓川に沿って歩き始める。
池は雨の季節で雨量も増え、立ち木が枯れた大正池の景色は変わっていた。
マガモが泳いでおり、水に潜って餌をとっているようだ。
中年女性が手に持ったポテトチップの袋から鴨に向かって投げている。
バスの中では野生動物への注意で、餌を上げないで下さい。
塩分や油が鴨達には有害になるからと断っている。
それなのに岸ではあちこちで女性が袋菓子やお弁当の中身を鴨に向かって投げている。
川の傍では延々団体客が道一杯に塞がって歩いている。
道路はすれ違いになるが右や左にばらばらに歩いているので、歩きにくいことこの上なし。
登山の時はルールがあるので登り下り迷うことなく歩いているが、河童橋までの
間と、竜神池までの長い歩道は右左に人を避けながら歩くのでとても疲れる。

田代池で正面に奥穂高岳が見えるのだが、隣を歩いている女性が連れに、山を指差しあれが谷川岳と説明している。
傍の男性はへえーっと感心している。
あれっ・・・・ここは群馬県か?

団体さんが一緒に歩くとなかなか面白い会話が聞ける。

河童橋から梓川に沿って右岸と左岸に別れ、歩き続け竜神橋に到着し、昼食が2時になった。
目の前にかぶさるように聳える山を見ながらおにぎりを食べ、すっかり景色を堪能したので右岸の川に沿って戻った。
所要時間が5時間余。
前回一人で来た時は休みなしで歩き続け、昼食時間もそこそこにして歩いた時間は4時間掛かった。
ムスメと歩くと色々しゃべり、写真を撮り、団体客の傍を右や左に抜け、結局時間が長くなった。

河童橋では観光客はまだ夏の混むシーズン前なので超大混みという訳でもなかったが絵葉書に出て来る上高地の景色そのものが目の前に広がっている。
奥穂高岳も頂上の雲が切れて美しく聳え、来た甲斐があった。

青葉の季節も良いがやはり紅葉の美しさは比べようが無く、又秋になったら是非とも訪れたいと思いながら帰宅の途に就いた。