信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

心に残ること

2008年02月17日 22時34分04秒 |  日記
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日曜日、犬がうるさくて頭を打っても寝ていられない。
洗濯をしながらFM長野をきき、台所から掃除を始める。
原村はAMの放送が聴けず、FMを聴きだしたが、慣れてみるとこれがまた味わいがある。毎朝仕事をしながら時報代わりに聞いている。
今朝は9:00の時報と共に南こうせつの声が聞こえ、日曜日の定例の番組のようだ。
ラッキイ!大好きな南こうせつだ。ゲストにパキスタンで戦争を撮り続けている写真家が出ていた。
その後の番組では小川洋子さんが、作家の武田百合子さんと泰三さん夫婦の晩年の住み家である富士山の麓での10年間住んだ富士日記という本の内容を紹介していた。
本を捜して読んでみたい。なんでもない日常生活を書いている内容が
今の原村の私の日常にも繋がっている内容だ。

夫の泰三さんは心の大きい人で百合子さんが大好きな絵の話をするとああそれは前に何回も聞いたよ。だけど君が話したいのだから聞いてあげるよと言う。
このような会話が出来る夫婦は素敵だ。うるさい、何度も同じことを言うな、聞き飽きた、前にも聞いたとか言う言葉が通常の夫婦なら出てくる。
自分が夫婦の会話がもう一生持てないから、尚更このような何気ない言葉に魅かれてしまう。
百合子さんはまた、その当時流行ったビートルズにも入れ込み、何回も何回も東京公演のライブを聞いていたそうで、プリーズミーのその曲が流れてきた途端、私も当時の思い出がよみがえってきた。
ビートルズ、プレスリー・・・とっても懐かしい。
私にも若い日は確実にあったのに記憶ははるか海の底に沈んでしまった。
けれど今日のように突然記憶は海の底からぽっかり浮かんでくるのだ。
それがたまらなく懐かしく嬉しい。
いい時間を送らせて貰った。


天井ではハリネズミのモビールが揺らめいている。
シャンデリアの光で淡く浮かび上がり、アロマのランプから漂ってくるカモミールの香りと共に今日の休日も終わりになった。

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