あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

復興への実り

2012年03月26日 | 東日本大震災について


宮城県山元町はイチゴの生産が盛んでありました。

しかし、津波によって120件程あったイチゴ農家のうち、

生産ができる状況であったのは5件程であったそうです。


そんな中、イチゴの苗が他県から提供され、

ボランティアの人々の手によって株が分けられ、

植えられました。

私たちも9月に山元町を訪れた時、

イチゴの苗の株分けをしました。

しっかりと実をつけて復興への一歩となるよう祈りを込めて・・・


震災から一年後の3月、山元町を訪れたら、

イチゴの販売が行われていました。


震災を耐え、たくさんの人の祈りが込められて実ったイチゴです。

朝どりのイチゴは甘酸っぱく、さわやかな香りがあふれました。


イチゴ直売所のおばさんが、宅急便の荷札を見て、

「遠いところから、ありがとうございます。

こうやってイチゴが売れるのも皆さんのおかげです・・・。」

と言ってくださいました・・・


現在では60件程のイチゴ農家が生産に向けて活動しているそうです。

復興への実りに、ただただ感動しました。