あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

「フクシマの今」を聴く

2012年04月26日 | お寺の行持
25日、福島県 常円寺住職 阿部 光裕(あべ こうゆう)さんが

松山で「フクシマの今を語る」と題しご講演されました。



阿部 光裕さんは福島復興プロジェクト「花に願いを」を立ち上げ、

放射性物質を吸収するといわれる草花の植栽や除染活動を行われてきました。

また、放射性物質を含む除染土の保管場所について行政の決定がされない中、

寺の所有地の一角を一時保管場所として提供されております。


除染活動の苦労、

被ばくの心配をしながら生活せねばならない苦悩、

フクシマ差別の現実・・・


テレビなどでは流れない生々しい話です。


お話の中で、この様なことをおっしゃいました

「いままで、安全といって使い続けてきたんです。

被ばくは受け入れていかねばならないと思う・・・。」


「覚悟をしなければなりません。

もし事故が起これば、フクシマのような現実がまっています・・・」



伊方原発は安穏寺から直線で約30キロメートルです。



きちんとフクシマの現実を受け止め、正しい情報を得て

「停めるのか? 動かすのか?」

覚悟せねばならないと思いました。


伺ったお話は、」ここではとても語りつくせませんし、

うまく伝えることができません。

是非、多くの方に阿部さんのお話を聞いていただく機会をつくりたいです。

田んぼが始まりました

2012年04月25日 | 日記
安穏寺のある阿下の里も、

田んぼが始まりました。

多くの田んぼが土が起こされて、

水を湛えております。




日が暮れると、

「どこから湧いてきたのだ?」と思わずにはいられない数の

蛙の合唱が響きます。


季節の移り変わりに合わせ、

ずーと続いてきたいのちの営みです・・・


『生きかわり 死にかわりして 打つ田かな』(村上 鬼城)

明日は縁日

2012年04月21日 | お寺の行持
4月21日は兼務のお寺、

「永照寺」の春の縁日です。

私の住む野村町では「バラ大師」と呼ばれて

親しんでいただいております。



『弘法大師が四国を遍歴されているところ、

野村の地で野宿することとなりました。

その場所は、所狭しと野バラが茂っておりました。

なんとか一夜を明かしましたが、バラのトゲの苦しみは、

十日間の苦行の様でありました。

そこで、村人もこのトゲに苦しむであろうと、

法力によって野バラのトゲを封じ込められました・・・

この地を訪れ、一心に祈れば病のトゲ、煩悩のトゲは

滅せられるであろう・・・』

という言い伝えであります。



ここに茂る野バラにはトゲはありません。

地元ではこの地域を「十夜野」と呼び、

お参りいただいております。

是非、お参りくださいませ

南楽園へ行きました

2012年04月16日 | 日記
日曜日、晴れました。

風はあるものの気持ちの良いお天気です。

ご法事などもなかったので、

宇和島市津島町の「南楽園」へ「つつじ」を観ようと行ってきました。


少し早かったようでまだまだ、一部分しか咲いていませんでしたが、

赤やピンクのグラデーションで楽しませてくれました。



大半のつつじは緑の葉を見せていましたが、

驚くほどたくさんの蕾を付けています。

これらの蕾が開いたらさぞ華やかな風景になるでしょう。

「きちんと手入れがされているのだろうーなぁ・・・」と

関心しました。


そして、花の代わりに開いているものが・・・

口、くち、クチ・・・鯉の口!



売店で餌を購入し、

チビ達と一緒に餌をあげました。

大小あまたの鯉が上へ下への大騒ぎ、

あまりの光景に唖然としておりました・・・


鯉は滝を登り切り、竜門をくぐると天に昇って龍になるそうですが、

あの勢いがあれば、登っていきそうな気がしてきます。


鯉がうじゃうじゃと滝を登っていって、

うじゃうじゃと竜門をくぐって、

天に龍がうじゃうじゃ・・・