あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

禅をきく会 開催しました

2016年02月28日 | 仕事
27日土曜日、松山市の南海放送テルスターホールで「禅をきく会」

第一部は法要ライブ「法 HOUETU 悦」。若い僧侶が、ステージ上で
僧堂の朝の行持を再現します



「洗面」
洗面手巾(首にかける布)の扱いや、一滴の水も無駄にせ
ぬように、丁寧に顔や頭を清める姿に驚きの声が…



「坐禅」
会場の皆さんにも「いす坐禅」を体験していただきました
ホール全体に、静かな僧堂の空気が広がります

300名のひとりひとりが只管に打坐…

その姿だけで感動します

第ニ部は枡野俊明老師による禅話「禅を現代にいかす」



「執着心のスパイラル」に飲み込まれる現代の私たち

・モノがあふれた時代。あふれたモノは必要以上の欲望、執着をうんでしまう
・情報があふれた時代。あふれた情報、知識は迷いをうんでしまう
・あまりにも便利な時代。追求しすぎた利便性は怠惰をうみかねない

「禅」とおして現代をどう生きていくか?道元禅師のお言葉や
祖師方の禅語を解説しながら、そのヒントをお話くださいました

修行道場を再現した「法悦」と、枡野老師のお話がとてもリンクして
「禅」を体感し「禅」を学んだ、素晴らしい会となりました

殿鐘(でんしょう)出張中・・・

2016年02月26日 | ばら大師あんない

松山で開催の「禅をきく会」での法要ライブ「法悦」に殿鐘を
使う事に…

いざ下ろそうと思うと、やはり重い。一人では何ともならないので
近所のМ和尚さんにお願いして、ロープやらナンヤカンヤ利用して
下ろしました



というわけで、現在 殿鐘は出張中です
相棒の天井の吊り金具は、重荷を下ろしてしばし休息…



法要ライブ「法 HOUETU 悦」は音にもこだわって、禅の修行道場の
世界を再現します

お話をいただくのは、庭園デザイナーとして世界で活躍し、禅を広
く分かりやすく発信されている 枡野 俊明 さんです

ひと時 日常を離れ「禅」の世界を体感しませんか!

節分。豆まき。お札貼り

2016年02月06日 | 日記
お正月が過ぎてあっという間に節分…
お寺でも大事な季節の「行持」として豆まきをやってます



日暮れ方、一升枡に炒った豆を入れて、本尊さまの須弥壇にお供え



太鼓で景気よく読経~



山内みんなで撒きます。和尚は偈文(短いお経)を唱えながら、こども
達は元気に「鬼は―外!福はー内!」と唱えながらバラバラと撒いて
鬼を払います

そして、隙をみては自らの口中に豆を撒いてポリポリと…
ほんと、豆っておいしいです



日が明けたら早朝、「立春大吉」「鎮防火燭」と書いたお札を須弥壇へ
立春諷経を行い、本堂やお堂の柱に貼っていきます



よい事に恵まれて、穏やかな歳になりますように

香川「禅をきく会」開催しました

2016年02月01日 | 仕事
土曜日は高松市サンポートホールで「禅をきく会」でした
寒気も去って、寒さも穏やかな日です
私は、いつものようにオペ席へ…

今回は、第一部はテレビでもおなじみの落語家でありながら
天台宗の尼僧の「露の団姫」さん



最初は、自作の仏教落語。上方の噺家さんらしい歯切れのよい語り口
マクラにお坊さんに因んだ小噺を入れたり、洒落をきかせてグイグイと
会場を引き込みながら、様々な仏さまが登場する噺を披露…

後半は、ご自身の尼僧になるまでを仏教の魅力をたっぷりに語っていた
だきました

休憩を挟んだ後の第二部。法話と御詠歌のコラボレーション!



佐賀県 普恩寺ご住職「金子 謙三」さんがお釈迦さまの一生をなぞり
ながら「幸せのみちしるべ」と題しての法話を語られ、そこに、曹洞宗
四国管区が誇る、詠讃師(ご詠歌を唱える和尚さん)三名が、「誕生」
「成道(お釈迦さまが悟られた事)」「涅槃(お釈迦さまが亡くなられる事)」
に因んだ御詠歌をお唱えします



素晴らしい歌声、そして分かりやすくしっかりと心に響くお話で、とても
よい「禅をきく会」となりました

欲とは何だろう?幸せとは何だろう?幸せへ向かう方法は?道しるべは?

物があふれた時代に生きながら、満たされなさを感じて生きている現代の
私たちに向けたお釈迦さまのメッセージが伝わってきました!