あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

退董記念大般若祈祷

2016年11月19日 | お寺の行持

十一世大機良雄大和尚の退堂(引退)を記念しての大般若祈祷法要



御年96歳、約半世紀にわたり安穏寺住持を務め、遂に住持としての
最後の導師…
万感の思いを込めて、安穏寺檀信徒の皆さんの身体堅固、諸縁吉祥
各家の繁栄を祈ります


大勢の和尚さんによって「大般若経」が転読され、併せて気合の入った
偈文が堂内に響き渡ります
この大般若経もお寺に江戸後期より伝わるもので、檀家さんや信者さんにご寄付
頂いたもの。ご先祖様の願いも込めてご祈祷します


ご祈祷の後は「お餅まき」!ご利益の詰まった紅白もちが境内に舞います
撒いている和尚さん達も楽しそう


当日は屋台も出て、さながら縁日かお祭りかという雰囲気で、大勢の方が気軽に
お参りに来て、法要を観ていただけて、心から嬉しく大興奮致しました
法要自体も、お手伝いいただいた和尚さん方のお陰で、大変立派に勤め
られ誇らしく感動しております

お檀家さんをはじめ、役員さんや協力をいただいた数々の皆さまには感謝
の言葉が尽くせません
これから、更に精進して恩返しをする所存です

準備は大変だけど、本当に楽しかった~


晋山江湖会が無事に円成!

2016年11月18日 | お寺の行持
晋山江湖会(しんさんごうこえ)から気づけば、二週間以上
経って、師走の気配がそろそろ…
ようやく、撮影してもらった写真などの整理を少しづつやっております


「山門法語(さんもんほうご)」役に付かれている和尚さん方に出迎えられお寺へ
向かいます


「晋山開堂(しんさんかいどう)」仏さまをまつる須弥壇に上って、和尚さん方と
問答を行い、仏法を説きます。どんな「問い」が来るのかハラハラドキドキ、頭を
フル回転です



「首座法戦式(しゅそほっせんしき)」今回の主役のもう一人、首座和尚さんと和尚さん方
との白熱の禅問答!法要の見どころでもあります。境内いっぱいに「珍重~(ちんちょう~)」
「万歳~(ばんぜい)」の大音声が響き、山門の大樹を揺らしました

稚児行列

2016年11月09日 | 日記
晋山式当日!稚児行列が出発しました


詠讃師の和尚様と梅花講員さんのご詠歌にのって、稚児行列が出発


かわいいお稚児さんたちが、お寺へと向かっていきます




お檀家さんに見守られながら、お寺へと先導されます。手を振ってくれたり、
声をかけてくれたり…うれしいかぎりです


お稚児さんたちは、本堂前で老師方からオデコに水を掛けて浄める
灌頂洒水をいただきます
健康に賢く成長するようにと願いを込められます

大勢のお稚児さんが参加してくれて、とても華やかでした
近所の方も「こんなに子供たちが!」と興奮気味…
恥ずかしがる子、はしゃいで着崩れる子、はたまた動じることなく
マイペースの子…とても可愛らしく楽しい稚児行列でした

晋山江湖会が無事に円成!

2016年11月08日 | 日記
安穏寺の大事業「晋山江湖会」を10月29日~30日に行いました
私を、正式に安穏寺十二世の住職として迎え「大和尚」にしていただく
大法要であり、重要な修行です
師匠が、十一世住職として昭和44年に挙行して以来、47年ぶりの大事業です

10月29日。心配していた天気も見事に晴れ、秋晴れの中ついに始まりました


西堂老師(法要で重要な役の和尚様)ご到着。総代役員さん、梅花講員総出で
お迎えします


配役式。晋山 結制の法要の配役を読み上げます…




首座入寺式。修行者のリーダーである「首座(しゅそ)」の任命。黒い衣の彼が首座
彼と手前の、後ろ姿の「私」がこの度の法要の中心となります
因みに私は「新命(しんめい)」とよばれます


土地堂念誦(どちどうねんじゅ)。修行が無事終わりますようにと、この土地や
お寺の伽藍を守る神様に祈願する法要です
お寺では、仏さまだけでなく様々な神様をおまつりし、いろいろな法要や修行で
活躍して頂いております


本則行茶。翌日に行われる法戦式(禅問答)の本則(テーマ)について、西堂老師
の提唱(講義)。和尚さんが勢ぞろい!壮観です
しかしお寺の言葉はムツカシイ・・・

お話の後には「行茶」、お茶をいただきます
禅寺では、お茶を飲む事も大切な修行。作法に則り、丁寧にいただきます

これで、29日の儀式はすべて終了。晋山江湖会の準備ととのいました
いよいよ明日!「新命」は緊張感で張り裂けんばかりであります…