かねてから計画していた東北旅行だが、10月に手を切って活動を自粛していたためにいけるかどうか不安だったが、ずいぶんと良くなってきたので、予定通り行くことにしました。
工程は、夜行バスで新潟に向かい、昼過ぎまで撮影後、高速バスで会津若松に、JRで郡山、ここでレンタカーを借りて福島泊、翌日は磐梯山あたりの観光後に日立泊、翌日は常磐線を撮影して大阪に戻るという感じ。
波瀾万丈のスタート
2年前の12月にも磐梯山方面に行ったんだけど、そのときは大雪で一般道の雪道を必死の思いで走った記憶があって、今回もレンタカー屋にはスタットレスかどうかの確認。
レンタカー屋も11月末だとまだ大丈夫ですけど、このあたりから順に取り替えますのでできるだけスタッドレスに当たるようにしますとの返事。
今回も、行く直前の日に会津地方では大雪。
なんか、とりついてるんかなぁ。。。
そんなことで、夜行バスの予定を時間の読める鉄道利用に変更。
夜行バスだと新潟着が午前7時、鉄道利用だと8時半なので、朝の1時間半は大きいのだが雪の降る高速バスで一夜を明かすのは怖い。
そんなことで、切符も大阪から新潟、郡山、いわき、東京経由のものにすることにして、新潟から会津若松の高速バスも取りやめてSL磐越物語号にした。
どちらも、出発日手配になった関係で、いきなりばたばた状態。。。
23時27分発なので、23時頃の電車で行けばイイヤと、のんびりと長風呂につかっていたりしたんだけど、乗ろうと思っていた23時10分頃の普通電車が5分遅れ。
うーん、微妙やなぁということで、立花駅の駅員に相談。
指令とかけあってくれて、きたぐにに乗り換えれるように少し発車を遅らせてくれるとのこと。
言ってみるもんやねぇ。
それにしてもいきなり「ピンチ」だ。
度重なる試練
大阪駅手前で残り2分、なんとか間に合ったと思ったら電車は停車。
「えー、信号待ちです」
わかっとるちゅーに。。。と、ちょっといらいら気味(笑)
それでも23時26分にはドアが開いて降りることができたので、難なく定時に乗車することができました。
さてと、コンビニでゲットしたビールにおつまみ・・・
夜行列車の楽しみの一つやもんなぁ。
下段は窓が大きいし良い感じなんだよね。
と言いつつ、検札が来たらすぐに切符を見せれるように、3枚の切符を窓下にある小物入れに置く。
1枚は、立花→米原(東海・湖西・北陸・信越・磐越西・磐越東・常磐・東北・新幹線)の乗車券、1枚はきたぐにの急行券・B寝台券、1枚は区間外乗車になる新津→新潟の乗車券。
しかし、下段とはいえ頭がつかえて着替えるのも面倒だ。
とりあえずジャンバーを脱いでハンガーにかけて、おっと、切符にひっかかったのかベッドの上に切符が落ちてる。検札が来るまでおとなしく小物入れにいなさい。。。
そんな事で心地よくビールを飲んで車窓を見ていると、車掌さんがやってきて寝台券を・・・・
やっと来たか、と小物入れにある切符3枚・・・あれ?切符2枚しかない。
とりあえず2枚を車掌に渡して、後1枚あるんで・・と言ってる内に車掌ははんこ押して返してくれた。
あ、肝心の乗車券見せてないやん。
そう、見せたのは「新津→新潟」の乗車券と「大阪→新潟」の急行・寝台券。
間の乗車券が抜けとるがな。
まぁ車掌は別にどうでもえーんやけど、切符や。切符が無いとこの先困る。
16380円もした切符が、立花から乗って吹田を超えたあたりで消えてしまったのでは話にならん。
ベッドの上を見たり、下に落ちてないかベッドの下をのぞき込んだり、あれこれするが全く見つからない。
えー、嘘やろ~・・・さっきまであったやん。
そう、さっきまであったから良かったんだ。
それを覚えてなければ、ここまで一生懸命同じところを探さない。
とりあえず、ベッドを解体しよう。
落ちて変なところに入り込んでるかもしれないから。
ベッドを片側に折りたたんで、切符があると思われる方の座席を徐々に引き上げていく。
隙間から中を覗くが中段寝台が邪魔でうまく中がのぞけない。
あれこれ苦戦していると、なにやら切符の裏面みたいな黒い物体を発見。
あれだ、あれが切符にちがいない。
ちょうど壁にへばりつくようになっていて、座席を少し上に引き上げた状態で、指がなんとか届く。
指と言っても入るのは1本だけなので、壁沿いに切符を引き寄せてくる。
なんとか、ゲット。。。間違いなく16380円の切符だ。
電車はすでに梅小路区の横を通過中だったが、まぁ事なきを得て良かったという感じ。
新潟に201系
新潟に着く前にメールチェックをしていると、新潟に201系が残っているかもしれないとのこと。
確認すると、確かに201系だ。
見れないと思っていただけに、ちょっと感動。
新潟に着いてから少し撮影したけど、8時30分について8時53分にSLがやってくるので、ほとんど写してなかったなぁ。
SLが来てから車内の撮影とか、SLを間近で見たりとか、やっぱり気になって115系など撮れません(^^;;
って事で、今回もクハ115-1601には振られました。
SLが発車する頃には、ほぼ満席になりシュシュッポッポと走り出す。
しかし、空調の整った12系客車では、シュシュッポッポの音が聞こえないんですよねぇ。
あれはちょっと残念。
先ほどの201系をSLから撮影して永遠の別れを告げる。
のんびりも良い物だ
新津を超えると磐越西線をのんびり走る。
最高速度70キロ、平均でも50キロくらいで走れるようだ。
確かに7両しかつないでないもんね。
途中で「給水」があって少し止まったんだけど、あーいうのも良いよね。
電車では絶対に味わえないモノ。
しかし、沿線には延べで300人くらいのカメラマンを見ましたよ。すごいなぁ。
車内で乗車記念ノートを配ってくれるんだけど、それと一緒に絵はがきも入っていて、列車の中のポストに投函すると、きれいなスタンプを押して配達してくれるそうだ。切手も車内の売店で売っている。

せっかくのスタンプが「ぶれてる」けど、こんな感じでとても記念になると思うので、乗ったら是非使ってみて欲しい。
会津若松
会津若松に着いて今後の身の振り方を考える。
予定では17時過ぎの「あいづライナー」で郡山に、郡山18時半頃レンタカーを借りるつもりだった。
14時前に会津若松に着いても時間をもてあますだけだったんだけど、とりあえず写真でも撮ろうと30分ほどホームで粘る。
でも、あまりにも長いので、一旦外に出てみることに。
この駅には何も無いなぁというのは以前来たときに思っていたんだけど、SLの中でスタンプカードをもらっていて、SLのスタンプと会津若松などの観光地のスタンプを押せばコシヒカリなどが当たる応募ができるみたい。
そんな事で、そのスタンプのあるところに行くことに。
観光案内を見ると、白虎隊記念館というのがあるので、とりあえずそこに行こうと思うが、直線距離でも2㎞近くある。
そこでフト目にしたのが「レンタサイクルあります」
よし、これだぁ。。。。
ということで、
白虎隊記念館に到着。
白虎隊って良く聞くけど何かよく知らなかったんだけど、年齢の若い兵士達だったんだぁと。
白虎隊自体は343人いたらしいんだけど、そのうち19人が飯盛山山頂から鶴ヶ崎城が燃えてるのを見て自刃したそうで、その記念館らしい。
へぇ~というかんじ。
でも、中隊長と途中ではぐれたそうだけど、状況判断がうまくできない少年だけにした中隊長の責任は重いと思うけどね。
食料調達に行って道に迷ったとのことだ。
ここを見たあとは、鶴ヶ崎城に行って記念写真撮って。
後は会津若松駅に戻るだけだったんだけど、途中に担々麺のお店があったので食べてしまった(笑)
郡山までは「会津ライナー」の指定席。
510円プラスするだけで時間的余裕と着席の安心感を買える。
指定席に対しての考え方は人それぞれで、自由席で前もって並んでいても座れるじゃんと言う人もいるし、指定も自由もがらがらという事も良くある話だ。
でも、出発時間間際まで他のことができるというのは非常にメリットが大きい。
そんな事で、私は基本的には指定席のある列車には指定席に乗ります。
東北自動車道
郡山でレンタカーを借りて東北自動車道の本宮から福島方面に向かう。
今日の宿はできたばかりの
リッチモンドホテル福島。
駅から2分ほどらしいのと、ポイントカードがあるので選んだんだけど、ポイントカードを忘れてきたのよね。
不思議なことに、前回仙台で泊まった後、家に戻ってすぐに出てきて、今回の旅行の為に3日ほど前から探したんだけどでてこなくて、仕方ないからカードなしで出かけたんだけどね。
不思議だなぁ・・・家に戻ってきた翌日に「なんだ、ここにあったのか」という感じで出てきた。前日にここも探したのに。
翌日「北斗星」を撮影するために福島に泊まったんだけど、結果は・・・
東北自動車道では、二本松あたりで車が横転していました。
高速の事故は怖いですねぇ。
北斗星・・・
JR北海道持ちの北斗星2号は午前6時に、北斗星4号は午前8時前に福島駅の2番線にやってくる。
できれば北斗星2号を撮りたいのだが、たぶん真っ暗だろう。
そんなことで、目覚ましを5時半に合わせて寝る。
5時半に目を覚まして外を見ると「真っ暗」
あかん・・・・
朝食はバイキングで、6時半から食べれるので、とりあえず明るくなるまでは朝食でも食べておき、頃合いを見計らって福島駅に行こう。
バイキングは、ランチに贅沢な食事を食べるにもかかわらず洋食・和食と2食分食べてしまった。いつもながらアホやぁ
さて、時間になったので福島駅に向かう。
時間になっても北斗星4号はやってこない。
それどころか電光掲示にも出ていない。
1時間先の列車が掲載されてるのを見て「あ、遅れてるんや」・・・・
ホンマにあほやなぁ、レンタカーとかは雪で走れるかどうかとかかなり気にしていたのに、北海道から来る北斗星が定時で走れると全く疑ってもみなかったんよねぇ。
30分近く待ったけど、行程にも響くので福島駅を後にしましたが、北斗星のために福島に泊まったのに、福島駅では結局1枚の写真も撮りませんでした。
何分遅れていたのかは駅員に聞いたのではないのでわからないのだけど、4号の感じからすると1時間近くは遅れていたと思う。
そしたら2号は福島に7時頃にやってきたって事?
くそぉ、のんきにバイキングなんて食ってる場合やなかったんや。
この時間に駅に行ってれば2号、そうJR北海道車の24系を撮影できたんや。
4号が撮れなかった悔しさより、2号が撮れたかも知れないという悔しさの方がでかい。
もともと4号にはあまり興味なかったけど、せっかく福島を宿に選んだ以上は「撮る」のが礼儀でしょうと言うことでターゲットにしたんだけどね。
リカちゃんハウス
今日は友人と磐梯山のふもとでランチ。
先に小野新町によったんだけど、ここにはリカちゃんハウスというか、リカちゃんの記念館があるみたい。
ランチは何度か食べに行ってる磐梯山麓の
ウッドペッカーという宿泊もできるお店。
いつもコースを頼むんだけど、正直「量が多い」
肉は口の中であまりかまなくても溶ける感じがする。
一緒に牛刺しを頼むんだけど、これも通常の温度でおいておくと脂身が溶けちゃうらしい。
口の中に入れると、なんていうかアイスクリームを食べてるような感覚。
とにかくおいしいけど、コースはいつも残してしまうのがもったいないなぁ・・・と。途中に出てくる魚料理がいらんねんけど(笑)
朝からバイキングなんて食べるんやなかったと、毎回「進歩が無い」私でした(笑)
記念館やら洞くつ
その後は野口英世記念館の前にあるガラスの記念館など回り、白虎隊が苦戦した戸の口の古戦場を見ようと思って車を進めてもそれらしい案内も無いので通り過ぎてしまった。
まぁ、少し開けたところがあったので、この辺なんだろうなぁという感じで会津若松へ。
ちょうどSLが着いてしばらくした頃だったのでひょっとしたらSLが見れるかもしれないと言うことで駅の近くに行ったんだけど、ちょうど方向転換してる最中で客車は見れたけどSLは見れなかった。
仕方ないので、磐越道を戻って
あぶくま洞に行くことに。
中に入ると、かなり寒いし、それより狭い。
小さな急な階段を上がらないといけないところとかあって、とてもバリアフリーという感じじゃない。
まぁ洞くつなんだから当然なんだけど。
でも、巨大なドームになってるメインの場所はさすがに壮大な風景でした。
その後、もろもろもろもろで大阪に戻ってきました。