マージー・ウォレル 人生のシナリオを劇的に変える12の勇気より
3章 人生のシナリオを変える勇気より
20代全般の頃、私はリュックサックを背負って、数ヶ月間旅をしました。
小さな村で地域の人達とともに過ごし、彼らの生き方から素晴らしい知恵を学びました。
ある日、私は、ジャングルの中で材木や人間を運ぶときに使われる象が、決して遠くへ行こうとしないことに気づきました。それで、象はなぜブラブラと歩きまわって、ジャングルに消えてしまわないのか尋ねました。
彼らの回答は大変興味深いものでした。
生まれたばかりの象は、歩きまわらないよう、足に鎖をつけて近くの低木につながれます。幼くてさほど力のない子象は、鎖を壊すことが出来ません。そして、何年も経過して大きくなっても、象は木から数メートルの範囲内しか動き回れないと思いこんだままなのです。実際には、象の足には細い金属製の輪がつけてあるだけで、鎖で木につながれてはいないのに。
かくして巨大な象は、遠くまで行けることに気づかないまま、幼い頃につながれていた木から数メートルの範囲内に留まり、自ら鎖につながった動物のような生き方をするのです。
・・私たち人間もまた、時代遅れの考え方、思いこみ、自分の可能性に限界を作ってしまう「ストーリー」によって縛られている可能性があります。
そう言われると、魔法から解けたような気がしますね。