ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

ある登校拒否児の話  2 完

2009-09-04 12:40:44 | Weblog
子供が登校拒否になると、多くの人はお母さんを責めます。
なかには充分理解していないお父さんが、お前の育て方が悪いとお母さんを責めます。そして、お母さんを批判し、どんどん追い込んでいくのです。

子育てに失敗しないお母さんは一人もいないのです。この中に子育ての免許を取ってから子供を産んだ人が一人でもいますか。
子供をもって初めて親となり、子供をもって初めて試行錯誤が始まるのです。

【人間はそのほとんどが、生まれる前にあの世で、親子や兄弟・夫婦・友人になる人を決めて地上に出てきます。これは過去世でも同様の間柄にあった人達であり共に魂修行をしよう力を合わせて使命を果たそうと約束して生まれてくるのです。
今は友人となる人が現れていないように見えても、約束してきた人が必ず身近にいるものです。遅からず必ず現れてきます。

今苦しみと見える試練は、本当は自分が魂を一歩向上させようと自分で計画したものであり、自分に背負いきれない重荷ではないのです。
身体一つで生まれた自分は、今なんて多くのものを与えられていることでしょう。そして与えられていることに気づかず、足らない足らないと思うことが多いのです。】

登校拒否の1つの例を申し上げましょう。

一人の高校1年生の話です。彼は進学校といわれる学校へ進学しました。
今まで小中学校とも10番以内であった彼は、最初のテストで300人中200番近かったそうです。

やがて彼は学校に行けなくなります。
登校拒否の初期症状は、小学生の場合腹痛であることが多く、高校生の場合頭痛であることが多いです。

子供は、学校に行かないことに罪悪感を持ち学校に行けない子は自分を責めるわけですが、親もまたそれに輪をかけて責めるわけです。
こうして子供の心は、ますます閉ざされて苦しくなっていきます。

毎朝、その子は暴れ回るようになりました。家の中のものを壊し始めました。そしてお母さんに暴力をふるい始めました。

その頃そのお母さんは、私のところに相談に見えられました。
そしてそのことを話されながら涙涙でした。
しかしその涙は、自分自身を救って欲しいという涙であり、特効薬が欲しいという涙でした。

そのうち子供は、暴れている状態から自分の部屋に閉じこもり始めました。
その子は自分の部屋に閉じこもると、自分の部屋のガラス戸を全部新聞紙を貼り込みカーテンをし、部屋を真っ暗にして生活を始めたのです。
昼夜逆転の生活が始まりました。

やがてお父さんが行き渋りながら私のところへ一緒に来てくれました。
今、お父さんの出番ですよ。
今、家で、この一言をどう言うか、この出来事に何と答えるか、身の置き所もなく緊張しているお母さんを理解して欲しい。

昼夜逆転の心とは、何だかわかりますか。
朝、友達が元気で学校に行く時間、何もわからず眠っていたかったのです。

その子が閉じ籠もりはじめてから、お母さんは部屋の入口にお盆に食事をのせておきました。それからオマルをきれいに洗って置いておきました。部屋から一歩も出ないのです。

そういう状態になっても、まだ自分のための涙でした。
でもそれから1ヶ月2ヶ月たつと、「毎日、食事が減ってくると、この子が生きていることがわかって良かった」「この子が今日も生きていてくれた、今日も生きていてくれた」そう思うことが出来るように、お母さんは変わってきました。

子供はピーンと張りつめたアンテナで階下の様子をうかがっていたと思います。
そのうち階下の様子がだんだん変わっていくのがわかった。
笑い声が聞こえてきた。雰囲気が柔らかく変わってきたとき

お母さんが食事をおいたとき、戸がそうっと開いたそうです。そしてお母さんの方を見たので「ご飯食べる?」と自然に聞けたそうです。
そしたら「うん」と言って戸を閉めないで開けたまま食べてくれたそうです。
高校一年生です。ひげも生えてるし何ヶ月もお風呂に入っていないのですから髪の毛ももしゃもしゃでした。
その時「体を拭いてあげようか」とお母さんが言ったそうです。
そしたら「うん」 お母さんは喜んで下にとって返し洗面器にお湯を入れ、タオルを入れて持ってきて、ご飯を食べ終えたその子を、ゴチャゴチャした部屋のベッドに横たえて胸をはだけて拭いてやったそうです。

そのあと、お母さんはこう言われました。
「先生、私はこの子の親で良かった。こんな幸せを感じたことはない」
これが無条件の母の愛だと思います。
毎朝毎朝子供が生きているだろうかと、はらはらしながら子供に接してきた。
お父さんがその苦しみを「今日も大変だったね」と声をかけてあげる事の出来るお父さんになったとき、このお母さんは、見事にその子供を立ち直らせることの出来る素晴らしいお母さんになったのだと思います。

その子は、まもなく下に降りてきて、食堂で皆と一緒にご飯を食べ、そして自分の部屋をどんどん片づけ始めました。そうなると早いんです。

僕はもうあの学校には行かない。そして自分を受け入れてくれる学校を探して、学校に戻っていきました。

これで広木先生の話はお終いです。


【人生最大の苦難困難に遭っている人は、それこそが今世あなたが魂の磨きとして用意された最大のものです。各人はそれぞれの魂にあっただけの問題集を与えられています。それ以上でもそれ以下でもありません。
どのような問題がふりかかったとしても、それはあなたに解ける問題であり、またあなたにしか解けない問題であるのです。
これは、私の人生が一体どういう人生であるかということを教えてくれているのです。

また、自分の魂修行の目的が一体どこにあるかということを教えてくれているのです。
その問題集を終えた人には、そういう問題集は出てきません。違った問題が必ず出てきます。
今世見事に問題をパスした人は、今度生まれてくるときは、そうした問題に他の人の問題を解決してあげる人になっているのです。
それが向上といいます。魂の向上です。

この世的にその問題が解決しなかったとしても、その難問題に真正面から取り組んだということは、あなた方に大いなる経験を与えるでしょう。
尊い教訓が出てくるはずです。その教訓こそが宝なのです。
それこそが、この世を去ってゆくときに持っていけるものであるのです】


なんか偉そうに書いてしまったけど、書き終えてみたら、自分の悩みが消えてしまったのが不思議。

誰にでも、人に言えない悩みってあるんだよ。

長かったけど、最後まで読んでくれてありがとう。

【 】の文は、著者大川隆法書籍より